連載小説
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冬休みの日常
翌朝、彼女は俺より早く起きていたが相変わらず抱きついていた

純「朝、か…」

フラマ『おはよう♪』

純「お、顔色もよくなってるな…」

フラマ『ジュンが漂わせてる精をもらったからね…♪』

純「なるほど、不調ではないから俺本体に影響でないくらいの量か」

フラマ『そゆこと♪』

純「起きるか」

フラマ『うん♪』

純「朝飯終わったら宿題仕上げてしまおう」

フラマ『うん♪』

そのまま朝食を済ませ、彼女の宿題を見る

純「これは…」

しばらくやって最後の宿題になったが、これは…

フラマ『これは今の段階では終わらせられないね…』

冬休みの感想文は、さすがに今の段階では書けないだろう…

純「っともう昼か」

フラマ『なら、お昼ごはん食べたらどうする?』

純「そうだな…なら」

フラマ『?』

純「久々にゲーセン行こうかなと」

フラマ『うん♪』

食事を終えて、そのまま自宅近くのゲーセンに向かう

フラマ『これが雪…白くて冷たい…』

彼女は雪を興味深げに手に乗せている…

純「…」

そんなことをしながら俺たちはゲーセンに着いた

純「さて、久々にやるか」

フラマ『??』

???『お、ジュンじゃないか』

ゲーセンに入るとハイオーク、オーガ、ダークエルフ、ヘルハウンドといった普通の人間なら諦観するようなメンツの魔物娘グループがいた

純「久しぶりだな、元気そうで何よりだ」

フラマ『知り合い?』

純「ああ、まあこれ見せた方が早いか。なにかほしい景品あるか?」

???『なら、あれいいか?』

純「…これなら可能性はあるな、やってみよう」

フラマ『私はフラマ、あなたたちは?』

???『あたしは黒田茜』

グループのヘルハウンドはそう名乗る

???『あたしは篠田薫』

ハイオークの彼女はそう名乗る

???『私は白峰瑞穂よ』

ダークエルフの彼女はそう名乗る

???『あたしは岩田緑。』

最後にオーガの彼女は名乗る

フラマ『ジュンとはどう行った経緯で…?』

茜『あたしたちはここでつるんでたグループなんだけど、ジュンがクレーンゲームの景品取ってるのを見てそこから景品を頼む代わりに他の連中避けになってもらうって約束してたんだよ』

フラマ『なるほど…』

薫『あと、たくさん景品取ったらそれを奪おうとする奴らをあたし達にくれるって約束もしたんだ』


瑞穂『私達に景品だけでなく男までくれたんだから本当に感謝してるわ…♪』

フラマ『あ、それなら少し安心』

緑『ということは…』

フラマ『まだ、回復してないけどね』

茜『暑いところ出身だと弱るのは仕方ないか…』

フラマ『まあ、ね…』

純「おーい、取れたぞ」

薫『お、おつかれさん』

純「三百円で取れたぞ」

緑『なら、600円で買い取るわね』

純「まいどあり」

フラマ『たくさん取ったね…』

店員たちは青い顔をしている…

純「ギリギリのラインで撤退かな…」

フラマ『出禁?』

純「ならんラインでな…」

茜『ふふ、まあ楽しむといいさ!』

フラマ『そうね…』

彼女たちは去っていった

純「さてと」

フラマ『??』

純「どうする?」

フラマ『あれいい?』

彼女はレースゲームを選んだ

純「OK」

そのままゲーム台の席に座り、始める

フラマ『ジュン、極めて極端なマシン使うんだね…』

純「曲がるのはドリフトで全部なんとかなる」

フラマ『それ以外はノーブレーキ…』

純「そうするのが俺としては早い」

フラマ『速い…』

純「まあ、やり方がかなり変則的だしな…」

といいつつも彼女は二位を取った

純「って言いながら二位じゃないか」

フラマ『CPUはやり方がパターンあるしね』

純「まあ、そうだな」

フラマ『なら、次はこれいい?』

選んだのは所謂プリクラだ

純「そうだな、せっかくだし思い出にもな」

台の中に入り、フレームなどを選んでいく

フラマ『これがいい♪』

純「なら、そうするか」

そして「冬の思い出の記念に」と言う字を書いて写真を撮る

フラマ『ふふ♪』

写真を撮り終えて、家路につく

純「ただいま」

母「おかえり」

フラマ『戻りました♪』

母「打ち解けたみたいでなによりなにより」

どう見えているのか、聞きたいような聞きたくないような…そんな考えを持ちながら夕食を終える
























それから、風呂の時間が来た

純「先どうぞ」

フラマ『うん…』

純「??」

そのまま少し沈んだ表情の彼女は風呂場に向かった

純「…」

フラマ『上がったよ』

彼女は昨日より少しだけ遅かったが、まあ普通の範囲だろう。そう思い俺は風呂場に向かう

純「…」

魔物は大抵グイグイと距離を詰めてくるものかと思っていたが、彼女はやはり寒いところで弱っているからだろうか?と湯船に浸かりながら考える

純「体調崩さんといいが…」

そんなことを考えて上がる

フラマ『今日も、いい?』

純「まあ、それで体調崩さんなら俺としても断る理由はないな」

フラマ『うん…♪』

相変わらず彼女は俺にしがみつくと安心したように寝息を立てる、嫌われては居ないことはある程度確証がもてるようになってきた…そんなことを考えるも俺の意識は眠りに落ちていった…

続く
21/12/03 00:01更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです

次回に続きます

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