連載小説
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伝わったもの
叙々苑での焼き肉を済ませた俺、千石皇牙は早速動画作成の続きに入ることにした。

今回のテーマは相手がいる男女を引き裂き奪い取る者、およびそれを肯定する異常者の強盗に対しての俺の意見だ、我ながら辛辣なことを言ってはいるが間違ったことを言っているつもりもなければ不届き者のクズに遠慮するつもりもない。

明日も休みとはいえさすがに丸1日起きてるのは疲れたが何とか動画は出来上がった…外が明るいと窓を見て思う。
後はこれを投稿すれば…そうしようとしたがさすがに限界だった。基礎を完成させて修正を加えたりしていたところですでにかなり限界は近かったが…そんなことをぼんやり考えて俺は意識を手放した…









俺が目を覚ますとそこには、カードに写っていたデーモンの魔物娘が俺を看ていた。彼女を見ると図鑑サイトの挿し絵のデーモンとは違い膝丈のスカートにロングソックスをはいているようだ…どうやら寝室に運んでくれたらしい…俺が起きようとすると彼女は『もう少し寝てなさい…貴方身体にかなり無理をさせたのわかってるの?』と言う。俺は「おれの動画を待つものが居る、だから応えねばならないんだ」と返すと彼女は『…そこまで言うならその動画を見せてもらえないかしら?』と聞いてくる。おれがイメージするデーモンとは少し違うようだ…と思う。動画を見るためのやり方を教えて俺はもう一眠りすることにした。




それから目を覚ましたのは恐らく十時間ほど寝たらしく完全ではないものの相当回復したと感じる。起き上がった俺を彼女は『起きたのね、貴方の動画を見させてもらったわ…言い方はともかく間違ってはいないわね…そして』彼女がは俺が上げようとした動画も見たことを騙り『言い方がド直球で鋭いけど言い分は大いに頷けるわ…こんなひどいことをするのがこちらの世界には居るなんてね…』と肯定よりに彼女は見たらしいが彼女は『自分が傷つくのは怖くないのか?相手がいくらひどいやつとはいえここまで言うのか?』と聞いてきたので俺は「なぜ異常者に遠慮したり考える必要がある?自分の身は自分で守れる」と言い、あるスプレー缶を取り出した。この中にはレシニフェラトキシンと言う物質が溶けるギリギリの濃度の液体が入っている。
彼女は『自己防衛にしては攻撃性高すぎない…?目とかに当たったら…』と言うも俺は「刃物と言うのはなまくらよりも切れ味が鋭すぎる方がまだ安全だ、なまくらだと怪我をしたときに傷口がきれいな形にならないなることが多いようにな」と返す。
彼女は『それだけのことがあるわけね…』と言う。俺は「ああ、俺含めて貴女の居る世界より人間は数段上醜いし貴女方の思うほどきれいではないぞ。ならこちらからも聞くが自分のために平気で他者を貶めるわ殺すわ、それがこの国のどこかで毎日起きている。戦争が起きてこそいないがこれは平和か?」た問いかけると彼女は『予想したより深刻ね…貴方の動画もあながち容赦が無さすぎると言うわけでもないのかも…』と深刻そうな顔をしている…

彼女が大いに頷けると言った動画の内容の一部を抜粋すると「ならお前たちの決まり文句が通るならお前たちは劇薬を飲まされて慣れれば快楽になるというならレシニフェラトキシンのトゲだらけで返しつきな結晶を全身の粘膜に突き刺してやろうか?ん?」と涼しい顔で言っていたり「あれらは異常者の強盗だ。人権を与えるがない、あの思考は滅ぶべき人類の負の遺産でありそれを肯定するものも然り」と言ったり「空想は自由自在でなんでもできるなら[何もかも自分好みで恋人も伴侶もいない理想の相手との理想的な恋]ぐらい余裕でできるはずだ。なのに何故お前たちは『いい女・いい男には必ず恋人や伴侶がいて、自分たちは正攻法ではそういった相手とは付き合えないのだから奪うしかない』と考えているのか。その時点でお前たちは何にも勝利できていない(これは特に持論としているもの)」と言ったり『そちらからやってきた以上反撃されても文句は言わないと言っているのを理解しているのか?しているならよほど腕に自信があるか首から上が皮の塊か本当にしてない脳ミソ三グラム股間直結型野郎なんだろう』と言っているものだ。我ながら間違ったことを言っているつもりもなければ遠慮するつもりもないと思う。彼女は『なるほど…』と一言だけ言うと『言い方はともかく、貴方の意思は伝わるし意見そのものに対しては私達も多いに賛成よ…そんなやつらは誰からも愛されずに孤独で苦しみ続けたら良いのよ…』と言う。
だが奴らはその程度の罪では足りない。それこそ人生が再構築不能になるくらいに壊れてほしいと思う。それこそどうしたら良いとも
彼女はそれを察したらしく『もっと多くの仲間がいるわね…この事を魔界で伝えて欲しいわ。』と言う。
俺が迷っていると彼女は『貴方が手を下す必要はない、昔から生き物は生存競争があり適応できなかったものは淘汰されていく。貴方はそのきっかけになれる』と力強く言う、その目に嘘は感じられない…

さらに彼女は『私の姉は魔王軍で交渉とか広報とかを担当しているものの一人よ、私がパイプを引き受けるわ…』と覚悟した目で言う。

俺は「なら頼む、今の世界を破壊出来るなら力を貸してくれ…」と絞り出す

すると彼女は『なら、一度魔界に行くわよ。貴方の動画を見れるように準備してくれるかしら?』と力強く言う

俺はノーパソに動画のデータを保存してバッテリーチャージャーもフル充電して着替え、フルチャージされたところで準備を終えた














彼女は空間から恐らく小規模な時空の裂け目を作り、俺に着いてくるように言う。そのまま着いていくと図鑑世界の資料で見た魔王城が見えてきた…
どうやら城のものたちによるとみたいな彼女はレイラと言うらしく通された後に客間らしきところで少し待っているとレイラは『さあ、行きましょう。貴方の叫びと覚悟を聞かせてあげて』と言う。俺はノーパソとバッテリーチャージャーを持ち彼女についていく



そして俺はノーパソを起動して保存した動画を連続再生に設定、移動したところに居る沢山の高位の魔物娘たちに俺の動画を見せる…





最後の動画が終わると、そこにいた魔物娘たちの意見は概ね『言い方はともかく深刻さをしらせてくれたことには多いに感謝している』と言う感じだった。初めて俺の動画が満場一致で認められたことに俺は崩れ落ちそうになるのをこらえるだけで精一杯だった。

彼女が言うには魔界の大御所だったらしく確かにそれなら進攻するかどうかの権限もあるわけだと思っているとレイラは『もうひとつ伝言よ、貴方も私も休めとのことよ』と言われた。

俺は「確かにある程度は魔界の男日照りに任せれば今よりはましになるだろうし仕事もちょうど終わったからちょうど良いかもな…」と言うと彼女は『終わった?』た聞いてきたので俺は「ああ、会社の社長が不祥事やっててつぶれた」と返す。彼女は『だから最新のひとつ前の動画は不祥事関連を…説得力の塊ね…というか』「経験者は語る、だろ?」と彼女が言い終わる前に言うと彼女は頷く

そうして通された客間とは別の部屋に通された。

荷物がその部屋に運ばれているのを俺は見て「やってくれたのか…」と思っていると彼女は『疲れてるでしょう、シャワー浴びてきたら良いわ』と言う。

浴室でシャワーを浴びると達成感と本当に魔界に来たんだなと言う感情がゆるりとやってくる…

シャワーから上がると俺は動画のときに来ているマスクとスーツを着けると彼女は『なかなかの凶悪そうな獣人みたいな格好だけど好きなの?』と聞いてきたので俺は「ああ、と言うより並程度の力しかなくて見た目も優れてるわけでないからこのスーツは俺の心を強くしてくれるお守りみたいなものだな…」と返す。それを聞いた彼女は『なるほどねぇ…面白い話を聞かせてもらったわ。続きはシャワー終わってから…』と彼女もシャワーに向かい、しばらくして着替えた彼女にゆっくりと、優しく抱き抱えられた。そして『遅くなってごめんね…』と言う。俺としては初めて満場一致で認められたことに喜びを感じていると言うのに何を謝るのか…と思う。すると彼女は『ここまで深刻になっていることに気づかなかったから』と言うも「そもそも知ったの割りと最近では?」と返す。すると彼女は「それはそうだけど…」と言う。それに俺は「なら、俺は感謝の方が強い」と言いさらに「ここに連れてきてくれたことで良い方向に変わるならそれが一番だ」と本心を言う。そして「俺としても礼をしたいが…」と言うと彼女は『なら…』とゆっくり俺を離す。そして『私と契約して共に腐った世界を壊してくれないかしら?』と言う。

俺は「勿論だ、今からは相棒として…」と続けて言おうとすると彼女は『そして夫婦として、ね…💙』と言う。言いたいことの意味をとられた俺は若干不機嫌になるが彼女は『そうとなれば…💙私の初めてを受けとりなさい…💙💙💙』とスカートをゆっくりとたくしあげていく…流石魔物娘というか俺の好きなことを読み取ったのだろうかと思う。

そんなことを考えていると彼女はゆっくりと俺に近づき『いろいろ考えているようだけどここは既に結論を出しているわよ?』と俺の下腹部から股間にかけて優しく撫でている…なにかが流れ込んでくる感覚に困惑しているとさらに彼女は『これ、姉さんたちからの報酬の1つよ。』と小瓶を出し中身を口に含むと俺に口移しでその中身を飲ませてきた…。

何を飲ませたのかは分からないが俺の身体が一気に熱くなる…










それから身体の異変が収まると俺の着ていたスーツは俺と1つとなり元々の俺の姿と凶悪そうな獣人と彼女が称した姿の中間のような姿に変わっていた…

鏡で姿を見る…蒼黒の毛並みに黒紫の髪、緋色の瞳、そして並大抵の刃物より鋭い爪と俺が求めていたスーツの要素を残しつつヒト型を保ち肘から肩や膝から上などは人間のときと肌の質感は同じだ…
俺が「何がおきたんだ?デーモンの伴侶のインキュバスにしても姿がかけ離れている…」と聞くと
彼女は『そのスーツが貴方を支えてきた。貴方の意思に混沌の雫が応えたのよ。』と言う。

「混沌の雫?」と聞くと彼女はその説明をしてくれた。と言うのも旧時代の混沌の魔物は今もそうだが姿を変化させることに関しては魔物のなかでも随一だったらしくその魔力が高濃度で溶けた液体。そしてその液体に適応するのは強い意思を宿し理想の姿のあるもの。と言うことだったらしい。
俺は「適応したからこの姿を…?」と聞くと彼女はさらに俺を驚かせた。と言うのも彼女が言うには『此は中間体ね、貴方が望めば恐らくだけどより強くより鋭い力にも変わると思うわ』と言った。とは言え元々の姿はヒト型の獣の化物だっただろうからなにかおきない限りはならないでおこうとも思った。







そうして彼女は『もう人間としての貴方は死んだ。貴方のやりたいことをやって行けば良いのよ、もう縛るものはないんだから』と言う。

だが彼女の頬が赤く限界が近いのは分かった、すると彼女はおれをゆっくりと仰向けに寝かせて『元々美味しそうな男としか会わないようになってたけどインキュバスになると我慢できないくらいになって…💙💙』と言い俺のズボンを下ろしていく…元々の面影があまりないくらいに怒張した男性器は天井を向いている…

すると彼女は一気に腰を落としていく…大丈夫なのかと思っていると『私を傷物にした以上、契約は成立してもう逃げられないわよ…💙💙💙』と言う。
とは言え逃げるつもりはないし理解のある女だから逃がしたくもないと思う。それが伝わったのかどうかは分からないが彼女は嬉しそうに身体を倒し自分の口で俺のそれを塞ぎ腰だけを激しく動かしていく…

未知の凄まじい快楽に耐えられずに最奥部に達する度に精を迸らせていく…だが消耗する感じも萎える感じもない、これは…!!











しばらくして、彼女が『流石凶獣の因子が出ているわね…💙』と言うが俺は何の事かわからず聞き返すと彼女は『混沌の雫には変化させる効果があるのは話したけど、貴方の姿の特徴が旧時代の魔物、種族としては凶獣の要素が強く出ているわ。凶獣は魔力こそ低いけど物理面なら上位の能力を持っていて爪の一撃は城壁を貫き、腕の一撃は若木を爪楊枝のようにへし折るパワーがあって速度も音速越えの物理なら相当強い魔物。とかつての魔物を記した図鑑に書かれていたわ』と聞かせてくれた。俺が望んだ力がまさかそんな種族をルーツとしていたとは…と思っていると彼女はさらに『そして、一度スイッチが入ったら発情期の荒さも段違いよ、だから貴方はインキュバスなりたてでも適応したし、まだまだおさまって無いんじゃないかしら?』と言い仰向けに体制を変えて『さぁ、貴方の滾る本能を全部私にぶつけてみなさい…💙💙』と妖しげに、しかし強い愛のこもる声色で言い俺を手招く。

ゆっくりと未だ衝動の治まらない男性器を彼女の呼吸に応じて柔らかそうに動いている俺の頭よりふた回りは大きい胸に当てるとそれを察したのか彼女は思い切り男性器を挟み左右から交互に擦る…柔らかいのに押し返すような弾力性もあり素晴らしい快楽が本能により俺の腰を突き動かさせる…!



しばらくして、彼女の胸の谷間は白く染まった。彼女は皮膚からも精を吸収できるらしく少しして出した精は全部無くなっていた。

彼女にふれたいが手の爪が彼女を傷つけかねないと思っていると彼女は『もちろん、貴方の意思で爪もひっこめられる。と言うより元々の人間の面影を残した姿になれるわ』と言う。

意識をしてみると、手がもとの姿に戻った。これは本当に利便性が高い上で望んだ力とも言えるものだ…

彼女は『貴重ではあるけど使い道が狭いものだったらしいわ、貴方に適合したようで何よりよ💙』と嬉しそうに言う。

手がもとに戻ったので彼女の腰を持ち、思い切り最奥部を衝くと彼女は幸せそうに震えた、そして『こっちも貴方のものよ、召し上がれ…💙💙』と俺の手首をつかみ自分の胸に当て、心臓辺りが光ると胸から白い雫が滴り始めた。俺は本能のままに両手で感触を堪能しつつしゃぶりつき、腰を何度も思い切り叩きつけるように突き上げていく…
















それから衝動が落ち着いた頃には彼女に俺は抱き抱えられていた。そして『凶獣に相応しい強い本能…貴方の女になれたことに喜びを感じているわ…💙』と俺を撫でる、そのまま俺は意識を手放した…









翌日、俺は用意されていたマナケージで家を一括購入した。どうやら蒼人とも近所になるようにしてくれたらしい。これならまた2人、いや4人で動画を作ることが出来るかもしれない。そう思っていると教団の連中が攻めてきたらしい。これ以上俺や蒼人からなにも奪わせはしない…その意思と怒りにより俺は凶獣としての姿を解放する…






そこからは蒼人曰く「出荷のよう」だった。と聞いた、と言うのも取り囲んだ奴らにつんざくような咆哮を上げ上に跳ぶとロープを出して全員まとめて捕まえるように縛り魔物娘があつまっているところにぶん投げたらしい。それに対して俺は「人間はそこまで簡単に変わるとも思えないが次はないとそこにいる魔物娘たちに伝えれば間違いを犯したとしても徹底的に叩きのめす大義名分が立つしな」と返す。

蒼人は「前々から力ほしい言ってたしな、何とも美女と野獣、いや美女と凶獣か」と言うとレイラは『そうね…さてと、ほかのも溜まってるはずだし失礼するわね』とインキュバスの姿に戻った俺を連れていく、今回のことも俺たちの動画チャンネル『凶獣会チャンネル魔界支部』の動画に出来そうだ…そう思いつつ俺は帰宅する。

おわり
23/06/24 19:14更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

今回の話はいかがだったでしょうか?

ご意見、ご感想などありましたらお待ちしております

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