第3話 野性児教育法(no.9153・no.9257・no.9316)
夜にもなると身体が凍りついてしまいそうな程に冷えた山の中。
この中を、野獣同然のように駆け回る一人の少年が居た。
「はっはっはっはっ・・・・」
狼か何かの真似でもしているかのような走り方の彼は、その瞳に人間としての知性を感じさせない。
それどころか、野性に目覚めた色をしている。
「あおぉぉぉぉん!!」
そこらへんの太い樹に上って、高い所から遠吠えを上げる少年。
その姿は、狼以外の何物にも見えなかった。
――――――――――――
「該当地域への侵入に成功しました。と、氷沙は現状を独り言として呟きます・・」
針葉樹林の生い茂る森に侵入してくる一人の影。
それは、薄手のローブに身を包んだ氷沙だった。
吹雪の吹き荒れる山の中も、何事も無いかのように歩くその姿は、まさしく妖怪としての雪女そのものに見えて仕方ない。
鬼の面は付けてはいないが、その無表情さは人々を凍らせるほどの威力がある。
「・・・・・・・今だ対象者の発見に至らず・・・捜索続行します。と、氷沙は――」
またもや独り言を続けようとした氷沙だったが、不意にその言葉は途切れた。
別に妨害などを受けて喋れなくなった訳ではない。
だからと言って喋れない状況になった訳でも無い。
ただ、明らかに人間の声で遠吠えが聞こえてきたのだ。
「・・対象者を発見。捕獲作戦に移行します。と、氷沙は任務内容を繰り返します。」
そう言うが早いか、氷沙は雪で走りにくいであろう斜面を、滑るように飛び出した。
そのまま、目標のいる位置まで飛んで行くようなスピードで迫る。
するとそこには。
「グルルルルル・・・・」
まるで狼の様な姿勢で威嚇している1人の少年がいた。
見た目からして、10歳前後と言ったところだろう。
因みに、女の子見たいな顔をしていて、男と判断出来る理由はただ一つ。
その腰に、大層なモノをぶらさげているからである。
「・・・・」
「ガゥッ!」
黙々と、作業をするように氷の弾丸を作っては少年に飛ばす氷沙は、冷や汗一つ掻いていない。
それに対して少年は、攻撃どころか近づく事すら出来ず苦戦している。
「捕獲用氷台、座標指定・・・」
「っ!」
氷沙が、対象を氷漬けにするトラップを張ろうと動きを一瞬止める。
その隙を偶然にも捉えた少年は、ここだとばかりに飛びかかる。
「範囲指定・・・・目標指定・・・・っ!?」
着々と指定作業を続けていた氷沙は、飛びかかって来た少年に押し倒される。
そして、あっという間に着ていた服を破り捨てられ、氷沙は白い肌を露わにしてしまう。
「どいてくd・・あぁぁっ!?!」
「グルルルル・・・」
圧し掛かって来た少年を退かせようとした氷沙だが、彼女の言葉が通じる筈も無く、少年は氷沙の肩に強靭な歯で噛み付く。
その時に肩の筋肉が切れる感覚と共に、氷沙は激痛のあまり身体の自由を失ってしまう。
「あ・・・あぁぁあ・・・かか・・りまし・・たね・・・」
「っ!?」
獲物を捕えた狼のようにニヤッと笑って肉を食い千切ろうとしていた少年を尻目に、氷沙は微笑み返した。
それと同時に、氷沙は自分ごと少年を氷漬けにしてしまったのだ。
二人の意識が、氷漬けにされると同時に薄れて消える。
その場には二人が交わっている様な体勢で一つの氷塊が出来ていた。
――――――――――――
「・・・っ?!」
気が付くと、少年は知らない天井を眺めていた。
真っ白なコンクリートの天井。
いつもなら薄暗い岩肌なのに、今回は違っていた。
しかも、鼻の効く少年だからこそ分かった事、縄張りの匂いが全くしない。
それもその筈だ。
ここは、氷沙達の訓練所とでも言うべき場所。
要は戦闘訓練所と言った所である。
「・・・・」
「っ!?グルルルル・・・」
少年が起き上がると、そこには先程まで戦っていた少女、氷沙がグッタリと首を俯かせていた。
その顔を見ただけで威嚇のために顔を顰める少年。
だが、彼女の手を見てその気は少し失せた。
「・・・・?」
文字の読めない少年は、その木の板に書かれている文字が分からなかったが、そこにはハッキリと「オルス」の文字が刻まれていた。
何度も書き直した跡がある事を見ると、名前を考えるのに相当苦労したようだ。
しかし、少年の興味もそこまでで、彼はベッドから起き上がるとその場を立ち去ろうとする。
しかし、ドアの開け方が分からない少年からすればそれは木の板で出来た壁としか認識できない。
「・・・・・・」
どうする事も出来ず、飼い主を待つ犬の様に座りこんで少年は扉が開くのを待っていた。
暫くの間は開くことも無かったのだが、不意に背後から何かが落ちる音がして少年は体をビクッと震わせて一瞬で警戒態勢に入っている。
「グルルル・・・・・?」
良く見ると、不意にした音の正体は氷沙の手からずり落ちた板である事が分かった。
どうやら本当に不用意に眠っているらしい。
力が何処にも入っていない。
「・・・・・ペロッ・・」
少し申し訳ない事をしたと罪悪感を感じた少年は、お詫びにはならないだろうがそのぶら下がっている指を軽く舐めた。
その指は、まるで氷の様に冷たく、しかし彼女の寝息はどこか温かみを帯びている。
「んぅ・・・」
「っ!?」
不意に、氷沙が体のバランスを失って椅子から落ちそうになった。
とっさに立ちあがった少年は、そのまま氷沙を受け止めていたので、彼女には何も無かったのだが。
「・・・・・」
自分が思わず立ち上がれた事に少しの疑問を持った少年は戸惑う。
その時、聞き覚えのある笑い声が聞こえてきたので少年はとっさになんとかして威嚇しようとした。
「フフッ・・・起きたようですね。と、氷沙は貴方に確認を取ります。」
「では、これより調教を開始します。と、氷沙は貴方をこの部屋から連れ出します。」
氷沙をお姫様だっこしていた少年は、扉を開いて入って来た二人の女性を見て驚いた。
この抱き上げている少女と、全く同じ顔がもう二つあったのだから。
しかし、何かをする暇も無くあっと言う間に首輪を填められた少年は、そのまま部屋から強制的に連れ出される。
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
何も言葉を交わさない、しかし交わす必要も無い。
そんな状況に置かれて初めて、少年は抱き上げている氷沙の事を少し心配していた。
以前は敵と認識していた人間。
しかし、今では心配の対象になるまで心を許している。
暫く進んでいくと、暗い部屋に到着した。
「ではこれより、第154回調教試験を開始します。と、氷沙は実行内容をおさらいします。」
「1st shift 「戦意喪失」実行開始。と、氷沙は貴方の生殖器を握りしめます。」
「試験の開始を確認。強制覚醒実行します。と、氷沙は貴方の腕から飛びおります。」
少年(もうオルスで表記)の理解が及ばないような言葉ばかりで話す氷沙達は、あっという間にオルスを鎖などで拘束してしまった。
そして、一人の氷沙がオルスのペニスをギュッと握って扱き始める。
「あ・・・あぅぅ・・・」
「順調に敵意の喪失が進行している事を確認しました。と、氷沙は順調さに少し笑みが零れます。」
笑みが零れる、とは言うが、彼女の表情はそこまで変わっては居ない。
だが、その少しの笑みにドキッと来てしまったオルスには、最早抵抗の意志など毛頭も消えさっていく。
「速やかに終わらせるために、速攻で次shiftまで移行します。と、氷沙は手の動きを変えます。」
オルスのペニスを弄っていた氷沙が、不意にそんな事を呟くと手コキの勢いを急激に強くした。
そのいきなりの変化に、オルスはジタバタする事すら出来ずに精液をペニスから垂れ流す。
その表情は、今まで味わった事の無い快感と、その快感に対する『無知』と言う名の恐怖。
それだけが、彼の表情を作り上げていた。
「2nd shift 「躾」実行開始。と、氷沙は―――――」
それから、幾度にも渡って調教の限りを尽くされて行ったオルスは、身体中の力が抜けて勃てなくなるまで調教を受け続けた。
――――――――――――――――――――――――――――
それから9カ月程が過ぎた。
ここは以前と同じ氷沙訓練所(仮)
その中に1人、氷沙とは違う顔を持つ一人の女性がそこに居た。
だが、この人物は女性のように見えてそうではない。
「氷沙の皆さんごきげんよう。それでは、今日はこの時刻を以て、鍛錬を開始します。」
そこには、膝まで伸びた長い銀髪を靡かせたオルスが礼服姿で立っていた。
元々女性の様な綺麗な顔立ちだったのだが、氷沙達の関係者の一人が「女性スパイとして働かせてみては」という案がすんなり通ってこのありさま。
現在ではオルスは戸籍上すらも女性とされ、その戸籍は実に60にも昇っていると言う。
今となっては、この氷沙訓練所(仮)のエース兼管理者として働いている。
「そこは、もう少し動きの無駄を少なくして見てはどうですか?」
「なるほど、確かにその方がいいですね。と、氷沙は教授された事を実践して実用性の高さに驚きます。」
「姉上。本日は私と鍛錬の予定が入っています。と、氷沙は昨日した約束の内容を思い出します。」
「分かりました。それでは、今日の鍛錬相手は氷沙no.9153のみとします。」
そして、二人は向かい合って構えを作る。
その動きには一切の無駄が無い。
と言うより、実はこの氷沙はオルスを捕えたあの氷沙。
だから、他と比べて少しだけスペックが高いのだ。
そして、今日も鍛錬は続く。
fin
この中を、野獣同然のように駆け回る一人の少年が居た。
「はっはっはっはっ・・・・」
狼か何かの真似でもしているかのような走り方の彼は、その瞳に人間としての知性を感じさせない。
それどころか、野性に目覚めた色をしている。
「あおぉぉぉぉん!!」
そこらへんの太い樹に上って、高い所から遠吠えを上げる少年。
その姿は、狼以外の何物にも見えなかった。
――――――――――――
「該当地域への侵入に成功しました。と、氷沙は現状を独り言として呟きます・・」
針葉樹林の生い茂る森に侵入してくる一人の影。
それは、薄手のローブに身を包んだ氷沙だった。
吹雪の吹き荒れる山の中も、何事も無いかのように歩くその姿は、まさしく妖怪としての雪女そのものに見えて仕方ない。
鬼の面は付けてはいないが、その無表情さは人々を凍らせるほどの威力がある。
「・・・・・・・今だ対象者の発見に至らず・・・捜索続行します。と、氷沙は――」
またもや独り言を続けようとした氷沙だったが、不意にその言葉は途切れた。
別に妨害などを受けて喋れなくなった訳ではない。
だからと言って喋れない状況になった訳でも無い。
ただ、明らかに人間の声で遠吠えが聞こえてきたのだ。
「・・対象者を発見。捕獲作戦に移行します。と、氷沙は任務内容を繰り返します。」
そう言うが早いか、氷沙は雪で走りにくいであろう斜面を、滑るように飛び出した。
そのまま、目標のいる位置まで飛んで行くようなスピードで迫る。
するとそこには。
「グルルルルル・・・・」
まるで狼の様な姿勢で威嚇している1人の少年がいた。
見た目からして、10歳前後と言ったところだろう。
因みに、女の子見たいな顔をしていて、男と判断出来る理由はただ一つ。
その腰に、大層なモノをぶらさげているからである。
「・・・・」
「ガゥッ!」
黙々と、作業をするように氷の弾丸を作っては少年に飛ばす氷沙は、冷や汗一つ掻いていない。
それに対して少年は、攻撃どころか近づく事すら出来ず苦戦している。
「捕獲用氷台、座標指定・・・」
「っ!」
氷沙が、対象を氷漬けにするトラップを張ろうと動きを一瞬止める。
その隙を偶然にも捉えた少年は、ここだとばかりに飛びかかる。
「範囲指定・・・・目標指定・・・・っ!?」
着々と指定作業を続けていた氷沙は、飛びかかって来た少年に押し倒される。
そして、あっという間に着ていた服を破り捨てられ、氷沙は白い肌を露わにしてしまう。
「どいてくd・・あぁぁっ!?!」
「グルルルル・・・」
圧し掛かって来た少年を退かせようとした氷沙だが、彼女の言葉が通じる筈も無く、少年は氷沙の肩に強靭な歯で噛み付く。
その時に肩の筋肉が切れる感覚と共に、氷沙は激痛のあまり身体の自由を失ってしまう。
「あ・・・あぁぁあ・・・かか・・りまし・・たね・・・」
「っ!?」
獲物を捕えた狼のようにニヤッと笑って肉を食い千切ろうとしていた少年を尻目に、氷沙は微笑み返した。
それと同時に、氷沙は自分ごと少年を氷漬けにしてしまったのだ。
二人の意識が、氷漬けにされると同時に薄れて消える。
その場には二人が交わっている様な体勢で一つの氷塊が出来ていた。
――――――――――――
「・・・っ?!」
気が付くと、少年は知らない天井を眺めていた。
真っ白なコンクリートの天井。
いつもなら薄暗い岩肌なのに、今回は違っていた。
しかも、鼻の効く少年だからこそ分かった事、縄張りの匂いが全くしない。
それもその筈だ。
ここは、氷沙達の訓練所とでも言うべき場所。
要は戦闘訓練所と言った所である。
「・・・・」
「っ!?グルルルル・・・」
少年が起き上がると、そこには先程まで戦っていた少女、氷沙がグッタリと首を俯かせていた。
その顔を見ただけで威嚇のために顔を顰める少年。
だが、彼女の手を見てその気は少し失せた。
「・・・・?」
文字の読めない少年は、その木の板に書かれている文字が分からなかったが、そこにはハッキリと「オルス」の文字が刻まれていた。
何度も書き直した跡がある事を見ると、名前を考えるのに相当苦労したようだ。
しかし、少年の興味もそこまでで、彼はベッドから起き上がるとその場を立ち去ろうとする。
しかし、ドアの開け方が分からない少年からすればそれは木の板で出来た壁としか認識できない。
「・・・・・・」
どうする事も出来ず、飼い主を待つ犬の様に座りこんで少年は扉が開くのを待っていた。
暫くの間は開くことも無かったのだが、不意に背後から何かが落ちる音がして少年は体をビクッと震わせて一瞬で警戒態勢に入っている。
「グルルル・・・・・?」
良く見ると、不意にした音の正体は氷沙の手からずり落ちた板である事が分かった。
どうやら本当に不用意に眠っているらしい。
力が何処にも入っていない。
「・・・・・ペロッ・・」
少し申し訳ない事をしたと罪悪感を感じた少年は、お詫びにはならないだろうがそのぶら下がっている指を軽く舐めた。
その指は、まるで氷の様に冷たく、しかし彼女の寝息はどこか温かみを帯びている。
「んぅ・・・」
「っ!?」
不意に、氷沙が体のバランスを失って椅子から落ちそうになった。
とっさに立ちあがった少年は、そのまま氷沙を受け止めていたので、彼女には何も無かったのだが。
「・・・・・」
自分が思わず立ち上がれた事に少しの疑問を持った少年は戸惑う。
その時、聞き覚えのある笑い声が聞こえてきたので少年はとっさになんとかして威嚇しようとした。
「フフッ・・・起きたようですね。と、氷沙は貴方に確認を取ります。」
「では、これより調教を開始します。と、氷沙は貴方をこの部屋から連れ出します。」
氷沙をお姫様だっこしていた少年は、扉を開いて入って来た二人の女性を見て驚いた。
この抱き上げている少女と、全く同じ顔がもう二つあったのだから。
しかし、何かをする暇も無くあっと言う間に首輪を填められた少年は、そのまま部屋から強制的に連れ出される。
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
何も言葉を交わさない、しかし交わす必要も無い。
そんな状況に置かれて初めて、少年は抱き上げている氷沙の事を少し心配していた。
以前は敵と認識していた人間。
しかし、今では心配の対象になるまで心を許している。
暫く進んでいくと、暗い部屋に到着した。
「ではこれより、第154回調教試験を開始します。と、氷沙は実行内容をおさらいします。」
「1st shift 「戦意喪失」実行開始。と、氷沙は貴方の生殖器を握りしめます。」
「試験の開始を確認。強制覚醒実行します。と、氷沙は貴方の腕から飛びおります。」
少年(もうオルスで表記)の理解が及ばないような言葉ばかりで話す氷沙達は、あっという間にオルスを鎖などで拘束してしまった。
そして、一人の氷沙がオルスのペニスをギュッと握って扱き始める。
「あ・・・あぅぅ・・・」
「順調に敵意の喪失が進行している事を確認しました。と、氷沙は順調さに少し笑みが零れます。」
笑みが零れる、とは言うが、彼女の表情はそこまで変わっては居ない。
だが、その少しの笑みにドキッと来てしまったオルスには、最早抵抗の意志など毛頭も消えさっていく。
「速やかに終わらせるために、速攻で次shiftまで移行します。と、氷沙は手の動きを変えます。」
オルスのペニスを弄っていた氷沙が、不意にそんな事を呟くと手コキの勢いを急激に強くした。
そのいきなりの変化に、オルスはジタバタする事すら出来ずに精液をペニスから垂れ流す。
その表情は、今まで味わった事の無い快感と、その快感に対する『無知』と言う名の恐怖。
それだけが、彼の表情を作り上げていた。
「2nd shift 「躾」実行開始。と、氷沙は―――――」
それから、幾度にも渡って調教の限りを尽くされて行ったオルスは、身体中の力が抜けて勃てなくなるまで調教を受け続けた。
――――――――――――――――――――――――――――
それから9カ月程が過ぎた。
ここは以前と同じ氷沙訓練所(仮)
その中に1人、氷沙とは違う顔を持つ一人の女性がそこに居た。
だが、この人物は女性のように見えてそうではない。
「氷沙の皆さんごきげんよう。それでは、今日はこの時刻を以て、鍛錬を開始します。」
そこには、膝まで伸びた長い銀髪を靡かせたオルスが礼服姿で立っていた。
元々女性の様な綺麗な顔立ちだったのだが、氷沙達の関係者の一人が「女性スパイとして働かせてみては」という案がすんなり通ってこのありさま。
現在ではオルスは戸籍上すらも女性とされ、その戸籍は実に60にも昇っていると言う。
今となっては、この氷沙訓練所(仮)のエース兼管理者として働いている。
「そこは、もう少し動きの無駄を少なくして見てはどうですか?」
「なるほど、確かにその方がいいですね。と、氷沙は教授された事を実践して実用性の高さに驚きます。」
「姉上。本日は私と鍛錬の予定が入っています。と、氷沙は昨日した約束の内容を思い出します。」
「分かりました。それでは、今日の鍛錬相手は氷沙no.9153のみとします。」
そして、二人は向かい合って構えを作る。
その動きには一切の無駄が無い。
と言うより、実はこの氷沙はオルスを捕えたあの氷沙。
だから、他と比べて少しだけスペックが高いのだ。
そして、今日も鍛錬は続く。
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11/07/19 23:12更新 / 兎と兎
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