お泊り
確かに夕食はカイのリクエスト通りに何時も通りの料理だった。それに両親は流石にカイの居たからラブラブイチャイチャしてなかったし僕にとっては理想的なな食事風景だった。カイがあの事を言うまでは。
「もっと普段通りでも俺は大丈夫ですよ。」
「あら、どんな風にかしら?」
「レンが何時も自分の親がイチャイチャしてるって言ってたんですけど、違うんですか?」
確かに僕はそのことを愚痴ったけどさ今言わなくたっていいじゃないか、と僕は心の中で泣きながら呟いた。
「あら、それだったらもっと楽にしてもいいわね」
そう言うとお母さんは擬人魔法を解いた。
「やっぱりこの姿の方が楽で良いわね。あ・な・た早くご飯を食べさせて。」
カイは楽しそうに僕の両親がイチャイチャしているのを見ていた。
食事も終わり僕の部屋で僕とカイはのんびりしていた。
「なんでカイはあの事を言っちゃったのさ。」
「別に言うななんて言われてないからな。」
「確かに言わないでって言ってないけどさ、普通は言わないでしょ。」
「でも楽しかったから良いだろう、食事は楽しく明るくしたいものだろ。」
「僕は楽しいより恥ずかしかったけどね、でも君が一人でご飯を食べるのが寂しくなったら何時でも家に来て良いからね。お父さんとお母さんには僕が言っておくから。」
「迷惑にならないか、そんなことしたら。」
「大丈夫だよ、僕もカイと食事するのは楽しいし、カイが来るのはお父さんもお母さんも喜んでたから。」
「だったらそうさせてもらう事にするよ。」
「そうしなよ、そう言えばお風呂が沸いているからカイが先に入りなってお母さんが言ってたのを忘れてた。」
「そうなのか、だったら先に入らせてもらうかな、ジパング式の風呂はゆっくり入れるからな。」
そう言うとカイは僕の部屋から出てお風呂場へ向かっていった。
「なんか今日はカイに振り回されている様な気がするな、いつもは僕がカイを困らせたりするのに。」
僕はそう呟いて今日の出来事を思い出してみる、カイの家での出来事……これはいつものカイだったらあんな話はしない、さっきの食事の時だっていつものカイだったら人がイチャイチャしているのを楽しそうに見ることは無かったはずだ。
思い出したら何か納得がいかなくなってきた、理不尽なのは自分でもわかっているでも、いつも彼に迷惑をかけたり困らせたりして彼に甘えてきたのだ、いや彼に甘える方法を僕はそれしか知らないのだ。
ん、待てよカイは今お風呂に入っている、だったら今からでも逆転できるの方法を思いついた。でもこれをやると自分も恥ずかしい上に普通に対処されたら余計に恥ずかしさが増える。
僕に今できることは二つ。
@恥を忍んで計画を実行する。
A最悪の場合を考えてこのまま待っている。
僕は@を選ぶ、いやこのままじゃ僕のプライドが許さないし、虎穴に入らずんば虎児を得ずと言う言葉もあるくらいだ@を選ぶしかないのだ。
そう決心して僕は彼がいるお風呂場へ向かった。
やはりジパング式の風呂はゆったりできるからいいな、と俺は湯船に浸かりながら考えていた。
「僕も入るね。」
理解するのに多少時間がかかったが、声からしてレンだとわかり振り返りながら『お前ふざけるな』と言いかけたがレンの姿を一瞬見たとたんに声が出なくなり振り向きかけた体も無理やり元に戻した。
レンが入浴中に入ってくることは性格からして予想がついていたが、まさか翼で体を隠しているもののタオルも巻かないで入ってくることは予想外だったからだ。
「お前、せめてタオルぐらい巻いて来い。」
俺は少し落ち着いてからようやく声が出せた。
「子供の頃はそんな事は気にしなかったじゃん。」
「子供の頃はだから気にしなかったんだろうが。」
「別にいいでしょ、僕は今でも気にしない事にするから。」
「俺が気にするんだよ。」
「まぁ、そんなことはどうでもいいからさ僕の翼を洗ってくれないかな?」
「何で俺がやらなくちゃいけないんだよ。」
「だって僕だとうまく洗えないんだもん。」
俺は結局断れなく渋々ながらもレンの翼を洗うことになった。
レンの翼を洗い終えたあと俺たちは背中合わせにして湯船に浸かることになった。
「久しぶりだね、僕とカイで二人一緒にお風呂はいるの。」
「そうだな。」
好きな人がいるのに何でこんな事するんだよ。
「僕は子供の頃に戻ったみたいで楽しいよ。」
「そうか。」
こんな事されたら勘違いしそうになるじゃないか。
「僕は君と幼馴染で凄くよかったと思ってるよ。」
「そうか。」
お前が『俺の事を好きなんじゃないか』って。
「ねぇ、元気ないけど大丈夫?」
「悪い、のぼせたみたいだからあがる。」
「うん、わかった。」
自分の都合のいい考えにイライラしながら俺は風呂からあがった。
僕の作戦は大成功に終わった……はず。
それでも僕にも精神的に被害が出てる、だったら今から決着をつけるしかない。
そう決心して僕は自分の部屋のドアを勢いよく開けた。
「カイ、とても大事な話があるんだけど。」
「ん?なんだ急に。」
「あのね、ぼっ僕は君のことが。」
胸の鼓動が徐々に速く、まるで飛び出しそうなくらいになってくる。
「俺のことが?」
「……すき……です。」
「悪い、よく聞こえなかった。もう一回言ってくれ。」
「もう一回だけ言うからちゃんと聞いててよね。」
「ああ。わかった、ちゃんと聞いてる。」
さっきは緊張して声が小さくなってしまった、だから深呼吸した後、声をお腹から出すようにして叫んだ。
「僕は君のことが好きです、愛しています。これでわかった?」
「あぁ、わかった。でもそうすると俺は自分自身に嫉妬していたってことになって……。」
彼は予想外に大きな声にビックリしたのか目をパチクリさせた後、すぐに何かを考え込んでしまった。
「ねぇ、答えは?」
「だぁぁああ、意味わかんなくなってきた、答えは明日でいいよな?俺はもう寝る。」
「え゛!ちょっと待ってよ、ってもう寝てるし。しょうがない僕も寝ようかな。」
そして僕はベットに入り込んで付き合えますようにと神様に願うのだった。
「もっと普段通りでも俺は大丈夫ですよ。」
「あら、どんな風にかしら?」
「レンが何時も自分の親がイチャイチャしてるって言ってたんですけど、違うんですか?」
確かに僕はそのことを愚痴ったけどさ今言わなくたっていいじゃないか、と僕は心の中で泣きながら呟いた。
「あら、それだったらもっと楽にしてもいいわね」
そう言うとお母さんは擬人魔法を解いた。
「やっぱりこの姿の方が楽で良いわね。あ・な・た早くご飯を食べさせて。」
カイは楽しそうに僕の両親がイチャイチャしているのを見ていた。
食事も終わり僕の部屋で僕とカイはのんびりしていた。
「なんでカイはあの事を言っちゃったのさ。」
「別に言うななんて言われてないからな。」
「確かに言わないでって言ってないけどさ、普通は言わないでしょ。」
「でも楽しかったから良いだろう、食事は楽しく明るくしたいものだろ。」
「僕は楽しいより恥ずかしかったけどね、でも君が一人でご飯を食べるのが寂しくなったら何時でも家に来て良いからね。お父さんとお母さんには僕が言っておくから。」
「迷惑にならないか、そんなことしたら。」
「大丈夫だよ、僕もカイと食事するのは楽しいし、カイが来るのはお父さんもお母さんも喜んでたから。」
「だったらそうさせてもらう事にするよ。」
「そうしなよ、そう言えばお風呂が沸いているからカイが先に入りなってお母さんが言ってたのを忘れてた。」
「そうなのか、だったら先に入らせてもらうかな、ジパング式の風呂はゆっくり入れるからな。」
そう言うとカイは僕の部屋から出てお風呂場へ向かっていった。
「なんか今日はカイに振り回されている様な気がするな、いつもは僕がカイを困らせたりするのに。」
僕はそう呟いて今日の出来事を思い出してみる、カイの家での出来事……これはいつものカイだったらあんな話はしない、さっきの食事の時だっていつものカイだったら人がイチャイチャしているのを楽しそうに見ることは無かったはずだ。
思い出したら何か納得がいかなくなってきた、理不尽なのは自分でもわかっているでも、いつも彼に迷惑をかけたり困らせたりして彼に甘えてきたのだ、いや彼に甘える方法を僕はそれしか知らないのだ。
ん、待てよカイは今お風呂に入っている、だったら今からでも逆転できるの方法を思いついた。でもこれをやると自分も恥ずかしい上に普通に対処されたら余計に恥ずかしさが増える。
僕に今できることは二つ。
@恥を忍んで計画を実行する。
A最悪の場合を考えてこのまま待っている。
僕は@を選ぶ、いやこのままじゃ僕のプライドが許さないし、虎穴に入らずんば虎児を得ずと言う言葉もあるくらいだ@を選ぶしかないのだ。
そう決心して僕は彼がいるお風呂場へ向かった。
やはりジパング式の風呂はゆったりできるからいいな、と俺は湯船に浸かりながら考えていた。
「僕も入るね。」
理解するのに多少時間がかかったが、声からしてレンだとわかり振り返りながら『お前ふざけるな』と言いかけたがレンの姿を一瞬見たとたんに声が出なくなり振り向きかけた体も無理やり元に戻した。
レンが入浴中に入ってくることは性格からして予想がついていたが、まさか翼で体を隠しているもののタオルも巻かないで入ってくることは予想外だったからだ。
「お前、せめてタオルぐらい巻いて来い。」
俺は少し落ち着いてからようやく声が出せた。
「子供の頃はそんな事は気にしなかったじゃん。」
「子供の頃はだから気にしなかったんだろうが。」
「別にいいでしょ、僕は今でも気にしない事にするから。」
「俺が気にするんだよ。」
「まぁ、そんなことはどうでもいいからさ僕の翼を洗ってくれないかな?」
「何で俺がやらなくちゃいけないんだよ。」
「だって僕だとうまく洗えないんだもん。」
俺は結局断れなく渋々ながらもレンの翼を洗うことになった。
レンの翼を洗い終えたあと俺たちは背中合わせにして湯船に浸かることになった。
「久しぶりだね、僕とカイで二人一緒にお風呂はいるの。」
「そうだな。」
好きな人がいるのに何でこんな事するんだよ。
「僕は子供の頃に戻ったみたいで楽しいよ。」
「そうか。」
こんな事されたら勘違いしそうになるじゃないか。
「僕は君と幼馴染で凄くよかったと思ってるよ。」
「そうか。」
お前が『俺の事を好きなんじゃないか』って。
「ねぇ、元気ないけど大丈夫?」
「悪い、のぼせたみたいだからあがる。」
「うん、わかった。」
自分の都合のいい考えにイライラしながら俺は風呂からあがった。
僕の作戦は大成功に終わった……はず。
それでも僕にも精神的に被害が出てる、だったら今から決着をつけるしかない。
そう決心して僕は自分の部屋のドアを勢いよく開けた。
「カイ、とても大事な話があるんだけど。」
「ん?なんだ急に。」
「あのね、ぼっ僕は君のことが。」
胸の鼓動が徐々に速く、まるで飛び出しそうなくらいになってくる。
「俺のことが?」
「……すき……です。」
「悪い、よく聞こえなかった。もう一回言ってくれ。」
「もう一回だけ言うからちゃんと聞いててよね。」
「ああ。わかった、ちゃんと聞いてる。」
さっきは緊張して声が小さくなってしまった、だから深呼吸した後、声をお腹から出すようにして叫んだ。
「僕は君のことが好きです、愛しています。これでわかった?」
「あぁ、わかった。でもそうすると俺は自分自身に嫉妬していたってことになって……。」
彼は予想外に大きな声にビックリしたのか目をパチクリさせた後、すぐに何かを考え込んでしまった。
「ねぇ、答えは?」
「だぁぁああ、意味わかんなくなってきた、答えは明日でいいよな?俺はもう寝る。」
「え゛!ちょっと待ってよ、ってもう寝てるし。しょうがない僕も寝ようかな。」
そして僕はベットに入り込んで付き合えますようにと神様に願うのだった。
10/05/20 01:30更新 / アンノウン
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