連載小説
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第5回 後編


フィーネ「イカはいかが〜!!」

ノワール「突然何を言い出すかと思えば…目の前に、大量のイカ料理が〜」

ヴィオラ「うは〜〜!イカの刺身に、イカそうめん、イカリングフライ
     イカキムチ、イカ飯、イカ天、そしてイカ燻……」

エル「おいおい、ワインとの食い合わせはあまりよくなさそうだな。」

ノワール「見事に〜イカにょ…じゃなくて…イカのフルコースですね〜」

フィーネ「アロンさんが『ダイマオウイカ』釣ったからって
     料理して持ってきてくれました!」

ヴィオラ「っていうかアロンて誰よ?半漁人?」

エル「一応『英雄の羽』本編の登場人物だが現時点(14章)では未登場だ。
   カナウス要塞攻略戦が始まれば出てくると思う。」

ノワール「みと〜じょ〜キャラからの差し入れですか。
     どれから食べよっかな?」

フィーネ「このイカそうめん美味しいよ!はい、ノワールさん。あーんしてください。」

ノワール「あ〜ん」

ヴィオラ「ふふっ…白くてイカ臭いのがノワールちゃんの口の中に入っていくわ。」

エル「ヴィオラさんは表現がいちいちアレだな。
   それにノワールさん、大分酔って来ているようだが収録は続けられるか?」

ノワール「ひゃっきから私にガンガン飲ませてるのは…エルさんだったような気がします〜
     それに〜私はまだ酔っ払ってません!酔ってないったら酔ってないんです!」

フィーネ「―と、顔を真っ赤にしながら言ってるよ。」

エル「酔ってないんだったらまだまだいけるよな。つーことでさっさとグラスを空けたまえ。
   限界までたっぷり注いでやろう。」

ヴィオラ「子だ根を?」

ノワール「ま…まってくだしゃい〜、こんなにたくさん…のめませんよう!」

フィーネ「いいのかな?公共放送なのにとんでもないことになってるんだけど。」

エル「飲めないんだったら喰わせてやろう。ほら、口を開け。」

ノワール「あぁん、そんなにいっぺんに入れられたら…お口の中がイカ臭くなっちゃいます!」

フィーネ「にいさんも、どす黒い笑顔でノワールさんにアルハラするの自重!」

エル「そうか?確かに前編では放送作家に
  『いくらドSといってもゲストをあまりいじめないように』
   って言われてたんだが、リスナーからもっとやれという声援が来たから
   今回は少し羽目を外そうと思ってな。」

ヴィオラ「羽目を外すって…ハメるのもあり?」

エル「心配しなくとも、二人はすでに俺によってハメられている。」

ノワ&ヴィ『ええっ!?』

エル「ノワールさんは酔うとドジる確率が上がるようだ。
   よって、ここから先はノワールさんが何かやらかすごとに、お仕置きしてやろう。」

ノワール「(計略に)嵌められた〜!それでさっきからガンガン飲ませてきたんですね!?」

フィーネ「お、お仕置きするって…いったい?」

エル「そうだな……一回なにかやらかす毎に10コール募金で。」

ノワール「お金取られる〜!?」

エル「で、ヴィオラさんは下ネタを発したらノワールさんのデコピン一発で。」

ヴィオラ「私は物理的ダメージかよ!!しかもノワちゃんに攻撃されるの!?」

ノワール「そんな〜!お母さんだって殴ったことないのに!」

フィーネ「いやいや、母親殴る娘なんてあまりいないから……」

ノワール「ですがやると決めれば全力でやりますよ!
     そんなわけで、私のデコピンの威力を思い知るがいい!」


ぺちんっ!


ヴィオラ「いたーい!って私はまだ下ネタ発してないわよ!」

ノワール「あ、そうだった。」

エル「はい、早速10コール募金。」


チャリーン   現在10コール


ノワール「ゲストの財布にダメージを与えるなんて〜」

フィーネ「イカうめぇ。」

ヴィオラ「フィーネちゃんが『我関加せず』の態度してるわ。でもイカうめぇ。」

エル「うむ、何しろダイマオウイカは滅多に獲れない生き物だ。
   この機会に飽きるほど食っていくといい。」

ノワール「さっきから私達、ひたすらイカ…ばっかり食べてますね。」

フィーネ「まあ、それもそうだよね。」

エル「そう言えば…昔、とある映画でひたすらエビを食べ続けるという
   シュールなシーンがあったんだ。」

ヴィオラ「エビを?」

エル「うむ、そのシーンが強烈過ぎて映画を見た人は
   エビを喰ってるシーンしか記憶に残らなかったらしい。」

ノワール「なるほど…つまり映画でそれが許されるなら
     延々とイカを食べ続けるラジオもアリってことで…」

フィーネ「いやいやいやいや!そろそろ雑談はこれくらいにして次のコーナー行くよ!」





―――――『おいでませ!マイタウン!』――――――





フィーネ「始まりました!新コーナーです!」

エル「このコーナーは、リスナーが住んでる村や町について
   宣伝も兼ねてこの場で紹介していく。」

ノワール「ほえ〜?『RNGで遊ぼう』は?」

フィーネ「今回は『RNGで遊ぼう』はお休みです。」

エル「『RNGで遊ぼう』を楽しみにしていた諸君、残念だったな。」

ヴィオラ「でも一体全体どうして婚なコーナー始めることにしたの?
     はっ!まさか紹介された町の美男美女の情報を集めて……」

エル「やれっ。」

ノワール「ちぇすとー!」


びしっ!


ヴィオラ「いたーい!今のでもダメなの!?」

エル「予防的先制攻撃ということで。
   それよりどうしてこんなコーナーが出来たかについてだな。」

フィーネ「最近のSSって『町』自体が物語になっている話が増えてきたと思うんだ。
     だから、この機会にみんなの自慢の街を紹介していこうってことにしたの。」

エル「さらに『探求の羽』にロンドネルについて知りたいという意見が増えてきてな。
   前回は『ロンドネル特集』をやったばかりだ。
   つまり、ひっそりと『町ブーム』が起きていると見ていい。」

ノワール「町ビーム……じゃなくて町ブームですか〜」

エル「ノワールさん10コール募金よろしく。」


チャリーン  現在20コール


ヴィオラ「ノワちゃん…少し静かにしてた方がいいんじゃない?」

ノワール「甘いですヴィオラちゃん!ここはあえて噛みに行くんです!」

エル「ほう、見上げた根性だ。」

フィーネ「ま、まあそんなかんじで記念すべき一回目のお便りです!
     ラジオネーム『FE 革命の系譜』さんからいただきました!」

ノワール「ゲバラ〜!」



FE 革命の系譜:パーソナリティーのみなさん!ごきげんよッス!


一同『ごきげんよッス。』



FE 革命の系譜:
私の自慢の街『自由都市アネット』を紹介しようと思う!
アネットは元々軍事大国の支配する都市だったんだが、
余りの圧政に住民が耐えかねて革命を起こし、見事勝利したんだ!
残念なことに、革命を先導した勇気ある女性は戦死してしまったが
住民全員が彼女の遺志を受け継いで、抑圧のない自由な都市へと生まれ変わったんだ。
今では魔物と人が当たり前のように共存しているし、人口もかなりのものだ。
もちろん、この街に対して反魔物国が何度も攻めてきたことがあるが、
鉄の結束はそうそう崩れるものじゃない。何度も何度も撃退してきた。
これからも、全世界に私達の街のような人と魔物が共存できる
素晴らしい都市が増えて行ってほしいと願っている。


この街のいいところ:
なんといっても『おおらかな街づくり』が特徴だ。
法律はたったの三章!『殺さない・盗まない・傷つけない』を守れば誰でも生活可!
それに、都市の周囲に広大な森が広がってるから良質な木材や果物が豊富なんだ。

この街の欠点:
市長……まあ私なんだが、意外とぐうたらでな。
細かい仕事は内政長官に丸投げしてるし…
ミノタウルスだから一度寝ると半日は起きないんだ。
もうちっと市長としてやる気を出さないとな。

最後に一言PR:
自由都市アネットは誰でも大歓迎だ!移民希望があったら遠慮なく来てくれ!

(出典:ミゼラブルフェイト&英雄の羽…拙著)




フィーネ「はいは〜い、そんなわけで今回は『自由都市アネット』を紹介するよ!
     自由都市アネットは人口16万人の大都市で、
     人間と魔物が共存してる親魔物国家です。ミノタウルスが市長やってます。
     カンパネルラ地方の台地に位置する二重城壁に囲まれた城郭は、
     難攻不落の硬さを誇ってるんだよね。」

ヴィオラ「まずは身内からの投稿なのね……」

ノワール「そもそも…自由都市アネットは『英雄の羽』だと
     元々敵の一拠点に過ぎなかったんでしたよね。」

エル「うむ、原案ではカンパネルラ編の中盤あたりで陥落させようかと思っていたらしいが
   参謀本部は何を思ったか自由都市アネットに細かい設定を付けたしていった結果、
   陥落させるには後気味が悪すぎるくらい立派な都市になってしまったんだそうだ。」

ヴィオラ「そうよね〜、あそこまで頑張って独立を勝ち取ったんだもの。
     このサイトのSS的にはアネット側が勝ってないと後気味が悪いんじゃないかしら。」

エル「結局、正義がいつも勝つとは限らないってことだな。」

ノワール「序盤だったとはいえ、もう少し活躍させてあげたかったですねぇ…」

フィーネ「最終的にはにいさん率いる十字軍に陥落させられてしまったとはいえ、
     10年もの間親魔物国の最前線で独立を保った凄い都市。
     主要産業は主に木材や果物、それと医療技術もかなり高いんだって。」

ヴィオラ「だけど欠点が市長のぐーたらさって……ある意味致命的よね。」

エル「そんなぐーたら市長が治める都市を落としきれなかったんだから
   帝国の奴らがいかに攻城技術に欠けるか一目瞭然だな。
   俺かファーリルがいなかったら100年経っても落とせなかったに違いない。」

ノワール「むぅ、なんとかしてこの街が生き残る道はないのでしょうかね?
     例えば……こう、中立都市宣言みたいな。」

フィーネ「それも難しいかもしれない。私たち人間はそこのところ容赦ないからさ。」

ノワール「最後は軍事力がすべてなんですね〜…、世知辛い世の中です。」

エル「そもそも地理的に反魔物国との最前線だ。そんなところに親魔物国を作るというのは
   よほどの覚悟が必要だ。攻められるのがいやだったらもっと秘境に街を作るか、
   いっそのこと周囲を攻略して前線をもっと遠くするとか。」

ヴィオラ「無防備なまま敵の近くに町を作るなんて、
     『責めて下さい』って言ってるようなものだわ。
     都市は女の子なんだから、きちっと守らないとあっという間に攻められて
     城門と言う名の処女膜を破られて、中に大量の侵入者を……」

エル「フォイア!」

ノワール「ていっ。」


ぺちんっ!


ヴィオラ「あうちっ!?」

ノワール「ヴィオラちゃんは本当に隙あらば考えが…ピンク色に染まっていきます。
     っていうかヴィオラちゃんの脳内は常にピンク色なんです。」

ヴィオラ「すごいでしょ!」

フィーネ「そこ自慢するとこかな?」

エル「そろそろデコピンの痛みがなんともいえぬ恍惚感に変わっていくはずだ。」

ヴィオラ「え、マジで!?」

ノワール「ヴィオラちゃんのピンク脳ならありえますね。
     あ、そういえば親魔物都市って私のイメージからすると
     あっちこっちに魔物の風俗店があるんじゃないかと…」

フィーネ「一応、風俗店と言うよりも『恋愛斡旋所』みたいなのがあるらしいよ。
     カンパネルラの人たちって現実世界のイタリアみたいな所だから
     まずは恋愛最優先の傾向があるみたい。」

ヴィオラ「恋愛斡旋所なんて外道よ!恋愛とは自分の力で成就させるもの!
     特に私はリリムなんだから他人の力はなるべく借りたくないわ!」

ノワール「別にリリムも時には人の力を借りる必要があるのでは?
     それに親魔物都市はどうしても女性の人口が男性より多くなりますから、
     ぼけーっとしてるとお嫁に行き遅れちゃったりして悲惨なんです…」

エル「ロンドネルも未婚女性の増加は社会問題と化してるがな。
   その対策として行政の恋愛斡旋は意外と理にかなってるのかもしれん。」

フィーネ「そんなわけで、自由都市アネットは魔物と人が共存するために
     工夫に工夫を重ねています。魔物と人間の両方が歩み寄ることで
     より完全な…それでいて当たり前のような共生を作っているんだよ。」

ヴィオラ「そうね…魔界化なら魔物の一方的な力で何とかなるけど、
     一般社会で共棲するには双方の歩み寄りが必要ね。」




エル「さて、記念すべき第一回目の紹介は『自由都市アネット』だった。
   初めのうちはモブの都市にする予定が、いつの間にか
   愛着のある都市になってしまったとかなんとか。」

ノワール「こんな素晴らしい都市をあっさり落としちゃうなんて!
     私は自由都市アネットの復活を要求します!」

フィーネ「『逆撃!英雄の羽』みたいなIFストーリーを作ってみる?
     異世界から誰か強い人を引っ張ってきて、にいさんの軍を撃退しよう!」

エル「誰がいたって同じ事。数と質の暴力で押しつぶすまでだ。」

ヴィオラ「なんなら私が逆撃してみようかしら?
     そして十字軍の強力な将校を手篭めに…あぁ、考えただけでも涎が…」

ノワール「ちょわっ!」


ビシィッ!


ヴィオラ「あんっ!?なんで!?考えるだけでもダメなの!?」

ノワール「…本当に涎が垂れたよヴィオラちゃん。」

フィーネ「妄想中に涎垂らす人…じゃなくて魔物なんて初めて見たよ。」

エル「口の緩みは心の緩みだ。以後気を付けるんだな。
   もっとも貴様は心だけじゃなくて頭も緩いようだが。」

ヴィオラ「甘いわ!私は下の口も緩い……」

ノワール「ちぇすとー!!」


ペチーン!


ヴィオラ「ひうん!?」

エル「ヴィオラさんは本当に優秀なリリムなのか?」

ノワール「だから言いましたでしょ。私の方が優秀だって。」

ヴィオラ「ちがうもん!私は優秀なリリムだもん!
     私にできないことはなにもないんだから!」

エル「ふっふっふ、今回のバトルは意外と楽に勝てるかもしれんな。」

フィーネ「そうそう、次はバトルだったね。
     リスナーのみなさんも、自慢の街を紹介してください!
     以上『おいでませ!マイタウン!』でしたー!!」








―――――『オン・エル・バトル!』――――――






フィーネ「さあ!みなさんお待ちかね!
     『オン・エル・バトル!』の時間がやってまいりました!
     にいさんとゲストが毎回お題を変えてバトルするよ!」

ヴィオラ「鎚にこ能登きが北!エル産と私、どっ違うえか……って荒?」

ノワール「ヴィオラちゃんが…またしても誤字オンパレードになってます?
     ワインの飲みすぎでしょうか?」

エル「ああ、最近パソコンの変換が真面目になってきたから
   ここらでもう一度ヴィオラさんを誤字状態に戻してみたぞ。」

ヴィオラ「絵ーっ!?」

ノワール「ヴィオラちゃんのセリフを解読してると…頭が痛くなりそうです…」

フィーネ「コミュニケーションが難しくなっちゃったね。
     これはすこしまずいかもしれないよ。なぜなら…」

エル「ユリアさん。例の物を持ってきてもらえますか。」



ユリア「は………はい。…しばらく……お待ち、下さい………んあっ…」



フィ&ノワ&ヴィ『おや?』




ユリアがなにやら覚束ない足取りで、機器を持ってきた。
顔もわずかながら赤みがかり、涙目になりながら…




フィーネ「今回のお題は『まもむすバトル』!チェチェ様より案をいただきました!
     『ポケモ○』をパクってモチーフにして作られたゲームなんだよ!
     製作はセラエノの『フンドシソフト』に依頼したんだって!」

ヴィオラ「是なら渡しは大都喰いだわ!兆強…も問い行く製がんばっ田の!」

ノワール「ふっ…私は努力値や個体値まで頑張ってますよ!」


注:個体値・努力値までやりこむと廃人の一歩手前です。
     

エル「俺は…そもそもこのゲームやったことすらないんだよな。
   だがまあ少しやっていけば何とかなるだろう。」

ユリア「わ…私はもう……よろしいですか?」

エル「ええ、ご苦労様でしたユリアさん。」


そう言ってエルがユリアの左足の太ももあたりに手を触れる。



ユリア「ひぅっ!?」 ビクンッ!!

バタリ…


フィーネ「ちょっ!?ユリアお姉ちゃんが倒れた!」

ユリア「い…いえ……大丈夫ですから、どうか…お気になさらず……」

ヴィオラ「エルさん!百合あさんに奈に押したのよ!
     南下ある駆のもつら想じゃ名井!」

エル「ああ、実はな休憩の最中にユリアさんに………」

ノワール「ま!まさか!エルさん…ユリアさんの《ヤヴォール!》に大人のおもちゃを…」




エル「今までずっと正座しているように言っておいたんだ。」

ユリア「あ……足が………」

フィ&ノワ&ヴィ『ひどい!!』

ノワール「鬼です!鬼がここにいますよ!」

フィーネ「どおりで足が覚束ないと思ったら…」

エル「早とちりをしたノワールさんは募金しましょうね♪」

ノワール「む…無念なり…」


チャリーン  現在30コール



ファーリル「漫才は済んだかい?それじゃあ対戦の準備をするから
      エルとフィーネ、ノワールさんとヴィオラさん
      それぞれ別々の部屋でパーティー編成をよーく考えてきてね。」

ヴィオラ「不っ富っ腐…う出が為るわね!差あ野波ちゃん、イクわよ!」

ノワール「あ、ちょっとまって。3・4本もってくから…」

ヴィオラ「柵千か異議にまで鮭を盛ってい茎なの!?ま…真あ伊井けど…」


エル「さてさて…知識ゼロであいつらに勝てるかな?」

フィーネ「大丈夫、私が手とり足とり教えてあげるからね!」

ヴィオラ「禁止ん総監、次長。」

エル「ノワールさん、別室でもよろしく。」

ノワール「いえっさ!」


ぺちん!


ヴィオラ「あぅっ!のわちゃんは度っちの見方なのよ…」

ノワール「やだな〜、もちろんヴィオラちゃんの味方だよ。
     たとえ世界中を敵に回してもね。うふふ〜」

ヴィオラ「こっちはレズ!?」








ただいま別室にて作戦会議中。しばらくおまちください…








…20分して、両陣営とも収録ブースに戻ってきた。



ファーリル「四人とも、準備はいいかい?」

一同『応!』

ファーリル「それじゃあ通信対戦開始。」




エル・フィーネ  VS   ノワール・ヴィオラ
 チーム            チーム




ミーティア「始まりました!もんむすバトル!
      実況解説はフェアリーのミーティアと…」

ユリア「私、ユリアがお送りいたします。先ほどは醜態を演じてしまい
    誠に申し訳ありませんでした……」

ミーティア「まずはルールから紹介するよ。
      今回はダブルバトルで、手持ちが二匹の状態で戦うみたい。」

ユリア「つまり4対4ですね。交代のタイミングがシビアかもしれません。」




ヴィオラ「池!サクヤ!」


*ヴィオラートはサクヤ(ダークエルフ)をくりだした!


ノワール「がんばれ!私!」


*ノワールはヴィケット(ヴァンパイア)をくりだした!




ユリア「ヴィオラさんはダークエルフですね。特性は…サディストですか。
    どんな効果があるのでしょう?」

ミーティア「敵を倒す毎に攻撃力が上がるみたい。
      一方のノワールさんは自分の名前を付けたヴァンパイアを出してきたよ。」

ユリア「軍艦に自分の名前を付けるみたいなことをしますね。特性はプレッシャですね。
    技のポイントが余計に消費されてしまいます。」

ミーティア「エルさんとフィーネちゃんは何を出してくるのかな?」



エル「まずはシャーロット。しっかりたのむぞ。」


*エルクハルトはシャーロット(ユニコーン)をくりだした!


フィーネ「ミーティアちゃん。ゴー!」


*フィーネルハイトはミーティアをくりだした!




ミーティア「おっと!私が出てきた!フェアリーの特性はいたずらごころ。
      補助技を早く出せるようになるんだよね。」

ユリア「エルさんはユニコーンですか。特性はクリアボディ…能力を下げられません。」

ミーティア「ちょっと攻撃力に難がありそうな編成だけど、だいじょうぶなのかな?」




ヴィオラ「う〜ん…(フェアリーってことは餡子狙いかな?迂闊に積めないわね。」

ノワール「さてさて、やっちゃいますよー。」

フィーネ「にいさん……ヒソヒソ」

エル「うむ、いいだろう。それでいこう。」



ミーティア「まずは1ターン目です。」


*シャーロットのワイルドガード(全体攻撃を無効化)!


ノワール「あ…しまった。」


*ミーティアの眠り粉!サクヤはねむってしまった!


ヴィオラ「血っ!初手催眠とか藩即でしょ!」

フィーネ「積まれるとやっかいだから寝ててもらうよ。」


*ヴィケットのブラッドウェーブ(血タイプ全体攻撃+吸収 威力50)!
*シャーロットは攻撃から身を守った
*ミーティアは攻撃から身を守った


エル「どうした?その程度か?」

ノワール「ま、まだ私は本気を出してはいません!」

ヴィオラ「どうしようかしら…交代すべきか……」


ユリア「1ターン目は双方ダメージはありませんが、サクヤが寝てしまいました。」

ミーティア「ヴィオラさんはいきなり苦境に!」



*ミーティアの眠り粉!しかしヴィケットには効かなかった!


フィーネ「あ、失敗した。」

エル「慌てるな。確実に仕留めにかかろう。」


*サクヤはぐうぐうねむっている。

*シャーロットのせいなるつるぎ!こうかはばつぐんだ!


ミーティア「おっと、眠っているサクヤはHPが半分以上削られた!」

ノワール「まさかそのユニコーン、ようきAS全振り!?
     この攻撃力と言い速さと言い……」

ユリア「あの…、専門用語で言われても分からないのですが…」

ノワール「ですがフェアリーは草タイプ…これなら!」



*ヴィケットの大文字!こうかはばつぐんだ!

*ミーティアはきあいのブラでもちこたえた!


ヴィオラ「阿、絶えてる」

フィーネ「ふっふっふ、こんなこともあろうかと『きあいのブラ』
    (HPが満タンの時に相手の攻撃をHP1で耐えるアイテム…いわゆる襷)
     を装備していたんだ―」


*ミーティアはやけどした。



フィーネ「そんな!?せっかく耐えたのに!」

ノワール「やった!これで勝つる!」



*ミーティアはやけどのダメージをうけている。
 ミーティアはたおれた!


フィーネ「仕方ない、私はこれに賭ける!」


*フィーネルハイトはフェルリ(バフォメット)をくりだした!


ユリア「フィーネさんは早くも一体失ってしまいましたね。
    ですがバフォメットはかなり強力です。特性はふゆうなので地面技が効きません。」

ヴィオラ「くっ!サクヤ!破約お来なさい!一度も攻撃せずに堕ちる何て揺るさな威からね!」


*シャーロットのしんそく(速さに関係なく真っ先に攻撃できる)!

*サクヤはたおれた!


エル「残念でした。」

ヴィオラ「おのれっ!!歯科し…私に歯まだあれが…」


*ヴィケットのブラッドウェーブ!

*フェルリにはこうかはいまひとつのようだ。

*ヴィケットはたいりょくをきゅうしゅうした。

*フェルリのめいそう!

*フェルリの「とくこう」と「ぼうぎょ」が上がった!



ミーティア「フィーネちゃんもすかさず積んできたよ。」

ユリア「シャーロットとヴィケットがなかなかの粘りを見せています。
    ヴィオラさんの二体目は一体何でしょうね?」


ヴィオラ「ふははははは!ぜ壺うするがいい!」


*ヴィオラートはヴィオラ(リリム)をくりだした!


エル「お前も自分の手持ちに自分の名前を付けるのか。恥ずかしくないか?」

ヴィオラ「何ではず菓子いの?渡し最強!!」


ミーティア「えーっと、リリムはまもむす最強です。
      ○ケモンで例えるとミュ○ツーみたいな……」

フィーネ「ちょっ!なんてもの出してくるの!?」

ヴィオラ「手段は鰓ばない!難として出も勝つ!」


*ヴィオラのマフー(悪属性単体+50%ひるみ 威力100)!こうかはばつぐんだ!

*シャーロットはたおれた!


エル「なんつー威力だ。耐久に優れたユニコーンが一撃かよ。」

ヴィオラ「倒したシャーロットちゃんは私が美味しくいただきました♪」


*ヴィケットのじこさいせい!たいりょくがかいふくした!

*フェルリのハイパーロリボイス(ロリタイプ単体攻撃 威力90)!

*ヴィケットにダメージ!



フィーネ「もう一回くらいめいそうするべきだったかな?」

ノワール「あ…危ないところでした。HP残り2です…」

エル「耐えたところで同じことだ。これで決着をつけてやろう。」


*エルクハルトはユリア(エンジェル)をくりだした!



ユリア「…私も出てきました。ゲームとはいえエルさんと一緒に戦えるなんて…
    嬉しい限りです。」

ミーティア「でも今日のエルさんはドSだから…きっと酷使されると思うよ。
      ちねみにエンジェルの特性は『せいぎのこころ』です。」



エル「さて、ユリアさんで貴様らを天国に送ってやろう。
   フィーネ、準備はいいか?」

フィーネ「りょうかーい!」



*フェルリのワイドガード!フェルリは周囲を守っている!

*ユリアのターミナルエミッション(光属性・味方を含む全体攻撃 威力…100)!

*フェルリは攻撃を防いだ!

*ヴィオラにこうかはばつぐんだ!

*ヴィケットにこうかはばつぐんだ!

*ヴィケットはたおれた!


ヴィオラ「ちょっ!?HPが一揆に8割もけずられたー!」

ノワール「ヴィオラちゃん気を付けて!このユリアさん『こだわりスカート』
     (同じ技しか出せなくなる代わりに速さ1.5倍)を装備してるわ!」


*ヴィオラのエアスラッシュ!

*ユリアにダメージ



ノワール「私も最後の1体を投入します!」


*ノワールはゲヘナ(ドッペルゲンガー)をくりだした!

*とくせい トレース

*ゲヘナは「せいぎのこころ」をトレースした!


ミーティア「驚異の粘りを見せたヴィケットが倒れた後に出てきたのは
      ドッペルゲンガーのゲヘナちゃん。
      特性のトレースは相手の特性を自分のものにするよ。」

ユリア「ですが…私の攻撃に耐えられるでしょうか?」

ミーティア「ちょっと難しいかもしれない。」

ノワール「あ…ぅ……人選ミスったかな…」

ヴィオラ「ちょっとノワちゃん!この魔まだと負蹴るわよ!?」

ノワール「だいじょうぶ!私を信じて!」

エル「無駄だ。消し飛ぶがいい。」


*フェルリのワイドガード!しかしうまくきまらなかった。


フィーネ「わー!私のフェルリちゃんまで消し飛ぶー!!」


*ユリアのターミナルエミッション!

*フェルリはたおれた!


ノワール「味方まで何のためらいもなく…」


*ヴィオラにこうかはばつぐんだ!

*ヴィオラはたおれた!


ヴィオラ「う〜ん…や〜ら〜れ〜た〜…」


*ゲヘナにこうかはばつぐんだ!

*ゲヘナはきあいのブラでもちこたえた!



一同『おおっ!!』

ノワール「そして、これで終わりです!」


*ゲヘナのみちづれ!ゲヘナはあいてをみちづれにしようとしている!


エル「……………………あ。」



*ユリアのターミナルエミッション!

*ゲヘナはたおれた!

*ゲヘナはあいてをみちづれにした!

*ユリアはたおれた!



――――――――――《Draw》――――――――――



ファーリル「この勝負、引き分け。」


エル「惜しかったな。」

ノワール「ふぅ…趣味で入れておいたゲヘナちゃんが役に立ってよかった♪」

ヴィオラ「シュミってうぉい!私はガチ変声だったのに!」

フィーネ「ちなみににいさんのまもむすはユニースさんに借りたらしいです。」

ノワール「知識なしの状態からあそこまでやるなんて……ばけものですか?」

エル「深く考えないでも使えるパーティーだったのが幸いした。
   しかし、このゲームも奥が深いものだな。」

ヴィオラ「ま以下い灰陣を膿出すゲームは伊達じゃな岩ね。」



フィーネ「今回は引き分けだったね!以上、オン・エル・バトルでした!」






―――――『エンディング』―――――

♪EDテーマ『戦争フェティッシュ』



フィーネ「エンディングです!お疲れさまでした!」

エル「終わってみれば…ブース内がものすごい惨状なんだが。」

ノワール「ワインボトルが〜…森林を形成しています。」

ヴィオラ「うっぷ…少し飲みすぎたかも。」

フィーネ「しかもまだイカ料理残ってるんだよね。どうしよっか?」

エル「心配ない。後でスタッフたちが責任を持って平らげるそうだ。」

ノワール「余ってるワインは持って帰っていいですか?」

エル「すこしはスタッフに分けてやってくれ。
   その代り恒例のごとく二人には記念品を贈呈しよう。」

フィーネ「はーい。まずは今回『おいでませ!マイタウン!』で紹介した
     自由都市アネットから果物が届いています!お早めにお召し上がりを。」

ヴィオラ「お〜これはまたたくさん持ってきてくれたわね。」

ノワール「果物はお肌にいいんだって。」

エル「それと、ロンドネルの特産品である琥珀で作った髪留めもプレゼントしよう。」

ノワール「わぁ…いい色してますね。早速ここで付けてみよっと。」


ガサガサ…


ヴィオラ「あ、ノワちゃん…そこに留めるとアホ毛ができちゃうよ…
     もっと右か左に……そうそう、そこそこ。よく似合うわ!」

ノワール「酔ってると調整が難しいですね……はい、できました!」

エル「あとはいつも通りロンドネル観光なんだが、二人とも大分出来あがってるからな。
   しばらくは休んでいくといい。さて、今回はここまでで終わるが
   ノワールさんは今回ゲストに来てどうだったかな?」

ノワール「あやうくいじめられるかと思ったけど……楽しかったです!
     楽しすぎてついつい酔っ払ってしまいました!」

フィーネ「ええっと……四人で62本も飲んじゃったんだよね。」

ヴィオラ「いまさらながら、頭がクラクラするわ…」

ノワール「それにエルさんが思ったより美人さんでしたね。」

エル「び……美人さん!?」

ノワール「あれ?エルさんなんで落ち込むんですか?
     女の人なら美人って言われるのは普通嬉しいと思うんだけど?」

エル「俺は男性だー!10コール募金しろ!」

ノワール「あ…ごめんなさい、素で忘れてました。」


チャリーン  現在40コール


ヴィオラ「でも私が習った歴史の教科書には女性って書いてあったような…」

エル「そんな教科書今すぐに廃刊になればいいんだ。」

ノワール「だがあえていいます!エルさんはアルプになるべきです!」

ヴィオラ「そうだ!その通りだ!」

エル「……二人とも、縛りが終わったからって調子に乗るなよ。」


*エルの笑顔の重圧!


ヴィオラ「ちょっ!こわっ!?何で笑ってるのにこんなに怖いの!?」

ノワ―ル「ご、ごめんなさい。募金しますから許して下さい。」


チャリーン  現在50コール


エル「うむ、この募金は記念にこの放送室に飾っておこう。」

フィーネ「あまり有意義な使い方じゃないけどね。
     さて、そんなわけで今日はこれでおしまい!
     パーソナリティは妹、フィーネルハイトと」

エル「兄、エルクハルトでお送りしました。
   そして本日の戦友はヴァンパイアのノワール・カース・ヴィケットさんと
   『あなたがほしい』からヴィオラートさんが来てくれました!
   リスナーの諸君、次回の放送も楽しみにしていてくれ。
   では、諸君ごきげんよう!」

ヴィ&ノワ『ごきげんよう!』

フィーネ「さ…ここを片付けないと。」



第5回放送、終わり






おまけ



ノワール「あ、エルさんとユリアさん。おはようございます。」

エル「おはよう……でいいのか?今は夜だぞ。」

ユリア「二日酔いなどは大丈夫ですか?」

ノワール「ええ、おかげさまでゆっくり出来ました。さすがに昨日は飲みすぎましたね。」

エル「ところでヴィオラさんは?」

ノワール「ヴィオラちゃんは…残念ながら飲みすぎで明日までは起きられそうにありません。」

ユリア「私と似たような体質なんですね。かわいそうに…」

ノワール「ところでエルさん」

エル「ん?」

ノワール「起きてから財布の中を見たところ…その、50コールほど足りないのです。」

エ&ユ『へ!?』

ノワール「わ、私…ちょっとドジなので、どこかで落としたんじゃないかと……」

エル「ふむ…ノワールさん。昨日の収録内容を覚えてますか?」

ノワール「はい!それはもちろん、忘れるわけがありません!」

エル「バトルではどっちが勝ったか……」

ノワール「引き分けでしたよね。」

ユリア「では、エルさんの縛りは?」

ノワール「カーター将軍みたいなドSでしたよね。あってますか?」

ユリア「え、ええ…完璧です。」

エル「そこまで覚えているんだったらなぜ思い出せないんだ?」

ノワール「う〜ん…わかりません。でもいいです。50コールはたしかに少ないお金ではありませんが
     そこまで固執することではありませんから。そのうちみつかります。」

ユリア「そうですか……」

ノワール「では、私はファーリルさんが夜の図書館を案内してくれると言うので。」

エル「くれぐれもファーリルを襲わないでやってくれよ。」

ノワール「善処しまーす!」


たったったったったった……



ユリア「……教えた方が良かったんじゃないでしょうか?」

エル「いや、そのうち自力で気が付くだろう。その時の驚く顔が見たいと思ってな…」

ユリア「そうですか……」


   
※次の日思い出したようです。

11/07/09 20:56更新 / バーソロミュ
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■作者メッセージ

収録を終えて


みなさんごきげんようございます。エンジェルのユリアです。
この度は『スーパー クレールヘン シスターズ!!』を
読んでいただいてまことにありがとうございます!


紅葉様、いかがでしたでしょうか?ノワールさんはこのようなキャラになりました。
優しい中にも強い芯を持つ、ちょっとマイペースな吸血鬼です。
そしてとてつもない酒豪です。エル縛りの関係でだいぶいじめてしまいましたが
Mっけがあるかどうかは……いや、意外とSなのかもしれませんね。

ですが、なによりも『あなたがほしい』のヒロイン・リリムの親友
という形にしてみました。ちょうどヴィオラさんにも親友が欲しいと思っていたそうなので
今回の収録ではコンビを組ませてみました。
好きにいじっていいと言われたので本当に好き勝手やってしまいましたが…
それでも新生ノワール・カース・ヴィケットさんをよろしくお願いします!




さて、今回から新コーナー『おいでませ!マイタウン!』がはじまりました!
これからは『RNGで遊ぼう』と交互にやっていきたいと思います。
余裕があればもっとコーナーを増やしたいのですが、
なにしろアイディアがなかなか浮かびません。
一応、インターネットラジオを色々聞いて何か使える物がないかと考えてはいるのですが。
SS講座なんてもってのほかです。他人に教えられるほどのスキルは持ち合わせておりません…

『おいでませ!マイタウン!』も皆さんからの投稿を募りたいと存じます!
ラジオネームと紹介したい町の名前・町が出てくる作品・町の特産や変わっているところ
その他(町の名前の由来、出来たきっかけ、統治者、使用通貨など)

それと、紹介者からのちょっとしたPRもいただきたいとおもいます。
いいところがありすぎて長くなりすぎるかもしれないと思いましたら、
プロフィールのメールフォームもご利用ください。


もちろんゲストの紹介や、ネタの提供も随時受け付けております!
各コーナーへの投稿方法は第一回をご覧下さい。
次回のゲストは多目的妖精さんことステラさんが来てくれます!
セラエノのSM局からこちらまで出張してきていただけるそうです!
ご存じのようにステラさんは『ラジオ・キラキラ☆星』のパーソナリティをしておられます。
ただ、このラジオは基本的に遊んでばかりいますので………



では今回も私、ユリアがお知らせいたしました!
本編「英雄の羽」もよろしくおねがいします。

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