二品目 美魔女人妻ベリーの秘密と裏切り
今日も今日とて客足は遠く、誰も居ない店内を回る扇風機の音が気になってしょうがない。
というのもこちらの扇風機、型がだいぶ昔のものであり、店長が先代の頃からずっと回り続けている。
壊れることなく動き続けてくれている事自体はまぁありがたいのだが…
「…っ…っ…っ…っ…」
「…んっ…んぅっ…あっ…んっ…」
「やめろココ… そういう風にしか聞こえないのは分かってるから」
商品棚の整理をしていたココが、不意にカウンター席で退屈そうにしていたシロウを見て悪戯っぽく笑って見せる。
そしてカウンターの前まで行くと彼に聞こえるかどうかの小さな声で喘いでみせた。
しかも彼女の近くで動き続ける扇風機の軋む音に合わせて。
「修理に持ってこうかな…」
そういう伝手がない訳ではない。
修理の仕事をしている友人から、事前にいつでも持って来てくれと言われているからそこへ持っていけば修理もしてくれるだろう。
だからココ、そんな伝手があったなんて信じられませんみたいな顔を向けないで欲しい。
触手が変形していったのだろう、修理に使うとは思えないような大型工具がスカートの後ろから見えているぞ。
「この音があるから客足も遠退いているのでは?」
「扇風機一個で客足が遠のいてたまるか…と言いたいところだが…」
少なくとも小さい子などの情操教育上よろしくないであろう音であるのは確かだ。
店にアニメなり映画なりを借りにきて、こんな卑猥な声を聴いていたら選ぶに選べないだろう。
熱くなってきたからこそ備品倉庫から引っ張り出してきたが、すぐにでも元の場所に戻すべきだろうか。
「やぁ店長…おっ、今年もそんな季節かい」
「名取さんか いらっしゃい。元気にしてたかい?」
「まだまだこの通り、ビンビンじゃっての」
スーツ姿の初老の男性が、客のいなくて困っていたこの店にようやくやってきてくれた。
近所の住んでる名取さんだ。いつもはもっとずぼらで適当な部屋着でウチに来ているはずだが、大事な用事でもあったのだろうか。
「いらっしゃいませ」
「うほぉ! ココちゃんは今日も綺麗じゃなぁ」
「ありがとうございます」
はしゃぐくらい嬉しいのは分かるしすごく綺麗なのは誰よりもシロウがよく知っている。
だけど今日もまたいつものように挑戦しに行くその根性はココの夫として理解したくない。
嬉しそうに近づく傍らでそっと伸ばした手がココのスカートに触れようとしていたのだから。
「いだっ! ちぇ…今日も無理じゃったかー」
「いい加減人の嫁にちょっかいかけるのはやめてくれよな…」
どこから取り出したのか、はたきで手を叩かれていたらしい。
痛そうにこそしているが最早いつもの事過ぎて怒る気も起きない。
ただまぁ、シロウとしては控えて欲しいものだと思ってはいる。
「いいじゃろがいちょっとくらい」
「良くないよセクハラジジイ… それに見てみろよココのあの目」
「あぁん? 黒真珠みてぇで綺麗なお目目がなんだって?」
やることやってる夫婦だからこそわかる。
あの目をしているココを見た日は、決まって要求が過激になって次の日の仕事に響く事が多い…要はヤる気の目だ。
普通の人ならきょとんとこちらの事を観察しているくらいにしか見えないだろう。
目の下が少し歪んでいるのに気付けるのは、いつも彼女の顔を見ているシロウか余程目の良い人くらいしかいない。
あぁ、今日はどんな絞られ方をされるだろうか。ココが満足してくれればいいんだが…
「次の日に足腰立たなかったら名取さんの所為だからな…」
「んなもんワシに関係あるかい! さて、今日もあれこれ借りてくぞ?」
「どうぞー 存分に見ていってくださいな」
そう言うと名取さんは一目散に黒い暖簾の掛かったエリアへ向かっていった。
18禁コーナーへ消えて行った名取さんを見送るココの表情のなんとニコニコで可憐で明るい事か。
これで何も借りずに出て行こうものなら、きっと無傷ではいられないだろう。
「……ふふっ…」
「嬉しそうだなぁココ」
名取さんがどんな作品を持って出てくるか、すごく楽しみにしているココの表情は翌日の遠足を控えて眠れない子供みたいに無邪気なものだった。
今夜はこの無邪気な顔がどう牙を向いてくるか、考えるだけでシロウの気力が吸われて行くように感じる。
「はい… 我慢できなくて… んっ…」
「やめろやめ… うわっ」
我慢できる時間が短すぎやしないか?
18禁コーナーで品定めしてる名取さんを除いて他に客が居ないのはあるが、だからって羽目を外していい理由にはならない。
だというのに、触手で引っ張ってきて無理矢理にキスしてくるのはお仕事中には良くないコトだと思います。
「んっ…はんっ… うんっ…じゅるっ…」
「…んっ…こっ… あぅ…こぉ…おぁっ…」
仕事中だというのにしっかり抉り取るような勢いで舌を絡ませて、シロウの身体も触手が絡みついてくる。
獲物を捕らえたタコみたいに、触手が全体を使ってシロウをココの都合のいいように引っ手繰っていく。
声を荒げて叱ろうにも、口を彼女の唇で塞がれて、しかも舌は彼女の舌に好き放題蹂躙されてまともに思考も回らない。
ゾクゾクとした感覚が身体の自由を奪い取ってロクに身動ぎも出来やしないまま、ココにぐちゅぐちゅにされていく…
目と鼻よりも近い距離、目の前に広がる彼女の瞳は、獲物を捕らえて満足げに…歪んだ笑みを向けていた。
「…ふぅ、やぁっと選び終わったわい」
「お疲れ様です ではレジカウンターの方へどうぞ」
「…んぉ? ココちゃん、なんかさっきより妙にツヤッとしとらんか?」
「先ほどご主人様にご休憩頂きましたので、あの方のお世話が出来て満足している証拠ですね」
確かにレジカウンターへ行くと、奥の部屋からシロウの足だけが見えていた。
ぐっすり休んでいるのか足がピクリとも動こうとしない。
「ココちゃんはホント、シロウの事が大好きなんじゃなぁ」
「はい、心の底より愛しております」
「はっはっは、幸せモンじゃな …なぁ、これワシが自分でレジ打っちゃいかんか?」
レンタル籠に積まれたDVDの束と、ココの嬉しそうな顔を見比べて、名取さんはココに申し訳なさそうな顔で問う。
どうしてそんな事を聞いたのか… それは籠の中身をレジに通せば自ずと理解できた。
「いえ、お構いなく」
「そ、そうか…」
そして、レジへ次々とDVDのケースが置かれて行く。
バーコードを通す度に画面に商品名が表示されては消えて行った。
《アイツの嫁はオレのモノ》前編 後編
《旦那のチンポとアイツのチンコ》単品
《美魔女人妻ベリーの秘密と裏切り》単品
《お義父さんのチンポになんて抗えない》人妻編・義娘編
《私嘘をつきました〜ごめんねアナタ〜》単品
《妻が股を開く理由》新婚編・旅行編・出張編・破滅編
「……」
「へへ…へへへ…」
見事にあれもこれもそういったジャンルの作品ばかり。
最後なんて全巻揃い踏みだった。最初は綺麗な花嫁姿だというのに、巻を重ねる事に見るに堪えない姿へ落ちて行くのをココはどう見ているのやら。
さすがのココも唖然としている…かと思えば、まったくそんなことは無くパッケージを並べて見比べていた。
野菜の品定めでもしているかのようにごく自然に確認していく。
「…ココちゃん…?」
「…いえ、問題ありませんでした。11点で合計がこちらとなります。返却日はこちらです。ではまたのご利用お待ちしております」
涼しい顔のまま会計を済ませ、レンタル用の袋へ全部捻じ込んで名取さんに押し付ける。
やりたい事があるからさっさと帰れと言わんばかりに強引に。
まぁ、ココの顔を見てからずっと申し訳なさそうにしていた名取さんを鬱陶しがっていたのかもしれないが。
「…さて… ふふふっ…」
ポケットから取り出したのは、名取さんが借りて行ったAV作品の一つ《美魔女人妻ベリーの秘密と裏切り》のパッケージ箱
他の触手がレンタル棚の元あった場所へパッケージ箱を戻していく中、これだけは手元に残していた。
美魔女と呼ぶにはあまりに、というかAV女優と言うにはあまりに幼いその女性は妖艶な笑みを浮かべて誘う様に尻を向けている。
「本日はこちらでいたしましょうね ご主人さま…いいえ、お兄ちゃん…」
つまりは今日のシロウとココの愛し合い方が決まった瞬間である。
閉店時間にはまだ少し早いが、お客さんの来そうな感じもしないし今日はもう閉じてしまおう。
いつもならそれを指示するのはシロウの役目だったが、眠っているなら仕方ない。そう、眠っているから仕方ない。
伸びて行く触手がサクッと閉店作業を終わらせて少し早い閉店時間と共に店舗部分の電気が落ちた。
「……んっ… しまった、寝てたのか…」
「あっ! お兄ちゃん起きた?」
「……何してるんだ、ココ…?」
あまりに暇な上にちょっと寝不足だったところへ叩き込まれたココの熱くてねっとりとした気持ちも心地も良いキスのおかげで眠ってしまっていた。
どれくらい眠っていたにしても閉店時間は過ぎているだろう。
急いで起きようとしたがどうにも起きられない。
ココがシロウを包み込むようにして上に乗って寝転がっていたからだ。
というかお兄ちゃんだと?ココはそんな呼び方しないだろう。
「もう!ココはあっちでしょ?」
「何を言って… ココ?!」
「……」
寝起きなのと上にコイツがいるおかげで動けない身体をなんとか動かしてギリギリ見える位置にある食卓机を見る。
そこでは確かにココが突っ伏してスヤスヤと寝息を立てて肩が揺れる。
ならコイツは誰だ?!
「あっ!ココ見てここが元気になったっ!うりうり〜」
「ぐっ…やめろ… 誰だお前…」
見た目はほとんどココだ。
けど言動の所為か、その容姿が少し幼く見えた。
ココとの間に子供が出来て成長したらこんな感じに育ってくれるのだろうか…
だとしたらこんな、お兄ちゃんとか呼んでくるし股間にお尻を押し付けてニヤニヤ笑うような子には育てたくないものだ。
「忘れちゃったの?じゃあねー… 当ててみて? 出来なかったら…ここから食べちゃうよー?」
「冗談は」
「はいざんねーん!時間切れー!」
「うぐぁ!い、いきなりっ?!」
お尻を押し付けられるんだから、位置がほぼ同じなんだからそういう事も出来てしまう訳で。
シロウが答えを返す間もなくその少女は腰を沈めてきた。
触手という触手が全て一か所をイジめ抜いてくるかのような、強烈な刺激が襲い掛かる。
もし直前にココの寝ている姿を覗いていなかったら情けなく吐き出していたかもしれない。
「っっ… はぁぁぁっ…お兄ちゃんと一つになってるよぉ… んっ!」
「ぐっ…キツい…」
「こういうのがいいんでしょー? ほらほら…気持ちいいー?」
腰を揺らす度、きゅんきゅんと締め付けてくるのは確かにココとしてる時よりもしつこさが数段勝っている。
だがこの気持ちよさをシロウは忘れたりする事なんてない。
腰を一度突き上げて、この子の一番奥を刺激してやろう。
「ふっ! ここっ!」
「あぁっ! おにいちゃ… ひゃぁん!」
「…そういう事か…」
ビクンと彼女の身体が揺れたはずみで何かがシロウの目の前へと落ちてくる。
《美魔女人妻ベリーの秘密と裏切り》
幼くも妖艶な少女がパッケージを飾るその箱を見て、だいたい察した。
この作品、内容は次のようなものだ。パッケージ裏面に書かれた文字より抜粋しよう。
アイドルみたいに可愛く振舞うベリーちゃん。彼女は今日、嘘をついてまで愛するお兄ちゃんを悩殺します。すべてはだいだい大好きなお兄ちゃんの幸せのために!
本当に血の繋がった兄妹だった私たち。けど魔女になったらそんなの全然関係ねえって教えてくれた先生は言ってたので秘めてたドでかい愛情、爆発させちゃいます!
お兄ちゃんが既婚者?私知ってるよ、お兄ちゃんがお見合い結婚させられた事。ホントは人妻幼女好きのド変態だって事。
そんなのぜーんぶ、私が塗り替えてあげる。奪ってあげる。お兄ちゃんの為になら、私人間やめたっていい。魔女になるもん。美魔女だよ!
略奪愛・近親相姦待ったなしのトンデモ設定を「魔女だから関係ないもん!」で全部無理矢理押し通す迷作、ここに誕生
人気マンガ雑誌「COMICパンパン」から雑煮雑魚えもん先生の作品が人気AV女優・誠乃あいを招いて待望の映像化!
「…ココ…」
「あぁ! また他の女の名前呼んで」
「帽子、忘れてるぞ…」
「……あっ!!」
すっかり抜け落ちていたらしい。モノづくりの時にいつも使ってる触手が慌てて寄り集まって、魔女らしいとんがり帽子の形を作って彼女の頭に飛び乗った。
指摘されたのが恥ずかしいのか、上に跨ったままのココの腰の動きがすっかり止まってしまった。
でもまぁ、恥ずかしそうに顔を伏せてもじもじとしているココもまた可愛らしいのでヨシとしよう。
「うぅ… 申し訳ありません… 失念しておりました」
「次からは事前に言ってくれないと困るな… けど、こういうココも新鮮で可愛い」
「お兄ちゃんっ!だいしゅき!あいしてりゅっ!」
「うあっ!?まてまてま…うあぁっ!!出るっ!」
ぎゅっぎゅっ…じゅるるっ…ぐっちゅぐちゅぐちゅ…
びゅっびゅるるっ…どくどくんっ…びゅびゅびゅっ…
可愛いなんて言った瞬間、恐ろしい勢いで膣の触手壁がシロウを絶頂へと蹴落とした。
身体を捩る暇もなく、ゾクゾクとした感覚が脳まで届くと全身に走っていって…あっという間にココの一番奥へと射精する。
舌ったらずな喋り方が余計に興奮させたような気がするが、誓ってシロウはロリコンと言う訳ではない。
そもそも喋り方が幼い以外はほぼココのままなのだから、幼女らしさなど彼女にはない。
「…あぁっ… はぁ、はぁ、はぁ…っ」
「愛に素直なベリーちゃんは… お嫌でしたか…?」
「はぁ… そんな事はないけどさ… 俺はココそのままの方が好きだな…」
次の瞬間のは、幸せそうな顔したココの顔が目の前まで迫っていた。
というかシロウと熱烈なキスを交わし、ぐっちゃぐちゃになるまで舌を絡め合っていた。
キツいくらいきゅんきゅんに絞め付け来る膣の刺激と共に。
「……ぷはぁ… あっ…ご主人様…」
「ん? お兄ちゃんじゃなかったのか?」
「そ、それはっ… ひゃんっ!」
「可愛い妹はもっと愛でてやらないとな よしよし、お前は可愛い子だよ」
体勢はそのままに、優しく抱きしめてココの頭を撫でる。優しく、可愛い妹を愛でるように愛らしく。
そして抱き寄せて…
「愛しているよ、俺の大好きな可愛いココ…」
「あっっ…」
耳元で優しく愛を囁き、ココと指を絡めてそっと優しく手を握る。ラブ握りってやつだ。
その手にぎゅっと力が籠もる。愛しているのお返し?いいえ、逃がさないという意志の表れです。
今日の教訓「愛で称えるのはほどほどにしよう。全部終わってからどれだけ後悔しても知らないゾ」
「私もです、お兄ちゃん …では、満足行くまでブチ犯しますね」
「え? ココ…ここおぉぉぉっ?!!?」
両手をしっかりと掴まれ、上に乗られて逃げられもしない。
そんな状態で、ココの膣は全力でシロウの全てを貪り尽くす獣のように襲い掛かった。
半分不意打ちみたいな快感の奔流に、さっき射精したところであるシロウが耐えられるはずもない。
ぎゅんぎゅんと締まって絡みつく刺激に抗う事も出来ずびゅっびゅと情けなく精が吐き出されて行く。
「んむっ… らいひゅひ… ひゅひひゅひ…んぅ… おいぃひゃんっ… んじゅるるっ…」
「んっ!? んんぅぅっ!! んぐぃ!! んおぉぉぉぉ!!!」
またしても、こちらも貪る様な勢いでシロウとココの唇が重なり、舌が絡め取られて口の中を蹂躙していく。
射精中だろうがお構いなしに、蹂躙し放題。
上も下も、なんなら身体中で、狂おしい程愛するお兄ちゃんをココの満足行くまでブチ犯すのだ。
「おいぃひゃん…おいひっ……ぷぁ! お兄ちゃん!お兄ちゃん…お兄ちゃぁぁん!」
「んぐっ… えぅ… ぷはっ!! こ、ココ待ってココ…ここぉ!!」
暴走特急と化したココを止める術など、とうに無くなってしまった。
いくらどっぷり出しても出しても出しまくっても、ココは際限なく催促するように膣をきゅんっと締めてくる。
その度に腰を振り下ろして、唇を重ねて、胸を押し付けて、手足に触手が絡みつき…
気が付けば食卓机の上に居たココを模した人形はどろっと溶けてその姿を消していた。すっかりココ本体へ戻ってきていたらしい。
ぱんっぱんっぱんっぱんっ…ぱんぱんぱんぱんぱぱぱぱぱぱ
ぐちゅぐちゅぎゅっぎゅっ…じゅるるるるっ
腰を打ちつけ、膣がむしゃぶりつく水気を帯びた卑猥な音が室内に大きく響き渡る。
向こうの方から聞こえてくる扇風機の軋むような喘ぎ声なんて掻き消える程激しくやかましい程の音が響き、そのペースはどんどん加速していく。
動画の早送りみたいな速度になってきたところで、お互いの限界もすぐそこまで来ていた。
ぎゅっぎゅっと膣内が締め付けてくるのと同じくらい、シロウの方も限界まで張り詰めて脈打って揺れる度にココへ反撃していく。
「あっあっあっあっ… はぁぁっ… お兄ちゃんお兄ちゃん!ご主人さま!…シロウさまぁ!!」
「うあぁっ!! はっはっはっ…ココ!ここぉ!… 出るっ!最後にいっぱい…うぐぅ…出すぞぉ!?いいなっ!!」
「はぅっ! はいっ!イッて!一緒に! イキましゅぅ!!おくっ!!だしてぇぇ!!いっぱいびゅーびゅー!!」
最後に一発、我慢の限界も何もかも無視して腰を振り、下からココを強く突き上げる。
何かがぐりっと抉られて、こじ開けられた感触が亀頭の先から伝わったような気がした。
どくっ…びゅるびゅるびゅるるるるぅっ…
どくんっどくんっ… びゅるるっ…ぶしゃぁぁっ…
どくどくっどくん… びゅっびゅっ…びゅるるっ…
互いにエクスタシーに溺れるぼんやりとした意識の中で、確かにそんな射精と絶頂に達したえっちな音が聞こえた気がした。
一番奥、欲しい所に欲しいだけびゅるびゅる流し込まれる度に揺れるココの身体は、気持ちよさに溺れて背筋がピンと仰け反っていた。
「はぁ…はぁ…はぁ… しろうさまぁ…」
「はぁ…はぁ…はぁ… ココ…ありがとう…」
今までよりきっと強烈だっただろう快楽を受けて、悦に浸る二人はしばらく動くことも出来なかった。
繋がったままの二人の間からは、混じり合って白くどろっと濁った彼らの愛の証がしばらく零れ続ける。
しばらくしてシロウの手足に巻き付く触手が引き戻されてココの身体へ戻っていって、再構成された触手がメイド服としてココの身体に纏われる。
さっきまでの一糸まとわぬ彼女の姿もそれはもう色気の塊だったが、目の前で下着から順に着ていく彼女の姿はいつものメイド服姿の何十倍も興奮した。
と言うか藤色の素肌に沈むような漆黒の下着たちという組み合わせがシロウの欲情を搔き立てるのがよろしくない。
「…ごちそうさまでした……んっ…」
「ん? どうかしたか?」
「いえ、ちょっと……勿体ないなと思ってしまいまして…」
何がもったいないのかと思っていたシロウだったが、彼女の手の向かう先を見ればすぐに察した。
股下に垂れてきた、シロウが散々注ぎ込んでいた精液をスカートから伸びた触手が拭って吸収していくのが一瞬だけ見えたから。
「ですけど… んっ… ですね。ちょっとお行儀悪かったでしょうか」
「放置して垂れ流して床を汚すよりはいいんじゃないか? それに…」
シロウはじっと見ていた。垂れる精液をスカートから伸ばした触手でこっそり拭ってつまみ食いに執心しているココの嬉しそうな顔を。
彼女が行儀が悪いと言っているのも、日常生活で例えるならケーキのフィルムに付いていたクリームを舐め取るような行為という認識だからだろうか。
「大好きなココのそんな顔が見れたんだ、少しくらい大目に見るさ」
「ご主人さま…」
「ココ… ん?ココ? ココ?なぁちょっと…? ココさん? この触手はいったい…?」
「まだちょっと… あとちょっと足りなかったのを我慢して… けど、ご主人さまがそんな甘い言葉をかけてくださるから…」
嫌な予感しかしない。
スカートの丈がだんだんと短くなっていき、代わりにどこから伸びてきたのかシロウの両足がココの触手に絡みつかれてその場に拘束される。
ダメです。唇に指を添えてあともう一口なんてねだっても、もう出そうにないのだからいけません。
「最後ですから… 最後にあともう一口だけ… いただきますね」
「うわぁぁぁ!!」
触手がシロウの両足に絡みついて全体を固定してるせいで、その場から逃げるどころか足を閉じての抵抗すらも許されないらしい。
亀頭へいただきますのキスをしただけで元気にビンビンと張り詰めてしまっていたのはもう、そういう風にされてしまったからとしか言えないだろう。
そのままココの口の中へシロウの元気になったモノがするりと入っていって、次のラウンドの幕が開けなくてよかったのに開かれてしまった。
翌日、レンタルショップ456は今年何度目かになる臨時休業を余儀なくされた。
休業理由は店長であるシロウの体調不良…とはあるがその実、朝に足腰がまともに立たなくなるほど疲労していた事が原因である。
まったく、誰がこんなになるまで搾り取ってしまった事やら。
その搾り取って満足した当人はと言えば…
「ご主人さま、お食事をお持ちしました どうぞ召し上がってください はい、あーん」
「ぐっ… あ、あーん…」
「いかがでしょう?」
「すごく美味しいよ? 喜びのあまりスプーンが舌に絡みついてさえ来なければな」
栄養価の高いスープを作ってもらい、自分で食べられるというのにココのリクエストからこうやって食べさせて貰っている訳だが…
いつもならちゃんと擬態している触手たちが、今日はやけに主張が激しい。
ちょっとでもシロウの舌に触れたい。絡み合って快感を味わいたいと主張して舌をつついてくるのは、口の中にイソギンチャクでも捻じ込まれたかと錯覚するような気分になる。
料理もちゃんとしっかり美味しいだけに怒るに怒れない。
「はぅっ… ご主人さまの舌触り…気持ちよくなっちゃいまひゅ…」
「まったく… こうなる度に営みの取り決め実は無駄なんじゃないかと思っちまうな…」
「ひゃひっ!…コホン… いいえ、取り決めがあるからこそご主人さまも今回程度のダメージで済んでいるのではないでしょうか」
加害者はキミだからね、なんて言ったらココだって傷つくだろうからそんな事は言わないけれど。
「じゃあ続けるか?」
「はい …ランダム性が楽しかったりするんですから、やめたくありません」
「夫婦の営みを楽しめてるなら提案した甲斐もあったってもんか」
これからもその日借りられていったAVを参考にする日々は続きそうだ。
あとはシロウの身体が持つかどうかと言ったところか。
そちらの方も、それこそ取り決めを設ける前はココのテンションが上がり過ぎた結果、絞り尽くされる一歩手前まで蹂躙された事もあったっけ。
それが今や、絞り尽くされる勢いで欲望の限りに愛し合っても干物になるような事もなく、満足してツヤツヤの妻に介抱してもらえるのだからなんと役得な事か。
「はい… つきましては、さっそく次のシチュエーションについてなのですが…」
「待て待て、せめて客の自由意志で選ばせろ」
「っ… 残念です…」
「露骨に残念そうにするなって たまになら付き合ってやるから。な?」
予め持って来ていたらしくチラッと見えたのは、これまた小柄な女優が煽情的なポーズで誘惑するパッケージ。
タイトルに誤認が無ければ確か『魔界語でデレてくるセクハラマイシスター・マーニャちゃん』だっただろうか。
もしかして妹モノにハマったのか、このメイドは? そのうちランドセルとか背負って生活しそうで怖いんだけど。
「…ところでご主人さま」
「そうだな… たまになら呼んでもいいぞ?」
「っ! ありがとうお兄ちゃん!大好き!愛してますっ!!」
「たまにならって言っただろうがくすぐったいなぁもう… 可愛すぎるんだよ」
それからもたまに、ココがシロウをお兄ちゃんと呼ぶ姿が何度か見受けられた。
けどそれも翌月にはすっかり呼ばなくなったあたり、飽きが来たのだろう。
そのかわり今度はダーリンとかハニーとか呼ぶようになってたけれど。
そういえば、あの時の元凶になったAVも、魔女の子の男優への呼び方コロコロ変わってたっけな。
もしかしてあの時の内容まだ続いていらっしゃる? そんなわけないか。あっはっは…
つづく
というのもこちらの扇風機、型がだいぶ昔のものであり、店長が先代の頃からずっと回り続けている。
壊れることなく動き続けてくれている事自体はまぁありがたいのだが…
「…っ…っ…っ…っ…」
「…んっ…んぅっ…あっ…んっ…」
「やめろココ… そういう風にしか聞こえないのは分かってるから」
商品棚の整理をしていたココが、不意にカウンター席で退屈そうにしていたシロウを見て悪戯っぽく笑って見せる。
そしてカウンターの前まで行くと彼に聞こえるかどうかの小さな声で喘いでみせた。
しかも彼女の近くで動き続ける扇風機の軋む音に合わせて。
「修理に持ってこうかな…」
そういう伝手がない訳ではない。
修理の仕事をしている友人から、事前にいつでも持って来てくれと言われているからそこへ持っていけば修理もしてくれるだろう。
だからココ、そんな伝手があったなんて信じられませんみたいな顔を向けないで欲しい。
触手が変形していったのだろう、修理に使うとは思えないような大型工具がスカートの後ろから見えているぞ。
「この音があるから客足も遠退いているのでは?」
「扇風機一個で客足が遠のいてたまるか…と言いたいところだが…」
少なくとも小さい子などの情操教育上よろしくないであろう音であるのは確かだ。
店にアニメなり映画なりを借りにきて、こんな卑猥な声を聴いていたら選ぶに選べないだろう。
熱くなってきたからこそ備品倉庫から引っ張り出してきたが、すぐにでも元の場所に戻すべきだろうか。
「やぁ店長…おっ、今年もそんな季節かい」
「名取さんか いらっしゃい。元気にしてたかい?」
「まだまだこの通り、ビンビンじゃっての」
スーツ姿の初老の男性が、客のいなくて困っていたこの店にようやくやってきてくれた。
近所の住んでる名取さんだ。いつもはもっとずぼらで適当な部屋着でウチに来ているはずだが、大事な用事でもあったのだろうか。
「いらっしゃいませ」
「うほぉ! ココちゃんは今日も綺麗じゃなぁ」
「ありがとうございます」
はしゃぐくらい嬉しいのは分かるしすごく綺麗なのは誰よりもシロウがよく知っている。
だけど今日もまたいつものように挑戦しに行くその根性はココの夫として理解したくない。
嬉しそうに近づく傍らでそっと伸ばした手がココのスカートに触れようとしていたのだから。
「いだっ! ちぇ…今日も無理じゃったかー」
「いい加減人の嫁にちょっかいかけるのはやめてくれよな…」
どこから取り出したのか、はたきで手を叩かれていたらしい。
痛そうにこそしているが最早いつもの事過ぎて怒る気も起きない。
ただまぁ、シロウとしては控えて欲しいものだと思ってはいる。
「いいじゃろがいちょっとくらい」
「良くないよセクハラジジイ… それに見てみろよココのあの目」
「あぁん? 黒真珠みてぇで綺麗なお目目がなんだって?」
やることやってる夫婦だからこそわかる。
あの目をしているココを見た日は、決まって要求が過激になって次の日の仕事に響く事が多い…要はヤる気の目だ。
普通の人ならきょとんとこちらの事を観察しているくらいにしか見えないだろう。
目の下が少し歪んでいるのに気付けるのは、いつも彼女の顔を見ているシロウか余程目の良い人くらいしかいない。
あぁ、今日はどんな絞られ方をされるだろうか。ココが満足してくれればいいんだが…
「次の日に足腰立たなかったら名取さんの所為だからな…」
「んなもんワシに関係あるかい! さて、今日もあれこれ借りてくぞ?」
「どうぞー 存分に見ていってくださいな」
そう言うと名取さんは一目散に黒い暖簾の掛かったエリアへ向かっていった。
18禁コーナーへ消えて行った名取さんを見送るココの表情のなんとニコニコで可憐で明るい事か。
これで何も借りずに出て行こうものなら、きっと無傷ではいられないだろう。
「……ふふっ…」
「嬉しそうだなぁココ」
名取さんがどんな作品を持って出てくるか、すごく楽しみにしているココの表情は翌日の遠足を控えて眠れない子供みたいに無邪気なものだった。
今夜はこの無邪気な顔がどう牙を向いてくるか、考えるだけでシロウの気力が吸われて行くように感じる。
「はい… 我慢できなくて… んっ…」
「やめろやめ… うわっ」
我慢できる時間が短すぎやしないか?
18禁コーナーで品定めしてる名取さんを除いて他に客が居ないのはあるが、だからって羽目を外していい理由にはならない。
だというのに、触手で引っ張ってきて無理矢理にキスしてくるのはお仕事中には良くないコトだと思います。
「んっ…はんっ… うんっ…じゅるっ…」
「…んっ…こっ… あぅ…こぉ…おぁっ…」
仕事中だというのにしっかり抉り取るような勢いで舌を絡ませて、シロウの身体も触手が絡みついてくる。
獲物を捕らえたタコみたいに、触手が全体を使ってシロウをココの都合のいいように引っ手繰っていく。
声を荒げて叱ろうにも、口を彼女の唇で塞がれて、しかも舌は彼女の舌に好き放題蹂躙されてまともに思考も回らない。
ゾクゾクとした感覚が身体の自由を奪い取ってロクに身動ぎも出来やしないまま、ココにぐちゅぐちゅにされていく…
目と鼻よりも近い距離、目の前に広がる彼女の瞳は、獲物を捕らえて満足げに…歪んだ笑みを向けていた。
「…ふぅ、やぁっと選び終わったわい」
「お疲れ様です ではレジカウンターの方へどうぞ」
「…んぉ? ココちゃん、なんかさっきより妙にツヤッとしとらんか?」
「先ほどご主人様にご休憩頂きましたので、あの方のお世話が出来て満足している証拠ですね」
確かにレジカウンターへ行くと、奥の部屋からシロウの足だけが見えていた。
ぐっすり休んでいるのか足がピクリとも動こうとしない。
「ココちゃんはホント、シロウの事が大好きなんじゃなぁ」
「はい、心の底より愛しております」
「はっはっは、幸せモンじゃな …なぁ、これワシが自分でレジ打っちゃいかんか?」
レンタル籠に積まれたDVDの束と、ココの嬉しそうな顔を見比べて、名取さんはココに申し訳なさそうな顔で問う。
どうしてそんな事を聞いたのか… それは籠の中身をレジに通せば自ずと理解できた。
「いえ、お構いなく」
「そ、そうか…」
そして、レジへ次々とDVDのケースが置かれて行く。
バーコードを通す度に画面に商品名が表示されては消えて行った。
《アイツの嫁はオレのモノ》前編 後編
《旦那のチンポとアイツのチンコ》単品
《美魔女人妻ベリーの秘密と裏切り》単品
《お義父さんのチンポになんて抗えない》人妻編・義娘編
《私嘘をつきました〜ごめんねアナタ〜》単品
《妻が股を開く理由》新婚編・旅行編・出張編・破滅編
「……」
「へへ…へへへ…」
見事にあれもこれもそういったジャンルの作品ばかり。
最後なんて全巻揃い踏みだった。最初は綺麗な花嫁姿だというのに、巻を重ねる事に見るに堪えない姿へ落ちて行くのをココはどう見ているのやら。
さすがのココも唖然としている…かと思えば、まったくそんなことは無くパッケージを並べて見比べていた。
野菜の品定めでもしているかのようにごく自然に確認していく。
「…ココちゃん…?」
「…いえ、問題ありませんでした。11点で合計がこちらとなります。返却日はこちらです。ではまたのご利用お待ちしております」
涼しい顔のまま会計を済ませ、レンタル用の袋へ全部捻じ込んで名取さんに押し付ける。
やりたい事があるからさっさと帰れと言わんばかりに強引に。
まぁ、ココの顔を見てからずっと申し訳なさそうにしていた名取さんを鬱陶しがっていたのかもしれないが。
「…さて… ふふふっ…」
ポケットから取り出したのは、名取さんが借りて行ったAV作品の一つ《美魔女人妻ベリーの秘密と裏切り》のパッケージ箱
他の触手がレンタル棚の元あった場所へパッケージ箱を戻していく中、これだけは手元に残していた。
美魔女と呼ぶにはあまりに、というかAV女優と言うにはあまりに幼いその女性は妖艶な笑みを浮かべて誘う様に尻を向けている。
「本日はこちらでいたしましょうね ご主人さま…いいえ、お兄ちゃん…」
つまりは今日のシロウとココの愛し合い方が決まった瞬間である。
閉店時間にはまだ少し早いが、お客さんの来そうな感じもしないし今日はもう閉じてしまおう。
いつもならそれを指示するのはシロウの役目だったが、眠っているなら仕方ない。そう、眠っているから仕方ない。
伸びて行く触手がサクッと閉店作業を終わらせて少し早い閉店時間と共に店舗部分の電気が落ちた。
「……んっ… しまった、寝てたのか…」
「あっ! お兄ちゃん起きた?」
「……何してるんだ、ココ…?」
あまりに暇な上にちょっと寝不足だったところへ叩き込まれたココの熱くてねっとりとした気持ちも心地も良いキスのおかげで眠ってしまっていた。
どれくらい眠っていたにしても閉店時間は過ぎているだろう。
急いで起きようとしたがどうにも起きられない。
ココがシロウを包み込むようにして上に乗って寝転がっていたからだ。
というかお兄ちゃんだと?ココはそんな呼び方しないだろう。
「もう!ココはあっちでしょ?」
「何を言って… ココ?!」
「……」
寝起きなのと上にコイツがいるおかげで動けない身体をなんとか動かしてギリギリ見える位置にある食卓机を見る。
そこでは確かにココが突っ伏してスヤスヤと寝息を立てて肩が揺れる。
ならコイツは誰だ?!
「あっ!ココ見てここが元気になったっ!うりうり〜」
「ぐっ…やめろ… 誰だお前…」
見た目はほとんどココだ。
けど言動の所為か、その容姿が少し幼く見えた。
ココとの間に子供が出来て成長したらこんな感じに育ってくれるのだろうか…
だとしたらこんな、お兄ちゃんとか呼んでくるし股間にお尻を押し付けてニヤニヤ笑うような子には育てたくないものだ。
「忘れちゃったの?じゃあねー… 当ててみて? 出来なかったら…ここから食べちゃうよー?」
「冗談は」
「はいざんねーん!時間切れー!」
「うぐぁ!い、いきなりっ?!」
お尻を押し付けられるんだから、位置がほぼ同じなんだからそういう事も出来てしまう訳で。
シロウが答えを返す間もなくその少女は腰を沈めてきた。
触手という触手が全て一か所をイジめ抜いてくるかのような、強烈な刺激が襲い掛かる。
もし直前にココの寝ている姿を覗いていなかったら情けなく吐き出していたかもしれない。
「っっ… はぁぁぁっ…お兄ちゃんと一つになってるよぉ… んっ!」
「ぐっ…キツい…」
「こういうのがいいんでしょー? ほらほら…気持ちいいー?」
腰を揺らす度、きゅんきゅんと締め付けてくるのは確かにココとしてる時よりもしつこさが数段勝っている。
だがこの気持ちよさをシロウは忘れたりする事なんてない。
腰を一度突き上げて、この子の一番奥を刺激してやろう。
「ふっ! ここっ!」
「あぁっ! おにいちゃ… ひゃぁん!」
「…そういう事か…」
ビクンと彼女の身体が揺れたはずみで何かがシロウの目の前へと落ちてくる。
《美魔女人妻ベリーの秘密と裏切り》
幼くも妖艶な少女がパッケージを飾るその箱を見て、だいたい察した。
この作品、内容は次のようなものだ。パッケージ裏面に書かれた文字より抜粋しよう。
アイドルみたいに可愛く振舞うベリーちゃん。彼女は今日、嘘をついてまで愛するお兄ちゃんを悩殺します。すべてはだいだい大好きなお兄ちゃんの幸せのために!
本当に血の繋がった兄妹だった私たち。けど魔女になったらそんなの全然関係ねえって教えてくれた先生は言ってたので秘めてたドでかい愛情、爆発させちゃいます!
お兄ちゃんが既婚者?私知ってるよ、お兄ちゃんがお見合い結婚させられた事。ホントは人妻幼女好きのド変態だって事。
そんなのぜーんぶ、私が塗り替えてあげる。奪ってあげる。お兄ちゃんの為になら、私人間やめたっていい。魔女になるもん。美魔女だよ!
略奪愛・近親相姦待ったなしのトンデモ設定を「魔女だから関係ないもん!」で全部無理矢理押し通す迷作、ここに誕生
人気マンガ雑誌「COMICパンパン」から雑煮雑魚えもん先生の作品が人気AV女優・誠乃あいを招いて待望の映像化!
「…ココ…」
「あぁ! また他の女の名前呼んで」
「帽子、忘れてるぞ…」
「……あっ!!」
すっかり抜け落ちていたらしい。モノづくりの時にいつも使ってる触手が慌てて寄り集まって、魔女らしいとんがり帽子の形を作って彼女の頭に飛び乗った。
指摘されたのが恥ずかしいのか、上に跨ったままのココの腰の動きがすっかり止まってしまった。
でもまぁ、恥ずかしそうに顔を伏せてもじもじとしているココもまた可愛らしいのでヨシとしよう。
「うぅ… 申し訳ありません… 失念しておりました」
「次からは事前に言ってくれないと困るな… けど、こういうココも新鮮で可愛い」
「お兄ちゃんっ!だいしゅき!あいしてりゅっ!」
「うあっ!?まてまてま…うあぁっ!!出るっ!」
ぎゅっぎゅっ…じゅるるっ…ぐっちゅぐちゅぐちゅ…
びゅっびゅるるっ…どくどくんっ…びゅびゅびゅっ…
可愛いなんて言った瞬間、恐ろしい勢いで膣の触手壁がシロウを絶頂へと蹴落とした。
身体を捩る暇もなく、ゾクゾクとした感覚が脳まで届くと全身に走っていって…あっという間にココの一番奥へと射精する。
舌ったらずな喋り方が余計に興奮させたような気がするが、誓ってシロウはロリコンと言う訳ではない。
そもそも喋り方が幼い以外はほぼココのままなのだから、幼女らしさなど彼女にはない。
「…あぁっ… はぁ、はぁ、はぁ…っ」
「愛に素直なベリーちゃんは… お嫌でしたか…?」
「はぁ… そんな事はないけどさ… 俺はココそのままの方が好きだな…」
次の瞬間のは、幸せそうな顔したココの顔が目の前まで迫っていた。
というかシロウと熱烈なキスを交わし、ぐっちゃぐちゃになるまで舌を絡め合っていた。
キツいくらいきゅんきゅんに絞め付け来る膣の刺激と共に。
「……ぷはぁ… あっ…ご主人様…」
「ん? お兄ちゃんじゃなかったのか?」
「そ、それはっ… ひゃんっ!」
「可愛い妹はもっと愛でてやらないとな よしよし、お前は可愛い子だよ」
体勢はそのままに、優しく抱きしめてココの頭を撫でる。優しく、可愛い妹を愛でるように愛らしく。
そして抱き寄せて…
「愛しているよ、俺の大好きな可愛いココ…」
「あっっ…」
耳元で優しく愛を囁き、ココと指を絡めてそっと優しく手を握る。ラブ握りってやつだ。
その手にぎゅっと力が籠もる。愛しているのお返し?いいえ、逃がさないという意志の表れです。
今日の教訓「愛で称えるのはほどほどにしよう。全部終わってからどれだけ後悔しても知らないゾ」
「私もです、お兄ちゃん …では、満足行くまでブチ犯しますね」
「え? ココ…ここおぉぉぉっ?!!?」
両手をしっかりと掴まれ、上に乗られて逃げられもしない。
そんな状態で、ココの膣は全力でシロウの全てを貪り尽くす獣のように襲い掛かった。
半分不意打ちみたいな快感の奔流に、さっき射精したところであるシロウが耐えられるはずもない。
ぎゅんぎゅんと締まって絡みつく刺激に抗う事も出来ずびゅっびゅと情けなく精が吐き出されて行く。
「んむっ… らいひゅひ… ひゅひひゅひ…んぅ… おいぃひゃんっ… んじゅるるっ…」
「んっ!? んんぅぅっ!! んぐぃ!! んおぉぉぉぉ!!!」
またしても、こちらも貪る様な勢いでシロウとココの唇が重なり、舌が絡め取られて口の中を蹂躙していく。
射精中だろうがお構いなしに、蹂躙し放題。
上も下も、なんなら身体中で、狂おしい程愛するお兄ちゃんをココの満足行くまでブチ犯すのだ。
「おいぃひゃん…おいひっ……ぷぁ! お兄ちゃん!お兄ちゃん…お兄ちゃぁぁん!」
「んぐっ… えぅ… ぷはっ!! こ、ココ待ってココ…ここぉ!!」
暴走特急と化したココを止める術など、とうに無くなってしまった。
いくらどっぷり出しても出しても出しまくっても、ココは際限なく催促するように膣をきゅんっと締めてくる。
その度に腰を振り下ろして、唇を重ねて、胸を押し付けて、手足に触手が絡みつき…
気が付けば食卓机の上に居たココを模した人形はどろっと溶けてその姿を消していた。すっかりココ本体へ戻ってきていたらしい。
ぱんっぱんっぱんっぱんっ…ぱんぱんぱんぱんぱぱぱぱぱぱ
ぐちゅぐちゅぎゅっぎゅっ…じゅるるるるっ
腰を打ちつけ、膣がむしゃぶりつく水気を帯びた卑猥な音が室内に大きく響き渡る。
向こうの方から聞こえてくる扇風機の軋むような喘ぎ声なんて掻き消える程激しくやかましい程の音が響き、そのペースはどんどん加速していく。
動画の早送りみたいな速度になってきたところで、お互いの限界もすぐそこまで来ていた。
ぎゅっぎゅっと膣内が締め付けてくるのと同じくらい、シロウの方も限界まで張り詰めて脈打って揺れる度にココへ反撃していく。
「あっあっあっあっ… はぁぁっ… お兄ちゃんお兄ちゃん!ご主人さま!…シロウさまぁ!!」
「うあぁっ!! はっはっはっ…ココ!ここぉ!… 出るっ!最後にいっぱい…うぐぅ…出すぞぉ!?いいなっ!!」
「はぅっ! はいっ!イッて!一緒に! イキましゅぅ!!おくっ!!だしてぇぇ!!いっぱいびゅーびゅー!!」
最後に一発、我慢の限界も何もかも無視して腰を振り、下からココを強く突き上げる。
何かがぐりっと抉られて、こじ開けられた感触が亀頭の先から伝わったような気がした。
どくっ…びゅるびゅるびゅるるるるぅっ…
どくんっどくんっ… びゅるるっ…ぶしゃぁぁっ…
どくどくっどくん… びゅっびゅっ…びゅるるっ…
互いにエクスタシーに溺れるぼんやりとした意識の中で、確かにそんな射精と絶頂に達したえっちな音が聞こえた気がした。
一番奥、欲しい所に欲しいだけびゅるびゅる流し込まれる度に揺れるココの身体は、気持ちよさに溺れて背筋がピンと仰け反っていた。
「はぁ…はぁ…はぁ… しろうさまぁ…」
「はぁ…はぁ…はぁ… ココ…ありがとう…」
今までよりきっと強烈だっただろう快楽を受けて、悦に浸る二人はしばらく動くことも出来なかった。
繋がったままの二人の間からは、混じり合って白くどろっと濁った彼らの愛の証がしばらく零れ続ける。
しばらくしてシロウの手足に巻き付く触手が引き戻されてココの身体へ戻っていって、再構成された触手がメイド服としてココの身体に纏われる。
さっきまでの一糸まとわぬ彼女の姿もそれはもう色気の塊だったが、目の前で下着から順に着ていく彼女の姿はいつものメイド服姿の何十倍も興奮した。
と言うか藤色の素肌に沈むような漆黒の下着たちという組み合わせがシロウの欲情を搔き立てるのがよろしくない。
「…ごちそうさまでした……んっ…」
「ん? どうかしたか?」
「いえ、ちょっと……勿体ないなと思ってしまいまして…」
何がもったいないのかと思っていたシロウだったが、彼女の手の向かう先を見ればすぐに察した。
股下に垂れてきた、シロウが散々注ぎ込んでいた精液をスカートから伸びた触手が拭って吸収していくのが一瞬だけ見えたから。
「ですけど… んっ… ですね。ちょっとお行儀悪かったでしょうか」
「放置して垂れ流して床を汚すよりはいいんじゃないか? それに…」
シロウはじっと見ていた。垂れる精液をスカートから伸ばした触手でこっそり拭ってつまみ食いに執心しているココの嬉しそうな顔を。
彼女が行儀が悪いと言っているのも、日常生活で例えるならケーキのフィルムに付いていたクリームを舐め取るような行為という認識だからだろうか。
「大好きなココのそんな顔が見れたんだ、少しくらい大目に見るさ」
「ご主人さま…」
「ココ… ん?ココ? ココ?なぁちょっと…? ココさん? この触手はいったい…?」
「まだちょっと… あとちょっと足りなかったのを我慢して… けど、ご主人さまがそんな甘い言葉をかけてくださるから…」
嫌な予感しかしない。
スカートの丈がだんだんと短くなっていき、代わりにどこから伸びてきたのかシロウの両足がココの触手に絡みつかれてその場に拘束される。
ダメです。唇に指を添えてあともう一口なんてねだっても、もう出そうにないのだからいけません。
「最後ですから… 最後にあともう一口だけ… いただきますね」
「うわぁぁぁ!!」
触手がシロウの両足に絡みついて全体を固定してるせいで、その場から逃げるどころか足を閉じての抵抗すらも許されないらしい。
亀頭へいただきますのキスをしただけで元気にビンビンと張り詰めてしまっていたのはもう、そういう風にされてしまったからとしか言えないだろう。
そのままココの口の中へシロウの元気になったモノがするりと入っていって、次のラウンドの幕が開けなくてよかったのに開かれてしまった。
翌日、レンタルショップ456は今年何度目かになる臨時休業を余儀なくされた。
休業理由は店長であるシロウの体調不良…とはあるがその実、朝に足腰がまともに立たなくなるほど疲労していた事が原因である。
まったく、誰がこんなになるまで搾り取ってしまった事やら。
その搾り取って満足した当人はと言えば…
「ご主人さま、お食事をお持ちしました どうぞ召し上がってください はい、あーん」
「ぐっ… あ、あーん…」
「いかがでしょう?」
「すごく美味しいよ? 喜びのあまりスプーンが舌に絡みついてさえ来なければな」
栄養価の高いスープを作ってもらい、自分で食べられるというのにココのリクエストからこうやって食べさせて貰っている訳だが…
いつもならちゃんと擬態している触手たちが、今日はやけに主張が激しい。
ちょっとでもシロウの舌に触れたい。絡み合って快感を味わいたいと主張して舌をつついてくるのは、口の中にイソギンチャクでも捻じ込まれたかと錯覚するような気分になる。
料理もちゃんとしっかり美味しいだけに怒るに怒れない。
「はぅっ… ご主人さまの舌触り…気持ちよくなっちゃいまひゅ…」
「まったく… こうなる度に営みの取り決め実は無駄なんじゃないかと思っちまうな…」
「ひゃひっ!…コホン… いいえ、取り決めがあるからこそご主人さまも今回程度のダメージで済んでいるのではないでしょうか」
加害者はキミだからね、なんて言ったらココだって傷つくだろうからそんな事は言わないけれど。
「じゃあ続けるか?」
「はい …ランダム性が楽しかったりするんですから、やめたくありません」
「夫婦の営みを楽しめてるなら提案した甲斐もあったってもんか」
これからもその日借りられていったAVを参考にする日々は続きそうだ。
あとはシロウの身体が持つかどうかと言ったところか。
そちらの方も、それこそ取り決めを設ける前はココのテンションが上がり過ぎた結果、絞り尽くされる一歩手前まで蹂躙された事もあったっけ。
それが今や、絞り尽くされる勢いで欲望の限りに愛し合っても干物になるような事もなく、満足してツヤツヤの妻に介抱してもらえるのだからなんと役得な事か。
「はい… つきましては、さっそく次のシチュエーションについてなのですが…」
「待て待て、せめて客の自由意志で選ばせろ」
「っ… 残念です…」
「露骨に残念そうにするなって たまになら付き合ってやるから。な?」
予め持って来ていたらしくチラッと見えたのは、これまた小柄な女優が煽情的なポーズで誘惑するパッケージ。
タイトルに誤認が無ければ確か『魔界語でデレてくるセクハラマイシスター・マーニャちゃん』だっただろうか。
もしかして妹モノにハマったのか、このメイドは? そのうちランドセルとか背負って生活しそうで怖いんだけど。
「…ところでご主人さま」
「そうだな… たまになら呼んでもいいぞ?」
「っ! ありがとうお兄ちゃん!大好き!愛してますっ!!」
「たまにならって言っただろうがくすぐったいなぁもう… 可愛すぎるんだよ」
それからもたまに、ココがシロウをお兄ちゃんと呼ぶ姿が何度か見受けられた。
けどそれも翌月にはすっかり呼ばなくなったあたり、飽きが来たのだろう。
そのかわり今度はダーリンとかハニーとか呼ぶようになってたけれど。
そういえば、あの時の元凶になったAVも、魔女の子の男優への呼び方コロコロ変わってたっけな。
もしかしてあの時の内容まだ続いていらっしゃる? そんなわけないか。あっはっは…
つづく
25/09/26 19:20更新 / 兎と兎
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