覆水盆に返らず
ある日差しの強かった日の事だ。
「うぁぁぁ……最近あっついなぁ………ん？ｻﾊｷﾞﾝが干からびてら」
男の視線の先では、川岸で誰かの写真を見ながらこの青空の下、ｵﾅﾆｰかましてるｻﾊｷﾞﾝが居た。
このところの干ばつの所為か、肌にはツヤが無くどこか力も無いように思えた。
まぁ、そんな事を考えている内にサハギンがこちらに気付くと顔を真っ赤にして逃げ出した訳だが。
「二重の意味で干からびてたな、さっきの」
水から長時間離れ、肌のつやを失っていたのと、男に飢え渇いていたのとで二つだろう。
「はぁぁ……散歩やめようかな……ん？なんだ？」
気が付けば、目の前にはいかにも怪しそうな小屋が立っていた。
その看板には一昔前の字体で「ﾓﾝｽﾀｰｽﾞｼﾞｪﾈﾗﾙの占い小屋」と書かれていた。
「……」
きまぎれだ。
本当に気まぐれに、その小屋に男は足を踏み入れた。
「おっ、すっずしぃ〜♪」
小屋の中は、外とは気温が8〜10℃程違って感じた。
それが、冷却魔法を使用しての事なのか、この場の雰囲気による相乗効果なのかは分からない。
だが、明らかにこの小屋の気温は低く感じたのである。
「ほほぅ、次の客人はあにさまじゃったか…」
「……子供？」
部屋の奥には、水晶玉が設置してある台座があった。
その前では、一人の少女が何やらそれっぽい衣装を身に纏って水晶玉をﾍﾞﾀﾍﾞﾀと撫で回している。
男の記憶が正しければ、ああ言う形の占いでは水晶玉には触れないのがｾｵﾘｰでは無かっただろうか。
「子供とはなんじゃ！ﾜｼにはコ……まぁよい、そこの紙に名前と、占いの内容を書くのじゃ」
男は言われたとおり、すぐ隣にあった台に置かれた紙とペンを取り、名前の欄に『アレク・アンバー』と記載し、希望の占い欄には「未来」と書いておいた。
「ふむ……にいさま、ﾜｼをそんじょそこらの占い師と同じと思ってるじゃろ」
「っ？！」
それは、アレクがペンを置いた瞬間だった。
台からいきなり紙とペンが跳び上がり、少女の手元へ飛んでいく。
まぁ、魔法やらが常識的になっているこの世の中ではそこまで驚く事は無い。
「ふむふむ……アレクのにいさま、お主…物凄い凶相が出ておるぞ…」
「なっ！？」
水晶玉に触れずとも、少女はアレクの表情を見るだけでそう言い放った。
そう言った後になって、ようやく水晶玉に手をかざし始める。
だが、その行為も数秒で終わり、少女はため息を吐いて首を横に何度も振る。
「アレクにいさま、お主……これより数日の後、何者かに襲われ財産はおろか何もかも失うじゃろう…」
「……な、何だって？もう一度言ってくれないか？」
「あにさまは、あくる日に何者かに襲われ、財産は勿論の事あらゆる物を奪われるじゃろう。お気の毒じゃが。」
何度アレクが聞き直そうが、少女の答えは変わらなかった。
どうやら、この占いは当たりそうにないし、当たりたくも無い。
そう感じたアレクはそのまま小屋を後にした。
キチンとお代も払ったぞ。
「あっ！あにさま！小さい女の子に興味は無いか？！なんならこれから紹介して――」
まるでさっきまで忘れていたかのように布教活動を始める少女だったが、時すでに時間切れ。
アレクの耳には前半部分しか届いてはいなかった。
勿論の事、アレクに幼女趣味は無い。
それどころか、幼馴染に小さい頃はイジメられていたのを思い出して少し頭にビキッと来てしまう。
「あぁ、もうっ！なんだよあの占いっ……っと！」
「きゃぅ！ご、ごめんなさい……それじゃ…」
占いに怒りを覚えつつ帰り路を歩いていたアレクに、一人の少女がぶつかった。
どうやら相当急いでいるようで、ぶつかって一つ謝罪するとそのままどこかへ駆けていく。
「まさか今のが……占いも大したことないな」
占いの内容が今の出来事だと思ったアレクは、鼻で一つ笑ってやるとそのまま家へと帰って行く。
――――――――――――――――――――
「ただいまー」
「あっ、おかえりなさい」
アレクが何事も無く自宅へ帰ってくると、一人のメイド服を着た少女が出迎えをしてくれた。
彼女の名前は「クララ」と言う、アレクの住む屋敷に仕えるメイドの一人である。
最近はオカルトやUMAに興味があるらしく、冗談半分に心霊ｸﾞｯｽﾞやらｵｰﾊﾟｰﾂやらを集めてﾆｺﾆｺしているという不気味な趣味を持つ。
そして何よりも言えることは、彼女がアレクとは古い友人関係にあると言う事だろう。
アレクがまだ3歳の頃には既に一緒に居た記録が残っている。
それもこれも、アレクとクララの両親が互いに親友だったからというのも含まれている。
一時期はクララの父親が酒に酔った勢いで、クララをアレクの許嫁にする話まで盛り上がっていた事もある。
「……クララ、占いって信じるか？」
「はいっ！」
そしてこの即答である。
「はぁぁ……」
「どうしたんです？浮かない顔して」
「……その占いでな？俺は近いうちに襲撃されて何もかもを失うんだと」
そこまで聞くと、不意にクララは不敵な笑みを浮かべてすぐ横の部屋の扉を開ける。
そこからは、簡素な作りの鎧を纏った少女が一人立っていた。
「そんな事だろうと思いました！私の占いでも同じ事が出ましたから！」
「そ、そんなに俺の顔って凶相なのかぁ…？」
「なのでっ！私の方でﾎﾞﾃﾞｨｰｶﾞｰﾄﾞを雇っておきました！」
そしてこの、主人の話を聞かないメイドである。
そろそろクララに何かしらの白羽の矢が立ちそうな気がする。
まぁ、この気分屋ﾒｲﾄﾞなら白羽の矢だろうが神の裁きだろうが動じずに圧し折りそうだが。
それはそれとして、彼女の手には一枚の紙が握られていた。
その紙をはいと渡され、確認してみる。
「ふぅん……って！女の子じゃないかっ！？」
現代における履歴書のような紙だったのだが、時代的にまだ写真は高価な物で、ﾃﾞｰﾀのみの身分証となる。
それを見てアレクが最初に驚いた事。
それは、年齢の所の記載に「AGE:12」と書かれていたのである。
12歳の少女を雇うなど非常識にも程があると言う物だ。
今は遠くへ出張に出かけているアレクの父とクララの両親だが、この場にいてそれを許す事は無い。
そう思いたい物である。
「でもこの子、私の友人なんですけど、実力は折り紙つきなんです！」
「しかも友達かよっ！」
よりにもよって友人のツテを使って勝手に雇われの身になりに来た少女。
その顔を一度拝んで、一発ガツンと言ってやらねばならない。
そう思うアレクであった。
「でも、そう言えばあの子変な事言ってましたね。「天啓で、運命の人が私の主になってくれる」とかなんとか」
「なんだよ天啓って」
所謂電波少女なのだろうか。
こう、頭の中に変な電波がビビビッと受信されれば、それが天啓だのなんだのと言って大喜びする。
まるで子供だ。
いや、件の人物はまるっきり子供な訳だが。
「あっ、その子の事なんですけど…」
どうやらこの期に及んで伝え忘れていた事があるらしい。
「アレクの部屋で待機するよう言ってありますので！それではっ！」
ニッコリ笑うと、まるで風のように素早い動きでこの場を去っていく。
勿論、アレクがそれを呼び止めるだけの時間など無い。
あっという間に、クララはまるで忍者のようにその姿を消していたのである。
「はぁ……まったく、俺に話一つせず好き放題しやがって……とりあえず、会ってみるか」
ため息を吐いて気持ちを入れ替えたアレクは、その少女が待っているであろう自室を目指して歩みを進めた。
とは言っても、そんな大層な屋敷と言う訳でも無いのでものの数十秒で自室が見えてくる。
「ったく、本当に待ってるのかよ…」
「ｸﾝｸﾝ……これが主人の香り……ｸﾝｸﾝｽｰﾊｰ……ふぅ」
部屋に入ると、そこにはオーダーメイドなのであろう不思議なメイド服を着た小さな女の子が居た。
だが、その行動が不可解過ぎる。
部屋の隅で座り込んで匂いを嗅いだかと思うと、部屋の中央へ行き思いっきり深呼吸をした。
そしてやりきったとでも言わんばかりの満足そうな顔で目を見開くと、部屋の主が扉に居るのを確認。
「っっっっっっ？！？！ｷｬｰｰｰｯ！？し、侵入者っ！？」
当然(？)こうなってしまう。
「お、おいコラマテマテ…」
「問答無用っ！？侵入者が、クララの命でこれから主となる方の部屋へ何用で忍び込んだっ！？」
【クララの事を知っている】【この部屋の人物を主と認識】【原型が見え隠れする見覚えのあるメイド服】
これらが決定づけていた物が何かと言えば、この少女がクララの雇ったメイド兼ボディーガードだと言う事だった。
「ふぅむ…」
今一度冷静になって、少女の外見を観察してみよう。
銀色の髪は、汚れ一つない綺麗な曲線を描き頭を包んでいる。
顔立ちも悪くなく、むしろ可愛らしく感じるほどである。
華奢だが健康そうな身体つきである。
見覚えのあるメイド服は、きっとクララが自分の物をお下がりとして渡したようだ。
その服の要所要所に鉄の板をくっつけて武装化している。
良く見れば部屋の奥に、少女と同じ程の大きさのデカい両刃剣も見受けられた。
あれだけ大きな物を持つのは彼女では無理だろう。
「さぁ答えろっ！？何が目的で……ひゅぃ…？」
「……やっと気付いたか？」
アレクの部屋の、扉の横には彼の父親の絵が額縁に飾られている。
その顔つきは、アレクにどこか似ていて、それでいて威厳が感じられる。
「し、しちゅれいしましたぁぁぁ…」
自分の間違いを悔い、まるでどこかの馬鹿な女騎士のように泣きじゃくりながら土下座し許しを乞う。
元々こんな事などする気がないアレクだが、ほんの少しだけゾクリと来てしまっていたのは口には出せない。
「う、うむ……分かればいい…」
なんとなく主人っぽい事を言ってみてその場をなんとか持たせようとする。
だが、無情にも時間は過ぎていき、気が付けば5分くらいこうしたまま。
流石に間が持たなくなってきたアレクは、少女を慰めることにした。
「…なぁ、間違える事なんていくらでもあるって。な？」
「……はぃぃ…」
ようやく顔を上げた少女の顔は、涙と鼻水で汚れていた。
それこそグシャグシャに。
幸いにもすぐそこにティッシュがあったので、アレクが拭いてやろうとした、その時。
「あぁ、もう…ほら泣くなって…(ﾎﾟﾛｯ)…………あれ〜？顔どこいったー？」
「……（ﾀﾞｷｯ」
顔を拭いてあげていたアレクだったが、不意に何かが外れ、床を転がる。
それとほぼ同時くらいだっただろうか、この少女がのしかかり抱きついてきたのは。
「うわっ！？」
「……（ﾇｷﾞｯ」
あまりに不意打ちだったため、アレクは支える事も出来ずそのまま押し倒されてしまう。
そんなアレクの上に跨る少女は、何も言わずに自分の服を脱ぎ始めた。
そこまできてやっとアレクは気が付いた。
この少女、本当に首が無いのだ。
代わりに、お化けのような何かがウニュンｯと飛び出してこちらをとても惚けたような表情で見つめている。
「う、うわぁぁぁ…むぐぅっ？！」
「……（ｳｽﾞｳｽﾞ」
大声を上げて助けを呼ぼうとしたアレクだったが、彼女が姿勢を変えてアレクの顔面へ腰を降ろした事により口が塞がれてしまう。
それだけでは無く、既に相当濡れているのか滴る愛液の匂いがアレクの思考を鈍らせていく。
次第に身体に力が入らなくなってきたのを確認すると、少女はまるで占めたような仕草を起こすとアレクのズボンを降ろしにかかった。
あっという間にズボンが降ろされ、アレクの勃起したモノがそそり立つ。
「……く、銜えてもいいですか……というより、くわえさせて下さいっ！」
「ひぃ！？な、生首が喋った…ｱｯｰｰｰｯ！？」
どこからともなく、先程の少女の生首がコロコロと転がってくる。
許可が欲しかったらしく、身体が腰を浮かした為に喋れはしたのだが、あっという間にモノを銜えられ、腰を同じ場所に降ろされてまた喋れなくなる。
しかも、この少女は相当にフェラが上手なようで早くもアレクに限界が訪れようとしていた。
別に早漏という訳でも無いのだが、アレクはこれ以上は我慢できそうにない。
「んんっ？！？！んんん〜〜っ！？」
「ｼﾞｭﾙｯ…ﾚﾛｯ……ｯｯ?!･･････ｺﾞｸｯ･････････プハァ･･･」
あっという間にﾄﾞｸﾄﾞｸと少女の中へ精液を撃ち放つ。
それらは彼女の喉の奥へと消えていき、やがて全てが飲み干された。
精液を受けた少女は、恍惚とした表情のままﾌﾟﾙﾌﾟﾙと震えている。
降ろされた腰から大量に噴き出した事からもイッたと容易に推測できる。
それにしても不思議に思う。
彼女がデュラハンである事は分かった訳だが、体の構造はどうなっているのだろう。
先程も、精液を飲み干していたがその精液はどこへ行くのだろうか。
普通に考えたなら出口から垂れ流しになるだろうが。
デュラハンの場合は身体の方に転送されでもするのだろうか。
「んんっ……はぅあ……おいひぃれふ…いれへいいれふは？」
「ぷぁっ！？く、銜えたままは…話したら……うあぁぁぁぁぁぁぁ！！？」
ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ……ﾋﾞｭｰｰｰｰｰｯ……ﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯ…ﾋﾞｭｯ…
と言った具合に変調的なリズムを刻みながら、アレクは二度目の射精を少女へぶちまけた。
今回の場合、少女は口を密封しては居なかった。
なので、噴き出した精液はそのまま少女の顔や自分の腰、彼女の体の方にも少しかかってしまう。
これまた快感でイッたらしく、アレクの顔に再び噴きかかる。
「ぷぇっ…ぷぇっ……はぁ…はぁ……えっと、トリア・アルトさん…？」
「は、はいっ！！」
アレクが、先程目を通した紹介書の名前を呼ぶ。
すると目の前の少女がビクッと跳ねて返事をした。
まさかとも思っていた無かったのだが、名前を呼ばれただけで愛液が垂れている。
危うくアレクの目に目薬の様に入って行きそうだったが、まぁ気にしない。
「はぁ…はぁ……なんで、こんな事を…？」
「は、はい！貴方の事が…好きだからっ！！」
どこかの物語で聞いた事のあるようなフレーズを用いて来た所で、アレクにそんなサブカルチャー知識がある訳が無かった。
しかもこの娘、告白をしただけなのにも関わらずまた軽くイッたらしい。
「……理由になってない…」
「い、今から理由にしてみせますっ！？」
言っている事の意味が分からなかった。
が、やろうとしている事は誰の目にも明らか。
顔面からやっと腰を上げた少女は、体の向きを反転させてアレクの腰の上で静止する。
そして、自分の濡れまくりの秘部をクチュクチュと弄り始めた。
「い、入れますよ…？」
「ま、まて…うぁぁぁ…」
またもアレクの静止を無視し、トリアは腰を思いっきり降ろしてアレクのモノを自分の膣へ捻じ込んだ。
年齢相応に小さいその身体での締め付けは非常にキツく、アレクはモノが潰れそうな程の痛みに襲われ、同時にキツい快感も味わっていた。
「ふぁぁぁぁ♪はいっちゃいましたぁぁ♪」
「…ぐっ…な、なんか……首だけアヘってると…うっ……シュールな…」
元々はアヘ顔とはそういう顔な訳だが、顔だけみせられてもシュール以外の何物でも無い。
トリアも相当感じているらしく、膣を強烈に締め付けたまま動きそうに無かった。
それどころか、小刻みにブルブルと振動が伝わってくる。
どうやらイッたらしい。
「あはぁぁ……き、きもちぃぃ…」
「ぐぅぅ……キツすぎいぃいぃ…」
アレクの頭のすぐ隣で喘ぐ少女の生首。
そして、アレクの腰の上に跨って背中を反りながら腰を振ろうと頑張っている少女の胴体。
何処からどう見ても、これは本当にシュールである。
暫くしてから、膣の感覚にも慣れて来たのかトリアがゆっくりと腰を振り始めた。
「ひゃんっ……こ、これすんごいよぉぉ…」
「うぐっ…だ、だからってそんな早く…うぁぁぁぁっ！？」
ゆっくり腰を振っていたトリアだが、急に激しく腰を振り乱す。
当然、アレクにはその刺激がダイレクトにぶつかり、驚いて少しばかり精が漏れていた。
しかしそれも気に留める事無く、トリアはもっともっとと腰を激しく振り続けて行く。
腰が激しくぶつかりあい、それと同時に大きくいやらしい粘液の弾け合う音が部屋に響く。
ﾋﾟﾁｬﾋﾟﾁｬと轟くその音は互いの興奮をかきたてる事になる。
「も、もうやめ……うひぃぃぃ…」
「ひぁぁぁぁぁあっ♪しゅんごい！しゅんごいよぉぉ！！」
激しく腰を振り続けるトリアには、もう快感以外感じられない程に淫乱に乱れている。
対するアレクも、もう逸物がはち切れんばかりに暴れ狂い、今にも彼女に精を流し込もうとしきりに彼女の最奥を突き上げ続ける。
次第に互いの限界が近づきつつあったが、次の瞬間にはその限界をも突き破って行く。
「きもちぃぃぃぃっ♪ごしゅじんだぁいすきぃ♪」
「っ？！あっ！もう出るっ！？……うぁぁぁ…」
ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ……ﾋﾞｭｰｰｰｰｰｯ……ﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯ…ﾋﾞｭｯ…ﾋﾞｭｰｰｰｰｯ…ﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯ…
「きゃはぁぁぁぁぁ♪きたぁぁぁぁぁ♪」
「う、うぐぅぅぅぅ…」
まるで打ち付ける滝のように、激しい射精がトリアの膣奥を襲う。
大量に精が流し込まれて行ってはトリアの強欲な膣が全てを飲み込んでいく。
ドクドクと送られる精がどんどん吸い取られて、アレクは全ての体力を使い果たしたような脱力感に見舞われた。
暫く続いた射精だったが、じきに威力も収まってトリアが全て飲み干してしまったのである。
「ごしゅじん、いっぱぁぁい…」
「はぁ…はぁ……あぅぅ…」
すっかり精を飲み干し、満足げな表情のトリアは自分の下腹部に手を当てて撫でていた。
その腹は、いささか膨らんでいるように見えなくもない。
その彼女の下では、すっかり衰弱した様子のアレクが呻くだけであった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「今のご主人にはもう少しコレが必要だ！ご主人、それがなぜ分からん！？」
「エゴだよそれは！それに、お前ももう子供じゃないだろう！？」
トリアがクララの気まぐれで雇われてから、かれこれ6年近くが経過した。
あの占いは、どうやら親の持ちこんだ諍いの事だったようで、トリアが来た数日後に数人の怪しい一団がアレクを攫いにやって来た。
しかし、それらをトリアは一蹴して追い返すと、次の日の晩には相手の黒幕を全て潰して帰って来た。
その日の夜中は、ご褒美と言う名目で一晩中トリアに絞り抜かれ死の淵を彷徨うという散々な結果。
「元居た深層心理へ帰れ！ご主人の常識っ！」
「ふぐぁっ！…これが若さか……はぅぅ…」
腹への一撃を喰らい、ダウンしてしまうアレク。
その隙に、トリアが自分の首をアレクの股間へ文字通り投げ込む。
まるで輪投げのように、棒が口の中へ吸い込まれる。
そうして、激しいフェラが始まった。
「覆水盆に帰らず…ですかね……ご主人さま、夜は3人で……ねっ♪」
「ちょっ！？く、クララ！？たすけ…ふぁぁ…」
こうして、アレク達の淫乱で楽しくもだらしない性活が続くのです。
続くったら続くのです！
――――
糸冬
「うぁぁぁ……最近あっついなぁ………ん？ｻﾊｷﾞﾝが干からびてら」
男の視線の先では、川岸で誰かの写真を見ながらこの青空の下、ｵﾅﾆｰかましてるｻﾊｷﾞﾝが居た。
このところの干ばつの所為か、肌にはツヤが無くどこか力も無いように思えた。
まぁ、そんな事を考えている内にサハギンがこちらに気付くと顔を真っ赤にして逃げ出した訳だが。
「二重の意味で干からびてたな、さっきの」
水から長時間離れ、肌のつやを失っていたのと、男に飢え渇いていたのとで二つだろう。
「はぁぁ……散歩やめようかな……ん？なんだ？」
気が付けば、目の前にはいかにも怪しそうな小屋が立っていた。
その看板には一昔前の字体で「ﾓﾝｽﾀｰｽﾞｼﾞｪﾈﾗﾙの占い小屋」と書かれていた。
「……」
きまぎれだ。
本当に気まぐれに、その小屋に男は足を踏み入れた。
「おっ、すっずしぃ〜♪」
小屋の中は、外とは気温が8〜10℃程違って感じた。
それが、冷却魔法を使用しての事なのか、この場の雰囲気による相乗効果なのかは分からない。
だが、明らかにこの小屋の気温は低く感じたのである。
「ほほぅ、次の客人はあにさまじゃったか…」
「……子供？」
部屋の奥には、水晶玉が設置してある台座があった。
その前では、一人の少女が何やらそれっぽい衣装を身に纏って水晶玉をﾍﾞﾀﾍﾞﾀと撫で回している。
男の記憶が正しければ、ああ言う形の占いでは水晶玉には触れないのがｾｵﾘｰでは無かっただろうか。
「子供とはなんじゃ！ﾜｼにはコ……まぁよい、そこの紙に名前と、占いの内容を書くのじゃ」
男は言われたとおり、すぐ隣にあった台に置かれた紙とペンを取り、名前の欄に『アレク・アンバー』と記載し、希望の占い欄には「未来」と書いておいた。
「ふむ……にいさま、ﾜｼをそんじょそこらの占い師と同じと思ってるじゃろ」
「っ？！」
それは、アレクがペンを置いた瞬間だった。
台からいきなり紙とペンが跳び上がり、少女の手元へ飛んでいく。
まぁ、魔法やらが常識的になっているこの世の中ではそこまで驚く事は無い。
「ふむふむ……アレクのにいさま、お主…物凄い凶相が出ておるぞ…」
「なっ！？」
水晶玉に触れずとも、少女はアレクの表情を見るだけでそう言い放った。
そう言った後になって、ようやく水晶玉に手をかざし始める。
だが、その行為も数秒で終わり、少女はため息を吐いて首を横に何度も振る。
「アレクにいさま、お主……これより数日の後、何者かに襲われ財産はおろか何もかも失うじゃろう…」
「……な、何だって？もう一度言ってくれないか？」
「あにさまは、あくる日に何者かに襲われ、財産は勿論の事あらゆる物を奪われるじゃろう。お気の毒じゃが。」
何度アレクが聞き直そうが、少女の答えは変わらなかった。
どうやら、この占いは当たりそうにないし、当たりたくも無い。
そう感じたアレクはそのまま小屋を後にした。
キチンとお代も払ったぞ。
「あっ！あにさま！小さい女の子に興味は無いか？！なんならこれから紹介して――」
まるでさっきまで忘れていたかのように布教活動を始める少女だったが、時すでに時間切れ。
アレクの耳には前半部分しか届いてはいなかった。
勿論の事、アレクに幼女趣味は無い。
それどころか、幼馴染に小さい頃はイジメられていたのを思い出して少し頭にビキッと来てしまう。
「あぁ、もうっ！なんだよあの占いっ……っと！」
「きゃぅ！ご、ごめんなさい……それじゃ…」
占いに怒りを覚えつつ帰り路を歩いていたアレクに、一人の少女がぶつかった。
どうやら相当急いでいるようで、ぶつかって一つ謝罪するとそのままどこかへ駆けていく。
「まさか今のが……占いも大したことないな」
占いの内容が今の出来事だと思ったアレクは、鼻で一つ笑ってやるとそのまま家へと帰って行く。
――――――――――――――――――――
「ただいまー」
「あっ、おかえりなさい」
アレクが何事も無く自宅へ帰ってくると、一人のメイド服を着た少女が出迎えをしてくれた。
彼女の名前は「クララ」と言う、アレクの住む屋敷に仕えるメイドの一人である。
最近はオカルトやUMAに興味があるらしく、冗談半分に心霊ｸﾞｯｽﾞやらｵｰﾊﾟｰﾂやらを集めてﾆｺﾆｺしているという不気味な趣味を持つ。
そして何よりも言えることは、彼女がアレクとは古い友人関係にあると言う事だろう。
アレクがまだ3歳の頃には既に一緒に居た記録が残っている。
それもこれも、アレクとクララの両親が互いに親友だったからというのも含まれている。
一時期はクララの父親が酒に酔った勢いで、クララをアレクの許嫁にする話まで盛り上がっていた事もある。
「……クララ、占いって信じるか？」
「はいっ！」
そしてこの即答である。
「はぁぁ……」
「どうしたんです？浮かない顔して」
「……その占いでな？俺は近いうちに襲撃されて何もかもを失うんだと」
そこまで聞くと、不意にクララは不敵な笑みを浮かべてすぐ横の部屋の扉を開ける。
そこからは、簡素な作りの鎧を纏った少女が一人立っていた。
「そんな事だろうと思いました！私の占いでも同じ事が出ましたから！」
「そ、そんなに俺の顔って凶相なのかぁ…？」
「なのでっ！私の方でﾎﾞﾃﾞｨｰｶﾞｰﾄﾞを雇っておきました！」
そしてこの、主人の話を聞かないメイドである。
そろそろクララに何かしらの白羽の矢が立ちそうな気がする。
まぁ、この気分屋ﾒｲﾄﾞなら白羽の矢だろうが神の裁きだろうが動じずに圧し折りそうだが。
それはそれとして、彼女の手には一枚の紙が握られていた。
その紙をはいと渡され、確認してみる。
「ふぅん……って！女の子じゃないかっ！？」
現代における履歴書のような紙だったのだが、時代的にまだ写真は高価な物で、ﾃﾞｰﾀのみの身分証となる。
それを見てアレクが最初に驚いた事。
それは、年齢の所の記載に「AGE:12」と書かれていたのである。
12歳の少女を雇うなど非常識にも程があると言う物だ。
今は遠くへ出張に出かけているアレクの父とクララの両親だが、この場にいてそれを許す事は無い。
そう思いたい物である。
「でもこの子、私の友人なんですけど、実力は折り紙つきなんです！」
「しかも友達かよっ！」
よりにもよって友人のツテを使って勝手に雇われの身になりに来た少女。
その顔を一度拝んで、一発ガツンと言ってやらねばならない。
そう思うアレクであった。
「でも、そう言えばあの子変な事言ってましたね。「天啓で、運命の人が私の主になってくれる」とかなんとか」
「なんだよ天啓って」
所謂電波少女なのだろうか。
こう、頭の中に変な電波がビビビッと受信されれば、それが天啓だのなんだのと言って大喜びする。
まるで子供だ。
いや、件の人物はまるっきり子供な訳だが。
「あっ、その子の事なんですけど…」
どうやらこの期に及んで伝え忘れていた事があるらしい。
「アレクの部屋で待機するよう言ってありますので！それではっ！」
ニッコリ笑うと、まるで風のように素早い動きでこの場を去っていく。
勿論、アレクがそれを呼び止めるだけの時間など無い。
あっという間に、クララはまるで忍者のようにその姿を消していたのである。
「はぁ……まったく、俺に話一つせず好き放題しやがって……とりあえず、会ってみるか」
ため息を吐いて気持ちを入れ替えたアレクは、その少女が待っているであろう自室を目指して歩みを進めた。
とは言っても、そんな大層な屋敷と言う訳でも無いのでものの数十秒で自室が見えてくる。
「ったく、本当に待ってるのかよ…」
「ｸﾝｸﾝ……これが主人の香り……ｸﾝｸﾝｽｰﾊｰ……ふぅ」
部屋に入ると、そこにはオーダーメイドなのであろう不思議なメイド服を着た小さな女の子が居た。
だが、その行動が不可解過ぎる。
部屋の隅で座り込んで匂いを嗅いだかと思うと、部屋の中央へ行き思いっきり深呼吸をした。
そしてやりきったとでも言わんばかりの満足そうな顔で目を見開くと、部屋の主が扉に居るのを確認。
「っっっっっっ？！？！ｷｬｰｰｰｯ！？し、侵入者っ！？」
当然(？)こうなってしまう。
「お、おいコラマテマテ…」
「問答無用っ！？侵入者が、クララの命でこれから主となる方の部屋へ何用で忍び込んだっ！？」
【クララの事を知っている】【この部屋の人物を主と認識】【原型が見え隠れする見覚えのあるメイド服】
これらが決定づけていた物が何かと言えば、この少女がクララの雇ったメイド兼ボディーガードだと言う事だった。
「ふぅむ…」
今一度冷静になって、少女の外見を観察してみよう。
銀色の髪は、汚れ一つない綺麗な曲線を描き頭を包んでいる。
顔立ちも悪くなく、むしろ可愛らしく感じるほどである。
華奢だが健康そうな身体つきである。
見覚えのあるメイド服は、きっとクララが自分の物をお下がりとして渡したようだ。
その服の要所要所に鉄の板をくっつけて武装化している。
良く見れば部屋の奥に、少女と同じ程の大きさのデカい両刃剣も見受けられた。
あれだけ大きな物を持つのは彼女では無理だろう。
「さぁ答えろっ！？何が目的で……ひゅぃ…？」
「……やっと気付いたか？」
アレクの部屋の、扉の横には彼の父親の絵が額縁に飾られている。
その顔つきは、アレクにどこか似ていて、それでいて威厳が感じられる。
「し、しちゅれいしましたぁぁぁ…」
自分の間違いを悔い、まるでどこかの馬鹿な女騎士のように泣きじゃくりながら土下座し許しを乞う。
元々こんな事などする気がないアレクだが、ほんの少しだけゾクリと来てしまっていたのは口には出せない。
「う、うむ……分かればいい…」
なんとなく主人っぽい事を言ってみてその場をなんとか持たせようとする。
だが、無情にも時間は過ぎていき、気が付けば5分くらいこうしたまま。
流石に間が持たなくなってきたアレクは、少女を慰めることにした。
「…なぁ、間違える事なんていくらでもあるって。な？」
「……はぃぃ…」
ようやく顔を上げた少女の顔は、涙と鼻水で汚れていた。
それこそグシャグシャに。
幸いにもすぐそこにティッシュがあったので、アレクが拭いてやろうとした、その時。
「あぁ、もう…ほら泣くなって…(ﾎﾟﾛｯ)…………あれ〜？顔どこいったー？」
「……（ﾀﾞｷｯ」
顔を拭いてあげていたアレクだったが、不意に何かが外れ、床を転がる。
それとほぼ同時くらいだっただろうか、この少女がのしかかり抱きついてきたのは。
「うわっ！？」
「……（ﾇｷﾞｯ」
あまりに不意打ちだったため、アレクは支える事も出来ずそのまま押し倒されてしまう。
そんなアレクの上に跨る少女は、何も言わずに自分の服を脱ぎ始めた。
そこまできてやっとアレクは気が付いた。
この少女、本当に首が無いのだ。
代わりに、お化けのような何かがウニュンｯと飛び出してこちらをとても惚けたような表情で見つめている。
「う、うわぁぁぁ…むぐぅっ？！」
「……（ｳｽﾞｳｽﾞ」
大声を上げて助けを呼ぼうとしたアレクだったが、彼女が姿勢を変えてアレクの顔面へ腰を降ろした事により口が塞がれてしまう。
それだけでは無く、既に相当濡れているのか滴る愛液の匂いがアレクの思考を鈍らせていく。
次第に身体に力が入らなくなってきたのを確認すると、少女はまるで占めたような仕草を起こすとアレクのズボンを降ろしにかかった。
あっという間にズボンが降ろされ、アレクの勃起したモノがそそり立つ。
「……く、銜えてもいいですか……というより、くわえさせて下さいっ！」
「ひぃ！？な、生首が喋った…ｱｯｰｰｰｯ！？」
どこからともなく、先程の少女の生首がコロコロと転がってくる。
許可が欲しかったらしく、身体が腰を浮かした為に喋れはしたのだが、あっという間にモノを銜えられ、腰を同じ場所に降ろされてまた喋れなくなる。
しかも、この少女は相当にフェラが上手なようで早くもアレクに限界が訪れようとしていた。
別に早漏という訳でも無いのだが、アレクはこれ以上は我慢できそうにない。
「んんっ？！？！んんん〜〜っ！？」
「ｼﾞｭﾙｯ…ﾚﾛｯ……ｯｯ?!･･････ｺﾞｸｯ･････････プハァ･･･」
あっという間にﾄﾞｸﾄﾞｸと少女の中へ精液を撃ち放つ。
それらは彼女の喉の奥へと消えていき、やがて全てが飲み干された。
精液を受けた少女は、恍惚とした表情のままﾌﾟﾙﾌﾟﾙと震えている。
降ろされた腰から大量に噴き出した事からもイッたと容易に推測できる。
それにしても不思議に思う。
彼女がデュラハンである事は分かった訳だが、体の構造はどうなっているのだろう。
先程も、精液を飲み干していたがその精液はどこへ行くのだろうか。
普通に考えたなら出口から垂れ流しになるだろうが。
デュラハンの場合は身体の方に転送されでもするのだろうか。
「んんっ……はぅあ……おいひぃれふ…いれへいいれふは？」
「ぷぁっ！？く、銜えたままは…話したら……うあぁぁぁぁぁぁぁ！！？」
ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ……ﾋﾞｭｰｰｰｰｰｯ……ﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯ…ﾋﾞｭｯ…
と言った具合に変調的なリズムを刻みながら、アレクは二度目の射精を少女へぶちまけた。
今回の場合、少女は口を密封しては居なかった。
なので、噴き出した精液はそのまま少女の顔や自分の腰、彼女の体の方にも少しかかってしまう。
これまた快感でイッたらしく、アレクの顔に再び噴きかかる。
「ぷぇっ…ぷぇっ……はぁ…はぁ……えっと、トリア・アルトさん…？」
「は、はいっ！！」
アレクが、先程目を通した紹介書の名前を呼ぶ。
すると目の前の少女がビクッと跳ねて返事をした。
まさかとも思っていた無かったのだが、名前を呼ばれただけで愛液が垂れている。
危うくアレクの目に目薬の様に入って行きそうだったが、まぁ気にしない。
「はぁ…はぁ……なんで、こんな事を…？」
「は、はい！貴方の事が…好きだからっ！！」
どこかの物語で聞いた事のあるようなフレーズを用いて来た所で、アレクにそんなサブカルチャー知識がある訳が無かった。
しかもこの娘、告白をしただけなのにも関わらずまた軽くイッたらしい。
「……理由になってない…」
「い、今から理由にしてみせますっ！？」
言っている事の意味が分からなかった。
が、やろうとしている事は誰の目にも明らか。
顔面からやっと腰を上げた少女は、体の向きを反転させてアレクの腰の上で静止する。
そして、自分の濡れまくりの秘部をクチュクチュと弄り始めた。
「い、入れますよ…？」
「ま、まて…うぁぁぁ…」
またもアレクの静止を無視し、トリアは腰を思いっきり降ろしてアレクのモノを自分の膣へ捻じ込んだ。
年齢相応に小さいその身体での締め付けは非常にキツく、アレクはモノが潰れそうな程の痛みに襲われ、同時にキツい快感も味わっていた。
「ふぁぁぁぁ♪はいっちゃいましたぁぁ♪」
「…ぐっ…な、なんか……首だけアヘってると…うっ……シュールな…」
元々はアヘ顔とはそういう顔な訳だが、顔だけみせられてもシュール以外の何物でも無い。
トリアも相当感じているらしく、膣を強烈に締め付けたまま動きそうに無かった。
それどころか、小刻みにブルブルと振動が伝わってくる。
どうやらイッたらしい。
「あはぁぁ……き、きもちぃぃ…」
「ぐぅぅ……キツすぎいぃいぃ…」
アレクの頭のすぐ隣で喘ぐ少女の生首。
そして、アレクの腰の上に跨って背中を反りながら腰を振ろうと頑張っている少女の胴体。
何処からどう見ても、これは本当にシュールである。
暫くしてから、膣の感覚にも慣れて来たのかトリアがゆっくりと腰を振り始めた。
「ひゃんっ……こ、これすんごいよぉぉ…」
「うぐっ…だ、だからってそんな早く…うぁぁぁぁっ！？」
ゆっくり腰を振っていたトリアだが、急に激しく腰を振り乱す。
当然、アレクにはその刺激がダイレクトにぶつかり、驚いて少しばかり精が漏れていた。
しかしそれも気に留める事無く、トリアはもっともっとと腰を激しく振り続けて行く。
腰が激しくぶつかりあい、それと同時に大きくいやらしい粘液の弾け合う音が部屋に響く。
ﾋﾟﾁｬﾋﾟﾁｬと轟くその音は互いの興奮をかきたてる事になる。
「も、もうやめ……うひぃぃぃ…」
「ひぁぁぁぁぁあっ♪しゅんごい！しゅんごいよぉぉ！！」
激しく腰を振り続けるトリアには、もう快感以外感じられない程に淫乱に乱れている。
対するアレクも、もう逸物がはち切れんばかりに暴れ狂い、今にも彼女に精を流し込もうとしきりに彼女の最奥を突き上げ続ける。
次第に互いの限界が近づきつつあったが、次の瞬間にはその限界をも突き破って行く。
「きもちぃぃぃぃっ♪ごしゅじんだぁいすきぃ♪」
「っ？！あっ！もう出るっ！？……うぁぁぁ…」
ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ……ﾋﾞｭｰｰｰｰｰｯ……ﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯ…ﾋﾞｭｯ…ﾋﾞｭｰｰｰｰｯ…ﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯ…
「きゃはぁぁぁぁぁ♪きたぁぁぁぁぁ♪」
「う、うぐぅぅぅぅ…」
まるで打ち付ける滝のように、激しい射精がトリアの膣奥を襲う。
大量に精が流し込まれて行ってはトリアの強欲な膣が全てを飲み込んでいく。
ドクドクと送られる精がどんどん吸い取られて、アレクは全ての体力を使い果たしたような脱力感に見舞われた。
暫く続いた射精だったが、じきに威力も収まってトリアが全て飲み干してしまったのである。
「ごしゅじん、いっぱぁぁい…」
「はぁ…はぁ……あぅぅ…」
すっかり精を飲み干し、満足げな表情のトリアは自分の下腹部に手を当てて撫でていた。
その腹は、いささか膨らんでいるように見えなくもない。
その彼女の下では、すっかり衰弱した様子のアレクが呻くだけであった。
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「今のご主人にはもう少しコレが必要だ！ご主人、それがなぜ分からん！？」
「エゴだよそれは！それに、お前ももう子供じゃないだろう！？」
トリアがクララの気まぐれで雇われてから、かれこれ6年近くが経過した。
あの占いは、どうやら親の持ちこんだ諍いの事だったようで、トリアが来た数日後に数人の怪しい一団がアレクを攫いにやって来た。
しかし、それらをトリアは一蹴して追い返すと、次の日の晩には相手の黒幕を全て潰して帰って来た。
その日の夜中は、ご褒美と言う名目で一晩中トリアに絞り抜かれ死の淵を彷徨うという散々な結果。
「元居た深層心理へ帰れ！ご主人の常識っ！」
「ふぐぁっ！…これが若さか……はぅぅ…」
腹への一撃を喰らい、ダウンしてしまうアレク。
その隙に、トリアが自分の首をアレクの股間へ文字通り投げ込む。
まるで輪投げのように、棒が口の中へ吸い込まれる。
そうして、激しいフェラが始まった。
「覆水盆に帰らず…ですかね……ご主人さま、夜は3人で……ねっ♪」
「ちょっ！？く、クララ！？たすけ…ふぁぁ…」
こうして、アレク達の淫乱で楽しくもだらしない性活が続くのです。
続くったら続くのです！
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糸冬
12/09/26 06:28更新 / 兎と兎