連載小説
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天使と悪魔の見つけた宝!
「ところでお前達、これからどうするつもりなんだ?」
「う〜ん……ジパングのお宝の話はあの場所しか調べて無かったから、とりあえず帰ろうかなと……」
「まあもう少しジパングに居るつもりだけどね。お土産も買いたいし」

山神の宝玉を手に入れてから2日、私達はまだ隻影さんと共にジパングにいた。
他に目的の宝は無いため私達は宝玉を手にした今帰る予定ではあるが……まだ帰りたくなかった。
それはジパングが楽しくてまだ満喫していたいというのもあるし、なにより……

「じゃあそろそろ大陸に戻るのか……」
「うん……隻影さんともお別れだね……」

隻影さんと……好きな人と離れたくなかった。
出来ればずっと一緒にいたい……そう思うと、家に帰る事は中々出来なかった。

「隻影さん、私達と一緒に大陸に行かない?」
「ん〜……行ったところで今そっちにどんな宝があるかわからないからな……誘いに乗れないのは悪いが、やはりもう少し調べてから向かいたい」
「……そっか……」

何度かこうして一緒に大陸まで来ないかと誘ってはいるのだが……中々首を縦に振ってくれない。
まあ隻影さんの都合もあるから仕方ない事なんだろうけど……どうしても離れたくない私は、諦めきれなかった。

「まあそれは置いといて、今日も案内頼むよ隻影さん!」
「ジパングの浮世絵ってのを見せてくれるんでしょ?」
「ああ。じゃあ案内するから付いて来てくれよ」

でも、隻影さんに一緒に来てもらういい方法は何一つ思い付かなかった。
だから私は、隻影さんと今を一緒に行動する事しか出来なかった。

「同じように大陸の文化も隻影さんに案内したいんだけどな……」
「はは、また大陸に行った時は案内頼むよ」
「あ、うん……ボクに任せてよ!」

それは、モーリンも同じようだった。
私と同じようにさり気なく何度か大陸に行くよう誘っているがまるで効果は無かった……

「そういう事じゃないんだけどな……」

やっぱり、モーリンも隻影さんの事が好きなのだろう……
断られた時の表情が、とても寂しそうな顔をしていたから……きっとそうだろう……

「……」
「……何セレナ?ボクの顔に何か付いてる?」
「ううん、なんでも」

今真相を聞く事はちょっと出来ないので、今日宿に泊まった時に二人きりになるチャンスがあれば聞くとしよう。
そう思って私はこの事を一旦頭の隅に置いておき、隻影さんの案内でジパング文化を楽しく巡ったのだった……



…………



………



……







「ふぅ〜……いい湯だねぇ〜……」
「だね〜……温泉って気持ちいいね〜……」

ジパング文化体験の最後の締めくくりとして温泉宿に泊まった私達。
すっかり蕩けた顔をしながら、私とモーリンはゆっくりと温泉に浸かっていた。
身体中に沁み渡る温泉の温かさ……一日どころかここ数日の疲れが一気に吹き飛ぶようだ……
しかも広い温泉の中、まだ夕食前の時間と早いせいか私達以外の客の姿は無かった……完全に貸し切り状態だ。
もちろん混浴では無く男女別な為、隻影さんは男湯の方に一人で入っていた。

「ねえモーリン……」
「なんだいセレナ?」

案外あっさりと二人きりになれたので、このタイミングで私はモーリンに聞いてみる事にした……

「モーリンってさ……隻影さんの事が好きなの?」
「……」

隻影さんの事が、好きかどうかを。

「どうしてそう思うんだい?」
「最近のモーリンの行動を見てたらなんとなくね。それにモーリン、ジパング来てから他の誰からも精を貰ってないでしょ?」
「はは……やっぱわかるか……そうだよ。その通りさ」

やっぱり、モーリンも隻影さんの事が好きらしい。

「最初はただの憧れだった……憧れて、ボクもトレジャーハンターになって、今度はただの同業者になった……そして今回、一緒にいるうちにボクは彼が好きになっていたのさ……まあ、今までセックスの相性が合う人なんて居なかったし、もしかしたら自分で全く気付かないうちに隻影さんに恋してたのかもね」
「そっか……」

その想いは……出会ったばかりの私よりも深く、強い物だろう……

「……ねえモーリン、実は……」
「セレナも隻影さんの事が好き、だろ?」
「……知ってたんだ……」
「まあね。セレナの最近の態度からそんな気がしてたんだ。むしろそうじゃなければあんな熱い視線送らないでしょ」
「……私そんな視線送ってたんだ……気付かなかった……」

でも、だからと言って私は隻影さんへの恋心を諦める事は出来ない。

「まあでも……それならこれからは恋のライバルだね」
「……へ?」
「私も隻影さんの事が好き。そりゃあモーリンと違って出会ったのは最近だし、一緒にいた時間も短い。それに人生に何か影響を受けたわけでもない……でも、この恋心は諦められないんだ!」

だからこそ、私はモーリンにライバル宣言をした。
私は隻影さんを諦める気持ちは無いぞと。たとえ相手が相棒でもこればかりは譲る気は無いぞ、と。



しかし……



「あのさ……諦められないのはわかったけど、なんでライバル?」
「……へ?」

モーリンから返ってきた言葉は、予想外のものだった。

「もしかしてセレナは隻影さんを独占したいの?」
「へ?いや、独占というか……そういうものじゃないの?」
「なんで?別に二人で隻影さんに告白して、二人の夫になってもらえばいいじゃないか」
「え、ええ〜……それありなの?」
「ありでしょ!レプレシャスにも一夫多妻いるし。なしだとバイコーンの存在意義が消滅しちゃうよ」
「あ、そうか……まあ、そういう事なら……モーリンとだったら悪くないかな……」
「ボクもだよ。セレナともずっと一緒にいたいし、同じ人を好きになって良かったよ」

恋愛というものは一人の男と一人の女の間で起こるものかと思っていたが……どうやら魔物の間ではそんな事はないらしい。
という事でモーリン的には私と一緒に隻影さんと告白して一緒に暮らすのは問題無いという……私は独占したい気持ちも無い事は無いけど、モーリンとだったら全然いいと思う。
モーリンと一緒に隻影さんを幸せに暮らす……なんとも素晴らしい事だと思う。

「それでさセレナ、ボク、この後告白しようと思ってるんだけど……」
「えっ!?もう!?」
「もうって……このままだとあと数日しか一緒にいられないんだよ?ボク達がいくら誘っても大陸に来てくれないし、数日後には長い別れがやってきちゃうんだよ?」
「それはそうだけど……」

そんな事を思っていたら、今夜早速告白するつもりだと言ってきたモーリン。
もし断られたらと思っている私は中々踏ん切りがついていなかったのだが……どうやらモーリンは違うらしい。
たしかにモーリンが言う通りこのままでは数日後には別れが来てしまうので、告白するに越した事は無いが……

「せめて別れる前日とかにしない?」
「なんでさ!?そんな悠長な事言ってこの前みたいに他の魔物が現れて持ってかれちゃったらどうするんだい?」
「いやまあ隻影さんなら大丈夫だと思うけど……それもそうか……」
「それに今告白していいって返事がもらえたら家まで連れていけるかもしれないじゃないか!」
「そう……ね。隻影さんが恋人の願いを聞かずに行かないって言うとは思えないものね……」

せめて今じゃなくて別れる前とかでも……と思ったが、そう言われると不安になってくる。
ウシオニすら退治した隻影さんに限って連れ去られるとは思いにくいが、それ以外にもそのタイミングで告白できなくなる可能性もある。
例えば何かしらのハプニングが起こり告白どころじゃなくなり、あっという間に帰りの時間になってしまうとか……そう考えると、今日この後告白したほうがいいかもしれない。

「じゃあ……この後、ご飯食べて寝る前に二人で告白する?」
「うん、そのつもり。あわよくばそのまま押し倒すつもりでもあるよ」
「はは……それもいいかもね……告白が成功したらだけどね」
「怖い事言わないでよ……でもそうだよね……隻影さんの心がわからないからな……」

だから、今日この後二人で隻影さんに告白する事にした。
告白したところで、無事結ばれるかはわからない……そんな不安に押しつぶされそうになりながら、私達は温泉にのぼせるまで浸かっていたのだった……



……………………



「いやぁ……綺麗な月だね〜」
「今夜は満月か……月見酒も美味いものだ」
「月もだけど星も綺麗だよね……」

そして、とうとうその時が来た。
夕食も食べ終わり、軽くお酒やおつまみをつまみながら私達は窓から月を眺めていた。
さっきから二人して告白のタイミングをうかがっているのだが……中々そのタイミングが掴めなかった。
もやもやした気分のまま、ただ時間だけが過ぎていく……

「ふぅ……どうした?モーリンもセレナもさっきから思いつめたような顔をして……」
「あ、いや……その……」
「えと……その……」

いつ言いだそうか悩んでいるのが顔に出ていたらしく、隻影さんにつっこまれた私達。
慌てて誤魔化そうとしたが、どう言い訳しようか思い浮かばなかった。

「なんだ?言いたい事があるならハッキリと言ってくれ」
「あ、うん……わかった……いいねセレナ?」
「うん……言おうかモーリン……」

それに、隻影さん自身がハッキリ言ってくれと言う……だから私達は、勇気を出して言う事にした。

「あのさ隻影さん……」
「なんだモーリン」
「ボク……隻影さんの事が好きだ!ボクの旦那さんになって下さい!!」
「……は?」
「私も……私も隻影さんの事が好きです!!だから、私達の夫になって下さい!!」
「……はあっ!?」

告白対象に後押しされる形で告白を済ませた私達……気の利いた言葉なんか思い付かないから、二人とも直球な告白だ。
だがしかし、告白を受けた本人は何を言われたのか理解が追いついていないようだ……瞬き一つせずに固まっていた。

「あ……えと……今なんて……」
「ボク達は隻影さんの事が好きだって言ったんだよ!」
「だから私達二人の夫になってと言ったの!」
「えっと……それ本気……なのか?」

どうやら私達から告白された事が信じられないらしい……

「……仕方ないなぁ……」
「……本気かどうかかは……」

だから私達は、左右それぞれからゆっくり近づき……頬にキスをした。

「ここまでされて本気かどうかわからない?」
「……いや……わかった……しかし俺なんかでいいのか?」
「いいに決まってるから告白したんだよ。そっちこそ……どうなんだい?」

ようやく私達が本気で隻影さんの事が好きだと理解してもらえたようなので、隻影さん自身はどうなのかを聞いてみたら……

「俺は……二人と一緒に宝を探してて楽しかった……ここ数日、二人といて楽しかった……さっき温泉で一人になってた時、別れるのが寂しく感じていた……」
「じゃあ……」
「という事は……」
「ああ……俺も、二人と一緒にいたい。二人とも、俺の嫁になってくれ!」

その返事は……オッケーという事だった。
つまり……私達の想いは成就したのだ。

「ありがと隻影!」
「んぶっ!?」
「あっ!?モーリンズルい!!」

想いが通じたのがわかった瞬間、モーリンは押し倒すように隻影さん……いや、隻影の唇を瞬く間に奪い去った。
私もキスしたかったのに……深々と舌まで入れたキスをしてるモーリンを見てやきもきしていた。

「んちゅ……へへ……隻影の味覚えちゃった……♪」
「はぁ……い、いきなりせ、接吻をするとんぷっ!?」
「モーリンばかりずるい!私も!!んっ♪」

モーリンの唇が離れた後、私はすかさず隻影の顔に手を添え、モーリンがやったように深々とキスをした。
自身の舌を隻影の舌に絡ませる……気持ち良くなっているのか、空気を入れる為に少しだけ唇を浮かした時、声が漏れだす。

「ちゅぷ……んん♪」
「はは、ボクとセレナのディープキスですっかりヤる気だね……ここがガチガチじゃないか♪」
「んんっ!ま、待ったモーリンんっ!」
「ん〜、ちゅっ」

私がキスを続けている間に、モーリンは隻影の寝巻を肌蹴させていた。
あっという間に下着姿にした所は流石経験者のサキュバスと言ったところだろう……下着の下で硬くいきり勃っているモノを掴み、下着ごと軽く擦っている。

「ぷはっ!ちょ、ちょっとモーリン!何する気だ!?」
「何ってナニさ!サキュバスの告白に応えたんだからこれくらいされても文句言えないよ?」
「そうだよ。3人で幸せになろうよ、ね?」
「あ、ああ……うっ」

モーリンの手コキで快楽の表情を浮かべる隻影……私も今後の参考に、モーリンの手つきをしっかりと見ていた。
ただ上下させるだけでなく指一本一本に強弱をつけて感じるところを探るように動かしている……時々下着の中のモノがビクッと跳ねているので、気持ち良いのだろう。

「ふふ〜ん、下着が濡れてきてるね……このまま出させるってのは嫌だから下着取っちゃうね」
「わ……わわ!」

ちょっとずつ下着の頂点に滲みが出来てきた……どうやら精液ではない何かの液が男性器から出ているようだ。それはどうやら絶頂の前兆らしい。
射精する前に下着を剥ぎ取るモーリン……目前に現れた先端から透明な液を滲ませているピンと張っている性器に、私は思わず感嘆の声を上げていた。

「そうだセレナ、ちょっと触ってみる?」
「え……い、いいの?」
「うん。セレナはおちんぽ触った事無いだろ?さっきボクがやってたみたいに手で擦って射精させちゃえ」

そう言って隻影の股の間から退くモーリン。
私はモーリンと交代して、おそるおそる男性器を軽く握ってみた。
硬いようで柔らかいような不思議な感じだ……それに少し熱い。

「んっ……」
「あ、えっと、い、痛かった?」
「あ、いや……」
「気持ち良かったんだよね?」
「あ、ああ……そうだ……」

短く呻き顔を顰めたので痛くしたのかと思ったがどうやら逆だったらしい。
なら大丈夫かと思い、とりあえず先程モーリンがしていたように熱い男性器をゆっくりと上下に扱き始めてみた。
性交に長けているサキュバスがやっていた事だ。おそらく効果的なのだろうと思い、私はモーリンがやっていたようにしてみた。

「ど、どう?気持ちいい?」
「ああ……気持ちいいよセレナ……ふあっ!?」
「んふふ……セレナの手コキばかり集中しないでよ」

モーリンが隻影の耳や首筋を舐めたりしてる中、私はひたすら手コキというものをしていた。
手を動かすほど垂れ流れる透明な液……より硬く太くなる男性器……強くなる性臭……その全てが、私を性交に集中させる。
少し前まではこんな事しようと思わなかったのに……今はただ隻影に気持ち良くなってほしくて、夢中で性器を弄っていた。

「ふぐっ、せ、セレナ、も、もうっ!!」
「ん?何か言った隻影?」
「もう出そうだから咥えてくれってさ。おちんぽをはむっとすればいいんだよ」
「え……こ、こうかな……?」

そろそろ限界が近いのか、隻影の喘ぎ声がはっきり漏れ始め、性器も大きく痙攣している。
このまま擦っていればいいかと思っていたが、モーリンが性器を口に含めと言ったので言う通りにやってみた。
口に入れた瞬間、広がるのは隻影の精の匂い……私は頭が一瞬蕩けてしまうのではないかと思った程、私は幸せを感じた。
そんな中、私は魔物としての本能が働いたのか……特に意識する前に舌で尿道口に沿って舐めた。

「ふあ、あっ、あっ!」
「ひゃっ!?あつっ!?」
「おっと、もう射精しちゃったんだ。そんなにセレナのお口の中は気持ち良かったの?」

舐めた瞬間、性器が一段と震え始め……私の口の中に何か熱い物が迸った。
いきなりの出来事に驚いた私はつい暴れる性器を口から出してしまった。
顔や服に降り注ぐ熱い粘液……どうやら隻影が射精して、私の身体中に掛かっているようだ。

「す、すまんセレナ!」
「……」
「はは……隻影にぶっかけられてちょっと飛んでるみたいだ。顔も服も白い精液でベタベタだね」

むせかえる程の性臭……でも、何時ぞやに嗅いだ青臭く嫌な臭いはしなかった。
むしろ、これが隻影の身体から出たものだと思えば思う程、幸せに浸かっている気分になっていた。
口の中に入っていた精液を飲み込む……なんだかとても甘美なものに思えた。

「このまま放置は良くないしね……ぺろっ」
「ひゃあっ!?な、何するのモーリン!!」
「セレナばかり精液掛けられてずるいからね。ボクだって感じるところを舌で刺激してたし少しいいだろ?」
「だ、だからって頬を舐めなくてもひゃいっ」

精の匂いにボーっと浸っていたら、突然モーリンに頬を舐められて意識が覚醒した。
くすぐったいうえにたまにビリっとなる部分を攻めてくるモーリンの舌。隻影もこのテクをしかと味わったのだろう。

「あはは、じゃあ次はボクの番だね。じゅぷ、ぴちゅ……」
「うっ、あぅ」
「あ、また硬くなって……」

粗方私に付いた精液を舐め終わった後、モーリンはこびり付いた精液を綺麗にするように隻影の性器も舐め始めた。
上目遣いで執拗に舐める……あっという間に隻影の性器は硬さを取り戻した。

「んっふふ〜、そのまま横になっててね」

そう言いながら自分の身に着けているものを外していくモーリン。
楽しそうに一枚一枚ゆっくりと隻影の目の前で脱いで行く……大きな胸の乳首や、もう既に濡れ始めている女性器が姿を現す度、隻影は血走った眼でそれを凝視していた。

「ボクのおまんこが気になるようだね。舐めたい?」
「ふぅ〜……ああ、舐めたい」
「素直に言ってくれるのは嬉しいよ。好きなだけ舐めて、ボクの使い古したおまんこを隻影の舌で完全に上書きしてね」

そう言いながら、隻影に負担が掛からないように隻影の上に乗り、自身の性器を隻影の顔面に持って行ったモーリン。
目の前に現れた女性の秘所に抑えが利かなくなってきた隻影は、両手でお尻を揉みつつ性器を広げ舐め始めた。

「ひあっ!激しいなあ」
「じゅる、ここまでしないと他の奴のが消えないんだろ?だから遠慮なんかいらないよな?」
「そ、そうだけどおおおっ!な、ならボクも……!」

お返しとばかりに男性器をしゃぶり始めたモーリン……顔を赤らめながらも、負けじと快感を送っていた。
いつしか互いにイかせようと互いの性器を舌で攻め続ける両者……私は完全に蚊帳の外にいた。

「はむ、じゅるる……ひあっ!?」
「ちょっと、二人だけで楽しむのなんてズルくない?」

なんだか楽しくない気分になった私は、なんとなく横からモーリンの胸を揉んだ。
以前モーリンも私の胸を揉んでいたし、また別の時に私も揉んでみるかとか言ってたから別に良いだろうと思い揉んだのだが、予想以上に声を荒げた。
どうやら胸が弱点らしい……これは面白いと思い、私は胸を揉み続ける。

「このデカ乳め。私が巨乳に罰を与えてあげる」
「ちょっやめてセレナ!イク、イッちゃう!」
「おお、セレナに揉まれてから愛液の量が増えたぞ?俺の舌より胸のほうがいいのか?」
「そんな意地悪言わないで!どっちも気持ちいいいいいっ!」

しばらく揉みしだいていると、モーリンは身体を硬直させてビクビク震え始めた。
性器からは大量の愛液が流れ出している……どうやら絶頂に達したようだ。

「はぁ……イッちゃった……セレン〜」
「私を放って二人でしてるのがいけないのよ」
「そうだったな……セレナもおいで」

クタッとしたまま私に避難の目を向けるモーリン……ただ涎を垂らし恍惚とした表情を浮かべているのでなんともしまりが無い。

「セレナをほかって置いたのは悪いと思うけど……でも……もう我慢できない……」
「何が……ってああ……」
「ボクのおまんこに、隻影のおちんぽ挿れたい……挿れていい?」

隻影に呼ばれ近くまで来た私。そんな私から離れるようにふらふらと起き上がったモーリンは、片手で隻影の性器を掴み、もう片方の手で広げている自分の性器に入れようとしていた。
一回イッた事で歯止めが効かないのだろう……目をギラつかせ、懇願と言うよりは半分脅していた。

「い、いいぞ……うあっ!」
「んあんっ♪隻影のちんぽが挿入った〜♪動いちゃうね〜」
「ちょっとまっ、ふっ、あっ!」
「あんっ、あっ♪やっぱり隻影のおちんぽ最高!どんな男のものよりも気持ちいいよぉ♪もう隻影以外の男のモノなんて絶対挿入出来ないよ〜♪」

隻影が許可した瞬間、一気に腰を下ろしたモーリン。
余程気持ちがいいのか、普段では考えられないような女の子らしい可愛い声で喘ぎながら貪欲に腰を動かし続けている。

「さてと、私だけ放置は嫌だから私はまたキスしちゃうね♪」
「お、おう、んっ、んんっ!」
「ふぁっ、射精して♪ボクの子宮にせーえき射精して♪」

私も服や下着を脱ぎ、隻影の空いている右腕の上に乗りながら唇を奪い、舌で口内を犯し始める。
モーリンが激しく腰を動かしているので意識してくれるかわからないが、時々私の小さな胸を押し付けたり、舌に舌で絡みついたりしてみる。
ほとんどがモーリンの膣からの刺激に意識が言っているようだが、きちんと舌を絡めてくれたり、また私の性器を右手で弄ってくれている……私も求められているという事だ。

「ん……じゅる……」
「ん、んっ、んんんっ!んんんんー!!」
「ひぃあああああぁあっ♪きた!隻影のせーえききたぁぁぁ♪」

しばらく耐えていたようだが、とうとう限界を迎えたらしい。
モーリンが一際大きく腰を打ちつけた後、隻影の腰はガクガクと震え始め、モーリンがあられの無い声で叫んだ……どうやら射精が始まったらしい。
快楽であまり動かせないのか私の相手が疎かになりつつあったが、まあ仕方ないだろう。

「凄い!なんか凄く満たされてる!もう隻影以外のおちんぽなんて絶対いらないよ!ボクにザーメンをビュッビュと中出ししていいのは隻影だけだ!!」
「おまっ、そんな恥ずかしい事大声で叫ぶな!ここ旅館だぞ!?」
「むりぃ♪だって凄く気持ちいいし美味しいし何より嬉しいんだもん♪それになんだかんだ言ってまだ隻影も射精してるじゃんか♪ボクのナカよかったんでしょ?」
「うっ……ま、まぁなっ!」

感極まって叫ぶモーリン。
まだ射精しているようだが、ゆっくりと腰を動かし刺激し続けていた。
接合部から白濁した液が性器に沿って漏れ出している……なんとエッチな光景だろうか。

「ふぅ……ふぅ……よ、妖怪とのまぐわいはこんなに激しいのか……」
「はぁ……はぁ……まだまだ全然こんなものじゃないよ。という事でもっと頑張ってね。次はセレナの番なんだから」
「え……私?」

少し長い射精も終わり、荒い息を吐いている二人。
そんな中モーリンは、次は私だと言って陰茎を引きぬいた……モーリンの性器から精液が溢れ出てくるが、それを下腹部に力でも入れたのかそれ以上に漏れ出さないようにしていた。
しかし、次は私か……私は勿論こういった子供を成す行為の経験なんかない。
だから隻影を気持ち良くしてあげる自信なんてないが……でも、私も隻影とシたい気持ちはあった。

「どうしよう……私、初めてなんだよね……」
「まあそうだよね……じゃあさ、おまんこをこっちに向けるように寝転んでみてよ」
「え……こ、こう……」

私は初めてだと打ち明けたら、モーリンがアドバイスしてくれた。
仰向けに寝ろと言うので、言う通りに動いたが……私の胸も性器もじっと見られているようで恥ずかしく、ほんのり肌が赤みがかった。

「こ、これでどうするの?」
「さっきまでと逆になるだけだよ。つまり隻影がセレナに覆いかぶさってセックスできる体位さ。という事でほらセレナ、膝を曲げて股を開いて」
「う、うん……」

股を開いた事で、余計私の恥部が晒される事に……陰茎をまた大きく膨らませながら凝視する隻影に、私の白い肌は真っ赤に染まっていた。
しかし、そんな私の気持ちとは違い、私の秘所は隻影の陰茎を求めるようにぴくぴくと口を開き愛液を垂らしていた。

「もうボクが弄らなくてもビンビンだね。まあボクがそうなるように魔力流したんだけどね」
「どおりで調子がいいのか……でも前戯は……セレナもいらなそうか」
「さっき散々弄ってだじゃんか。多分大丈夫だよ」

ゆっくりと近付き、私の両足の間に入り込んで、自身の陰茎をあてがい始めた隻影。
硬くなった先端が私の性器の入口に触れる度ビクッと身体が震える……気持ち良くなってくれる事に、私の身体は心から喜んでいるのだろう。

「挿入するぞ……いいな?」
「うん……来て……♪」

ゆっくりと、しかし確実に私の膣内に侵入してくる隻影の陰茎……初めてだというのに結構スムーズに入ってくる。
ある程度進んだところで何かに引っ掛かった感触と共に隻影の動きが止まった……おそらく私の処女膜だろう。

「本当にいいんだなセレナ?」
「う、うん……ちょっと怖いけdんんっ!?」
「じゅる……ぬちゅ……」

これ以上進むべきか悩んでいる隻影をよそに、モーリンが私の唇に自分の唇を押し付け、舌を絡めてきた。
モーリンのテクニックに頭がぼーっとし始めたところで下腹部に鈍い痛みが走った。どうやら処女膜を破ったようで、顔をどけたモーリンの向こう側では、深々と私の中に入っている陰茎があった。

「んぷ……どう?ちょっとは痛みも誤魔化せたと思うけど?」
「うん……ちょっと痛いけど……聞いてたほどじゃない。全然平気……」
「そうか……でも、少しこのままにしておくぞ」
「うん……」

小柄な私には少し大きい隻影の陰茎……軽い下腹部の圧迫感が、私は妙に嬉しかった。
それに、こんな状態でも私の事を気遣って動かないで我慢してる隻影の優しさに、幸せを感じていた。

「ねえ……もう、動いて良いよ」
「そうか……じゃあ、ゆっくり動くぞ?」
「うん……ん……」

しばらくそのままでいたら痛みが引いてきたので、隻影に動いてもらった。
最初は言った通りゆっくりと腰を動かしていたのだが……徐々に快感を求める気持ちが勝り始めたのか、段々と早く動かし始めた。
とはいっても、もう私は痛い事はほとんどなく、膣内を陰茎が強くこする度に幸せが溢れていた。
モーリンは尻尾を隻影のお尻に擦りつけたり、後ろから胸を押しつけて興奮させているようだ……時々私の陰核に触れてきたり、私への刺激もしてくる。

「んあっ、ふ、あ、はっ、んっ」
「く、あ、も、モーリンと違った、気持ち良さで、腰が止まらな……っ!」
「へぇ……ボクとどう違うの?」
「ふう、あ、後で、今、余裕ないっ!」
「ふぁ、あっ、あっ、はっ!」

段々高なってくる気持ちに、私はもはや言葉にならない喘ぎ声しか出せなかった。
それでも感じるのは、私の膣内で激しく前後運動しながら震える陰茎の動き……隻影の絶頂が近いという事だ。
ラストスパートと言わんばかりに激しく腰を打ちつける……モーリンへの返答もろくに出来ないくらい、荒い息を吐きながら。

「ふっ、くっ、だ、射精すぞ!!」
「うん!き、来て!!」
「ふぐ、ぐああああああっ!!」
「ふあ、あああぁあぁぁあっ♪」

そして……一際大きく震えたと同時に、私の中に熱い物が注がれた。
それが隻影の精だとわかるまで時間が掛かった……なぜなら、私は射精されたと同時に、幸せの中気絶していたからだ。
全て出しきって陰茎が膣から抜かれた時、ようやく私は意識をうっすらと取り戻した……すぐ目に入ったのは、私の血と愛液と注がれた精液に濡れた少し萎んだ陰茎だった。

「赤ちゃん、出来たらいいなぁ……」
「ボクも同感!という事で隻影、もっと頑張って♪」
「ハァ……いいけど……ちょっと……休憩……」

ペタッと布団の上に座り込む隻影……モーリンと私の2人を連続で相手したので、流石に疲れたのだろう。

「仕方ないなぁ……ほら!」
「んぷっ!?」
「流石に母乳は出ないけど、ボクのおっぱい吸っていいよ。ちょっとは元気になると思うよ?」

しかし、一回だけで満足しないのが魔物……それもサキュバスなら尚更だろう。
へばっている隻影の口に自分の乳を押し入れ、母乳でも出すかのように搾り始めた。
本当に母乳が出るわけは無く、おそらく自身の魔力を流してるだけだろうけど……こういうのは雰囲気が大事なのだろう……しぶしぶながらも、隻影はちゅうちゅうとモーリンの乳首を吸い始めた。

「私も……」
「ん?セレナもう動けるの?かなり激しくイッてたようだけど……」
「……元気にしてもらおうかな?」
「え?ちょっとセレナ何をんひゅっ!?」

そんな姿を見て、なんとなく私もモーリンのおっぱいを吸い始めた。
軽く文句を言ってくるが、気持ちよさそうに目を潤ませ涎を垂らしながらでは説得力が無い。

「ちゅっちゅ……ほんのり甘い気がする……」
「き、気のせいだよ!」
「いや、ホントにちょっと甘い気がするぞ?もう妊娠したか?それとも俺以外の娘かなぁ……」
「そんな訳ないだろ!!からかわないでよぉ!!」

一組の男女が女性のおっぱいを吸っている……傍から見ればシュールな光景かもしれない。
でも、私達はたしかに幸せだった。


幸せの夜は、3人ともが疲れて寝入るまで続いたのであった……



…………



………



……







「なあ、これなんてぴったりじゃないか?」
「う〜ん……湯のみか〜……でもあのバフォメットって実年齢そこまで高くなかったよね?私達と近かった気がするし、もっと若者向けのほうがいいんじゃない?」
「そうか……じゃあこの可愛らしい焼き物とかは?」
「ああ、いいかも!」

あれから数日が過ぎ、私達はとうとうジパングから大陸に帰る事になった。
近所や頼まれた人達へのお土産を選ぶために、私達は港近くのお土産店で買い物をしていた。

「おーい二人とも!そろそろ船が出発する時間だぞ!早く選べー!」
「わかったー!最悪隻影は先行ってて〜!ちょっとぐらいなら飛んで乗り込むから〜!!」
「お前らまさか最初からそのつもりで俺に船のチケット預けてたわけじゃないだろうなー!?」
「まっさかー!一番無くさないと信頼してるからに決まってるじゃんか!」

もちろん、隻影も私達と一緒にレプレシャスへ行く。
夫婦の契りをしたのだ……一緒に暮さないのはおかしいので、やはり隻影も私達の家で暮らす事になったのだ。
幸いにもベッドは3人で寝ても問題無いぐらい大きい……隻影が居る今、モーリンの抱き枕もお役御免だし、普通に眠る事は出来る。
家自体は少し狭く感じるかもしれないが……まあ一年の半分はどこかに冒険しに行ったり冒険の準備をしているわけだし、それも問題無いだろう。最悪見つけた宝で払って増築すればいい。

「えっと、自分達用はお饅頭にお煎餅に……お茶も買っておこうよ」
「醤油も買おうかな……あ、そうだセレナ、山葵は?」
「いらない!」

今回の冒険で手に入れた宝……山神の宝玉も綺麗で心躍る宝だった。
でも、私達は……それ以上の宝を見つけたのだ。

「おっと、船の汽笛が聞こえてきた」
「急がないと!すみませんこれ買います!!」
「早くしないと!隻影が一人寂しく船の中でオロオロとしてるかもしれないしね!」
「そうだね!行くよモーリン、全速力だ!!」

そう、私達が見つけた宝は……

「おーい!私達も乗りまーす!!」
「遅いぞ二人ともー!!早く乗れー!!俺の手に掴まれー!!」
「よーいしょっと!ありがと隻影!お礼に後でパイズリしてあげるね!」
「それお礼なのか?まあいいけどさ」

一生手放す気のない、私達が愛する……旦那さんだ!
13/06/29 17:51更新 / マイクロミー
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■作者メッセージ
修羅場なんてなかった。

という事で今回はジパング編後半、二人に旦那という宝が出来た話でした。
ようやくエロありが嘘じゃなくなりましたw
なんか最終回っぽい感じもありますが、あと1話だけあります。

という事で、次回は最終回!隻影を旦那として迎え入れた二人の生活は……そして宝探しは……の予定。

ではまた来週日曜日に〜

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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33