読切小説
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サンバに向かったダークエルフの幼馴染がハートブレイクした件について
「じゃじゃーん、 ロドリー、 どーう?」

サンバ衣裳に身を包んだダークエルフのミカが
幼馴染のロドリゲスのアパートで衣裳を見せる。

「・・・・・普段のボンテージと大して変わらないじゃない」
「まぁそうだけどさぁ・・・
今年から私もサンバに参加出来る様になったからな」

ブラジルでは今年からダークエルフも
サンバカーニバルに参加出来る様になった。
近年におけるブラジルの魔物娘に対する緊張緩和は進む一方である。

「そこでだ、 ロドリー、 頼みがあるんだけど・・・」
「分かってる、 ちゃんとアニメは録画するよ」

ミカとロドリゲスはジャパニメーション大好きである。
互いに好みのタイプは日本人である。

「サンバには日本人記者も来るだろうし、 ナンパしようかなぁ」
「ほどほどにしなよ」
「ロドリーは来ないの? 日本の女も来るかもよ?」
「ヤマトナデシコが好みだからサンバに来る女はちょっと遠慮したい
それよりもリアタイでアニメ見たいし」
「あらそーう、 じゃあ私だけで楽しんじゃうねー」
「好きにしな、 俺はパルたんを見るから」

パルたんとはロドリゲスが好きなアニメキャラである。
大和撫子黒髪ロング女子高生後輩魔法少女である。






数時間後、 夜中に放映される
アニメ視聴中のロドリゲスは
扉をどんどんと壊す勢いで叩かれたので玄関に向かった。

「誰だ!? 警察呼ぶぞ!!」
「私!! 私私!! 開けて!!」
「ミカかよ、 待ってろ、 今開ける」

ドアを開けるとサンバの衣裳のミカがロドリゲスに抱き着いた。

「お、 おいおい、 その恰好でここまで来たのかよ・・・」
「あぁあああああああああああああああああああああああああ!!!」
「!?」

様子が尋常じゃないミカに戸惑うロドリゲス。
ミカはロドリゲスの口に口づけをして口内を舐め回す。

「!!?」

状況が呑み込めないロドリゲス。
ミカは衣裳を拭き千切り、 ロドリゲスの服も引き裂いて肌を合わせる。

「お、 おい・・・」
「あわ・・・あわわわ・・・」

がちがちと歯を鳴らすミカ。

「おね、 お願い・・・怖い・・・」
「怖い?」
「いや・・・助けてぇ・・・」

涙をボロボロ流すミカが下着を剥いで互いに結合する。

「あぁ・・・良いよぉ・・・」
「っ・・・ミカ・・・きつぃ・・・ってそうじゃない!!
俺達こんな関係じゃあ」
「私にはアンタしか居ないのよぉ!!」

涙を流して叫ぶミカ。

「私・・・Sだし・・・みんなに嫌われているし・・・」
「・・・いや、 そんな事は・・・」
「嘘よ!! 私と一緒なのはロドリーだけじゃな、 い!!」

腰を打ち落ろすミカ。

「もうロドリーだけで良いよぉ!! ロドリーだけしか居ないのぉ!!」
「お、 おい!! ちょっと・・・」
「抵抗しないで!!」

ミカが動こうとするロドリゲスの両腕を拘束する。

「貴方までいなかったら・・・私・・・私ぃ・・・!!」

血涙まで流し出すミカ。

「・・・分かった・・・そこまで言うなら抱いてやるよ」
「ほんとぉ!?」

今までにない位笑顔になるミカ。

「そんな顔出来るのか・・・だが一旦移動しよう
ここ玄関だし・・・ドア開けっぱなしだし・・・」
「いやぁ・・・離れたく無いぃ・・・」

ミカがロドリゲスに抱き着く。

「じゃあ繋がったまま移動しよう」
「良いよぉ・・・」

ミカがロドリゲスの上体を起こす。

「エキベンって奴よね?」
「いや、 俺が立ち上がってお前が四つん這いになるのを
想像したんだが・・・」
「いやぁ・・・離れたくないぃ・・・」

むぎゅーとロドリゲスの体に抱き着くミカ。

「いや・・・そこまで力無いし・・・」
「むぅ・・・」
「・・・・・」

ロドリゲスはぱぁん、 と腰を打ち付けた。

「ああぁぁぁぁ!? ロドリィ♥ 愛してくれるのぉ♥」

とろけたミカを上手い具合に四つん這いにさせて動かそうとする。

「すごいぃ♥ ロドリー・・・好きぃ・・・結婚しよぉ♥」
「っ・・・」

ミカの締め付けが凄くなり中に出す。

「あぁ・・・体があったまるぅ・・・だいしゅきぃ♥」

ごろんと体勢を組み替えてミカはだいしゅきホールドを
ロドリゲスに繰り出した。

「ねぇ・・・パンパンして♥」
「・・・」

ロドリゲスは黙って腰を振り始めた。

「あぁんあん♥・・・あは♪ロドリー見て♪」
「?」
「パルたんに見られているよ?」

居間に来たロドリゲスとミカ。
そしてテレビではパルたんが放映されており
パルたんも見守っている。

「あはっ、 大きくなったね♥
パルたんにもせーえき出してたんでしょ?」
「・・・・・」

パルたんのエロ同人も多数存在する。

「ねぇロドリー、 私貴方だけのパルたんになるぅ♥
貴方だけの後輩魔法少女になるぅ♥
リアル肉便器になるぅ♥」
「何を」
「センパイ♥」

後輩のキラーフレーズにロドリゲスも高ぶる。

「あはぁ、 大きくなった♥
ロドリーの持っているエロ本の中身、 全部真似するよ♥
ロドリーが望むなら腹ぽても大歓迎だよ♥
私の人生全部あげる♥ だからロドリーの人生全部頂戴♥」
「っ!!」

どぶ、 どぶ、 と精を放つロドリゲス。

「ふふ・・・これは了承よね♥」
「いや・・・俺、 大分意味が分からないんだけど一体何が有った?」
「・・・・・」

笑顔になったミカの表情が一気に凍り付く。

「え、 いや、 如何した?」
「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

ミカが抱き着く。

「お願い!! お願い!! もっと!! もっと愛して!!」
「お、 おい・・・っ」

腰を乱暴に振り下ろすミカ。
精を放つロドリゲス。
何が有ったのか、 聞くのは如何やら不味い様だった。





その後、 ミカは宣言通りロドリゲスの望む様なヤマトナデシコの様な
清楚な女性になった、 そして彼と結婚したのだった。
一体、 あのサンバカーニバルの夜に何が有ったのか?
尋ねると即座に発狂して交わる事を求めるミカであった。
ミカとサンバに参加していたミカの知人のエルフによると
こう言う話だったらしい。



-回想-

「あは!! 見てアイツ!! 日本人じゃね?」
「へー・・・!?」

エルフの知人はミカが指差した方向を見てハッキリ分かった。
アレは魔物娘の御手付きだ、 しかも相当ヤバい奴の。

「おい、 アレ・・・ヤバい奴じゃん」
「何言ってるのよ、 私達はエルフよ?
そんじょそこ等の男なんて寝取れるじゃない」
「いやいや、 あれはヤバいって・・・」

知人のエルフ曰く『私の男に触ったら殺す』と体中に書かれている様な
極めて強力な魔力が体中にへばりついている様な男だったらしい。

「Hey!! お兄さん!! アタシとアバンチュール過ごさない!?」
「あー、 僕は取材中で・・・」
「もー、 そんなの如何でも良いじゃん!!」

ミカがその男に触れると体中に纏わりついた魔力がミカに襲い掛かった。
知人曰く、 体中の穴と言う穴から蛇が入る様な、 そんな印象を受けた。
その後、 ミカは叫んで何処かに走ったらしい。

―回想終了―



画して一人のダークエルフの心は砕けて従順な妻が出来上がった。
これを悲劇と呼ぶのかそれとも喜劇と呼ぶのだろうか。
少なくともロドリゲスは一つの日本語の諺を実感したのだった。


「サワルカミニハタタリナシって奴か」
「何だって?」
「何でもない」
21/09/11 22:52更新 / Mr.後困る

■作者メッセージ
Sって打たれ弱いですよね!!
と言うのをどうしても書きたくなったので書きました。

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