番外:クレシス大喜利 前編
BGM〜某、寄席風演芸番組のテーマ〜
ちゃんちゃかちゃかちゃかすっちゃんちゃん♪
ちゃんちゃかちゃかちゃかすっちゃんちゃん♪
ユリア「あけましておめでとうございます皆様。ようこそクレシス大喜利へ!
私は本日の司会を勤めさせていただきます、
天使亭ユリアでございます。どうぞ、よろしくお願いします♪」
白地の着物を着たエンジェル、ユリアがぺこりと頭を下げる。
ユリア「では、早速大喜利メンバーをご紹介しましょう。順番にどうぞ。」
まずは、赤い着物を着た、赤髪ポニーテールの女性が深々と頭を下げる。
フレイヤ「皆様、あけましておめでとうございます。
えー、以前セラエノの方たちと野球をしていた際に、
どうして野球は『プレイボール』で始めて『ゲームセット』で
終わるんだろうと、ふと思ってしまいまして、
『プレイボール』で始めるなら『セットボール』か『エンドボール』
『ゲームセット』で終わるなら『プレイゲーム』とかになるのでは?
そんなこと考えてたらいつの間にか試合が終わっていました。
ポニ亭フレイヤです、よろしくお願いします。」
ユリア「フレイヤさん……試合中そんなことを真剣に考えてたんですね(汗
でも実にフレイヤさんらしいのではないでしょうか。」
次は、青色の着物を着た琥珀の単眼のサイクロプスが会釈する。
リラ「単眼亭リラ、よろしく。」
ユリア「あ、あの…リラさん。少々簡潔すぎますので、もう少し何か一言を。」
リラ「ごめん。わたし、あまり笑わないかもしれないけど、頑張る。
それと、今年もよろしく。」
ユリア「いえいえ、常に真顔なのも個性ですよ♪」
三人目に、黄色い着物を着た1本尾の稲荷が丁寧にお辞儀をする。
美核「ごきげん妖狐〜、稲荷の立宮亭美核でございます。
最近はなんだかんだで精神的に慌しい日々が続いてたから、
今日は大いにはじけちゃおうと思います!
大喜利に出るって空理に言ったら、すごく楽しみだって言ってくれたんだけど
いざ、本番用の着物が届いて試着してみたら、なんか微妙な表情されました。
『なんでよりによって黄色……いや、なんでもない』って。
むう…何か変かな?この黄色い着物、かわいいと思うのに。」
ユリア「美核さん、世の中には知らないほうがいいこともあるんですよ♪」
美核「?…よくわからないけど…ま、いっか。」
続いて、深緑の着物を着た銀髪赤眼のヴァンパイアが会釈する。
ノワール「どもどもです。私、紅葉亭ノワールは大喜利に人生初チャレンジです!
そして着物にも初チャレンジです!ただ、周りにジパング出身の子が
いませんでしたので、だいぶ苦戦しちゃいましたけど、何とかできました!
ちょっと動きづらいですが、このやさしい着心地がたまりません!」
ユリア「ノワールさん。お言葉ですが、左前に着てますよ。」
ノワール「え?ひ、左前?左前……ってなんですか?」
美核「ノワールさん、ちょっとこちらに。私が直しますから……。」
ノワール「あ、はい。……襟が逆?あ、いや…そこは、ちょっと…はうっ!?」
友華「なんやしらんが、妖しい声だしよるなぁ。」
ステラ「っていうかなにもここで直さなくても…」
美核「ええい動かないの、もうちょっとおとなしく。はい、できた。
左前だと動くときすごい不便だから気をつけてね。」
ノワール「ごめんなさい!気をつけます!」
ユリア「よろしいでしょうか?」
お次は、紫色の着物を着た豊かな胸のピクシーが元気よく挨拶する。
ステラ「やっほーぅ!みんなあけましておめでとう!
今日という今日は私がヒロインだ!みんな私だけに釘付け!
巨乳から溢れる魅力でドギマギ人気の高さで出世街道一直線!
なんたってこれは私だけの特権なんだからね!
ピクシーなにそれおいしいの何て言う人は今すぐ心を入れ替えて
思い起こせば花の蕾が実り始めた冬の終わりに膨れ上がる
期待・欲情渦巻く桜の花道に華麗に且つ前進突撃!
えーっとえーっと…自分でも何言ってんだかわかんなくなっちゃったわよ!
そんなわけで、新年早々やたらとテンションが高い美巨乳ピクシーの
沈黙亭ステラです!よろしくおねがいしまーす!」
ユリア「沈黙亭と言う割には挨拶の口上が凄まじいですね♪
何かいいことあったのでしょうか?」
ステラ「実はさっき引いたおみくじが『大吉』だったの!
今年はきっといい一年になるに違いないわ!」
ユリア「あらあら、それは確かに喜ばしい出来事ですね。」
そして最後に、橙色の着物を着た黒髪の女性が挨拶をする。
友華「皆様おおきに。そしてあけましでおめでとうございます。
年初めいうんはめでたいもんやけど、気をつけなあかんこともありまっせ。
特にお酒は気を付けなあかんがな。うちも仲間内で正月祝いに酒飲みはりましてな。
ところがうちは酒に強い体質やないさかい、つい酔っ払ろうてしもてな、
酒場でお酒注文したとき『巨峰の果実酒』頼むつもりやったのを間違えて
『巨乳の果実酒』言うてしもたんですわ。えらい恥かきましたわ……
御巫亭友華です。よろしくおねがいしますわ。」
ユリア「これで皆様のあいさつが終わりましたね。
メンバーは全員去年の『スーパークレールヘンシスターズ』にて
ゲストに来てもらった方々です。女性のみですが。
では、本日の座布団運びをしてくれるのは………」
楽屋口から茜色の着物を着た、鮮やかな青い翼を持つハーピーの少女だった。
ユリア「夢見月亭リエンさんです。
諸事情で声を出せないため、座布団を運んでもらっています。」
リエン「(ぺこり)」
リラ「リエンさん、座布団重くない?」
リエン「………!」
ユリア「自分なりに頑張るそうです。辛い時はミーティアちゃんにも手伝ってもらいます。」
フレイヤ「…どうして座布団運びに非力な人(?)をあてがうんだ。」
ユリア「大丈夫ですよ。そこまで重い座布団は使っていませんから。」
美核「はいはーい、もう一つ質問です。
どうしてユリアさんが司会なんですか?」
ユリア「それはですね、私がちゃんとした実力があるからなんですよ。」
ステラ「本当かしら?じゃあユリアさん、エンジェルと掛けて何と解く?」
ユリア「エンジェルと掛けまして……新品の消しゴムと解きます。」
ステラ「その心は?」
ユリア「思わず汚したくなる美しさです♪」
フレイヤ「上手い!ユリアさんに座布団一枚!」
ユリア、座布団一枚獲得
ノワール「では、エルさんと掛けて何と解く?」
ユリア「エルさんと掛けまして……辺り一面の荒野と解きます。」
ノワール「その心は?」
ユリア「除草(女装)するまでもありません♪」
フレイヤ「上手い!ユリアさんに座布団一枚!」
ユリア、座布団一枚獲得
ユリア「私の実力、分かっていただけましたでしょうか。」
美核「ええ……正直意外です。結構真面目な印象がありますから。」
ユリア「では、みなさん座布団一枚から始まります。
一番多く座布団を獲得した方には素晴らしい商品を差し上げます♪」
フレイヤ「10枚じゃなくてもいいのか?」
ユリア「さすがに10枚は今回だけでは無理でしょうから。
では、最初のお題に移りましょう。」
―――――――――≪お題1:こんな敵なら私でも勝てる!≫―――――――――
ユリア「軍隊の強さは司令官の強さによって左右されると言っても過言ではありません。
一人の魔女に率いられる100人のバフォメットよりも、
一人のバフォメットによって率いられる100人の魔女の方が強い……
というのはさすがに言いすぎかもしれませんが、それだけ
統率者の力は重要と言うことなんですね。
では、皆さんが敵の司令官を見て『あの人なら私でも勝てそう』
と思うような敵の司令官の特徴を面白おかしく考えて下さい……
あ、フレイヤさん早いですね。どうぞ。」
フレイヤ「はい。あんな司令官なら私でも勝てる……命令をいちいちカンペで出す司令官。」
ユリア「なるほど、模範的な解答ですね。」
フレイヤ「褒められてるのか、馬鹿にされたのか……」
ユリア「いえいえ、褒めていますよ♪では次…ノワールさん。」
ノワール「えー、作戦会議で軍師の作戦説明に『それは理想論だ!』とヤジを飛ばす人。」
ユリア「どこの国の国会ですか……では次は、ステラさん。」
ステラ「はーい、私でも勝てそうな司令官…未だに三年前の失恋を引きずってる司令官!」
ユリア「ドッペルゲンガーがいれば難なく内部崩壊しそうですね♪
リエンさん、ステラさんに座布団一枚差し上げて下さい。」
ステラ「やったぁ!早速一枚ゲット!」
ステラ、座布団一枚獲得(計二枚)
ユリア「他に答えが出来た人は…あ、美核さんどうぞ。」
美核「えー、私でも勝てそうな敵司令官。
おみくじで大吉引いたから絶対に勝てると思い込んでる司令官。」
ステラ「ちょっ!?それ私にケンカ売ってるの!?」
美核「あら、他意はないわよ♪」
ユリア「上手いですね、座布団一枚差し上げます。」
美核「よし!私も一枚獲得!」
美核、座布団一枚獲得(計二枚)
ユリア「続いては…友華さんどうぞ。」
友華「うちでも勝てそうな敵さん。
『雑用将軍』いう渾名がついてもうてる司令官。」
フレイヤ「待て!サイガ将軍にケンカ売ってるのか!」
友華「はい?」
ユリア「えっと友華さん…
実際そのような称号の素晴らしい将軍がいるんですよ。」
友華「ほんまかいな!?」
ユリア「友華さん座布団一枚没収です。」
友華「しもた〜!初っぱちから座布団がないやんけ!」
友華、座布団一枚没収(現在ゼロ枚)
リエン「…………。」
友華「うちに同情してくれはるんか……おおきに。」
ユリア「まだ始まったばかりですから気を落とさずに。
では次…リラさんどうそ。」
リラ「私でも、勝てそうな相手。一人で十人分の食料を消費する司令官。」
ユリア「兵糧不足で自滅しそうですね。他にできた人は…はい、ステラさんどうぞ。」
ステラ「はーい!武器の槍よりも股間の槍の扱い方のほうが上手い司令官!」
ユリア「リエンさーん、ステラさんの座布団一枚持っていってください。」
ステラ「うおぃ!そりゃないでしょうよ!」
リエン「…………!」
ステラ「座布団がー!」
ステラ、座布団一枚没収(現在一枚)
ユリア「他にはどなかた?」
友華「はいはい!汚名挽回したるさかい!」
ユリア「では友華さん、名誉返上な答えをどうぞ。」
フレイヤ「何気に酷いな。」
友華「えー『孫子(そんし)の兵法書』の『孫子』を『まごこ』言うてる司令官…」
ユリア「友華さん、まさか自分をネタにするとは…、でも上手です!
友華さんに座布団一枚差し上げて下さい♪」
友華「よっしゃぁ!座布団が戻ってきたわ!
座布団があらへんと足が痛うてかなわんわ。」
友華、座布団一枚獲得(現在一枚)
ユリア「次は……美核さんどうぞ。」
美核「はい、えー『孫子の兵法書』じゃなくて『子孫の作成法』を読んでる司令官。」
ユリア「戦場に来てまで子孫づくりをするとは大胆な司令官ですね。
出は他にできた方は…ではノワールさん。」
ノワール「えっと、味方に可愛い魔物娘ちゃんがいると積極的に隣接しようとしてくる司令官。」
ユリア「FEネタで来ましたか。ファ○アーエム○レムで、ユニット同士が隣接していると
友情が芽生えたり愛が芽生えたり、そのまま結婚してしまうこともあるそうです。」
ノワール「なんだかロマンティックですよね。もっとも傍から見れば
戦場に来て何やってんだかという気もしないでもないですが……」
ユリア「ふふふ、そうですね。次は……リラさんどうぞ。」
リラ「……長くなるけど、いい?」
ユリア「ええ、かまいませんよ。」
リラ「じゃあ…山岳戦で有利な頂上に布陣しているにもかかわらず、
戦闘時に『うぬ、ここまで上って来たか!』と言うくせに迂闊にも自分から下山して
力・技・速さが上がるスキルを持ちながら魔力依存の武器しか持ってなくて、
挙句の果てに部下の仕掛けた落石トラップで自滅する司令官。」
ユリア「やけに具体的なこのネタが分かる人が何人いるのでしょうか?
でも面白かったので、座布団一枚差し上げます。」
リラ「ありがとう。」
リラ、座布団一枚獲得(現在二枚)
フレイヤ「ではそれと似たようなことで!」
ユリア「わかりました、フレイヤさんどうぞ。」
フレイヤ「えー、戦場に山があると、見境なく山頂に布陣したがる司令官。」
ユリア「三国志ネタですね……これも何人の人が分かるのでしょうか?
次の方は…美核さんどうぞ。」
美核「はい、私でも勝てそうな司令官。鎧をレースやフリルでコーティングしてる司令官。」
ユリア「……すみません、ちょっといまエルさんにその鎧を着せたところを一瞬想像してしまいました。
確かに見た目がそんな感じでしたら勝てそうだと思ってしまいますよね。」
美核「でも現実の図鑑世界ではそう言う司令官の方が強かったりして。」
ユリア「ええ、確かにそう思いますね。では次に……ステラさん。」
ステラ「はーい!兜に『受』の文字がある司令官♪」
ユリア「ふふっ、あ…『愛』じゃなくて『受』なんですね。」
ステラ「きっと攻めるよりも責められる方が得意なのよ。」
ユリア「お見事です。座布団一枚差し上げます。」
ステラ「よし!これでまた二枚ね!」
ステラ、座布団一枚獲得(合計二枚)
ユリア「では他の方……ではフレイヤさん。」
フレイヤ「はい、えー…戦闘直前に『この戦いに勝ったら結婚するんだ』と言っている司令官。」
ユリア「典型的な死亡フラグですね。フレイヤさんに座布団一枚差し上げます。」
フレイヤ「お!やった!」
フレイヤ、座布団一枚獲得(現在二枚)
ユリア「綺麗なオチが付いたところで前半戦は終了です。引き続き後編をお楽しみに。」
後編に続きます
ちゃんちゃかちゃかちゃかすっちゃんちゃん♪
ちゃんちゃかちゃかちゃかすっちゃんちゃん♪
ユリア「あけましておめでとうございます皆様。ようこそクレシス大喜利へ!
私は本日の司会を勤めさせていただきます、
天使亭ユリアでございます。どうぞ、よろしくお願いします♪」
白地の着物を着たエンジェル、ユリアがぺこりと頭を下げる。
ユリア「では、早速大喜利メンバーをご紹介しましょう。順番にどうぞ。」
まずは、赤い着物を着た、赤髪ポニーテールの女性が深々と頭を下げる。
フレイヤ「皆様、あけましておめでとうございます。
えー、以前セラエノの方たちと野球をしていた際に、
どうして野球は『プレイボール』で始めて『ゲームセット』で
終わるんだろうと、ふと思ってしまいまして、
『プレイボール』で始めるなら『セットボール』か『エンドボール』
『ゲームセット』で終わるなら『プレイゲーム』とかになるのでは?
そんなこと考えてたらいつの間にか試合が終わっていました。
ポニ亭フレイヤです、よろしくお願いします。」
ユリア「フレイヤさん……試合中そんなことを真剣に考えてたんですね(汗
でも実にフレイヤさんらしいのではないでしょうか。」
次は、青色の着物を着た琥珀の単眼のサイクロプスが会釈する。
リラ「単眼亭リラ、よろしく。」
ユリア「あ、あの…リラさん。少々簡潔すぎますので、もう少し何か一言を。」
リラ「ごめん。わたし、あまり笑わないかもしれないけど、頑張る。
それと、今年もよろしく。」
ユリア「いえいえ、常に真顔なのも個性ですよ♪」
三人目に、黄色い着物を着た1本尾の稲荷が丁寧にお辞儀をする。
美核「ごきげん妖狐〜、稲荷の立宮亭美核でございます。
最近はなんだかんだで精神的に慌しい日々が続いてたから、
今日は大いにはじけちゃおうと思います!
大喜利に出るって空理に言ったら、すごく楽しみだって言ってくれたんだけど
いざ、本番用の着物が届いて試着してみたら、なんか微妙な表情されました。
『なんでよりによって黄色……いや、なんでもない』って。
むう…何か変かな?この黄色い着物、かわいいと思うのに。」
ユリア「美核さん、世の中には知らないほうがいいこともあるんですよ♪」
美核「?…よくわからないけど…ま、いっか。」
続いて、深緑の着物を着た銀髪赤眼のヴァンパイアが会釈する。
ノワール「どもどもです。私、紅葉亭ノワールは大喜利に人生初チャレンジです!
そして着物にも初チャレンジです!ただ、周りにジパング出身の子が
いませんでしたので、だいぶ苦戦しちゃいましたけど、何とかできました!
ちょっと動きづらいですが、このやさしい着心地がたまりません!」
ユリア「ノワールさん。お言葉ですが、左前に着てますよ。」
ノワール「え?ひ、左前?左前……ってなんですか?」
美核「ノワールさん、ちょっとこちらに。私が直しますから……。」
ノワール「あ、はい。……襟が逆?あ、いや…そこは、ちょっと…はうっ!?」
友華「なんやしらんが、妖しい声だしよるなぁ。」
ステラ「っていうかなにもここで直さなくても…」
美核「ええい動かないの、もうちょっとおとなしく。はい、できた。
左前だと動くときすごい不便だから気をつけてね。」
ノワール「ごめんなさい!気をつけます!」
ユリア「よろしいでしょうか?」
お次は、紫色の着物を着た豊かな胸のピクシーが元気よく挨拶する。
ステラ「やっほーぅ!みんなあけましておめでとう!
今日という今日は私がヒロインだ!みんな私だけに釘付け!
巨乳から溢れる魅力でドギマギ人気の高さで出世街道一直線!
なんたってこれは私だけの特権なんだからね!
ピクシーなにそれおいしいの何て言う人は今すぐ心を入れ替えて
思い起こせば花の蕾が実り始めた冬の終わりに膨れ上がる
期待・欲情渦巻く桜の花道に華麗に且つ前進突撃!
えーっとえーっと…自分でも何言ってんだかわかんなくなっちゃったわよ!
そんなわけで、新年早々やたらとテンションが高い美巨乳ピクシーの
沈黙亭ステラです!よろしくおねがいしまーす!」
ユリア「沈黙亭と言う割には挨拶の口上が凄まじいですね♪
何かいいことあったのでしょうか?」
ステラ「実はさっき引いたおみくじが『大吉』だったの!
今年はきっといい一年になるに違いないわ!」
ユリア「あらあら、それは確かに喜ばしい出来事ですね。」
そして最後に、橙色の着物を着た黒髪の女性が挨拶をする。
友華「皆様おおきに。そしてあけましでおめでとうございます。
年初めいうんはめでたいもんやけど、気をつけなあかんこともありまっせ。
特にお酒は気を付けなあかんがな。うちも仲間内で正月祝いに酒飲みはりましてな。
ところがうちは酒に強い体質やないさかい、つい酔っ払ろうてしもてな、
酒場でお酒注文したとき『巨峰の果実酒』頼むつもりやったのを間違えて
『巨乳の果実酒』言うてしもたんですわ。えらい恥かきましたわ……
御巫亭友華です。よろしくおねがいしますわ。」
ユリア「これで皆様のあいさつが終わりましたね。
メンバーは全員去年の『スーパークレールヘンシスターズ』にて
ゲストに来てもらった方々です。女性のみですが。
では、本日の座布団運びをしてくれるのは………」
楽屋口から茜色の着物を着た、鮮やかな青い翼を持つハーピーの少女だった。
ユリア「夢見月亭リエンさんです。
諸事情で声を出せないため、座布団を運んでもらっています。」
リエン「(ぺこり)」
リラ「リエンさん、座布団重くない?」
リエン「………!」
ユリア「自分なりに頑張るそうです。辛い時はミーティアちゃんにも手伝ってもらいます。」
フレイヤ「…どうして座布団運びに非力な人(?)をあてがうんだ。」
ユリア「大丈夫ですよ。そこまで重い座布団は使っていませんから。」
美核「はいはーい、もう一つ質問です。
どうしてユリアさんが司会なんですか?」
ユリア「それはですね、私がちゃんとした実力があるからなんですよ。」
ステラ「本当かしら?じゃあユリアさん、エンジェルと掛けて何と解く?」
ユリア「エンジェルと掛けまして……新品の消しゴムと解きます。」
ステラ「その心は?」
ユリア「思わず汚したくなる美しさです♪」
フレイヤ「上手い!ユリアさんに座布団一枚!」
ユリア、座布団一枚獲得
ノワール「では、エルさんと掛けて何と解く?」
ユリア「エルさんと掛けまして……辺り一面の荒野と解きます。」
ノワール「その心は?」
ユリア「除草(女装)するまでもありません♪」
フレイヤ「上手い!ユリアさんに座布団一枚!」
ユリア、座布団一枚獲得
ユリア「私の実力、分かっていただけましたでしょうか。」
美核「ええ……正直意外です。結構真面目な印象がありますから。」
ユリア「では、みなさん座布団一枚から始まります。
一番多く座布団を獲得した方には素晴らしい商品を差し上げます♪」
フレイヤ「10枚じゃなくてもいいのか?」
ユリア「さすがに10枚は今回だけでは無理でしょうから。
では、最初のお題に移りましょう。」
―――――――――≪お題1:こんな敵なら私でも勝てる!≫―――――――――
ユリア「軍隊の強さは司令官の強さによって左右されると言っても過言ではありません。
一人の魔女に率いられる100人のバフォメットよりも、
一人のバフォメットによって率いられる100人の魔女の方が強い……
というのはさすがに言いすぎかもしれませんが、それだけ
統率者の力は重要と言うことなんですね。
では、皆さんが敵の司令官を見て『あの人なら私でも勝てそう』
と思うような敵の司令官の特徴を面白おかしく考えて下さい……
あ、フレイヤさん早いですね。どうぞ。」
フレイヤ「はい。あんな司令官なら私でも勝てる……命令をいちいちカンペで出す司令官。」
ユリア「なるほど、模範的な解答ですね。」
フレイヤ「褒められてるのか、馬鹿にされたのか……」
ユリア「いえいえ、褒めていますよ♪では次…ノワールさん。」
ノワール「えー、作戦会議で軍師の作戦説明に『それは理想論だ!』とヤジを飛ばす人。」
ユリア「どこの国の国会ですか……では次は、ステラさん。」
ステラ「はーい、私でも勝てそうな司令官…未だに三年前の失恋を引きずってる司令官!」
ユリア「ドッペルゲンガーがいれば難なく内部崩壊しそうですね♪
リエンさん、ステラさんに座布団一枚差し上げて下さい。」
ステラ「やったぁ!早速一枚ゲット!」
ステラ、座布団一枚獲得(計二枚)
ユリア「他に答えが出来た人は…あ、美核さんどうぞ。」
美核「えー、私でも勝てそうな敵司令官。
おみくじで大吉引いたから絶対に勝てると思い込んでる司令官。」
ステラ「ちょっ!?それ私にケンカ売ってるの!?」
美核「あら、他意はないわよ♪」
ユリア「上手いですね、座布団一枚差し上げます。」
美核「よし!私も一枚獲得!」
美核、座布団一枚獲得(計二枚)
ユリア「続いては…友華さんどうぞ。」
友華「うちでも勝てそうな敵さん。
『雑用将軍』いう渾名がついてもうてる司令官。」
フレイヤ「待て!サイガ将軍にケンカ売ってるのか!」
友華「はい?」
ユリア「えっと友華さん…
実際そのような称号の素晴らしい将軍がいるんですよ。」
友華「ほんまかいな!?」
ユリア「友華さん座布団一枚没収です。」
友華「しもた〜!初っぱちから座布団がないやんけ!」
友華、座布団一枚没収(現在ゼロ枚)
リエン「…………。」
友華「うちに同情してくれはるんか……おおきに。」
ユリア「まだ始まったばかりですから気を落とさずに。
では次…リラさんどうそ。」
リラ「私でも、勝てそうな相手。一人で十人分の食料を消費する司令官。」
ユリア「兵糧不足で自滅しそうですね。他にできた人は…はい、ステラさんどうぞ。」
ステラ「はーい!武器の槍よりも股間の槍の扱い方のほうが上手い司令官!」
ユリア「リエンさーん、ステラさんの座布団一枚持っていってください。」
ステラ「うおぃ!そりゃないでしょうよ!」
リエン「…………!」
ステラ「座布団がー!」
ステラ、座布団一枚没収(現在一枚)
ユリア「他にはどなかた?」
友華「はいはい!汚名挽回したるさかい!」
ユリア「では友華さん、名誉返上な答えをどうぞ。」
フレイヤ「何気に酷いな。」
友華「えー『孫子(そんし)の兵法書』の『孫子』を『まごこ』言うてる司令官…」
ユリア「友華さん、まさか自分をネタにするとは…、でも上手です!
友華さんに座布団一枚差し上げて下さい♪」
友華「よっしゃぁ!座布団が戻ってきたわ!
座布団があらへんと足が痛うてかなわんわ。」
友華、座布団一枚獲得(現在一枚)
ユリア「次は……美核さんどうぞ。」
美核「はい、えー『孫子の兵法書』じゃなくて『子孫の作成法』を読んでる司令官。」
ユリア「戦場に来てまで子孫づくりをするとは大胆な司令官ですね。
出は他にできた方は…ではノワールさん。」
ノワール「えっと、味方に可愛い魔物娘ちゃんがいると積極的に隣接しようとしてくる司令官。」
ユリア「FEネタで来ましたか。ファ○アーエム○レムで、ユニット同士が隣接していると
友情が芽生えたり愛が芽生えたり、そのまま結婚してしまうこともあるそうです。」
ノワール「なんだかロマンティックですよね。もっとも傍から見れば
戦場に来て何やってんだかという気もしないでもないですが……」
ユリア「ふふふ、そうですね。次は……リラさんどうぞ。」
リラ「……長くなるけど、いい?」
ユリア「ええ、かまいませんよ。」
リラ「じゃあ…山岳戦で有利な頂上に布陣しているにもかかわらず、
戦闘時に『うぬ、ここまで上って来たか!』と言うくせに迂闊にも自分から下山して
力・技・速さが上がるスキルを持ちながら魔力依存の武器しか持ってなくて、
挙句の果てに部下の仕掛けた落石トラップで自滅する司令官。」
ユリア「やけに具体的なこのネタが分かる人が何人いるのでしょうか?
でも面白かったので、座布団一枚差し上げます。」
リラ「ありがとう。」
リラ、座布団一枚獲得(現在二枚)
フレイヤ「ではそれと似たようなことで!」
ユリア「わかりました、フレイヤさんどうぞ。」
フレイヤ「えー、戦場に山があると、見境なく山頂に布陣したがる司令官。」
ユリア「三国志ネタですね……これも何人の人が分かるのでしょうか?
次の方は…美核さんどうぞ。」
美核「はい、私でも勝てそうな司令官。鎧をレースやフリルでコーティングしてる司令官。」
ユリア「……すみません、ちょっといまエルさんにその鎧を着せたところを一瞬想像してしまいました。
確かに見た目がそんな感じでしたら勝てそうだと思ってしまいますよね。」
美核「でも現実の図鑑世界ではそう言う司令官の方が強かったりして。」
ユリア「ええ、確かにそう思いますね。では次に……ステラさん。」
ステラ「はーい!兜に『受』の文字がある司令官♪」
ユリア「ふふっ、あ…『愛』じゃなくて『受』なんですね。」
ステラ「きっと攻めるよりも責められる方が得意なのよ。」
ユリア「お見事です。座布団一枚差し上げます。」
ステラ「よし!これでまた二枚ね!」
ステラ、座布団一枚獲得(合計二枚)
ユリア「では他の方……ではフレイヤさん。」
フレイヤ「はい、えー…戦闘直前に『この戦いに勝ったら結婚するんだ』と言っている司令官。」
ユリア「典型的な死亡フラグですね。フレイヤさんに座布団一枚差し上げます。」
フレイヤ「お!やった!」
フレイヤ、座布団一枚獲得(現在二枚)
ユリア「綺麗なオチが付いたところで前半戦は終了です。引き続き後編をお楽しみに。」
後編に続きます
12/01/06 22:37更新 / バーソロミュ
戻る
次へ