教団附属魔物魔力研究所
『今から教団の幹部殿が我らの研究所にやってくる。各自、きちんとした報告が出来るように準備をしておくように。』 研究室内全ての部屋に放送が完了した。 これで幹部殿を迎える事が出来るだろう。 「…きたわよ。出迎える準備をした方がいいわ…」 我らの研究施設に所属しているエンジェル殿が幹部殿の到着を教えてくれた。 「では、行く事にしますか…報告書及び報告者達は準備してありますか?」 幹部殿を迎える為に施設の入口に向かいながら、この施設で研究している事についての報告書と報告者の準備は万全かの確認をエンジェル殿にした。 「ええ、全て完璧に準備したわ…チェックした限りでは一切問題はないわよ」 エンジェル殿が言うのであれば安心だ。 もし変な報告をしてしまえば、この研究所に資金が回って来なくなってしまうかもしれないから大変なのだ。 エンジェル殿と確認しているうちにあっというまに入口まで着いた訳だが… 「おや、あの馬車のようですね…」 幹部殿を乗せた馬車が見えてきた。 ここからは気を引き締めて報告をしなければ。 報告者の皆にも決してボロを出さないように注意した。何も恐れることは無い。 「わざわざ足を運んでいただきありがとうございます。早速ですがこの研究所で行っている研究の成果についてご報告させていただきます…」 さあ、報告の時間だ。 |
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