魔法のキノコ
森林に囲まれた場所にポツンとある一軒家。
ここには、面白おかしい兄妹が住んでいた。
1人はこの家を管理しているしっかり者の兄「霧雨 宗谷」
1人はお調子者の御転婆娘であり家のムードメーカー「霧雨 奈子」
「ナコ〜?今日の夕食どうする〜?」
「うぅんと・・・・いろいろ〜♪」
奈子は何と言ってもその可愛さで癒してくれる。
もう14歳だと言うのに幼児体型で、本人もそれを気にしている。
頭頂部から生えている様な逞しいアホ毛は、彼女の思考を表しているようにも見える。
怒っている時には上下に揺れたり、照れている時は8の字を描くようにユラユラ揺れていたりするのだ。
二人の名前が少し外国人寄りに聞こえてしまうのは、彼らの母親が遠い国の人間だからである。
このジパングで生まれたからには、ジパングでの名前でなければいけない。
そう言う事で、二人ともそんな名前だったりするのだ。
「いろいろかぁ・・・・よっし、今日はいろいろ作るか〜!」
「やったぁっ♪」
「ナコや〜ん?!」
「あっ!エミちゃ〜ん!」
献立を決定した所でやってきたナコの友人に引っ張られたナコは、そのまま疾風のように遊びに行った。
そのまま流れで家に一人きりとなった宗谷は、改めて献立を考え始めるのだった。
―――――――――――――
数時間後、買い物から帰って来た宗谷は、玄関口に捨て置かれていた読売を拾い上げた。
別に契約して購読している訳ではないのだが、宗谷はこの辺りの人間とは仲が良い。
故に、誰かがサービス的に入れてくれたのだろう。
しかし、いつものように皆への感謝をしながら読んでいた宗谷の顔は真っ青になる。
緊急告知!能美之市場にて魔胞子散布確認。至急、近隣の住民に避難勧告!
先日未明、奥州の辺境「真菜村」の総合市場「能美市場」にて魔力を伴う茸の胞子が大量に散布された。
現場は大混乱と成り、次から次へと職人、客人、要人等々が女性に押し倒されて行った。
即時に近隣の郡村に住まう住人に勧告を要請する物とする。
以上の事が、とても大きく取り上げられていた。
「ん?確かナコ、エミちゃんと遊びに・・・・っ?!」
荷物を降ろした宗谷は、不意にそんな事を考えて大事な事を思い出す。
確か、ナコがエミちゃんと呼ぶ友人は1人。
「牧野 恵美理」奈子と同じ14歳の少女だ。
ナコと違って大人っぽい体型なのだが性格は子供じみていて、なんだか懐かれている。
その子の家は確か「真菜村」だった筈だ。
「まさかね・・・・」
「おにいちゃん・・・・ただいまぁ・・・」
不安な考えを否定したいと思い始めていた宗谷の後ろから聞きなれた声が聞こえた。
そこには、顔を真っ赤にしたナコが立っている。
風邪でも引いているのかと思って、ナコの衣服の乱れを直してから抱きあげた宗谷はそのまま布団へとナコを運ぶ。
「大丈夫か・・?熱もあるっぽいぞ。」
「はぁ・・はぁ・・・大丈夫・・・・ちょっとね、身体がムズムズするだけなの・・・」
息も荒げにそう告げたナコだが、明らかにその表情は苦しそうにしている。
すぐさまタライに水を満たして濡れた布巾を額に乗せた宗谷は、暫くの間ナコに付き添っていた。
―――――――――――――――
「ねぇ、お兄ちゃん・・・・・ナコね・・?お腹空いちゃった・・・」
「ん?あぁ、それじゃ待ってなさい。作ってあげるからね。」
ナコの手を握っていた宗谷だが、ナコの空腹の訴えを聞いてすぐさま頭の中のスイッチは料理をすることへと切り替わった。
そのまま今日の献立にするつもりだった食材を取り出して行く。
暫くして、料理が出来あがった宗谷は、隣の部屋で寝ているナコの元へ料理を運ぶ。
しかし、そこにはナコの姿は無かった。
あったものと言えば、脱ぎ散らかされた浴衣と、派手にめくられた布団、そして畳に幾つか生えた小さなキノコくらい。
不安に思った宗谷が、料理をその場に置いて家を飛び出したが、そこには人っ子一人いなかった。
「ナコ・・・・一体どこに・・・」
「キノコ・・・男のキノコ・・・・うふふふっ・・・・」
静まり返った村を気にもせずナコの事ばかり考えていた宗谷は、その場を駆けて探しに行こうと動いた。
暫く行くと、知っている家の前で人の声が聞こえる。
この声は、いつも野菜を譲ってくれる八百屋のサチさん。
だけど、なんだか声に生気が無い様に聞こえる。
しかし、足を止める訳にもいかず宗谷はそのまま村を飛び出した。
「ナコ〜〜っ!?ナコ〜〜〜っ!?」
大声で走りながら叫ぶ宗谷だが、一向にナコの姿は見当たらない。
料理の時間は、用意に手間取っていたのを考えてもせいぜい30分。
そう遠くまで行けない筈なのだが、ナコの姿はどこにも無かった。
「はぁ・・・はぁ・・・何処に・・・」
「ナコやぁん・・・・なんでウチは好きになってくれへんのやぁ・・・」
「だってぇ・・・・ナコはおにいちゃんの事が好きなんだもぉん・・・」
いつの間にか森の中を駆けていた宗谷は、呼吸を整えようとしている時に、不意に聞き覚えのある声を聞いた。
1人は恵美理、もう一人は奈子だとすぐに分かる。
だが、二人とも先程の八百屋と同じように声に生気がない。
不審に思った宗谷だったが、疑心よりもナコを見つけたと言う安心感から歩を進める。
だが、その先に見た物は宗谷が思っていたものとは全く持って違っていた。
「こ・・・これは・・・」
「うあぁぁ・・・やめろぉ・・・」
「なんで・・・ミナ・・・なんで・・うぁぁぁ・・・」
「おねぇちゃん・・・ひぐっ・・・やめてよぉ・・・あうぅ・・」
「孫に犯される・・・・くくっ・・・滑稽な物じゃな・・・うぉぉぉっ?!」
森の少し開けた広場的な場所。
そこでは数十人に上る人たちが、頭部がキノコになっている女性の形をした何かに襲われていた。
皆一様に交わるような体勢だ。
十中八九本当に交わっているのだろう。
キノコの方もなんだか悦びに満ちた顔をして腰を振っている。
「・・・あぁ、ソーヤはん・・・」
「えっ?!おにいちゃんっ!?」
「うわぁっ!?」
一つの根に一緒になっているナコとエミリ。
その時に、ナコがグルンと身体を回して宗谷の方を向くと、一瞬で宗谷の四肢を菌糸の様な物で絡め取って持ち上げる。
そして、一瞬でナコの身体に宗谷は密着させられる。
幼児体型故にふくらみの少ないその胸だが、男の情欲を駆り立てるには十分だった。
あっという間に袴に膨らみが出来てナコの肌を突く。
「うわぁ♪おにいちゃん、ナコでよくじょ〜してくれたんだ〜♪」
「ソーヤはん・・・・見損いましたえ・・?」
「そ・・そんな・・うぁぁっ?!」
エミリに軽蔑の眼差しを送られながらも、宗谷は奈子に肉棒を弄られるしかなかった。
菌糸が肉棒へ伸び、まるで舌で包み込むかのように絡め取る。
そして次からは、少し緩めて扱き始めた。
その感触は宗谷にとっては初めてで、身体中に電気が走る様な感覚に身体が跳ねてしまう。
「うあぁぁっ!?」
「あはっ♪おにいちゃんのキノコ・・・なんだかドクドクしてるぅ♪」
「しゃーないか、ウチも手伝うさかい。」
顔を顰めていた宗谷の眼前に、エミリが身体を翻して抱きついてくる。
その豊満な胸が宗谷の胸を圧迫する度、宗谷の心臓は張り裂けそうな程に脈動し始める。
そのまま宗谷に軽くキスをしただけで、宗谷は我慢の限界を迎えてしまう。
「んっ?!」
しかめっ面が一気に驚愕の表情になると同時に、宗谷の肉棒から尿意に似た何かが迸った。
その瞬間に、宗谷の肉棒を銜えこんでいたナコは、口の中に大量に流し込まれた精液を、一滴たりとも零す事無く飲み干す。
初めての射精感に身体中が震えて止まらない宗谷だが、そんな時間を置く暇などどこにも無かった。
「・・プハッ・・・ナコやん・・・次、ウチがしてえぇか?」
「うぅん・・・いいよっ♪」
「はぁ・・はぁ・・」
キスを止めて宗谷の唇から離れるエミリ。
その二人の口からは、キスを名残惜しむかのように菌糸が一本、繋がって切れた。
「ナコやん・・・みときぃや?これが、大人の「お遊び」でっせ・・?」
「あぁぁあぁっ?!」
「わぁ・・・すごぉい・・・」
宗谷の腹に顔が来る位置まで下がったエミリは、その豊満な胸の隙間に宗谷の肉棒を挟む。
その感覚はとてもではないが気が狂いそうで、甘くとろけそうな感覚。
その気持ち良さに、宗谷の肉棒はたちまちヤる気・・元気を取り戻していた。
「エミリちゃん・・・・」
「どぉ?気持ちえぇか・・?もっとしたるからな・・」
そう言って、エミリは胸で擦るのを続けた。
だんだんと込み上げる物があった宗谷は、我慢するだけで精一杯で、ジタバタする余裕などありはしない。
寧ろ気持ち良さに浸りたいとさえ思い始めている。
そんな気持ちになって来た頃からか、宗谷の肉棒ははち切れそうな程に肥大化して、エミリの胸を内側から押す。
「あはっ♪もっとおおきぃしてえぇねんで?」
「うぁ・・・もぅ出る・・・・・あぁぁあぁっ?!」
胸での圧迫に堪えられなくなった宗谷は、そのまま身体をビクンと跳ねて射精していた。
その放出感で放心してしまった宗谷は、頭の中が真っ白になって行く様な感覚に襲われる。
先程までの小さな抵抗すらも出来ずに、ただただダランと垂れた腕がその力を失う。
「・・・ちょっ!?おにいちゃん大丈夫なのっ?!」
「あちゃぁ・・・やりすぎてもぉたかなぁ・・・」
そう軽く言うエミリだが、その実宗谷はエミリの胸の谷間に肉棒を突っ込んだまま気持ち良さのあまりに放心しているだけである。
その表情に、男としての威厳も人間としての儚さも残っては居ない。
「もぉっ!エミちゃんどいてっ!」
「あぁん♪なにしとんねん。兄妹なんやろぉ?」
「大好きだもん!関係ないじゃん!」
そう言ってエミリから宗谷を引っ手繰ったナコは、放心して崩れた笑顔を晒している宗谷の顔を何度かぶった。
すると、さっきまで放心して低く唸っていたのが嘘のように宗谷は目を覚ます。
気が付けば妹に抱きつかれていた宗谷は、気が気で無くなっていたのは言うまでも無い。
「え・・?うあぁ・・」
「何してんの、おにいちゃん?挿れるよ?」
「もう入っとるやんけ・・・」
あたふたして落ち着かない宗谷を余所に、奈子は自分の膣に宗谷の肉棒を捻じ込んだ。
その膣は正しく魔性の膣と言えるもので、張り裂けんばかりに大きくなった肉棒がナコの膣を激しく突く。
その度に甘い声を上げるナコは、もうすっかり快楽の虜になっている。
その隣に居るエミリはと言うと、その様子を楽しそうに見つめながら自分で愉しみ始めた。
「うぐっ・・ナコ・・ナコ・・・ナコォ・・・」
「おにいちゃん・・・ひゃぅっ!?キツッ・・・痛いよぉ・・」
「ナコやん・・・・楽しそうやなぁ・・・んぅ・・」
それぞれに気持ち良さから気が狂いそうになっていた三人は、段々と絶頂に近づいて行く。
その度に宗谷の肉棒は跳ね上がりナコの膣を突き、ナコは膣を締めて肉棒を締め上げ、エミリは自分の指を膣で締め上げていた。
「ふぁぁっ!?」
「い・・・いっひゃぅぅぅぅっ?!」
「い・・・イクッ・・・」
殆んど一緒のタイミングで、絶頂を迎えた三人は、快楽にどっぷりと浸かり込んでしまい、それからもずっと交わり続けた。
――――――――――――――――――――――――――
それから一年ほどが経過して、以前に村があった場所。
そこには、人っ子一人居ない廃墟の村しかなかった。
「ふぅ・・・今日はここで休もうか・・・」
「えぇ、そうね・・・・・それにしても不気味・・・誰も居ないなんて・・・っ!?」
こうして、また一組のカップルが姿を消した。
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ここには、面白おかしい兄妹が住んでいた。
1人はこの家を管理しているしっかり者の兄「霧雨 宗谷」
1人はお調子者の御転婆娘であり家のムードメーカー「霧雨 奈子」
「ナコ〜?今日の夕食どうする〜?」
「うぅんと・・・・いろいろ〜♪」
奈子は何と言ってもその可愛さで癒してくれる。
もう14歳だと言うのに幼児体型で、本人もそれを気にしている。
頭頂部から生えている様な逞しいアホ毛は、彼女の思考を表しているようにも見える。
怒っている時には上下に揺れたり、照れている時は8の字を描くようにユラユラ揺れていたりするのだ。
二人の名前が少し外国人寄りに聞こえてしまうのは、彼らの母親が遠い国の人間だからである。
このジパングで生まれたからには、ジパングでの名前でなければいけない。
そう言う事で、二人ともそんな名前だったりするのだ。
「いろいろかぁ・・・・よっし、今日はいろいろ作るか〜!」
「やったぁっ♪」
「ナコや〜ん?!」
「あっ!エミちゃ〜ん!」
献立を決定した所でやってきたナコの友人に引っ張られたナコは、そのまま疾風のように遊びに行った。
そのまま流れで家に一人きりとなった宗谷は、改めて献立を考え始めるのだった。
―――――――――――――
数時間後、買い物から帰って来た宗谷は、玄関口に捨て置かれていた読売を拾い上げた。
別に契約して購読している訳ではないのだが、宗谷はこの辺りの人間とは仲が良い。
故に、誰かがサービス的に入れてくれたのだろう。
しかし、いつものように皆への感謝をしながら読んでいた宗谷の顔は真っ青になる。
緊急告知!能美之市場にて魔胞子散布確認。至急、近隣の住民に避難勧告!
先日未明、奥州の辺境「真菜村」の総合市場「能美市場」にて魔力を伴う茸の胞子が大量に散布された。
現場は大混乱と成り、次から次へと職人、客人、要人等々が女性に押し倒されて行った。
即時に近隣の郡村に住まう住人に勧告を要請する物とする。
以上の事が、とても大きく取り上げられていた。
「ん?確かナコ、エミちゃんと遊びに・・・・っ?!」
荷物を降ろした宗谷は、不意にそんな事を考えて大事な事を思い出す。
確か、ナコがエミちゃんと呼ぶ友人は1人。
「牧野 恵美理」奈子と同じ14歳の少女だ。
ナコと違って大人っぽい体型なのだが性格は子供じみていて、なんだか懐かれている。
その子の家は確か「真菜村」だった筈だ。
「まさかね・・・・」
「おにいちゃん・・・・ただいまぁ・・・」
不安な考えを否定したいと思い始めていた宗谷の後ろから聞きなれた声が聞こえた。
そこには、顔を真っ赤にしたナコが立っている。
風邪でも引いているのかと思って、ナコの衣服の乱れを直してから抱きあげた宗谷はそのまま布団へとナコを運ぶ。
「大丈夫か・・?熱もあるっぽいぞ。」
「はぁ・・はぁ・・・大丈夫・・・・ちょっとね、身体がムズムズするだけなの・・・」
息も荒げにそう告げたナコだが、明らかにその表情は苦しそうにしている。
すぐさまタライに水を満たして濡れた布巾を額に乗せた宗谷は、暫くの間ナコに付き添っていた。
―――――――――――――――
「ねぇ、お兄ちゃん・・・・・ナコね・・?お腹空いちゃった・・・」
「ん?あぁ、それじゃ待ってなさい。作ってあげるからね。」
ナコの手を握っていた宗谷だが、ナコの空腹の訴えを聞いてすぐさま頭の中のスイッチは料理をすることへと切り替わった。
そのまま今日の献立にするつもりだった食材を取り出して行く。
暫くして、料理が出来あがった宗谷は、隣の部屋で寝ているナコの元へ料理を運ぶ。
しかし、そこにはナコの姿は無かった。
あったものと言えば、脱ぎ散らかされた浴衣と、派手にめくられた布団、そして畳に幾つか生えた小さなキノコくらい。
不安に思った宗谷が、料理をその場に置いて家を飛び出したが、そこには人っ子一人いなかった。
「ナコ・・・・一体どこに・・・」
「キノコ・・・男のキノコ・・・・うふふふっ・・・・」
静まり返った村を気にもせずナコの事ばかり考えていた宗谷は、その場を駆けて探しに行こうと動いた。
暫く行くと、知っている家の前で人の声が聞こえる。
この声は、いつも野菜を譲ってくれる八百屋のサチさん。
だけど、なんだか声に生気が無い様に聞こえる。
しかし、足を止める訳にもいかず宗谷はそのまま村を飛び出した。
「ナコ〜〜っ!?ナコ〜〜〜っ!?」
大声で走りながら叫ぶ宗谷だが、一向にナコの姿は見当たらない。
料理の時間は、用意に手間取っていたのを考えてもせいぜい30分。
そう遠くまで行けない筈なのだが、ナコの姿はどこにも無かった。
「はぁ・・・はぁ・・・何処に・・・」
「ナコやぁん・・・・なんでウチは好きになってくれへんのやぁ・・・」
「だってぇ・・・・ナコはおにいちゃんの事が好きなんだもぉん・・・」
いつの間にか森の中を駆けていた宗谷は、呼吸を整えようとしている時に、不意に聞き覚えのある声を聞いた。
1人は恵美理、もう一人は奈子だとすぐに分かる。
だが、二人とも先程の八百屋と同じように声に生気がない。
不審に思った宗谷だったが、疑心よりもナコを見つけたと言う安心感から歩を進める。
だが、その先に見た物は宗谷が思っていたものとは全く持って違っていた。
「こ・・・これは・・・」
「うあぁぁ・・・やめろぉ・・・」
「なんで・・・ミナ・・・なんで・・うぁぁぁ・・・」
「おねぇちゃん・・・ひぐっ・・・やめてよぉ・・・あうぅ・・」
「孫に犯される・・・・くくっ・・・滑稽な物じゃな・・・うぉぉぉっ?!」
森の少し開けた広場的な場所。
そこでは数十人に上る人たちが、頭部がキノコになっている女性の形をした何かに襲われていた。
皆一様に交わるような体勢だ。
十中八九本当に交わっているのだろう。
キノコの方もなんだか悦びに満ちた顔をして腰を振っている。
「・・・あぁ、ソーヤはん・・・」
「えっ?!おにいちゃんっ!?」
「うわぁっ!?」
一つの根に一緒になっているナコとエミリ。
その時に、ナコがグルンと身体を回して宗谷の方を向くと、一瞬で宗谷の四肢を菌糸の様な物で絡め取って持ち上げる。
そして、一瞬でナコの身体に宗谷は密着させられる。
幼児体型故にふくらみの少ないその胸だが、男の情欲を駆り立てるには十分だった。
あっという間に袴に膨らみが出来てナコの肌を突く。
「うわぁ♪おにいちゃん、ナコでよくじょ〜してくれたんだ〜♪」
「ソーヤはん・・・・見損いましたえ・・?」
「そ・・そんな・・うぁぁっ?!」
エミリに軽蔑の眼差しを送られながらも、宗谷は奈子に肉棒を弄られるしかなかった。
菌糸が肉棒へ伸び、まるで舌で包み込むかのように絡め取る。
そして次からは、少し緩めて扱き始めた。
その感触は宗谷にとっては初めてで、身体中に電気が走る様な感覚に身体が跳ねてしまう。
「うあぁぁっ!?」
「あはっ♪おにいちゃんのキノコ・・・なんだかドクドクしてるぅ♪」
「しゃーないか、ウチも手伝うさかい。」
顔を顰めていた宗谷の眼前に、エミリが身体を翻して抱きついてくる。
その豊満な胸が宗谷の胸を圧迫する度、宗谷の心臓は張り裂けそうな程に脈動し始める。
そのまま宗谷に軽くキスをしただけで、宗谷は我慢の限界を迎えてしまう。
「んっ?!」
しかめっ面が一気に驚愕の表情になると同時に、宗谷の肉棒から尿意に似た何かが迸った。
その瞬間に、宗谷の肉棒を銜えこんでいたナコは、口の中に大量に流し込まれた精液を、一滴たりとも零す事無く飲み干す。
初めての射精感に身体中が震えて止まらない宗谷だが、そんな時間を置く暇などどこにも無かった。
「・・プハッ・・・ナコやん・・・次、ウチがしてえぇか?」
「うぅん・・・いいよっ♪」
「はぁ・・はぁ・・」
キスを止めて宗谷の唇から離れるエミリ。
その二人の口からは、キスを名残惜しむかのように菌糸が一本、繋がって切れた。
「ナコやん・・・みときぃや?これが、大人の「お遊び」でっせ・・?」
「あぁぁあぁっ?!」
「わぁ・・・すごぉい・・・」
宗谷の腹に顔が来る位置まで下がったエミリは、その豊満な胸の隙間に宗谷の肉棒を挟む。
その感覚はとてもではないが気が狂いそうで、甘くとろけそうな感覚。
その気持ち良さに、宗谷の肉棒はたちまちヤる気・・元気を取り戻していた。
「エミリちゃん・・・・」
「どぉ?気持ちえぇか・・?もっとしたるからな・・」
そう言って、エミリは胸で擦るのを続けた。
だんだんと込み上げる物があった宗谷は、我慢するだけで精一杯で、ジタバタする余裕などありはしない。
寧ろ気持ち良さに浸りたいとさえ思い始めている。
そんな気持ちになって来た頃からか、宗谷の肉棒ははち切れそうな程に肥大化して、エミリの胸を内側から押す。
「あはっ♪もっとおおきぃしてえぇねんで?」
「うぁ・・・もぅ出る・・・・・あぁぁあぁっ?!」
胸での圧迫に堪えられなくなった宗谷は、そのまま身体をビクンと跳ねて射精していた。
その放出感で放心してしまった宗谷は、頭の中が真っ白になって行く様な感覚に襲われる。
先程までの小さな抵抗すらも出来ずに、ただただダランと垂れた腕がその力を失う。
「・・・ちょっ!?おにいちゃん大丈夫なのっ?!」
「あちゃぁ・・・やりすぎてもぉたかなぁ・・・」
そう軽く言うエミリだが、その実宗谷はエミリの胸の谷間に肉棒を突っ込んだまま気持ち良さのあまりに放心しているだけである。
その表情に、男としての威厳も人間としての儚さも残っては居ない。
「もぉっ!エミちゃんどいてっ!」
「あぁん♪なにしとんねん。兄妹なんやろぉ?」
「大好きだもん!関係ないじゃん!」
そう言ってエミリから宗谷を引っ手繰ったナコは、放心して崩れた笑顔を晒している宗谷の顔を何度かぶった。
すると、さっきまで放心して低く唸っていたのが嘘のように宗谷は目を覚ます。
気が付けば妹に抱きつかれていた宗谷は、気が気で無くなっていたのは言うまでも無い。
「え・・?うあぁ・・」
「何してんの、おにいちゃん?挿れるよ?」
「もう入っとるやんけ・・・」
あたふたして落ち着かない宗谷を余所に、奈子は自分の膣に宗谷の肉棒を捻じ込んだ。
その膣は正しく魔性の膣と言えるもので、張り裂けんばかりに大きくなった肉棒がナコの膣を激しく突く。
その度に甘い声を上げるナコは、もうすっかり快楽の虜になっている。
その隣に居るエミリはと言うと、その様子を楽しそうに見つめながら自分で愉しみ始めた。
「うぐっ・・ナコ・・ナコ・・・ナコォ・・・」
「おにいちゃん・・・ひゃぅっ!?キツッ・・・痛いよぉ・・」
「ナコやん・・・・楽しそうやなぁ・・・んぅ・・」
それぞれに気持ち良さから気が狂いそうになっていた三人は、段々と絶頂に近づいて行く。
その度に宗谷の肉棒は跳ね上がりナコの膣を突き、ナコは膣を締めて肉棒を締め上げ、エミリは自分の指を膣で締め上げていた。
「ふぁぁっ!?」
「い・・・いっひゃぅぅぅぅっ?!」
「い・・・イクッ・・・」
殆んど一緒のタイミングで、絶頂を迎えた三人は、快楽にどっぷりと浸かり込んでしまい、それからもずっと交わり続けた。
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それから一年ほどが経過して、以前に村があった場所。
そこには、人っ子一人居ない廃墟の村しかなかった。
「ふぅ・・・今日はここで休もうか・・・」
「えぇ、そうね・・・・・それにしても不気味・・・誰も居ないなんて・・・っ!?」
こうして、また一組のカップルが姿を消した。
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11/06/16 18:25更新 / 兎と兎