自然×自然愛
木々が鬱蒼と生い茂る森の奥深く。
深い緑色で形成された植物に囲まれた、少し開けた場所。
月光の下、明るい黄緑色の髪を風に靡かせながら歌う、魔物娘がいた。
「In the forest……you can not even……」
静まり返った森の中、歌声が響き渡る。
月を眺めながら歌謡曲を歌うのが、彼女の睡眠前の習慣。
観客は、近くの木の枝に止まっている小鳥達。
自らの力では大きな音を出すことができない生物だが。
「sing my……」
「お願いします！！！」
「ひゃっ！？」
必要以上に大きい男の声は、小鳥達の羽ばたきで森をざわめかせるには十分だった。
「で、何か言い訳ある？」
いきなり大声を上げて現れた男をツルで拘束し、逆さ吊りにしている彼女の名はシーナ。
この森に古くから住まう、アルラウネである。
一体どんなことをのたまうのかと、男に視線を向けると、
返ってきたのは予想だにしない要求だった。
「そのまま、俺を絞め殺すなり食い殺すなりしてくれ！」
「……はぁ？」
余程血迷ったか、それともふざけているのか。
そのどちらかだと思ったが、シーナは一応、男に話を続けた。
「何を突然死にたがってるのよ」
「情けねぇんだ！ 俺のせいで、俺のせいで……！」
「あんたのせいで、何よ？」
「俺のせいで、この森が教団に焼き払われちまうんだ！！！」
「……それ、ちょっと詳しく聞かせなさい」
この森はどこかに続く通り道でもなければ、希少な植物が採れる場所でもない。
そんな所に何故、教団が関わろうとしているのか。
この男がこんな所に来た理由も含めて、聞きたいことが増えた、
拘束はしたままだが、シーナは男を地面に寝かせた。
話を引き出すなら、楽な体勢をとらせた方がいいと判断してのことである。
「俺は、この森で木こりをやってるんだ。この前、教団の連中が来やがってな。
この森に魔物はいるかって、聞いてきたんだ。
ハーピーとかに世話になってるって言ったら、この森を焼き払うと言いやがった！
当然反対した！ 俺はこの森と共に生きてるんだ。この森が死んだら、
俺だって死んじまう！ なのに、あいつらは魔物を殺すことしか考えてねぇ！
罪に問われるって言っても、下っ端にやらせるからどうでもいいとかほざきやがった！」
「……嘘でしょ？ いくら教団でも、森ごとなんて」
「俺だって信じなかったさ！ けど、あいつらは本気だ！
その証拠に、俺の家はもう焼かれちまったんだよ！」
「ええっ！？」
「魔物を匿った時点で同罪だ、なんて抜かしてな！
俺だって、あいつらが教団員だって知ってりゃ黙ってた！
あいつら、魔物の保護を騙って来やがったんだよ！」
魔物を駆逐することができれば、人間が死んでも構わない。
遂行することの目的を高くに置き過ぎたが為、狂気に支配された教団員。
彼らの中では、魔物娘を殺すことが他の何より優先されるらしい。
「殺してくれ！ 全部、俺のせいだ！
なら、せめてこの森の再生の為の養分になって死にてぇ！
さぁ、好きにしてくれ！ ツルで縊り殺すか？ 頭から食い殺すか？
溶解液をぶちまけるか？ 何でもいい、俺を殺してくれ！」
「ちょっ、ちょっと落ち着きなさい！」
男が殺されたがっている理由は分かった。
しかし、シーナはこの男を殺したいなどとは思っていない。
「あのさ、とりあえず落ち着いて。あんたが殺される必要、どこにもない。
むしろ、それ教えてくれてありがとう。森の仲間と協力して、対策とれるわ」
「無理だ！ こんなデカい森、火を点ければ簡単に大火事になる！
お前さんだって植物の魔物だろ？ 火が相手じゃ……」
「確かに私は火に弱いわ。けど、イグニスはどう？」
「へ？ そりゃ、火の精霊なんだから、強いに決まってんだろ」
「ウンディーネにシルフや、ノームはどう？」
「水ぶちまけたり、風吹かせたり、土で壁作ったりってとこか？
まぁ、いずれにしたって、どうってことねぇと思うが」
「もし、その精霊みんながこの森にいるとしたら、どうなると思う？」
「……マジで？」
自然豊かなこの森は、精霊にとっては格好の居場所であった。
四大元素を司る精霊達にとっては、人間の自然への干渉など、ままごとのレベル。
放火させるどころか、その気になれば近づくことさえさせない。
「適当に知らせておけば、どうにかしてくれるでしょ。
いきなり燃やされたらちょっとヤバかったかもしれないけどね」
「そうか……良かった……この森は、まだ生きてくれるんだな……」
「教えてくれてありがとね。それじゃ……って、家無いんだっけ」
「そんなことはどうでもいい。家はまた建てればいいだけだ。
自然は人間に恵みをもたらしてくれる神様だからな。それに比べりゃ、俺の家くらい」
「どうでもいいって……」
あっけらかんと笑う男。
自分の家を燃やされたことを『どうでもいい』と言える度量と、自然を愛する心。
この男は、この森にとって必要不可欠な存在だ。
そう、思ったシーナだったが。
（そういえば、さっき頭から食い殺すとかどうこう言ってたわね）
教団は、自分達の目的を達成することしか頭になく、人の生死をどうでもいいものとした。
この男は、自然を愛するあまり、自分の家などどうでもいいものとした。
常識が欠落しているという点では、ある意味一緒。
もしかしてと思い、聞いてみる。
「ねぇ。あんたにとって魔物って、どういう存在？」
「一部の種族を除いて、人間を連れ去って殺す存在だろ？」
「……はぁ」
シーナの主食は、土の養分。
物理的に人間を食べたことなどないし、そもそも食べられない。
「それ、教団のデマよ。人間に友好的なハーピーに限らず、魔物は人間を殺したりしない。
むしろ、そんなことをしたら同族から酷く責められるでしょうね」
「そうなのか？ 俺、手っ取り早く死ねると思って……」
「考えてもみなさいよ。私達が人間を殺したところで、何の得があるの？
あんたって木を無闇に伐採したりしてる？」
「する訳ねぇだろ。俺だけの物じゃねーけど、木は俺の最大の財産だ。
間伐はしっかりするけど、成長を妨げるような切り方はしねーよ」
「だったら尚更。自然を愛する人に、悪い人はいないもの。
アルラウネが自然を守ってくれる木こりさんを殺すはずがないじゃない」
「まぁ、辻褄は合ってる……か」
一応、男は納得した様子。
だが、シーナは少しばかり、勘違いされていたことに苛立ちを覚えた。
目も冴えてしまったし、しばらく眠れそうに無い。
となれば。
「このまま返してあげてもいいんだけど、癪だしね。
アルラウネがどういう種族か、教えてあげる」
「うぉっ！？ 何しやがる！？」
ツルを縮ませ、男を引き寄せながら、服を脱がす。
忽ち男は全裸になり、花弁の中に引きずり込まれてしまった。
「魔物は人間を殺したりはしないけど、襲ったり、食べたりすることはあるのよ？
……性的な意味で、ね♪」
「は？ って、服っ！？」
「どうせ脱ぐんだしいいじゃない。それよりどう思う？ 私の……カ・ラ・ダ♥」
アルラウネ特有の薄緑色の肌は、しばしば芸術品に喩えられる。
蜜に半分浸かった太腿は、細すぎず太すぎずの丁度良い、かつエロティックな肉付き。
後ろに突き出された臀部は、前から見える範囲だけでも分かる、まろやかな尻。
そこから曲線を描きながら繋がる腹部は綺麗にくびれ、臍さえも色気を帯びており、
その後に続く胸部には、シーナ自慢の果実が二つ、たわわに実っていた。
加えて二の腕や肩、鎖骨のラインといった細部まで非の打ち所が無く、
最後にとどめと言わんばかりに、ほんのり赤らんだ頬に妖艶な流し目と、欲情しきった表情。
「最高っす」
「だよねー♪」
どこをどうしても、美女そのもの。
そして、そこに典型的な魔物娘の特性を付加すれば。
「もう逃げられないから、覚悟決めなさい。……あんたの勘違い、全部塗り替えるから」
「……ウス」
これから始まることを察し、男は腹をくくった。
既にアルラウネの蜜に浸っていたため、男の一物は大きく隆起し、
亀頭がシーナの太腿に埋もれる程に、固くなっていた。
（私の蜜の効果抜きにしても、文句なしの大木。当たりだ……♥）
「ふふっ、私の中に入りたいよーって感じね」
「あぁ……正直、さっきからヤりたくて仕方ねぇんだ。挿れさせてくれ」
「慌てないの。まずはこのふとももで、搾ってあげるから」
位置をずらし、自身の太腿の間に肉棒を迎え入れる。
太腿の真ん中から少し奥辺りまで挿し込んだ辺りで、両脚をきつく閉じる。
丁度、カリの部分に最も圧力がかかる形になった。
「いくよ。ずーりずーり、ずーりずーり♥」
「おぉぉ……」
蜜で滑る太腿を、左右交互に擦り合わせる。
それだけで、意識が飛ぶような悦楽に襲われた。
脚線美の極致とさえ言える太腿は、触感も極上。
滑らかな肌触りは勿論、温度に弾力、圧力の加え方等々、
口や女性器とはまた違った質感が、肉棒を包み、甘やかす。
「気持ちいい？ っていうか、気持ちよくない訳ないよねー♪
私の蜜に浸かりながら、私のふとももでしごかれてるんだもん♪」
「あぁ……すげぇよ、コレ……」
「ほら、おっぱいも触っていいんだよ？」
男の胸板に当たる、シーナの乳房。
抱きつくようにして味わうのも気持ちいいが、シーナの声に促され、一旦上体をそらし、
両手で、優しく触れた。
「うわ……柔らけぇ……」
「うん、上手……♥」
アルラウネも、自分が愛する自然の一つ。
木こりの本能が、アルラウネの蜜による媚薬作用を受け入れながら、自制心を働かせた。
それが結果として、シーナにとっても最高の責め方となった。
揉む感触を手にしっかり与える弾力がある一方で、深く、深く指が沈む。
弾力と柔らかさが絶妙なバランスで釣り合った、揉み心地のよい乳房。
男の欲望を満たしながら、さらに加速させる、依存性の高い乳房。
シーナの胸は、この森に存在する中で最も甘美で、最も強い神経毒を持っていた。
「これが、魔物娘。男を快楽で虜にする種族。分かったら、二度と間違えないようにね」
「あぁ、悪かったよ……ぐっ」
「イキそう？ それじゃ……思いっきり、ふとももで締め付けてあげる♥」
太腿で陰茎のビクつきを感じ取ったシーナは、脚を前後に少しずらすと、一気に締めた。
優しい圧力が、搾り取る意思が明確に表されたものへと変わり。
「……イっちゃえ♥」
「うっ……あああああっ！」
勢いよく放出された白濁液が、シーナの太腿を汚した。
止め処なく流れ出る欲情の塊は、蜜を通じてシーナの身体に吸収される。
「あぁ……あなたの精、最高……♥
森を大事にしてるからかしら。すごく自然に入ってくる……♥」
「魔物娘って……すげぇな。本当、ひでぇ勘違いしてたよ、俺」
「ね？ 魔物娘は人間の敵なんかじゃない。これは私だけじゃなくて、魔物娘みんながそう。
なのに分からずやな人間が多いのよねー。気持ちいいことが嫌いなはずないのに」
「人間ってのは変なプライド持った種族なんだよ。特に、俺含めて男連中はな」
「そーなのかー。じゃ、そのプライドはここに捨てちゃおっか」
花弁に腰掛けるようにして、両脚を開く。
シーナは蜜と愛液でぐしょぐしょになった秘裂に、二本の指を添え、広げた。
「プライドなんて、吐き出しちゃおっ♪ ぜーんぶ、受け止めてあげるから♪」
「あぁ。……挿れるぞ」
「うん、来て……」
男が、シーナの膣に肉棒を挿入した瞬間。
「……それっ！」
「んがぁっ！？」
突然、男の肛門に異物が刺さった。
「な……何しやがった！？」
「えへへー♪ おしり用のツル、挿れちゃった♪」
アルラウネは、多数のツルを持っている。
土の中の養分を吸収する用、獲物の拘束用、敵を追い払う用。
そして、このように交尾用のツルも存在する。
「毒か！？ やっぱり俺を殺す気なのか！？」
「違うって。……だけど毒って部分は間違いでもないかな」
「どういうことだ！？ その毒、この森に影響しないだろうな！？」
「いやうん、毒くらいに効力強いけど、毒じゃないからそれは大丈夫。
このツルはね、あなたのおしりの中に私の蜜を注入することができるの。
知ってる？ 直腸って点滴の次くらいに、吸収速度早いんだよ？」
シーナが挿れたのは、自分の蜜を送り込む管が中に入っているツル。
本来、これは口から入れるものだが。
「ついでに前立腺もぐりぐりできるから、私はこっちの方好きなんだー♪」
「……冗談だよな？」
「勿論冗談……じゃ、ないよっと！」
「うぉぉぉぉぉっ！？」
中に入っていたツルの先端が開き、蜜が流れ出した。
同時にその少し手前の部分が膨らみ、前立腺を刺激する。
全くもって経験したことのない感覚に、男は悶えた。
「うぉぉぉおおおごっ！？」
「うん、タマタマ大きくなってきた♥」
アルラウネの蜜は、媚薬としての効果と同時に、精力増強の効果もある。
市場に出回っているものは経口摂取である上、ある程度薄めてから用いられているが、
シーナが流し込んでいるのは原液である上、その先は直腸粘膜。
精液増産の指令が凄まじい速度で下り、常軌を逸したレベルで睾丸が駆動した。
「そろそろかな。……はい、おしまい♥
性欲の一番強い１０代後半から、５、６年くらい禁欲したってとこかな？
もう射精することしか考えられないでしょ？」
「あああああ！！！ 射精してぇ！ すげぇ射精してぇ！！！」
本来であれば、過剰に生産された精子は分解され、体内に吸収されるが、
アルラウネの蜜によって強制増産された精子はそのまま溜め込まれる為、
精液の量・濃度共にとんでもないことになり、陰嚢は倍ほどに膨れ上がった。
当然、元よりの媚薬効果もしっかりと働いており、性欲も大幅に増進されている上、
目の前には男の理想像をこれでもかとばかりに詰め込んだ女体を持つ、魔物娘のアルラウネ。
「それじゃ、私のおまんこ使って、ザーメン思いっきり吐き出しちゃお♥」
「あああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！」
本能のまま、男は全神経をもって腰の前後運動を開始した。
今どういうことになっているかなど、どうでもいい。とにかく射精したい。
それだけに全ての思考を奪い取られ、狂ったように肉棒のピストンを繰り返した。
「ああんっ♥ 気持ちいいよぉ♥ もっとしてぇ♥」
「あああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！」
高速ピストンに喘ぐシーナの膣は、柔らかくとろけるよう。
しかしながら、まるでツルが這い回るかのように肉襞がうねり、
欲望滾った陰茎をずるずるとしゃぶり倒す様は、淫乱名器そのもの。
アルラウネとの性交は、常時蜜に浸かりながら行われる。
シーナにとっては自分の分泌物である為、免疫があるが、男にそんなものはない。
つまり、男にとってアルラウネとの性交は、キメセク前提。
劇薬の大量服薬という、正気の沙汰ではない中で行われるのだ。
「ほら、前立腺もさわさわしてあげるから、いっぱい気持ちよくなろっ♥」
「うあっ！？ あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………………あがっ！？
あっ、ああああああああああああああああああああああああ！！！？？？」
蜜の放出こそ止まってはいるが、尻に挿入されたツルはまだ抜かれていない。
それどころか、適度な固さのツルが前立腺を撫で回し、快楽を内側からも促してくる。
性感帯をもう一つ増やすことぐらい、シーナにとっては造作も無いことだった。
「おちんちんも、おしりの中も気持ちいいね♥ こんなの耐えられないよね♥
お射精したいよね♥ いいよ、私が君に、本当の絶頂を教えてあげる……♥」
柔らかな身体を密着させ、既に飽和状態の性感に追い討ちをかける。
受容限界を超えた性的刺激に沈み落とされ。
「…………イっちゃえ♥」
「あぐぁっ！？ ふぁっ……あっ……」
「あああああああアアアあああああ嗚呼ああああああああああああああああああ
あああああああああ亜ああああああああアアアああああああ嗚呼ああああああ
ああああああああああああああアアアああああああああ！！！！！！！！！！」
派手に咆哮を上げ、男は達した。
今までに自分が得た、全ての性的快楽を合算しても足りない、
生きている内に得られるはずの無かった、暴力的快楽の味。
それは、決して消えることの無い記憶として、海馬に深く刻み込まれた。
「〜〜〜〜〜ッッッッッッッ！！！♥♥♥」
『やり過ぎた』。
それが、シーナが男の精液を受け止めて、最初に感じたことだった。
太腿コキで搾精した時に、この男と自分の相性は、非常に高いと分かっていたはず。
なら、普通にイカせて精を貰うだけで十分であり、蜜を注入する必要は無かった。
頭がグラつき、視界がぼやける。
意識を保てるギリギリの境界線の中、シーナは。
（この人……運命の人だ♥）
絶対に、離さない。
そう、心に決めた。
「こうして……凄いね。私のおっぱいでも包みきれない」
「初めてシーナに会った時よりデカくなってるからな」
「それじゃ、先っぽは……あむっ♥」
「うっ！」
木こりの男……グレイは、この森でシーナと生涯を共にすることを決めた。
シーナとしては、断られても拘束するつもりだった為、どうなるかは確定していたが、
自然を愛するグレイにとって、自然そのものであると同時に、最高級の美女であるシーナは、
本来ありえないはずの事象を可能にした、理想の伴侶であり、
断る理由など、どこにもなかった。
時折、ツルで体を繋がれながら、間伐の為に外に出る時はあるが、
殆どの時間は花弁の中で、幾度となく行為を重ねる。
蜜のおかげで疲労も空腹も無く、精が尽きることも無い中、無限の悦楽に浸り続ける。
それが、二人の日々。
「そういや聞いたか？ この森燃やそうとしてた教団なんだけどよ、
発情期のハーピーの巣に突っ込んで、みーんな旦那になっちまったんだと」
「あー、だから皆の顔つきが変わってたのか。ま、いいんじゃない？
木材の運搬には役に立ちそうに無いけど、ハーピーのやる気上げる方で頑張ってくれれば」
「だな。……射精すぞ。顔にかけたい」
「うん、私の顔、グレイのザーメンで汚して♥」
「……うっ！」
「きゃっ♥」
教団の襲撃と、勘違いがきっかけとなった、二人の出会い。
愛する自然の一部となり、最愛の妻といつでも一緒にいられる。
自然を愛する夫から、いくらでも愛情を注いでもらえる。
グレイにとって、これ以上に幸せなことは無いし、
シーナにとって、それ以上に充足できることは無い。
森の奥深くで、今日も二人は睦み合う。
深い緑色で形成された植物に囲まれた、少し開けた場所。
月光の下、明るい黄緑色の髪を風に靡かせながら歌う、魔物娘がいた。
「In the forest……you can not even……」
静まり返った森の中、歌声が響き渡る。
月を眺めながら歌謡曲を歌うのが、彼女の睡眠前の習慣。
観客は、近くの木の枝に止まっている小鳥達。
自らの力では大きな音を出すことができない生物だが。
「sing my……」
「お願いします！！！」
「ひゃっ！？」
必要以上に大きい男の声は、小鳥達の羽ばたきで森をざわめかせるには十分だった。
「で、何か言い訳ある？」
いきなり大声を上げて現れた男をツルで拘束し、逆さ吊りにしている彼女の名はシーナ。
この森に古くから住まう、アルラウネである。
一体どんなことをのたまうのかと、男に視線を向けると、
返ってきたのは予想だにしない要求だった。
「そのまま、俺を絞め殺すなり食い殺すなりしてくれ！」
「……はぁ？」
余程血迷ったか、それともふざけているのか。
そのどちらかだと思ったが、シーナは一応、男に話を続けた。
「何を突然死にたがってるのよ」
「情けねぇんだ！ 俺のせいで、俺のせいで……！」
「あんたのせいで、何よ？」
「俺のせいで、この森が教団に焼き払われちまうんだ！！！」
「……それ、ちょっと詳しく聞かせなさい」
この森はどこかに続く通り道でもなければ、希少な植物が採れる場所でもない。
そんな所に何故、教団が関わろうとしているのか。
この男がこんな所に来た理由も含めて、聞きたいことが増えた、
拘束はしたままだが、シーナは男を地面に寝かせた。
話を引き出すなら、楽な体勢をとらせた方がいいと判断してのことである。
「俺は、この森で木こりをやってるんだ。この前、教団の連中が来やがってな。
この森に魔物はいるかって、聞いてきたんだ。
ハーピーとかに世話になってるって言ったら、この森を焼き払うと言いやがった！
当然反対した！ 俺はこの森と共に生きてるんだ。この森が死んだら、
俺だって死んじまう！ なのに、あいつらは魔物を殺すことしか考えてねぇ！
罪に問われるって言っても、下っ端にやらせるからどうでもいいとかほざきやがった！」
「……嘘でしょ？ いくら教団でも、森ごとなんて」
「俺だって信じなかったさ！ けど、あいつらは本気だ！
その証拠に、俺の家はもう焼かれちまったんだよ！」
「ええっ！？」
「魔物を匿った時点で同罪だ、なんて抜かしてな！
俺だって、あいつらが教団員だって知ってりゃ黙ってた！
あいつら、魔物の保護を騙って来やがったんだよ！」
魔物を駆逐することができれば、人間が死んでも構わない。
遂行することの目的を高くに置き過ぎたが為、狂気に支配された教団員。
彼らの中では、魔物娘を殺すことが他の何より優先されるらしい。
「殺してくれ！ 全部、俺のせいだ！
なら、せめてこの森の再生の為の養分になって死にてぇ！
さぁ、好きにしてくれ！ ツルで縊り殺すか？ 頭から食い殺すか？
溶解液をぶちまけるか？ 何でもいい、俺を殺してくれ！」
「ちょっ、ちょっと落ち着きなさい！」
男が殺されたがっている理由は分かった。
しかし、シーナはこの男を殺したいなどとは思っていない。
「あのさ、とりあえず落ち着いて。あんたが殺される必要、どこにもない。
むしろ、それ教えてくれてありがとう。森の仲間と協力して、対策とれるわ」
「無理だ！ こんなデカい森、火を点ければ簡単に大火事になる！
お前さんだって植物の魔物だろ？ 火が相手じゃ……」
「確かに私は火に弱いわ。けど、イグニスはどう？」
「へ？ そりゃ、火の精霊なんだから、強いに決まってんだろ」
「ウンディーネにシルフや、ノームはどう？」
「水ぶちまけたり、風吹かせたり、土で壁作ったりってとこか？
まぁ、いずれにしたって、どうってことねぇと思うが」
「もし、その精霊みんながこの森にいるとしたら、どうなると思う？」
「……マジで？」
自然豊かなこの森は、精霊にとっては格好の居場所であった。
四大元素を司る精霊達にとっては、人間の自然への干渉など、ままごとのレベル。
放火させるどころか、その気になれば近づくことさえさせない。
「適当に知らせておけば、どうにかしてくれるでしょ。
いきなり燃やされたらちょっとヤバかったかもしれないけどね」
「そうか……良かった……この森は、まだ生きてくれるんだな……」
「教えてくれてありがとね。それじゃ……って、家無いんだっけ」
「そんなことはどうでもいい。家はまた建てればいいだけだ。
自然は人間に恵みをもたらしてくれる神様だからな。それに比べりゃ、俺の家くらい」
「どうでもいいって……」
あっけらかんと笑う男。
自分の家を燃やされたことを『どうでもいい』と言える度量と、自然を愛する心。
この男は、この森にとって必要不可欠な存在だ。
そう、思ったシーナだったが。
（そういえば、さっき頭から食い殺すとかどうこう言ってたわね）
教団は、自分達の目的を達成することしか頭になく、人の生死をどうでもいいものとした。
この男は、自然を愛するあまり、自分の家などどうでもいいものとした。
常識が欠落しているという点では、ある意味一緒。
もしかしてと思い、聞いてみる。
「ねぇ。あんたにとって魔物って、どういう存在？」
「一部の種族を除いて、人間を連れ去って殺す存在だろ？」
「……はぁ」
シーナの主食は、土の養分。
物理的に人間を食べたことなどないし、そもそも食べられない。
「それ、教団のデマよ。人間に友好的なハーピーに限らず、魔物は人間を殺したりしない。
むしろ、そんなことをしたら同族から酷く責められるでしょうね」
「そうなのか？ 俺、手っ取り早く死ねると思って……」
「考えてもみなさいよ。私達が人間を殺したところで、何の得があるの？
あんたって木を無闇に伐採したりしてる？」
「する訳ねぇだろ。俺だけの物じゃねーけど、木は俺の最大の財産だ。
間伐はしっかりするけど、成長を妨げるような切り方はしねーよ」
「だったら尚更。自然を愛する人に、悪い人はいないもの。
アルラウネが自然を守ってくれる木こりさんを殺すはずがないじゃない」
「まぁ、辻褄は合ってる……か」
一応、男は納得した様子。
だが、シーナは少しばかり、勘違いされていたことに苛立ちを覚えた。
目も冴えてしまったし、しばらく眠れそうに無い。
となれば。
「このまま返してあげてもいいんだけど、癪だしね。
アルラウネがどういう種族か、教えてあげる」
「うぉっ！？ 何しやがる！？」
ツルを縮ませ、男を引き寄せながら、服を脱がす。
忽ち男は全裸になり、花弁の中に引きずり込まれてしまった。
「魔物は人間を殺したりはしないけど、襲ったり、食べたりすることはあるのよ？
……性的な意味で、ね♪」
「は？ って、服っ！？」
「どうせ脱ぐんだしいいじゃない。それよりどう思う？ 私の……カ・ラ・ダ♥」
アルラウネ特有の薄緑色の肌は、しばしば芸術品に喩えられる。
蜜に半分浸かった太腿は、細すぎず太すぎずの丁度良い、かつエロティックな肉付き。
後ろに突き出された臀部は、前から見える範囲だけでも分かる、まろやかな尻。
そこから曲線を描きながら繋がる腹部は綺麗にくびれ、臍さえも色気を帯びており、
その後に続く胸部には、シーナ自慢の果実が二つ、たわわに実っていた。
加えて二の腕や肩、鎖骨のラインといった細部まで非の打ち所が無く、
最後にとどめと言わんばかりに、ほんのり赤らんだ頬に妖艶な流し目と、欲情しきった表情。
「最高っす」
「だよねー♪」
どこをどうしても、美女そのもの。
そして、そこに典型的な魔物娘の特性を付加すれば。
「もう逃げられないから、覚悟決めなさい。……あんたの勘違い、全部塗り替えるから」
「……ウス」
これから始まることを察し、男は腹をくくった。
既にアルラウネの蜜に浸っていたため、男の一物は大きく隆起し、
亀頭がシーナの太腿に埋もれる程に、固くなっていた。
（私の蜜の効果抜きにしても、文句なしの大木。当たりだ……♥）
「ふふっ、私の中に入りたいよーって感じね」
「あぁ……正直、さっきからヤりたくて仕方ねぇんだ。挿れさせてくれ」
「慌てないの。まずはこのふとももで、搾ってあげるから」
位置をずらし、自身の太腿の間に肉棒を迎え入れる。
太腿の真ん中から少し奥辺りまで挿し込んだ辺りで、両脚をきつく閉じる。
丁度、カリの部分に最も圧力がかかる形になった。
「いくよ。ずーりずーり、ずーりずーり♥」
「おぉぉ……」
蜜で滑る太腿を、左右交互に擦り合わせる。
それだけで、意識が飛ぶような悦楽に襲われた。
脚線美の極致とさえ言える太腿は、触感も極上。
滑らかな肌触りは勿論、温度に弾力、圧力の加え方等々、
口や女性器とはまた違った質感が、肉棒を包み、甘やかす。
「気持ちいい？ っていうか、気持ちよくない訳ないよねー♪
私の蜜に浸かりながら、私のふとももでしごかれてるんだもん♪」
「あぁ……すげぇよ、コレ……」
「ほら、おっぱいも触っていいんだよ？」
男の胸板に当たる、シーナの乳房。
抱きつくようにして味わうのも気持ちいいが、シーナの声に促され、一旦上体をそらし、
両手で、優しく触れた。
「うわ……柔らけぇ……」
「うん、上手……♥」
アルラウネも、自分が愛する自然の一つ。
木こりの本能が、アルラウネの蜜による媚薬作用を受け入れながら、自制心を働かせた。
それが結果として、シーナにとっても最高の責め方となった。
揉む感触を手にしっかり与える弾力がある一方で、深く、深く指が沈む。
弾力と柔らかさが絶妙なバランスで釣り合った、揉み心地のよい乳房。
男の欲望を満たしながら、さらに加速させる、依存性の高い乳房。
シーナの胸は、この森に存在する中で最も甘美で、最も強い神経毒を持っていた。
「これが、魔物娘。男を快楽で虜にする種族。分かったら、二度と間違えないようにね」
「あぁ、悪かったよ……ぐっ」
「イキそう？ それじゃ……思いっきり、ふとももで締め付けてあげる♥」
太腿で陰茎のビクつきを感じ取ったシーナは、脚を前後に少しずらすと、一気に締めた。
優しい圧力が、搾り取る意思が明確に表されたものへと変わり。
「……イっちゃえ♥」
「うっ……あああああっ！」
勢いよく放出された白濁液が、シーナの太腿を汚した。
止め処なく流れ出る欲情の塊は、蜜を通じてシーナの身体に吸収される。
「あぁ……あなたの精、最高……♥
森を大事にしてるからかしら。すごく自然に入ってくる……♥」
「魔物娘って……すげぇな。本当、ひでぇ勘違いしてたよ、俺」
「ね？ 魔物娘は人間の敵なんかじゃない。これは私だけじゃなくて、魔物娘みんながそう。
なのに分からずやな人間が多いのよねー。気持ちいいことが嫌いなはずないのに」
「人間ってのは変なプライド持った種族なんだよ。特に、俺含めて男連中はな」
「そーなのかー。じゃ、そのプライドはここに捨てちゃおっか」
花弁に腰掛けるようにして、両脚を開く。
シーナは蜜と愛液でぐしょぐしょになった秘裂に、二本の指を添え、広げた。
「プライドなんて、吐き出しちゃおっ♪ ぜーんぶ、受け止めてあげるから♪」
「あぁ。……挿れるぞ」
「うん、来て……」
男が、シーナの膣に肉棒を挿入した瞬間。
「……それっ！」
「んがぁっ！？」
突然、男の肛門に異物が刺さった。
「な……何しやがった！？」
「えへへー♪ おしり用のツル、挿れちゃった♪」
アルラウネは、多数のツルを持っている。
土の中の養分を吸収する用、獲物の拘束用、敵を追い払う用。
そして、このように交尾用のツルも存在する。
「毒か！？ やっぱり俺を殺す気なのか！？」
「違うって。……だけど毒って部分は間違いでもないかな」
「どういうことだ！？ その毒、この森に影響しないだろうな！？」
「いやうん、毒くらいに効力強いけど、毒じゃないからそれは大丈夫。
このツルはね、あなたのおしりの中に私の蜜を注入することができるの。
知ってる？ 直腸って点滴の次くらいに、吸収速度早いんだよ？」
シーナが挿れたのは、自分の蜜を送り込む管が中に入っているツル。
本来、これは口から入れるものだが。
「ついでに前立腺もぐりぐりできるから、私はこっちの方好きなんだー♪」
「……冗談だよな？」
「勿論冗談……じゃ、ないよっと！」
「うぉぉぉぉぉっ！？」
中に入っていたツルの先端が開き、蜜が流れ出した。
同時にその少し手前の部分が膨らみ、前立腺を刺激する。
全くもって経験したことのない感覚に、男は悶えた。
「うぉぉぉおおおごっ！？」
「うん、タマタマ大きくなってきた♥」
アルラウネの蜜は、媚薬としての効果と同時に、精力増強の効果もある。
市場に出回っているものは経口摂取である上、ある程度薄めてから用いられているが、
シーナが流し込んでいるのは原液である上、その先は直腸粘膜。
精液増産の指令が凄まじい速度で下り、常軌を逸したレベルで睾丸が駆動した。
「そろそろかな。……はい、おしまい♥
性欲の一番強い１０代後半から、５、６年くらい禁欲したってとこかな？
もう射精することしか考えられないでしょ？」
「あああああ！！！ 射精してぇ！ すげぇ射精してぇ！！！」
本来であれば、過剰に生産された精子は分解され、体内に吸収されるが、
アルラウネの蜜によって強制増産された精子はそのまま溜め込まれる為、
精液の量・濃度共にとんでもないことになり、陰嚢は倍ほどに膨れ上がった。
当然、元よりの媚薬効果もしっかりと働いており、性欲も大幅に増進されている上、
目の前には男の理想像をこれでもかとばかりに詰め込んだ女体を持つ、魔物娘のアルラウネ。
「それじゃ、私のおまんこ使って、ザーメン思いっきり吐き出しちゃお♥」
「あああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！」
本能のまま、男は全神経をもって腰の前後運動を開始した。
今どういうことになっているかなど、どうでもいい。とにかく射精したい。
それだけに全ての思考を奪い取られ、狂ったように肉棒のピストンを繰り返した。
「ああんっ♥ 気持ちいいよぉ♥ もっとしてぇ♥」
「あああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！」
高速ピストンに喘ぐシーナの膣は、柔らかくとろけるよう。
しかしながら、まるでツルが這い回るかのように肉襞がうねり、
欲望滾った陰茎をずるずるとしゃぶり倒す様は、淫乱名器そのもの。
アルラウネとの性交は、常時蜜に浸かりながら行われる。
シーナにとっては自分の分泌物である為、免疫があるが、男にそんなものはない。
つまり、男にとってアルラウネとの性交は、キメセク前提。
劇薬の大量服薬という、正気の沙汰ではない中で行われるのだ。
「ほら、前立腺もさわさわしてあげるから、いっぱい気持ちよくなろっ♥」
「うあっ！？ あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………………あがっ！？
あっ、ああああああああああああああああああああああああ！！！？？？」
蜜の放出こそ止まってはいるが、尻に挿入されたツルはまだ抜かれていない。
それどころか、適度な固さのツルが前立腺を撫で回し、快楽を内側からも促してくる。
性感帯をもう一つ増やすことぐらい、シーナにとっては造作も無いことだった。
「おちんちんも、おしりの中も気持ちいいね♥ こんなの耐えられないよね♥
お射精したいよね♥ いいよ、私が君に、本当の絶頂を教えてあげる……♥」
柔らかな身体を密着させ、既に飽和状態の性感に追い討ちをかける。
受容限界を超えた性的刺激に沈み落とされ。
「…………イっちゃえ♥」
「あぐぁっ！？ ふぁっ……あっ……」
「あああああああアアアあああああ嗚呼ああああああああああああああああああ
あああああああああ亜ああああああああアアアああああああ嗚呼ああああああ
ああああああああああああああアアアああああああああ！！！！！！！！！！」
派手に咆哮を上げ、男は達した。
今までに自分が得た、全ての性的快楽を合算しても足りない、
生きている内に得られるはずの無かった、暴力的快楽の味。
それは、決して消えることの無い記憶として、海馬に深く刻み込まれた。
「〜〜〜〜〜ッッッッッッッ！！！♥♥♥」
『やり過ぎた』。
それが、シーナが男の精液を受け止めて、最初に感じたことだった。
太腿コキで搾精した時に、この男と自分の相性は、非常に高いと分かっていたはず。
なら、普通にイカせて精を貰うだけで十分であり、蜜を注入する必要は無かった。
頭がグラつき、視界がぼやける。
意識を保てるギリギリの境界線の中、シーナは。
（この人……運命の人だ♥）
絶対に、離さない。
そう、心に決めた。
「こうして……凄いね。私のおっぱいでも包みきれない」
「初めてシーナに会った時よりデカくなってるからな」
「それじゃ、先っぽは……あむっ♥」
「うっ！」
木こりの男……グレイは、この森でシーナと生涯を共にすることを決めた。
シーナとしては、断られても拘束するつもりだった為、どうなるかは確定していたが、
自然を愛するグレイにとって、自然そのものであると同時に、最高級の美女であるシーナは、
本来ありえないはずの事象を可能にした、理想の伴侶であり、
断る理由など、どこにもなかった。
時折、ツルで体を繋がれながら、間伐の為に外に出る時はあるが、
殆どの時間は花弁の中で、幾度となく行為を重ねる。
蜜のおかげで疲労も空腹も無く、精が尽きることも無い中、無限の悦楽に浸り続ける。
それが、二人の日々。
「そういや聞いたか？ この森燃やそうとしてた教団なんだけどよ、
発情期のハーピーの巣に突っ込んで、みーんな旦那になっちまったんだと」
「あー、だから皆の顔つきが変わってたのか。ま、いいんじゃない？
木材の運搬には役に立ちそうに無いけど、ハーピーのやる気上げる方で頑張ってくれれば」
「だな。……射精すぞ。顔にかけたい」
「うん、私の顔、グレイのザーメンで汚して♥」
「……うっ！」
「きゃっ♥」
教団の襲撃と、勘違いがきっかけとなった、二人の出会い。
愛する自然の一部となり、最愛の妻といつでも一緒にいられる。
自然を愛する夫から、いくらでも愛情を注いでもらえる。
グレイにとって、これ以上に幸せなことは無いし、
シーナにとって、それ以上に充足できることは無い。
森の奥深くで、今日も二人は睦み合う。
17/07/31 16:12更新 / 星空木陰