読切小説
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いつもと少ししか変わらない日常
ちょっと昼寝をしていて、気がついたら瑠璃色の綺麗な髪色をした俺の幼馴染が俺の腕を枕にして寝ていた。

いつもの事だ、彼女は俺が寝ていると大抵はそこがどこであれ俺の隣に来て一緒に寝てしまう癖があるという。(本人談)

まぁ別に俺は困らないし、むしろ嬉しいから良いんだが彼女としては男のベットに潜り込んだりするのは怖くないのだろうか?

怖くないからやっているのだろうが、これは俺が襲わないとわかっているからやっているのだろうか?だとしたらなんかすごく自信を無くすな。

それにしても、改めて見なくても彼女はかなり可愛いと思う。俺の腕のぐっすりと寝ている彼女の寝顔をまじまじと見つめてみる。いつから俺は彼女に心を奪われていたのだろうか?

彼女の頭をそっとなでながら考えてみる……小さい頃から一緒にいて、二人でいつも遊んでる内に二人でいるのが当たり前になって、それでいつの間にか離れるのが怖くなって、それで結局今まで怖いって理由で腐れ縁の関係のままなんだよなぁ。

恋なんかじゃないのかもしれない、関係を崩すのが怖いだけなのかもしれない、でも俺が彼女が大事なのは本当だその気持ちには嘘偽りは絶対にない。

「んぁ?……あれ、寝てたや」

そうこう考えてる内に彼女が起きたようだ。彼女は髪の色と一緒で綺麗な瑠璃色をした羽で俺に抱きついてきた。

「えへへー、あったかーい」

こっちは羽のせいで暑いんですが。だけどまぁいつも通りの日常で。

「あのさー、言い出せなかったんだけどキミってさ、ボクの事……スキ?」

……何をいきなり言い出すんだろう?暑さでおかしくでもなったのだろうか?

「言っとくけどボクはオカシクなんか無いからね?あの……その……ずっと言い出せなかったから」

彼女は顔を真っ赤にして恥かしがる、気のせいか彼女の頭から湯気が出てる気もする。
答えは決まっているのだがここまで来るとからかいたくもなるような。

「ボクはね、ずっと昔からキミのことがスキだったよ。でもね、ずっと一緒にいてこれがスキって感覚なのかどうか分からなくなってたんだよ。だけど、ずっと一緒に居たいって気持ちは多分スキだって事なんだと思う」

彼女は俺と同じ事を考えていたんだ、一緒にいて離れたくなくてそしたらお互いにかけがえの無い存在になってて……

俺は彼女をそっと抱きよせて口付けを交わした。これが自分の答えだと表すように、お互いの気持ちを確かめるように。

俺と彼女の変わらない毎日はいつまでも続いていく。
14/09/17 08:43更新 / アンノウン

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