バフォ様とエッチなバトル
「あう~~暇じゃあ~~恐ろしく暇なのじゃあ~~」
白いワンピースを身につけた一人の幼い少女が、うだつの上がらない表情で、切り開かれた街道を進んでいた。
一見人畜無害な子供にも見える姿ではあったが、地面に足を付けずにふよふよと移動している時点で、ただの子供ではないことははっきりとしている。
それもそのはず、このワンピースの少女、キーラは、魔物の中でも最高峰の力を持つ魔獣の一種である、バフォメットなのである。
尤も、他の多くのバフォメットと違い、キーラはサバトの教義だの魔王軍の最高幹部だのといった話にはあまり興味を持たず、小さな親魔物領の町でポーションを売って生計を立てていた。無論、生活は安定しているとは言え、そのような暮らし方をしていては刺激的な人生など望むべくはなかった。
「だからと言って今からサバトを作るのも面倒じゃな……あーあ、勇者のパーティでも攻めてこないものかのう」
「うわっ、何だ！？ 浮いてる！？」
キーラの望みは以外にもその場で叶えられることになった。
街道の反対側から歩いてきた一人の少年が、仰天しながらも腰に下げた剣を抜いた。ぼんやりとしていたキーラも少年の存在に気づき、慌てて戦闘体制に入る。
「(これは……こやつ、主神の加護を受けておる。勇者じゃな！)」
「たーっ！」
少年の一振りはキーラの防御呪文(シールドスペル)に容易く跳ね返された。もんどりうって倒れた少年を、キーラは改めて観察する。
「(やれやれ……全く、随分ちみっこい勇者じゃのう)」
普通、勇者というのは長期間に渡って鍛練を積み、魔物に対抗しうる戦闘力や魔物の誘惑に屈しない精神力を養う必要があるとされている。
しかし、例えば小さな村に勇者の素質を持った子供が産まれたりすると、周りの人間がすぐにでも「勇者を輩出した村」という箔をつけたがったり、ただ単に勇者という存在に対する知識が不足してたりするなどの原因から、旅に必要最低限の身体能力と知識、そして精神力を備えた時点で、早々に勇者として送り出してしまうことも少なくない。
当然の結果として、そのような勇者は魔物娘の格好の獲物となってしまうのである。
黒髪でいかにも天然といった感じの勇者の少年は、何とか体を起こすと、キリッとした様子で再び剣を構えた。
「子供の姿をしてるけど、魔法が使える……さてはお前、『インプ』だな！？」
「……」
やはり、この少年もまた、未熟なまま放り出された類いの勇者であった。
バフォメットであるキーラにとって、この少年を追い払うことなど赤子の手を捻るに等しかったが、彼女はそれでは面白くないと考えた。
「ふふふ……儂はただのインプではないぞ？ 普通のインプの十倍の力を持つ存在……名付けて『超インプじゃ！』」
言い終わってからもう少しましなネーミングは出来なかったのか、そもそもインプの上位種には既にアークインプが存在するじゃないか、と自分でも思ったが、少年の驚愕の表情を見る限り、どうやらハッタリは成功したようだった。
「じゅ、十倍……！？ そんな、勝ち目がない……」
「当然じゃ。だがこのままお主を吹き飛ばしても面白くないのう……。どうじゃ、剣も魔法も使う必要のない、ちょっとしたゲームで決着を付けんか？」
「ゲーム……？」
少年は剣を握りしめたまま、訝しげにキーラの言葉を繰り返した。未熟とはいえ、魔物の誘いに容易く乗っかるほど単純というわけではないのだろう。キーラは手っ取り早く取引を成立するために、赤い宝石が埋め込まれた指輪を取り出した。
「もしお主がゲームで 儂に勝てたら、褒美にこの魔法の指輪をあげよう」
「魔法の指輪……効果は？」
「炎耐性 50%、体力自動回復」
「つ、強い！」
新米勇者にとってはかなり強力な効果を得られる指輪に、警戒心を抱いていた少年も食いつかざるを得なかった。
「よ、よしっ！ その勝負、乗った！」
「そうこなくてはのう！ では早速儂についてきて貰おうか」
ーーーーーーーーーーーー
そんなこんなで、キーラは自信が在住している親魔物領の一角にある宿屋の一室に、少年勇者を連れ込むことに成功したのだった。
「(最初はからかうだけのつもりだったのに……まさかここまでトントン拍子に上手くいくとは思わなんだ……)」
キーラは神妙な面持ちで窓の外を眺めていた。彼女の頭の中には葛藤が生じていた。
「(こんなコウノトリを信じてそうないたいけな子供に、あんなことやこんなことをするというのは倫理的にどうじゃろうか……)」
振り向くと少年はベッドの上に寝転がり、真っ白なシーツの肌触りと匂いを恍惚とした表情を浮かべて楽しんでいた。最近まで野宿が続いていたのだろう。半ズボン越しの引き締まった小さなお尻からは、真っ白な太股が覗いている。
キーラの葛藤は２秒で原子の塵と化した。
うつ伏せの少年の腕をとって、ベッドの端に腰かけさせると、自分もその隣に密着するようにして腰を下ろす。
「そういえば、お主の名前をまだ聞いていなかったのう」
「名前？ 名前はクラムだよ」
「儂の名前はキーラじゃ。ところでお主、故郷に好いている女子などはいるのか？」
「えっ？ ……い、いないよ」
クラムという名の少年は顔を赤らめて否定したが、嘘をついているような様子はなかった。
「そうか。ならば儂がお主にこういうことをしても、問題はあるまいな」
「んむっ！？」
キーラは片方の腕を少年の腰に回すと、不意打ち気味に彼の唇を奪った。そのまま黄金の柔毛と肉球を駆使し、もう片方の腕で少年の太股を優しく愛撫していく。
少年はくすぐったそうに身をよじるが、キーラのことを突き飛ばしたりするそぶりは見せなかった。勇者とはいえ、魔物娘との触れ合いに嫌悪感を覚えるような人間ではないのだろう。
キーラは肉球で器用にズボンから少年のペニスを取り出すと、まだ皮を被っているそれをサワサワと撫で上げる。優しい刺激に少年のウインナーはむくむくと大きくなっていく。少年は顔を真っ赤にしてペニスを隠そうとしたが、口内でキーラの小さな舌が動き回ると、背筋をピクンと震わせたきり、無抵抗になった。
「そう言えばゲームのルールをまだ話していなかったのう。まぁ単純じゃがな。儂を気持ち良くすればいいだけじゃ」
一度口を離してから耳元で囁き、再び少年の唇に吸い付く。少年はあどけない子供の姿にはそぐわない、幼艶な舌技に、翻弄されることしかできなかった。
「ほれ、お主も儂の体に触ってみるのじゃ」
見かねたキーラは少年の手を取ると、自身のパンツの中へと誘い込む。既に湿り気を帯始めた秘部に少年の指が触れた。
「わっ、穴が開いてる……！」
「あふっ……その穴の中をかき回すのじゃ。優しく、撫でるようにな」
少年は言われた通りにキーラの中を、くちゅくちゅと指を出し入れしながらかき回した。
「おぉ……初めてにしてはなかなか上手じゃな。だが、儂も負けてはいないぞ」
首筋に舌を這わせ、少年の年相応のサイズのペニスを器用に愛撫していく。流石に上級魔族であるバフォメットの性技となると、性的に未熟な少年であっても痛みを感じさせず、確実に性感を高めていくことが可能であった。
「キーラ……なんか、腰の辺りがむずむずする……」
「大丈夫じゃ……そのまま気持ちよさに身を任せろ……」
切なげな声を上げる少年の姿に、キーラも興奮していた。眼は吸い込まれるような妖しい光を帯び、口内を蹂躙する舌の動きもより粘着質になっていく。
「ふふ……腰が勝手に動いているぞ……そろそろ限界じゃな……」
「あぁ……！ 待って、なんか出る！ 漏れちゃう……！ 」
先端から溢れ出る先走りが潤滑油となり、亀頭を包み込む皮がペロリと剥けてしまう。その刺激が止めとなり、少年は初めての射精を迎えた。
小さなふぐりがきゅっとしまり、尿道口から黄色っぽい体液がぴゅっぴゅっ、と勢いよく飛び出す。
「うぅ……！」
「おぉ……元気いっぱいじゃのう」
キーラは少年が最後まで気持ちよく出せるようにしっかりとペニスを肉球で揉みながら、あやすように囁いた。
「はぁ、はぁ……なにこれ……スッゴク気持ちよかった……」
体全体を使った射精運動を終えたクラムは、瞳を潤ませ、肩で息をしていた。
「今のが『射精』、出てきたのは『精液』じゃ。これをおなごの中に注ぐと、赤ん坊が産まれるというわけじゃ」
「コウノトリが運んでくるじゃないんだ……」
「(とことん純粋じゃの……)」
キーラは手に飛び散った精液を丹念に舐めとると、精通直後の敏感なペニスを握り締め、先端に唇を付けて大きな音を立てて吸い付いた。
「ひゃいっ！？」
「ふふっ、遊んでみただけじゃ」
強すぎる刺激に目を白黒させる少年に対して、キーラは唇の端から精液を垂らしながら、小悪魔の微笑を浮かべた。
キーラはその場で立ち上がり、純白のパンティーをスルリと脱いでから少年をベッドの上に押し倒し、そのまま体の向きを反転させて可愛らしいお尻を少年の顔に押し付けた。
「ほれ、次はお主が儂を気持ち良くする番じゃぞ」
キーラの毛の生えていないピッチリと閉じた秘部は、既に興奮の証であるトロトロの蜜で潤んでいる。
「(舌で舐めれば良いのかな……)」
少年は恐る恐る魔物の秘貝に向かって舌を突きだし、アイスクリームを舐めるような動きでピチャピチャと舌を動かしていく。
「おふっ！ ……は、初めてにしては中々心得ておるではないか……」
予想外の快感に一瞬変な声が出てしまったが、すぐに気を取り直して前のめりになり、少年の亀頭にキスをして、そのまま口内に収めていく。
「ふぐっ……」
「ふふ……わひのひたわざもたまらないひゃろ……？」
幼い少年と少女がイヤらしい水音をたてながらお互いの股間を夢中になって貪り合う。その光景は背徳的な淫靡さに満ちていた。
「ふにゃあっ！？」
下半身を電流の如く走った強烈な快感に、キーラはまたしても奇妙な叫び声を上げてしまった。少年が意図せずして彼女の陰茎を見つけ出し、直接口をつけて、激しく吸い付き始めたのだ。技術も何もない荒っぽい愛撫ではあったが、少年のペニスを口で責めている内にジワジワと興奮していたキーラにとっては、かなり強烈な刺激だった。
「この……調子に乘るでない！」
流石に危機感を感じたキーラは、すぐさまペニスをくわえ直すと、雁首に舌を這わせながら喉奥まで吸い込んだ。手加減無しのディープスロートだ。同時に肉球で小さな 睾丸を くにゅくにゅと マッサージしていく。
流石に性経験が皆無の少年にとって、キーラの口と手による複合攻撃は余りにも刺激が強すぎた。キーラの秘部を責めることも出来ず、口から喘ぎ声が漏れていく。
「……はふぅ……よしよし、そのまま儂のアソコを見ながら顔にたっぷり出すが良い」
挑発的な流し目で少年の表情を観察しながら、プリプリと小さな尻を振る。キーラは、発射寸前となったペニスを肉球で扱きながら、精液を導き出すような動きで亀頭を舐め回し、尿道口を舌でほじくり、音を立ててキスをした。
「あああっ！」
悲鳴と同時に、ペニスから少年の快楽の証である白い液体が放出される。キーラはそれを満足そうな表情で顔面で受け止めた。
「ふふ……堪え性の無い奴め。儂の顔がべとべとになってしまったではないか」
そう言いながら顔にかかった少年の体液をぺろぺろと味わうと、ヒクヒクと震えるペニスに唇を被せて、残りの精液を音を立てて吸い出す。射精直後の脱力感に浸っていた少年は、か細い喘ぎ声を漏らした。
「舌だけで儂をイカせようなど、十年早いわ♥」
キーラが顔を赤らめながら、楽しげにチュッと額にキスをすると、少年はもじもじと目を逸らした。
「さて、それじゃあそろそろ本番に入るとするかのう！」
そう言うとキーラは少年が驚くのにも構わず、彼の童貞を奪うためにペニスを掴んで腰の上に跨がった。
「えっ、待って！ 女の子の中に出したら、赤ちゃん出来ちゃうんじゃ……」
「ん〜？ 嫌なのか？ 儂はお主の子供なら悪くないと思っているぞ？」
彼女の言葉が表す通り、少年のペニスの先端と触れ合うキーラのアソコは、既に膣内へ彼の子種を迎え入れるための準備は万全だと言わんばかりに、愛液でぬるぬるに潤んでいた。
「儂の中は狭いからのう……すぐに漏らしてしまわんように、尻の穴にはしっかり力を入れておけ」
言うが早いか固さを保ったままの少年のペニスを、合図も無しに膣内へと招き入れる。
一瞬少年の体がビクンと跳ね上がり振り落とされそうになったが、キーラはすぐに体勢を立て直すと、ワンピースの裾を唇で挟んで、結合部が少年の視点からよく見えるように捲り上げた。
「(んっ……なかなか良いモノじゃな……)」
「ああ……でる……でちゃう……」
「……え？」
腹の中でペニスがビクンビクンと震え、胎内を生温かい液体が満たしていくのを感じたキーラは、思わず口を開いてワンピースの裾を元の位置に下ろしてしまう。まさかと思いゆっくりと腰を上げると、スカート部分から伸びる太股から、白い液体がツツ……と滴り落ちて来た。
「……」
唖然とした表情で少年の顔を見つめるキーラ。
「ご、ごめん……はうっ！？」
だが次の瞬間には、射精直後の敏感なペニスが、再び膣内へと捩じ込んでいた。
「おのれ……いくらなんでも早すぎじゃ！ この堪え性無しが！」
キーラは少年の手首をガッチリつかんで逃げられなくすると、子供を相手とするには全力過ぎる速度で腰を降り始めた。
「こうなったら、お主のチンポを儂以外では使い物にならなくなるまで絞り尽くしてやるわ！」
「うあぁ！ はっ、はや……！」
顔を真っ赤にしながら腰を振り乱して少年を追い詰めていくキーラ。子供サイズのペニスでも、バフォメットの小さな膣であれば、がっちりと締め付けることに苦労することはない。少年は何とかキーラの動きを止めようと彼女の太股にしがみついたが、逆にペニスを子宮口まで届くほど押し込んでしまい、快感が増幅するだけだった。
「この、この……乳首も苛めてやるのじゃ……」
キーラはそう言って上半身を少年のそれと密着させると、少年の片方の乳首を舌で転がしつつ、もう片方の乳首を爪で何度も弾いていく。
「あひっ……！ やぁ……！」
「ふんっ、もう悲鳴も満足に上げられないようじゃな……お前のチンポが儂のアソコに食べられている光景を目に焼き付けながら、奥に射精してしまうが良い♥」
キーラはワンピースの裾を手で掴むと、腰をグリグリと回転させつつ押し付けるような動きをしながら、少年に結合部を見せつけた。白く泡立った愛液が溢れ出し、ぐちゅっ、ぐちゅりと厭らしい粘着音が響いている。
「もう……もう、だ、め……」
快楽に屈した少年の体から力が抜けていき、もはや中で射精するのを待つだけの態勢となる。キーラはそれを確認すると、体全体を押し付けるようにして少年にのし掛かり、両手で顔を掴むと貪るようなキスをした。子供同士の戯れのような口づけとは違う、深い深いディープキスだ。
「んぐっ！ じゅるるるっ、ちゅ……」
舌を複雑に絡み合わせ、自由自在に舐め回し、食らい付くように吸い上げる。少年は魔性のキスの柔らかさに溺れながら、腰の辺りからねっとりと締め上げられているペニスへと突き上げるような快感が流れていくのを感じた。
「んにゃあっ！」
子宮口に精液を打ち付けられる感触に、キーラは少年の唇から口を離して悲鳴を上げた。三度目とは思えない量のザーメンが、幼い膣へと注ぎ込まれていく。
「んあ、あ、あぁ……」
少年と魔物の少女は涙目になりながら、熱に浮かされた顔でお互いに見つめ合う。少年の子種が底を尽き、ペニスの脈動が止まった後も、二人はしばらく繋がったまま、互いの心臓の鼓動を感じ合っていた。
「ん……ふぅ……」
キーラが腰を上げると、粘着音と共に少年のペニスが膣から解放された。若いエネルギーを吸い尽くされて固さを失い、ふにゃふにゃになったソーセージに、スカートの奥の膣口から大量のザーメンと愛液の混じった混合液が滴り落ちる。
「くく……こんなに出しおって。スケベな奴じゃ」
キーラは満足そうな笑みを浮かべて、少年の情けなく縮んだペニスを見下ろした。
「流石に限界のようじゃな。だが、儂も最後の最後で少しイッてしまったから……このゲームは、引き分けと言うことにしておいてやろう」
「……ゲームって……なんだっけ……？」
「……全く、お主は本当にのんきな奴じゃな」
キーラは呆れて呟いた。
ーーーーーーーーーーーーー
「お主の様な子供はまだまだ母親の乳房が恋しいじゃろ？ 儂のおっぱいでも吸ってみるか？ 」
「……無いじゃん、おっぱい」
「あ、あるわ！ 少し小振りなだけじゃ！」
二人がピロートークを楽しんでいると、部屋の窓からコンコンと軽く叩く様な音が聞こえてきた。
「むっ？ 伝書鳩が来ておるぞ？」
「あっ、僕の村からだ！」
クラムは急いで窓を開けて伝書鳩を室内へと招き入れると、足首にくくりつけられた書簡を取り外して、内容を確認した。
「村長の字だ。ええと……『私の村が属する王国が魔王と同盟を組んで、国の方針を親魔物へと改めた。直ぐに村へ戻ってくること。その際、聖剣や護符など、勇者としての活動の証拠となるものは、売り飛ばすか、燃やすかするようにーー』だって……」
「……そうか……その、まぁ、心中察するぞ……大人の都合に振り回されて、可哀想に……」
「……うん……」
少年はしばらく黙りこんでいたが、やがて意を決したような表情で口を開いた。
「キーラ。僕の村に一緒に来て欲しい」
「え！？」
「ほら、その……一応赤ちゃん出来ちゃったら、責任取らなきゃだし……今ならキーラが魔物でも、問題はーーあいた」
キーラは照れ臭そうに話を続ける少年の頭にチョップを喰らわした。
「全く、マせた小僧じゃな！ 儂は上級魔族のバフォメットじゃぞ？ お主の様なちんちくりんの坊主が嫁に迎えるなど、百年早いわ」
「う、うん……(バフォ……？ 超インプじゃなかったっけ……)」
「だ・か・ら」
そう言って少年の体に抱きつき、悪戯っぽい笑顔で彼の顔を見つめる。
「儂のことをちゃんとイカせられるようになったら、お主のプロポーズを受け入れてやろう。引き分けじゃ駄目じゃ」
キーラが少年の頬にキスをすると、少年の顔は再び林檎のように真っ赤に染まった。
ーーーーーーーーーーーーー
半年後ーー。
「うぅ……！ あっキーラ、もう出る！」
正常位でバフォメットと交わっていた少年は、甘い悲鳴と同時に彼女の子宮に精液を注ぎ込む。
「んんっ！ ……全く、そんな敏感子供チンポじゃ、いつまで経っても儂の夫にはなれんぞ！ 」
「ていうか、ここまでお腹が大きくなってから結婚しませんっていう方がまずいんじゃ……」
少年はそう言ってキーラとの愛の結晶が宿った彼女の腹を優しく撫でる。
「だ、だから立派な父親になるために、儂に勝てるような逞しい男になれということじゃ！」
ぷりぷりしながら文句をつけるキーラだったが、その横顔はどこか楽しげな雰囲気を帯びていた。
「(いつか、あの指輪をこやつに渡すときが来たら……儂もしっかりとこの気持ちを言葉で伝えてやらねばな♥)」
ーーFin.
白いワンピースを身につけた一人の幼い少女が、うだつの上がらない表情で、切り開かれた街道を進んでいた。
一見人畜無害な子供にも見える姿ではあったが、地面に足を付けずにふよふよと移動している時点で、ただの子供ではないことははっきりとしている。
それもそのはず、このワンピースの少女、キーラは、魔物の中でも最高峰の力を持つ魔獣の一種である、バフォメットなのである。
尤も、他の多くのバフォメットと違い、キーラはサバトの教義だの魔王軍の最高幹部だのといった話にはあまり興味を持たず、小さな親魔物領の町でポーションを売って生計を立てていた。無論、生活は安定しているとは言え、そのような暮らし方をしていては刺激的な人生など望むべくはなかった。
「だからと言って今からサバトを作るのも面倒じゃな……あーあ、勇者のパーティでも攻めてこないものかのう」
「うわっ、何だ！？ 浮いてる！？」
キーラの望みは以外にもその場で叶えられることになった。
街道の反対側から歩いてきた一人の少年が、仰天しながらも腰に下げた剣を抜いた。ぼんやりとしていたキーラも少年の存在に気づき、慌てて戦闘体制に入る。
「(これは……こやつ、主神の加護を受けておる。勇者じゃな！)」
「たーっ！」
少年の一振りはキーラの防御呪文(シールドスペル)に容易く跳ね返された。もんどりうって倒れた少年を、キーラは改めて観察する。
「(やれやれ……全く、随分ちみっこい勇者じゃのう)」
普通、勇者というのは長期間に渡って鍛練を積み、魔物に対抗しうる戦闘力や魔物の誘惑に屈しない精神力を養う必要があるとされている。
しかし、例えば小さな村に勇者の素質を持った子供が産まれたりすると、周りの人間がすぐにでも「勇者を輩出した村」という箔をつけたがったり、ただ単に勇者という存在に対する知識が不足してたりするなどの原因から、旅に必要最低限の身体能力と知識、そして精神力を備えた時点で、早々に勇者として送り出してしまうことも少なくない。
当然の結果として、そのような勇者は魔物娘の格好の獲物となってしまうのである。
黒髪でいかにも天然といった感じの勇者の少年は、何とか体を起こすと、キリッとした様子で再び剣を構えた。
「子供の姿をしてるけど、魔法が使える……さてはお前、『インプ』だな！？」
「……」
やはり、この少年もまた、未熟なまま放り出された類いの勇者であった。
バフォメットであるキーラにとって、この少年を追い払うことなど赤子の手を捻るに等しかったが、彼女はそれでは面白くないと考えた。
「ふふふ……儂はただのインプではないぞ？ 普通のインプの十倍の力を持つ存在……名付けて『超インプじゃ！』」
言い終わってからもう少しましなネーミングは出来なかったのか、そもそもインプの上位種には既にアークインプが存在するじゃないか、と自分でも思ったが、少年の驚愕の表情を見る限り、どうやらハッタリは成功したようだった。
「じゅ、十倍……！？ そんな、勝ち目がない……」
「当然じゃ。だがこのままお主を吹き飛ばしても面白くないのう……。どうじゃ、剣も魔法も使う必要のない、ちょっとしたゲームで決着を付けんか？」
「ゲーム……？」
少年は剣を握りしめたまま、訝しげにキーラの言葉を繰り返した。未熟とはいえ、魔物の誘いに容易く乗っかるほど単純というわけではないのだろう。キーラは手っ取り早く取引を成立するために、赤い宝石が埋め込まれた指輪を取り出した。
「もしお主がゲームで 儂に勝てたら、褒美にこの魔法の指輪をあげよう」
「魔法の指輪……効果は？」
「炎耐性 50%、体力自動回復」
「つ、強い！」
新米勇者にとってはかなり強力な効果を得られる指輪に、警戒心を抱いていた少年も食いつかざるを得なかった。
「よ、よしっ！ その勝負、乗った！」
「そうこなくてはのう！ では早速儂についてきて貰おうか」
ーーーーーーーーーーーー
そんなこんなで、キーラは自信が在住している親魔物領の一角にある宿屋の一室に、少年勇者を連れ込むことに成功したのだった。
「(最初はからかうだけのつもりだったのに……まさかここまでトントン拍子に上手くいくとは思わなんだ……)」
キーラは神妙な面持ちで窓の外を眺めていた。彼女の頭の中には葛藤が生じていた。
「(こんなコウノトリを信じてそうないたいけな子供に、あんなことやこんなことをするというのは倫理的にどうじゃろうか……)」
振り向くと少年はベッドの上に寝転がり、真っ白なシーツの肌触りと匂いを恍惚とした表情を浮かべて楽しんでいた。最近まで野宿が続いていたのだろう。半ズボン越しの引き締まった小さなお尻からは、真っ白な太股が覗いている。
キーラの葛藤は２秒で原子の塵と化した。
うつ伏せの少年の腕をとって、ベッドの端に腰かけさせると、自分もその隣に密着するようにして腰を下ろす。
「そういえば、お主の名前をまだ聞いていなかったのう」
「名前？ 名前はクラムだよ」
「儂の名前はキーラじゃ。ところでお主、故郷に好いている女子などはいるのか？」
「えっ？ ……い、いないよ」
クラムという名の少年は顔を赤らめて否定したが、嘘をついているような様子はなかった。
「そうか。ならば儂がお主にこういうことをしても、問題はあるまいな」
「んむっ！？」
キーラは片方の腕を少年の腰に回すと、不意打ち気味に彼の唇を奪った。そのまま黄金の柔毛と肉球を駆使し、もう片方の腕で少年の太股を優しく愛撫していく。
少年はくすぐったそうに身をよじるが、キーラのことを突き飛ばしたりするそぶりは見せなかった。勇者とはいえ、魔物娘との触れ合いに嫌悪感を覚えるような人間ではないのだろう。
キーラは肉球で器用にズボンから少年のペニスを取り出すと、まだ皮を被っているそれをサワサワと撫で上げる。優しい刺激に少年のウインナーはむくむくと大きくなっていく。少年は顔を真っ赤にしてペニスを隠そうとしたが、口内でキーラの小さな舌が動き回ると、背筋をピクンと震わせたきり、無抵抗になった。
「そう言えばゲームのルールをまだ話していなかったのう。まぁ単純じゃがな。儂を気持ち良くすればいいだけじゃ」
一度口を離してから耳元で囁き、再び少年の唇に吸い付く。少年はあどけない子供の姿にはそぐわない、幼艶な舌技に、翻弄されることしかできなかった。
「ほれ、お主も儂の体に触ってみるのじゃ」
見かねたキーラは少年の手を取ると、自身のパンツの中へと誘い込む。既に湿り気を帯始めた秘部に少年の指が触れた。
「わっ、穴が開いてる……！」
「あふっ……その穴の中をかき回すのじゃ。優しく、撫でるようにな」
少年は言われた通りにキーラの中を、くちゅくちゅと指を出し入れしながらかき回した。
「おぉ……初めてにしてはなかなか上手じゃな。だが、儂も負けてはいないぞ」
首筋に舌を這わせ、少年の年相応のサイズのペニスを器用に愛撫していく。流石に上級魔族であるバフォメットの性技となると、性的に未熟な少年であっても痛みを感じさせず、確実に性感を高めていくことが可能であった。
「キーラ……なんか、腰の辺りがむずむずする……」
「大丈夫じゃ……そのまま気持ちよさに身を任せろ……」
切なげな声を上げる少年の姿に、キーラも興奮していた。眼は吸い込まれるような妖しい光を帯び、口内を蹂躙する舌の動きもより粘着質になっていく。
「ふふ……腰が勝手に動いているぞ……そろそろ限界じゃな……」
「あぁ……！ 待って、なんか出る！ 漏れちゃう……！ 」
先端から溢れ出る先走りが潤滑油となり、亀頭を包み込む皮がペロリと剥けてしまう。その刺激が止めとなり、少年は初めての射精を迎えた。
小さなふぐりがきゅっとしまり、尿道口から黄色っぽい体液がぴゅっぴゅっ、と勢いよく飛び出す。
「うぅ……！」
「おぉ……元気いっぱいじゃのう」
キーラは少年が最後まで気持ちよく出せるようにしっかりとペニスを肉球で揉みながら、あやすように囁いた。
「はぁ、はぁ……なにこれ……スッゴク気持ちよかった……」
体全体を使った射精運動を終えたクラムは、瞳を潤ませ、肩で息をしていた。
「今のが『射精』、出てきたのは『精液』じゃ。これをおなごの中に注ぐと、赤ん坊が産まれるというわけじゃ」
「コウノトリが運んでくるじゃないんだ……」
「(とことん純粋じゃの……)」
キーラは手に飛び散った精液を丹念に舐めとると、精通直後の敏感なペニスを握り締め、先端に唇を付けて大きな音を立てて吸い付いた。
「ひゃいっ！？」
「ふふっ、遊んでみただけじゃ」
強すぎる刺激に目を白黒させる少年に対して、キーラは唇の端から精液を垂らしながら、小悪魔の微笑を浮かべた。
キーラはその場で立ち上がり、純白のパンティーをスルリと脱いでから少年をベッドの上に押し倒し、そのまま体の向きを反転させて可愛らしいお尻を少年の顔に押し付けた。
「ほれ、次はお主が儂を気持ち良くする番じゃぞ」
キーラの毛の生えていないピッチリと閉じた秘部は、既に興奮の証であるトロトロの蜜で潤んでいる。
「(舌で舐めれば良いのかな……)」
少年は恐る恐る魔物の秘貝に向かって舌を突きだし、アイスクリームを舐めるような動きでピチャピチャと舌を動かしていく。
「おふっ！ ……は、初めてにしては中々心得ておるではないか……」
予想外の快感に一瞬変な声が出てしまったが、すぐに気を取り直して前のめりになり、少年の亀頭にキスをして、そのまま口内に収めていく。
「ふぐっ……」
「ふふ……わひのひたわざもたまらないひゃろ……？」
幼い少年と少女がイヤらしい水音をたてながらお互いの股間を夢中になって貪り合う。その光景は背徳的な淫靡さに満ちていた。
「ふにゃあっ！？」
下半身を電流の如く走った強烈な快感に、キーラはまたしても奇妙な叫び声を上げてしまった。少年が意図せずして彼女の陰茎を見つけ出し、直接口をつけて、激しく吸い付き始めたのだ。技術も何もない荒っぽい愛撫ではあったが、少年のペニスを口で責めている内にジワジワと興奮していたキーラにとっては、かなり強烈な刺激だった。
「この……調子に乘るでない！」
流石に危機感を感じたキーラは、すぐさまペニスをくわえ直すと、雁首に舌を這わせながら喉奥まで吸い込んだ。手加減無しのディープスロートだ。同時に肉球で小さな 睾丸を くにゅくにゅと マッサージしていく。
流石に性経験が皆無の少年にとって、キーラの口と手による複合攻撃は余りにも刺激が強すぎた。キーラの秘部を責めることも出来ず、口から喘ぎ声が漏れていく。
「……はふぅ……よしよし、そのまま儂のアソコを見ながら顔にたっぷり出すが良い」
挑発的な流し目で少年の表情を観察しながら、プリプリと小さな尻を振る。キーラは、発射寸前となったペニスを肉球で扱きながら、精液を導き出すような動きで亀頭を舐め回し、尿道口を舌でほじくり、音を立ててキスをした。
「あああっ！」
悲鳴と同時に、ペニスから少年の快楽の証である白い液体が放出される。キーラはそれを満足そうな表情で顔面で受け止めた。
「ふふ……堪え性の無い奴め。儂の顔がべとべとになってしまったではないか」
そう言いながら顔にかかった少年の体液をぺろぺろと味わうと、ヒクヒクと震えるペニスに唇を被せて、残りの精液を音を立てて吸い出す。射精直後の脱力感に浸っていた少年は、か細い喘ぎ声を漏らした。
「舌だけで儂をイカせようなど、十年早いわ♥」
キーラが顔を赤らめながら、楽しげにチュッと額にキスをすると、少年はもじもじと目を逸らした。
「さて、それじゃあそろそろ本番に入るとするかのう！」
そう言うとキーラは少年が驚くのにも構わず、彼の童貞を奪うためにペニスを掴んで腰の上に跨がった。
「えっ、待って！ 女の子の中に出したら、赤ちゃん出来ちゃうんじゃ……」
「ん〜？ 嫌なのか？ 儂はお主の子供なら悪くないと思っているぞ？」
彼女の言葉が表す通り、少年のペニスの先端と触れ合うキーラのアソコは、既に膣内へ彼の子種を迎え入れるための準備は万全だと言わんばかりに、愛液でぬるぬるに潤んでいた。
「儂の中は狭いからのう……すぐに漏らしてしまわんように、尻の穴にはしっかり力を入れておけ」
言うが早いか固さを保ったままの少年のペニスを、合図も無しに膣内へと招き入れる。
一瞬少年の体がビクンと跳ね上がり振り落とされそうになったが、キーラはすぐに体勢を立て直すと、ワンピースの裾を唇で挟んで、結合部が少年の視点からよく見えるように捲り上げた。
「(んっ……なかなか良いモノじゃな……)」
「ああ……でる……でちゃう……」
「……え？」
腹の中でペニスがビクンビクンと震え、胎内を生温かい液体が満たしていくのを感じたキーラは、思わず口を開いてワンピースの裾を元の位置に下ろしてしまう。まさかと思いゆっくりと腰を上げると、スカート部分から伸びる太股から、白い液体がツツ……と滴り落ちて来た。
「……」
唖然とした表情で少年の顔を見つめるキーラ。
「ご、ごめん……はうっ！？」
だが次の瞬間には、射精直後の敏感なペニスが、再び膣内へと捩じ込んでいた。
「おのれ……いくらなんでも早すぎじゃ！ この堪え性無しが！」
キーラは少年の手首をガッチリつかんで逃げられなくすると、子供を相手とするには全力過ぎる速度で腰を降り始めた。
「こうなったら、お主のチンポを儂以外では使い物にならなくなるまで絞り尽くしてやるわ！」
「うあぁ！ はっ、はや……！」
顔を真っ赤にしながら腰を振り乱して少年を追い詰めていくキーラ。子供サイズのペニスでも、バフォメットの小さな膣であれば、がっちりと締め付けることに苦労することはない。少年は何とかキーラの動きを止めようと彼女の太股にしがみついたが、逆にペニスを子宮口まで届くほど押し込んでしまい、快感が増幅するだけだった。
「この、この……乳首も苛めてやるのじゃ……」
キーラはそう言って上半身を少年のそれと密着させると、少年の片方の乳首を舌で転がしつつ、もう片方の乳首を爪で何度も弾いていく。
「あひっ……！ やぁ……！」
「ふんっ、もう悲鳴も満足に上げられないようじゃな……お前のチンポが儂のアソコに食べられている光景を目に焼き付けながら、奥に射精してしまうが良い♥」
キーラはワンピースの裾を手で掴むと、腰をグリグリと回転させつつ押し付けるような動きをしながら、少年に結合部を見せつけた。白く泡立った愛液が溢れ出し、ぐちゅっ、ぐちゅりと厭らしい粘着音が響いている。
「もう……もう、だ、め……」
快楽に屈した少年の体から力が抜けていき、もはや中で射精するのを待つだけの態勢となる。キーラはそれを確認すると、体全体を押し付けるようにして少年にのし掛かり、両手で顔を掴むと貪るようなキスをした。子供同士の戯れのような口づけとは違う、深い深いディープキスだ。
「んぐっ！ じゅるるるっ、ちゅ……」
舌を複雑に絡み合わせ、自由自在に舐め回し、食らい付くように吸い上げる。少年は魔性のキスの柔らかさに溺れながら、腰の辺りからねっとりと締め上げられているペニスへと突き上げるような快感が流れていくのを感じた。
「んにゃあっ！」
子宮口に精液を打ち付けられる感触に、キーラは少年の唇から口を離して悲鳴を上げた。三度目とは思えない量のザーメンが、幼い膣へと注ぎ込まれていく。
「んあ、あ、あぁ……」
少年と魔物の少女は涙目になりながら、熱に浮かされた顔でお互いに見つめ合う。少年の子種が底を尽き、ペニスの脈動が止まった後も、二人はしばらく繋がったまま、互いの心臓の鼓動を感じ合っていた。
「ん……ふぅ……」
キーラが腰を上げると、粘着音と共に少年のペニスが膣から解放された。若いエネルギーを吸い尽くされて固さを失い、ふにゃふにゃになったソーセージに、スカートの奥の膣口から大量のザーメンと愛液の混じった混合液が滴り落ちる。
「くく……こんなに出しおって。スケベな奴じゃ」
キーラは満足そうな笑みを浮かべて、少年の情けなく縮んだペニスを見下ろした。
「流石に限界のようじゃな。だが、儂も最後の最後で少しイッてしまったから……このゲームは、引き分けと言うことにしておいてやろう」
「……ゲームって……なんだっけ……？」
「……全く、お主は本当にのんきな奴じゃな」
キーラは呆れて呟いた。
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「お主の様な子供はまだまだ母親の乳房が恋しいじゃろ？ 儂のおっぱいでも吸ってみるか？ 」
「……無いじゃん、おっぱい」
「あ、あるわ！ 少し小振りなだけじゃ！」
二人がピロートークを楽しんでいると、部屋の窓からコンコンと軽く叩く様な音が聞こえてきた。
「むっ？ 伝書鳩が来ておるぞ？」
「あっ、僕の村からだ！」
クラムは急いで窓を開けて伝書鳩を室内へと招き入れると、足首にくくりつけられた書簡を取り外して、内容を確認した。
「村長の字だ。ええと……『私の村が属する王国が魔王と同盟を組んで、国の方針を親魔物へと改めた。直ぐに村へ戻ってくること。その際、聖剣や護符など、勇者としての活動の証拠となるものは、売り飛ばすか、燃やすかするようにーー』だって……」
「……そうか……その、まぁ、心中察するぞ……大人の都合に振り回されて、可哀想に……」
「……うん……」
少年はしばらく黙りこんでいたが、やがて意を決したような表情で口を開いた。
「キーラ。僕の村に一緒に来て欲しい」
「え！？」
「ほら、その……一応赤ちゃん出来ちゃったら、責任取らなきゃだし……今ならキーラが魔物でも、問題はーーあいた」
キーラは照れ臭そうに話を続ける少年の頭にチョップを喰らわした。
「全く、マせた小僧じゃな！ 儂は上級魔族のバフォメットじゃぞ？ お主の様なちんちくりんの坊主が嫁に迎えるなど、百年早いわ」
「う、うん……(バフォ……？ 超インプじゃなかったっけ……)」
「だ・か・ら」
そう言って少年の体に抱きつき、悪戯っぽい笑顔で彼の顔を見つめる。
「儂のことをちゃんとイカせられるようになったら、お主のプロポーズを受け入れてやろう。引き分けじゃ駄目じゃ」
キーラが少年の頬にキスをすると、少年の顔は再び林檎のように真っ赤に染まった。
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半年後ーー。
「うぅ……！ あっキーラ、もう出る！」
正常位でバフォメットと交わっていた少年は、甘い悲鳴と同時に彼女の子宮に精液を注ぎ込む。
「んんっ！ ……全く、そんな敏感子供チンポじゃ、いつまで経っても儂の夫にはなれんぞ！ 」
「ていうか、ここまでお腹が大きくなってから結婚しませんっていう方がまずいんじゃ……」
少年はそう言ってキーラとの愛の結晶が宿った彼女の腹を優しく撫でる。
「だ、だから立派な父親になるために、儂に勝てるような逞しい男になれということじゃ！」
ぷりぷりしながら文句をつけるキーラだったが、その横顔はどこか楽しげな雰囲気を帯びていた。
「(いつか、あの指輪をこやつに渡すときが来たら……儂もしっかりとこの気持ちを言葉で伝えてやらねばな♥)」
ーーFin.
16/03/28 16:45更新 / SHAR!P