連載小説
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本物を超えたものを知ることになる男
俺は蒼井瞬、好物は鰻丼だ。だが鰻は高いから頻繁には食べられないことを悩んでいるとあるサイトでうなぎのかばやき風のレシピをいくつか見つけ、そのひとつに最近どハマリしている。仕事が休みな今日もその素材を買いにいこうと買い物袋を持って出掛けると、通り道に見たことのない店がオープンしていた。3日ほど前まではここは空き店舗だったはずだ…と思うが時間に余裕もあるし入ってみようと思い入ってみた。

どうやらカードゲームのショップらしくたくさんのカードがショーケースに並んでいる。気になるのはキャラクターが美女、美少女しかいない上で全て格好が際どいか性癖を刺激するような格好をしているということだ…と思いながらカードを見ていると『いらっしゃいませ』と声をかけられた。
俺が顔を声のした方に向けると店員らしき女性が居た。彼女は『いらっしゃいませ。ここに来た人は、その人に合うパックがあるんですよ』と言いそのまま店の奥に移動していった…
数分して彼女は1つのカードパックを持ってきた。
そのカードパックは青い色をして居て見てみると人魚達がこちらをみて微笑んでいるように見える、例に漏れず際どいか性癖を刺激するような格好をしているな…

値段を聞いてみると税込150円とリーズナブルだったので買い、開封をここでさせてもらえるらしく開けてみると一枚目のカードにはこのカードゲームの世界観の説明文が描かれていた。こんな世界があれば確かに良いものだ。作者のセンスが窺える…二枚目にはアクアマリンのような宝石と無色の宝石が対になるように描かれていた。三枚目にキャラクターがあると店員の女性に言われめくってみるとそこには海蛇か鰻らしき下半身の女性が描かれていた。彼女は『鰻女郎と言う魔物娘でレアリティはレアね、レアリティは高くないけど効果は保証するわ』という。四枚目は召喚のカードらしい、召喚が出来るならそれはそれで面白いなと使い方を聞いて最後のカードを捲る、すると最後のカードは宣伝だった。

店を出てスーパーで素材を買い帰宅し、カードを改めて見る。カードを見た向きによってポーズや表情が変化することに驚く。

そろそろ夕食に鰻の蒲焼き風を作ろうか…と思うがその前に召喚が出来るならやってみようかと思いカードの上に召喚カードを置く…仮に出来なくても鰻が大好物な俺にはうってつけのカードだろうから。

そんなことを思っていると水の音と共に水色の光が迸り目を開けていられなくなる…!!

続く
23/04/02 01:33更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

次回につづきます

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