夏のの思い出〜鶏の卵〜
此処は「国立ヘンゼル高等学園」。此処のグラウンドに、一人の少女が眠っていた。
眠ってしまうのもうなずける。それほどまでに今日の陽気は温かい物なのだ。
「むにゃむにゃ・・・」
「やれやれ、エース?こんな所で寝てたら、あまりの可愛さに襲っちゃいますよ?」
グラウンドの真ん中で眠っていた彼女---名前はマルと言う---は、何やら夢を見ているようだった。そこへ、一人の青年がマルを起こしに来た。
彼の名前はイカルド・シェンツァー。この学園内で1.2を争う屈指の俊足である。
因みにエースのマルは3番目。
「うにゅ・・・イカルん・・?」
「その呼び方・・・俺は止めてって言ったんだけどなぁ・・・」
「はぅ・・ごめんなさいぃ・・・」
やっと目を覚ましたマルは、イカルドを不思議なあだ名で呼びながら目を擦っていた。
全く。その瞳にキスをしてやろうか!
彼女は逃げ脚に関しては一級品であり、他のコカトリス達とは比類にならないほどに俊足だ。
まぁ、今回は彼女が逃げることも無かったが。
「とりあえず、部室に行きましょ?」
「熱中症ですか?背負っていきますよ。」
なんだろう。マルの顔が赤くなっているような気が。
とりあえずマルを背負ったイカルドは、グラウンドを過ぎて階段を上って、暫くしてある陸上部の部室へと入った。
中は空調が整えられており、適度に涼しい。
これがレストラン等だったりしたら、きっとマルは心筋梗塞を起こしてしまうだろう。
彼女は弱冠14歳にして、「脚の速さ」で特待生に進出されたコカトリスなのである。
ここが高等学校であると言う事を踏まえれば、凄い事だ。
因みにマルは、学校が始まって少ししてやって来た編入生である。
「・・・・イカルん?」
「はい?」
「私・・・イカルんの事・・・好きみたい・・・」
「ちょっ!」
ハイ来たよ!ここのSS特有のエロ展開。
面白いほど早く進展したよ!私にも分からないほどにね!
イカルドを押し倒したマルは、通常のコカトリスからは想像もできない、自分から男性を襲う事をし始めた。
「はぁ・・・はぁ・・・イカルん・・・」
「うぁ・・・止めて・・・」
「・・・・・」
『?!』
これはアレか。発情期と言う奴か。
眠っていたのも夢の中でHな夢を見ていたからなのか。
それにしても、夢の中で習ったのか非常に上手だぞ、マル?
それにしても、さっきから誰かに見られている様な・・・
そこには、一人のコカトリスの少女が窓に手を添えて立っていた。
「はぁ・・はぁ・・・・チョコ・・ちゃん・・?」
「へっ?チョコ?」
チョコと言う名前に、イカルドは聞き覚えがあった。
隣のクラスに、可愛らしいコカトリスが表れたと言う噂を聞いたのだ。
確か転校生だった筈だ。マルが比較的早くに仲良くなれた友達だとも言っていた。
んんっ?何故こんな場面に入ってくる!
このままじゃ、所謂3Pが勃発してしまうぞ?
「マルちゃん・・・抜け駆けはダメって・・・言ったでしょ?」
「・・・・うん・・・」
はい?なんだかこの二人、以前から打ち合わせをしていた様な口ぶりだな。
そんな事を考えていたイカルドを余所に、チョコはマルの隣に座ってイカルドの勃起した棒を銜え始める。
この二人、絶対夢の中とかで勉強している。なにせ、二人とも非常に上手なのだ。
マルはイカルドの棒を舐めると、即座に吸いつくようにしゃぶり、チョコは焦らすかのように舌で局所局所を舐め回していた。
「うぁ・・・二人とも・・・気持ち良い・・・」
『んんん?(多分 ホント? と言っている。)』
あぁ、二人とも。可愛い顔で上目遣いでこっちを見ないで。可愛過ぎるじゃないか。
それに、銜えたままで喋らないで欲しい。振動で危うくイキそうだったじゃないか。
二人ともコカトリスなのに、なんでどっちも上手なんだよ。
まぁ、コカトリス=フェラの不得意な種族って訳じゃないけども。
「プハッ・・・さぁ、早く出しちゃってぇ・・」
「んん〜!」
「ヤバッ・・・・出るっ!!」
尚もイカルドの棒を銜えていた二人だったが、急にチョコがイカルドの肉棒から口を離すと、下にある袋を舌でなぞるように舐めた。
それを見たマルは、まるで怒っているかのように声を荒げながらも、イカルドの肉棒を尚も口で扱き続ける。
おいおい、ヤバい。この二人絶対経験あるって・・・・だって・・
ドクンッ・・ビュルルルッ・・・ビュルッ・・・・ビュッ・・ビュッ・・・・
こんなに出ちゃったんだぜ?絶対経験あるって。二人とも。
「んんっ・・・・ゴクッ・・・プハァ・・・」
「んむっ・・・まられてる(多分、まだ出てる、と言っている)・・・」
「ぅぁ・・・とまら・・ね・・」
ビュッ・・・ビュッ・・・ビュルルル・・・ビュッビュッ・・・
小気味よくテンポを奏でて射精できる物だ。
イカルドの精子は未だに衰えを見せていない。
それどころか、さっきよりも濃くなった気がする。
イカルドは、射精した快楽に浸りきって動きが鈍くなっていた。
「二人とも・・・もぅ・・」
「んっ・・・ヤだよ?こんなところで止めたいなんて言ったら・・」
「そう・・・らよ・・」
終わらせようと声を掛けたイカルドは、その直後にマルとチョコに威嚇にも似た事を言われて言葉を飲んだ。
それにしても、二人とも大胆過ぎる。コカトリスでも服は着る物だ。それが、二人ともイカルドの精子を浴びて零して飲み干してで、制服が精子で汚れてしまっている。
これ、夏休みっていう、生徒があまり来ない季節じゃなかったら大問題なんだろうなぁ・・
「今度は・・・イカルんが・・犯して・・・」
「あ・・・あたしもぉ・・・」
「・・・(ピキンッ!」
二人してクラウチングスタートの体制で誘ったりして・・・そんなことするから、イカルドに変なスイッチが芽生えちゃったじゃないか!
あぁ、イカルドが服を脱いで行くよ・・・可哀そうに、乱暴に脱ぎ散らかされた制服よ・・・安らかに眠れ。
わぁお♪イカルドの肉棒は、興奮でビッグマグナムと化したって訳ね。
それにしても大きい物だ。今までの矮小さが際立つでは無いか。
「そ・・・それじゃ・・・」
「き・・て・・・」
「うぬおぉぉぉぉぉぉ!!」
お尻を持ち上げて自分の濡れた秘部を見せつけたマルとチョコは、驚くほど紅くなりながら肉棒をぶち込まれるのを待ち遠しくしていた。
スイッチの入っていたイカルドは、なりふり構わずマルの腰を両手で固定すると、雄たけびを上げて一気にマルの秘部を打ち貫く。
凄まじい激痛に見舞われたマルは、イカルドの暴走した腰振りに屈して今は我慢することしか頭にない。
激し過ぎだぜ、童貞ボウヤ。
「っはぁぁぁああぁあぁっ!!」
「・・・・イカルドは、やっぱりお姉さんタイプが好みなんだ・・・ひゃぅ!」
「うがぁぁぁぁぁぁっ!」
あまりの激痛に意識が飛びそうになったマルは、涙を流しながらなんとか意識を繋ぎ止めた。
チョコは、マルが先に処女を喪失した事に多少の劣等感を抱いていたが、その隙を暴走したイカルドが、チョコの秘部に手を伸ばして撫でるとその感情も消えさった。
それにしても、イカルド、声が大き過ぎると思わないのか?これじゃ、もしも誰かが通りかかったりして来たら絶対に聞こえちゃうぞ?
「あっ・・んぅ・・・かはぁ・・あぁあぁぁあっぁ・・」
「ひぅ・・・はぅ・・あぅ・・・」
「うぬるぁぁぁぁぁぁぁ・・・・ハッ!」
尚も続くイカルドの強力なピストン運動を、マルは受け止めきれずに苦しんでいた。
チョコも、イカルドの逞しい指に秘部を弄られて快楽を感じている。
暴走を続けていたイカルドだったが、時間切れにでもなったのか正気を取り戻してしまう。
「や・・・とめないでぇ・・・いかるん〜〜〜・・」
「こ・・・こっちもぉ・・してよぉ・・・」
「な・・・なにをして・・うぁっ!」
先程まで強力な力でマルを責めていたのだ。マルがいきなり力を抜かれていては物足りなくなる。
マルがおねだりするのを見て、有効とでも思ったのだろうかチョコもおねだりし始めた。傍から見れば淫乱な二人である。
それにしても、イカルドの棒も大きさも流石と思えるだろう。この二人を淫猥な気持ちへと貶めたそれは、未だにマルの膣で巨大化と痙攣を繰り返している。
その肉棒の振動と連動するようにイカルドとマルは身体を震わせあう。
「や・・・・やばい・・・でるっ!」
「らしてぇ・・・奥にぃ・・・らしてぇ・・」
「あっぁあっ・・・・い・・・イクゥゥゥ・・」
プシャアァァァァァァァ
ドクン・・・ビュルルルル・・ドクン・・・ドクン・・・
三人の絶頂に達した声が部屋を埋め尽くす。
これじゃ、誰かが来なくても変な音に気が付くんじゃないだろうか。
マルの膣に精子を放ったイカルドは、そのままマルを一度抱きしめてやると、そのまま快楽に負けてマルの膣から肉棒を離して息を切らせていた。
マルは、中だしを行われた(自分希望)事によって絶頂を未だに漂っていた。
その時にイカルドに抱きしめられたのだから、マルは嬉しくてもう一度絶頂を迎えてしまっていた。
イカルドの肉棒が抜けるときにも絶頂に達したので、合計で3回はイッてる事になる。
チョコは、指が止まったイカルドなど無視してイカルドの指を尚も自分の秘部に擦りつけて絶頂を迎えた。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「はひぃ・・・ひうぅ・・・あうぅ・・」
「あぁ・・・・あぅ・・・」
皆それぞれに呼吸を荒げている。
マルなんかはあれで呼吸が出来ているのか?
チョコはチョコで口を開けて放心状態だ。
「つ・・・つぎ・・・は・・わた・・し・・・」
「うぁ・・・チョコ・・・やめ・・」
こう言うの、なんて言うんだっけ?再戦?
とりあえず、勝機を取りもどしたチョコがイカルドの萎えた肉棒を握って扱き始めた。
本当に凄くテクニックが上手だ。何度チョコに言ったかも分からないが、多分相当な回数言っているのだろう。
「ふふっ・・・イカルドのおちんちん・・・またおっきくなった・・・」
「やめっ・・・握らないで・・・」
「じゃあ入れる♪えいっ!」
ハァ?握るのやめたら即入れるとか・・・前戯はどうし・・あらら、ビシャビシャだったからすんなり入ったよ・・・
と言うか、なんかチョコがS化してる?
そんな事を想っているのもつかの間、チョコは自分の最奥部までイカルドの再びヤる気を取り戻した肉棒を打ち込んだ。
「うあぁぁぁぁっ!!」
「ひぐぅぁぁぁぁっ!!」
「へぅ・・・ひょ・・ひょほひゃん・・?」
一気に最奥部まで入れられたものだから、当然のごとくイカルドもチョコも痛いくらいの快感を味わう。
その隣では、快楽に押しつぶされたマルが呂律の回らない舌でチョコを呼んでいた。
しかし、当のチョコはイカルドとの交わりにすっかり夢中で何も聞こえて居ない。
その時、イカルドの腰に生温かい感覚が走った。
愛液とか涎とかではない。それより少し冷たく、そしてチョコから伝っていると言う事だけが分かる。
そう、処女膜だったものだ。
「ちょ・・・チョコ・・・これ・・」
「イカルドに・・・あげられて・・・良かった・・ひあぁっ!」
チョコの秘部に付いていた血をなぞり取って、チョコに見せる。
それは、本当にチョコの処女膜の血のようだ。チョコが快楽に我慢しながらも笑顔を作っていた。
そして、チョコの膣がビクンと震えてイカルドの肉棒を一気に締め付けると、イカルドはあっさりと果ててチョコの膣にありったけの精液を吐きだした。
あれから、夏休みの日々が楽しい事だらけになった。
イカルドはあれから二人と恋人になった。
叶わぬ恋だとは分かっている。マルもチョコも、親の仕事の都合上で夏休みが終わる頃にまた引っ越さなければならないのだ。
しかし、三人とも頑張った。
夏休みでのプール。海へ行ってビーチバレー。登山して途中で洞窟を見つけたり、稲荷さんが主宰する恒例の神社祭に出かけたり。いろいろな思い出が出来た。
因みに、上に上げた旅行先の度々で、イカルドはマルやチョコと何度もHを繰り返していた。
そして、別れの日
「・・・二人とも・・・・元気でな・・」
「うん・・・・イカルドも・・・元気でね。」
「イカルん・・・私、絶対イカルんのお嫁さんになりに来るから。」
「私も・・・私も、イカルドのお嫁になりに来るから〜!」
お別れ当日、俺はドランド駅で二人を見送りに来ていた。
どうやら二人とも行先は真逆の様で、逆方向の電車に乗っている。
少しボロッちく見えるが、これでも時代の最先端を行く蒸気機関車だ。無事に二人を送り届けてくれよ。
イカルドが手を振ると、二人も手を振ってくれた。
そして、その仲を裂くかのように列車は逆方向へ向けて発進して行った。
あれから半年
「帰って・・・きたんだ・・・」
かつてマルが乗って走って行った電車と同じ番号のロゴが打たれた電車が、ドランド駅に留まった。
出てくる客は少ない。その中で、一人の少女が一際目立っていた。
冬に似合うピンクのマフラーに手袋、赤い帽子を被ったその少女は紛れも無く、マルだった。
彼女のお腹は、妊婦である事を認識させるかのように大きく膨らんでいる。
コカトリスなら卵で生まれるのでは?と思うだろうが、
私なりの解釈で行けば、コカトリスは産まれるまでの半分を親の中で過ごし、もう半分は卵の中で育つと思っているのだ。
そして、彼女の身体も母親の物へと変化を遂げている。
色々な部分が出産に向けて成長しているし、顔も少し大人っぽくなった。
身長も少し高くなったし、髪も伸びて美しく見える事だろう。
「マルちゃん・・・」
「チョコちゃん・・・」
機関車が、乗客を乗降させ終わってその場を走り去っていく。
そして、見えた向こう側のホームには一人の少女がマルを待っていた。
マルとほぼ同じ位に膨らんだお腹を抱え込んでいる一人のコカトリスだ。
一番目立つのが、その半年前と変わらないロリっぽさを引き立たせる身長。
あれから少しも成長していないらしい。マルがかなり追い抜いている。
それに顔の幼さも健在の様で、泣かせてみたら面白そうとさえ思ってしまいそうだ。
綺麗に伸ばしたロングヘアーが風に撫でられて、曲線を描いてしなる。
「やっぱり、アナタも・・・」
「同じに・・決ってるでしょ?」
短い会話を話した二人は、そのまま二人で並んで改札口を出た。
久し振りに感じるこの感じを、暫くは堪能しておきたかったのだが、彼氏がそうはさせてくれそうにも無かった。
「お〜〜〜〜い!」
「あっ♪イカルん♪」
「イカルド!相変わらず変って無いわね!」
駅から少し離れた公園に腰を降ろしていたイカルドが、彼女たちを見つけたらしく大声で呼んでいる。
それに気が付いたマルとチョコは、嬉しさで顔を赤らめながらイカルドとの再会を喜んだ。
そして、彼らの物語は幸せな結末を迎えるのだった。
続く♪
眠ってしまうのもうなずける。それほどまでに今日の陽気は温かい物なのだ。
「むにゃむにゃ・・・」
「やれやれ、エース?こんな所で寝てたら、あまりの可愛さに襲っちゃいますよ?」
グラウンドの真ん中で眠っていた彼女---名前はマルと言う---は、何やら夢を見ているようだった。そこへ、一人の青年がマルを起こしに来た。
彼の名前はイカルド・シェンツァー。この学園内で1.2を争う屈指の俊足である。
因みにエースのマルは3番目。
「うにゅ・・・イカルん・・?」
「その呼び方・・・俺は止めてって言ったんだけどなぁ・・・」
「はぅ・・ごめんなさいぃ・・・」
やっと目を覚ましたマルは、イカルドを不思議なあだ名で呼びながら目を擦っていた。
全く。その瞳にキスをしてやろうか!
彼女は逃げ脚に関しては一級品であり、他のコカトリス達とは比類にならないほどに俊足だ。
まぁ、今回は彼女が逃げることも無かったが。
「とりあえず、部室に行きましょ?」
「熱中症ですか?背負っていきますよ。」
なんだろう。マルの顔が赤くなっているような気が。
とりあえずマルを背負ったイカルドは、グラウンドを過ぎて階段を上って、暫くしてある陸上部の部室へと入った。
中は空調が整えられており、適度に涼しい。
これがレストラン等だったりしたら、きっとマルは心筋梗塞を起こしてしまうだろう。
彼女は弱冠14歳にして、「脚の速さ」で特待生に進出されたコカトリスなのである。
ここが高等学校であると言う事を踏まえれば、凄い事だ。
因みにマルは、学校が始まって少ししてやって来た編入生である。
「・・・・イカルん?」
「はい?」
「私・・・イカルんの事・・・好きみたい・・・」
「ちょっ!」
ハイ来たよ!ここのSS特有のエロ展開。
面白いほど早く進展したよ!私にも分からないほどにね!
イカルドを押し倒したマルは、通常のコカトリスからは想像もできない、自分から男性を襲う事をし始めた。
「はぁ・・・はぁ・・・イカルん・・・」
「うぁ・・・止めて・・・」
「・・・・・」
『?!』
これはアレか。発情期と言う奴か。
眠っていたのも夢の中でHな夢を見ていたからなのか。
それにしても、夢の中で習ったのか非常に上手だぞ、マル?
それにしても、さっきから誰かに見られている様な・・・
そこには、一人のコカトリスの少女が窓に手を添えて立っていた。
「はぁ・・はぁ・・・・チョコ・・ちゃん・・?」
「へっ?チョコ?」
チョコと言う名前に、イカルドは聞き覚えがあった。
隣のクラスに、可愛らしいコカトリスが表れたと言う噂を聞いたのだ。
確か転校生だった筈だ。マルが比較的早くに仲良くなれた友達だとも言っていた。
んんっ?何故こんな場面に入ってくる!
このままじゃ、所謂3Pが勃発してしまうぞ?
「マルちゃん・・・抜け駆けはダメって・・・言ったでしょ?」
「・・・・うん・・・」
はい?なんだかこの二人、以前から打ち合わせをしていた様な口ぶりだな。
そんな事を考えていたイカルドを余所に、チョコはマルの隣に座ってイカルドの勃起した棒を銜え始める。
この二人、絶対夢の中とかで勉強している。なにせ、二人とも非常に上手なのだ。
マルはイカルドの棒を舐めると、即座に吸いつくようにしゃぶり、チョコは焦らすかのように舌で局所局所を舐め回していた。
「うぁ・・・二人とも・・・気持ち良い・・・」
『んんん?(多分 ホント? と言っている。)』
あぁ、二人とも。可愛い顔で上目遣いでこっちを見ないで。可愛過ぎるじゃないか。
それに、銜えたままで喋らないで欲しい。振動で危うくイキそうだったじゃないか。
二人ともコカトリスなのに、なんでどっちも上手なんだよ。
まぁ、コカトリス=フェラの不得意な種族って訳じゃないけども。
「プハッ・・・さぁ、早く出しちゃってぇ・・」
「んん〜!」
「ヤバッ・・・・出るっ!!」
尚もイカルドの棒を銜えていた二人だったが、急にチョコがイカルドの肉棒から口を離すと、下にある袋を舌でなぞるように舐めた。
それを見たマルは、まるで怒っているかのように声を荒げながらも、イカルドの肉棒を尚も口で扱き続ける。
おいおい、ヤバい。この二人絶対経験あるって・・・・だって・・
ドクンッ・・ビュルルルッ・・・ビュルッ・・・・ビュッ・・ビュッ・・・・
こんなに出ちゃったんだぜ?絶対経験あるって。二人とも。
「んんっ・・・・ゴクッ・・・プハァ・・・」
「んむっ・・・まられてる(多分、まだ出てる、と言っている)・・・」
「ぅぁ・・・とまら・・ね・・」
ビュッ・・・ビュッ・・・ビュルルル・・・ビュッビュッ・・・
小気味よくテンポを奏でて射精できる物だ。
イカルドの精子は未だに衰えを見せていない。
それどころか、さっきよりも濃くなった気がする。
イカルドは、射精した快楽に浸りきって動きが鈍くなっていた。
「二人とも・・・もぅ・・」
「んっ・・・ヤだよ?こんなところで止めたいなんて言ったら・・」
「そう・・・らよ・・」
終わらせようと声を掛けたイカルドは、その直後にマルとチョコに威嚇にも似た事を言われて言葉を飲んだ。
それにしても、二人とも大胆過ぎる。コカトリスでも服は着る物だ。それが、二人ともイカルドの精子を浴びて零して飲み干してで、制服が精子で汚れてしまっている。
これ、夏休みっていう、生徒があまり来ない季節じゃなかったら大問題なんだろうなぁ・・
「今度は・・・イカルんが・・犯して・・・」
「あ・・・あたしもぉ・・・」
「・・・(ピキンッ!」
二人してクラウチングスタートの体制で誘ったりして・・・そんなことするから、イカルドに変なスイッチが芽生えちゃったじゃないか!
あぁ、イカルドが服を脱いで行くよ・・・可哀そうに、乱暴に脱ぎ散らかされた制服よ・・・安らかに眠れ。
わぁお♪イカルドの肉棒は、興奮でビッグマグナムと化したって訳ね。
それにしても大きい物だ。今までの矮小さが際立つでは無いか。
「そ・・・それじゃ・・・」
「き・・て・・・」
「うぬおぉぉぉぉぉぉ!!」
お尻を持ち上げて自分の濡れた秘部を見せつけたマルとチョコは、驚くほど紅くなりながら肉棒をぶち込まれるのを待ち遠しくしていた。
スイッチの入っていたイカルドは、なりふり構わずマルの腰を両手で固定すると、雄たけびを上げて一気にマルの秘部を打ち貫く。
凄まじい激痛に見舞われたマルは、イカルドの暴走した腰振りに屈して今は我慢することしか頭にない。
激し過ぎだぜ、童貞ボウヤ。
「っはぁぁぁああぁあぁっ!!」
「・・・・イカルドは、やっぱりお姉さんタイプが好みなんだ・・・ひゃぅ!」
「うがぁぁぁぁぁぁっ!」
あまりの激痛に意識が飛びそうになったマルは、涙を流しながらなんとか意識を繋ぎ止めた。
チョコは、マルが先に処女を喪失した事に多少の劣等感を抱いていたが、その隙を暴走したイカルドが、チョコの秘部に手を伸ばして撫でるとその感情も消えさった。
それにしても、イカルド、声が大き過ぎると思わないのか?これじゃ、もしも誰かが通りかかったりして来たら絶対に聞こえちゃうぞ?
「あっ・・んぅ・・・かはぁ・・あぁあぁぁあっぁ・・」
「ひぅ・・・はぅ・・あぅ・・・」
「うぬるぁぁぁぁぁぁぁ・・・・ハッ!」
尚も続くイカルドの強力なピストン運動を、マルは受け止めきれずに苦しんでいた。
チョコも、イカルドの逞しい指に秘部を弄られて快楽を感じている。
暴走を続けていたイカルドだったが、時間切れにでもなったのか正気を取り戻してしまう。
「や・・・とめないでぇ・・・いかるん〜〜〜・・」
「こ・・・こっちもぉ・・してよぉ・・・」
「な・・・なにをして・・うぁっ!」
先程まで強力な力でマルを責めていたのだ。マルがいきなり力を抜かれていては物足りなくなる。
マルがおねだりするのを見て、有効とでも思ったのだろうかチョコもおねだりし始めた。傍から見れば淫乱な二人である。
それにしても、イカルドの棒も大きさも流石と思えるだろう。この二人を淫猥な気持ちへと貶めたそれは、未だにマルの膣で巨大化と痙攣を繰り返している。
その肉棒の振動と連動するようにイカルドとマルは身体を震わせあう。
「や・・・・やばい・・・でるっ!」
「らしてぇ・・・奥にぃ・・・らしてぇ・・」
「あっぁあっ・・・・い・・・イクゥゥゥ・・」
プシャアァァァァァァァ
ドクン・・・ビュルルルル・・ドクン・・・ドクン・・・
三人の絶頂に達した声が部屋を埋め尽くす。
これじゃ、誰かが来なくても変な音に気が付くんじゃないだろうか。
マルの膣に精子を放ったイカルドは、そのままマルを一度抱きしめてやると、そのまま快楽に負けてマルの膣から肉棒を離して息を切らせていた。
マルは、中だしを行われた(自分希望)事によって絶頂を未だに漂っていた。
その時にイカルドに抱きしめられたのだから、マルは嬉しくてもう一度絶頂を迎えてしまっていた。
イカルドの肉棒が抜けるときにも絶頂に達したので、合計で3回はイッてる事になる。
チョコは、指が止まったイカルドなど無視してイカルドの指を尚も自分の秘部に擦りつけて絶頂を迎えた。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「はひぃ・・・ひうぅ・・・あうぅ・・」
「あぁ・・・・あぅ・・・」
皆それぞれに呼吸を荒げている。
マルなんかはあれで呼吸が出来ているのか?
チョコはチョコで口を開けて放心状態だ。
「つ・・・つぎ・・・は・・わた・・し・・・」
「うぁ・・・チョコ・・・やめ・・」
こう言うの、なんて言うんだっけ?再戦?
とりあえず、勝機を取りもどしたチョコがイカルドの萎えた肉棒を握って扱き始めた。
本当に凄くテクニックが上手だ。何度チョコに言ったかも分からないが、多分相当な回数言っているのだろう。
「ふふっ・・・イカルドのおちんちん・・・またおっきくなった・・・」
「やめっ・・・握らないで・・・」
「じゃあ入れる♪えいっ!」
ハァ?握るのやめたら即入れるとか・・・前戯はどうし・・あらら、ビシャビシャだったからすんなり入ったよ・・・
と言うか、なんかチョコがS化してる?
そんな事を想っているのもつかの間、チョコは自分の最奥部までイカルドの再びヤる気を取り戻した肉棒を打ち込んだ。
「うあぁぁぁぁっ!!」
「ひぐぅぁぁぁぁっ!!」
「へぅ・・・ひょ・・ひょほひゃん・・?」
一気に最奥部まで入れられたものだから、当然のごとくイカルドもチョコも痛いくらいの快感を味わう。
その隣では、快楽に押しつぶされたマルが呂律の回らない舌でチョコを呼んでいた。
しかし、当のチョコはイカルドとの交わりにすっかり夢中で何も聞こえて居ない。
その時、イカルドの腰に生温かい感覚が走った。
愛液とか涎とかではない。それより少し冷たく、そしてチョコから伝っていると言う事だけが分かる。
そう、処女膜だったものだ。
「ちょ・・・チョコ・・・これ・・」
「イカルドに・・・あげられて・・・良かった・・ひあぁっ!」
チョコの秘部に付いていた血をなぞり取って、チョコに見せる。
それは、本当にチョコの処女膜の血のようだ。チョコが快楽に我慢しながらも笑顔を作っていた。
そして、チョコの膣がビクンと震えてイカルドの肉棒を一気に締め付けると、イカルドはあっさりと果ててチョコの膣にありったけの精液を吐きだした。
あれから、夏休みの日々が楽しい事だらけになった。
イカルドはあれから二人と恋人になった。
叶わぬ恋だとは分かっている。マルもチョコも、親の仕事の都合上で夏休みが終わる頃にまた引っ越さなければならないのだ。
しかし、三人とも頑張った。
夏休みでのプール。海へ行ってビーチバレー。登山して途中で洞窟を見つけたり、稲荷さんが主宰する恒例の神社祭に出かけたり。いろいろな思い出が出来た。
因みに、上に上げた旅行先の度々で、イカルドはマルやチョコと何度もHを繰り返していた。
そして、別れの日
「・・・二人とも・・・・元気でな・・」
「うん・・・・イカルドも・・・元気でね。」
「イカルん・・・私、絶対イカルんのお嫁さんになりに来るから。」
「私も・・・私も、イカルドのお嫁になりに来るから〜!」
お別れ当日、俺はドランド駅で二人を見送りに来ていた。
どうやら二人とも行先は真逆の様で、逆方向の電車に乗っている。
少しボロッちく見えるが、これでも時代の最先端を行く蒸気機関車だ。無事に二人を送り届けてくれよ。
イカルドが手を振ると、二人も手を振ってくれた。
そして、その仲を裂くかのように列車は逆方向へ向けて発進して行った。
あれから半年
「帰って・・・きたんだ・・・」
かつてマルが乗って走って行った電車と同じ番号のロゴが打たれた電車が、ドランド駅に留まった。
出てくる客は少ない。その中で、一人の少女が一際目立っていた。
冬に似合うピンクのマフラーに手袋、赤い帽子を被ったその少女は紛れも無く、マルだった。
彼女のお腹は、妊婦である事を認識させるかのように大きく膨らんでいる。
コカトリスなら卵で生まれるのでは?と思うだろうが、
私なりの解釈で行けば、コカトリスは産まれるまでの半分を親の中で過ごし、もう半分は卵の中で育つと思っているのだ。
そして、彼女の身体も母親の物へと変化を遂げている。
色々な部分が出産に向けて成長しているし、顔も少し大人っぽくなった。
身長も少し高くなったし、髪も伸びて美しく見える事だろう。
「マルちゃん・・・」
「チョコちゃん・・・」
機関車が、乗客を乗降させ終わってその場を走り去っていく。
そして、見えた向こう側のホームには一人の少女がマルを待っていた。
マルとほぼ同じ位に膨らんだお腹を抱え込んでいる一人のコカトリスだ。
一番目立つのが、その半年前と変わらないロリっぽさを引き立たせる身長。
あれから少しも成長していないらしい。マルがかなり追い抜いている。
それに顔の幼さも健在の様で、泣かせてみたら面白そうとさえ思ってしまいそうだ。
綺麗に伸ばしたロングヘアーが風に撫でられて、曲線を描いてしなる。
「やっぱり、アナタも・・・」
「同じに・・決ってるでしょ?」
短い会話を話した二人は、そのまま二人で並んで改札口を出た。
久し振りに感じるこの感じを、暫くは堪能しておきたかったのだが、彼氏がそうはさせてくれそうにも無かった。
「お〜〜〜〜い!」
「あっ♪イカルん♪」
「イカルド!相変わらず変って無いわね!」
駅から少し離れた公園に腰を降ろしていたイカルドが、彼女たちを見つけたらしく大声で呼んでいる。
それに気が付いたマルとチョコは、嬉しさで顔を赤らめながらイカルドとの再会を喜んだ。
そして、彼らの物語は幸せな結末を迎えるのだった。
続く♪
11/03/08 21:39更新 / 兎と兎