連載小説
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想い
悩みを彼に話すべきなのだろうか?「ボクと君が出会ったのは運命ですか?ボクが君に抱いている感情は恋なんですか?それとも同情ですか?」って、そんなこと聞けるわけが無い。大体、自分自身でわからない感情を他人がわかるわけ無いんだ。それに、わかったとしてもボクが抱いている感情が同情だったら彼を傷つけるだけだ。
彼は話したくないような事だったら別に話さなくてもいいよと言ってくれた、どうやらボクが話さないでいるのをそう考えたようだ。『優しい』ボクは彼のことをそう思った、それと同時にこんなにも優しい彼にどうして寂しさが住み着いているのだろう?ボクは彼の寂しさの謎がより気になると共に彼のことが心配になっていった。
ボクは彼に聞いた、何故君はそんなに寂しそうなの?と。たとえこの質問が彼の傷跡を逆撫でするようなものだとしても、ボクが彼の寂しさを取り除くために必要のことだから聞いた。
すると彼は少し驚いたようだったが、すぐにそんなことは無いよと否定した。やはり、寂しさが奥底に隠れている笑顔で。
その笑顔にも寂しさが隠れているよとボクは彼に言った。彼はさっきと変わらない笑顔でボクを見つめ、気づかれちゃったならしょうがないね理由は……話した方がいいかな?とボクに聞いてきた。ボクはその質問に首を縦に振った。
10/10/21 21:18更新 / アンノウン
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■作者メッセージ
この気持ちが恋だとしても同情だとしても、彼の寂しさを取り除いてあげよう。
それが僕にできることだから。

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