連載小説
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本物を超えるものを知った男
光が収まると、そこにはカードに描かれていた女が実体化していた…頬を叩くも夢ではないらしい…
とりあえず「遠いところからお疲れ様…?」と言うと彼女は『ふふ、ありがとう…♪』と微笑みを見せる。
とりあえず自己紹介から始める。蒼井瞬と名乗ると彼女は『私は流華と言い鰻女郎と言う魔物娘です』と名乗ってくれた。自己紹介もそこそこに俺は夕食を作ろうとしたが鰻の魔物娘に偽物とはいえ鰻の蒲焼きを食わすのはどうか…?と思ったが彼女は蒲焼きのタレを見て『気にしなくて大丈夫、私も鰻は好きよ…♪鰻の魔物娘だけど』と悪戯っぽい笑みを浮かべる。
安心した俺はまず長芋をすりおろしていく、すると彼女は『鰻は使わないんですか?』と聞くが俺は「鰻は高いからな、だからこれは鰻の蒲焼き風のものだ。代用とも言える」と返して昆布茶を追加しようとすると彼女は『それなら…♪』と自分の粘液を入れていく。魔物娘のことは聞いているが面食らった。だが不思議とまとまりやすく取り分けやすくなったのでそのまま長芋を片栗粉を片面にだけまぶした海苔の上にのせて広げ、レンジで少しだけ温めていく。こうすると切れ目とかが入れやすいのだ。

温め終えて切り込みを入れる、そして海苔の面を上にしてフライパンにやや多めの油を敷いて揚げ焼きの要領で火を通していく…
火を通して一度取り出し、油を拭いてタレをフライパンに入れて絡めながらさらに焼いていく…美味しそうな匂いと焦げ目がついてきたので炊きたてのご飯にのせ薬味を添えて完成だ。

いつもよりさらに美味しそうな匂いがする。これは期待できそうだ…といただきますを済ませてたべていく。
いつもより明らかに美味しい、彼女の粘液が理由だと思うが米が進むのなんの…本来はあしたの分まで作ったのだがその分までたべてしまった。

食べ終えて洗い物を済ませ、彼女に『すごいな、本物の蒲焼きと比較しても見劣りしない味だよ…』と彼女の手を取り言うと彼女は『それなら、本当に良かった…♪♪』と嬉しそうに頷く。










それから少しして風呂が沸いたが彼女に先に入るように言うと彼女はあることを話し始めた。と言うのも『鰻女郎にとって自分の粘液を絶賛されるのは求婚に等しい』と言うことだった。実際顔立ちや少ししか接してはいないが性格も今時にはめずらしい穏やかで献身的な女と思うし鰻が大好物な俺にとって彼女の粘液で生まれた鰻の蒲焼き風の味に胃袋を握り潰さんばかりに掴まれていたのだ。
それに鰻が大好物な俺の妻が鰻の魔物娘。出会うべくして出会ったと言える組み合わせにも思える…彼女もそれは理解しているようで俺に身体を巻き付けてくる。とりあえず風呂場にいこうと言うと彼女の頬に朱が差す。

風呂場に着いて服を洗濯かごに入れると彼女はすでに服を脱いで待っていた。鰻の魔物娘というだけあり下半身は改めて見てもでかい鰻そのものだ。滑りが光りに反射して独特の光沢がある…そしてゆっくりと視線を移していくと、服の上からでもわかったが、立派なモノをお持ちだ…俺の頭も挟めば隠れるくらいに…と思っていると彼女は『全部貴方のものですよ、このぬるぬるな鰻ボディも、おっぱいも…♪♪』と嬉しそうに言う。

ゆっくりと近づいていくと俺はぬるぬるな彼女は俺に巻き付くように密着してくる。独特の弾力性と滑りがうまく位置を定めにくくくすぐったいが彼女は器用に俺の身体を洗い始める。粘液には石鹸の効果まであるのか…と驚いているうちに彼女は俺を洗い終えたらしい。

しばらく抱き抱えられながら湯船に浸かる、彼女も全部は入らないので下半身の先端は洗面器に湯を張ったものに浸けている…不思議と身体の調子が良くなっていく感じがする…そして興奮も元々あったが少しづつ高まっていく…

彼女もそれを察したようで『魔物娘としての喜びも高まってきています…♪♪』と嬉しそうに俺の下腹部に手を伸ばし『準備は出来てきてますね…♪♪結構結構…♪♪♪』と下腹部を撫でている…





風呂から上がると、不思議と粘液はベタつかず身体に吸収されたらしいと思うと彼女は『ふふ、こっちです…♪』といつのまにか寝室が別のところに繋がっていた。訳がわからない…

そのまま見回すと彼女は俺に巻き付き運んでいく…そして少し透明度のある布団らしき所に着く。なんだこれは…

彼女は『疑問を説明していくなら、ここは魔界でカードに付いていた石を使うことで私の家と繋げたわ。私の故郷でこれは魔力とかで作られた布団ですね、こんな見た目でも防寒、耐熱どちらもこなせるのよ♪』と言う、触ってみると不思議な感触だが言っているように暖かく風通しもよさそうだ。
そのまま彼女は俺を抱えて仰向けに寝転がり『さぁ、始めましょう…💙💙』とバスローブを脱ぐ。
彼女の肢体が露になり、ぬめりのある粘液により独特の光沢がある肌が見える…ゆっくりと上から見ていく。切な気に俺を見る眼、上気した頬、俺の頭も容易におおえる大きさのツンと少しだけ上を向いた真ん丸な胸、反比例するように健康的な細さの腰、そしてぬめりの大元である鰻女郎の名前の由来である巨大な鰻の下半身…鰻が大好物な俺だが、こっちの意味でも鰻を食うことになるとは思わなかったと思うと彼女は『ふふ、召し上がれ…💙💙』と巻き付くのを緩める、相変わらず滑るのでうまく体勢が維持できず彼女の胸元に飛び込んだり押し倒す格好になったりとうまく動けない…
すると彼女は『私が覆い被さった方が良い?』と聞いてきたので頼むことにした。彼女は『一応、滑りは調整出来るんだけどせっかくだしね…💙💙』とぬりゅん!と向きを変えていく。彼女が俺を見下ろすかたちになると『では、いただきます…💙💙💙』と腰を密着させてきた。未体験ゾーンに後ろからぶっ飛ばされたように彼女が与えてくる快楽に頭が焼き切れそうになりパクパクしていた口を彼女は自分のそれで塞ぐ…、ぬめった舌が俺のそれに絡み付き、息もままならない、柔らかい感触と弾力性のある感触が快楽と波状攻撃のように来て俺は意識を手放した…









俺の意識が戻ると彼女は『ふふ、まだ夜は始まったばかりよ…💙💙💙』とぎゅうぎゅうと抱き抱える力を全体で強めてくる…そうしていると彼女は『おっぱいがほしいんですね…💙💙』と少しだけ体勢を変えて目の前に真ん丸な胸が来た。先ほどと違うのは興奮しているためか先端部が浮き出てきている。俺は遠慮なく吸い付くと可能の締め付けがさらに強まり、まるでずっと排泄しているかのように精が出続けても萎えることがない…彼女の力だろう…と感じていると口に甘みが広がり始めていく…彼女は『おっぱいがほしいと思ったから出るように魔法をかけました…💙💙遠慮なく召し上がれ…💙💙💙』と、母性とただれた慈愛の混ざった表情で俺を見ている。そのまま味を堪能していく、撫でられる感触が心地良い…








それからどのくらいの時間が流れたかはわからないが、俺の主食は鰻だ。魚的な意味でも彼女を性的にたべると言う意味でも食べている。縁起を除いても彼女の性格や身体の相性がとにかく良いのだ。後者は彼女に合うように調整され彼女も俺に合うように調整されたのかもしれないが…
今日の夕食は鰻の白焼きと野菜の味噌汁だ、美味しそうな匂いがしてくる…少しして食事が出来たらしい。そもそもどこから鰻を仕入れているのかといえば、鰻の生け簀が彼女の家にはあるのだ。1日3匹位までなら減らずになんとかなるので毎日鰻が食える俺にとっては素晴らしい生活だ。

食事を終えて、次は彼女を頂く番だ…彼女の穏やかな笑みに爛れた色が混ざっていく…誘蛾灯のように俺は引き寄せられていく。幸せな夜の始まりだ…

おわり
23/04/02 01:34更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです

リクエストより、鰻女郎の話でした

ご意見、ご感想、リクエストなどありましたらよろしくお願いします

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