連載小説
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来たのは…魔物娘!?
俺は桐生純、来年で高三になる。今日は終業式なので午前中で帰ってきたが、家の母は衝撃的なことを言い出した

純「は!?」

母「だから、今日ホームステイの子が来るから」

純「初耳なんだが!?」

母「冬休みにイベントがあるって言ったよ」

純「内容を知らされてないんだがということだ…」

母「今日の夕方に来るから、迎えにいって」

純「…」

父は仕事、母は恐らくだが夕食の準備、それを考えると消去法で俺しか行ける人員はいないということだろう…

純「…」

取り敢えず、昼食を終えるとスマホを充電しながら部屋の掃除をすることにした

純「こんなものか…」

しばらくして部屋の掃除を終え、部屋でゲームをしているとそろそろ迎えに行く時間になった

純「行くか…」

どんなやつが来るのかは知らないが、やるべきことはしないといけない

母「待って」

純「?」

母「ホームステイの子、暖かい地方出身らしいから」

俺に紙袋を渡してきた

母「なかにコート入ってるから寒そうなら渡して。それとその子の特徴は、金髪で小麦色の肌だって」

純「わかった」

そのまま自宅から最寄りの地方鉄道の駅に向かい、電車に乗る

純「どんなやつが来るのかね…」

新幹線のある駅に降り、そのまま恐らくだが地方鉄道のホームにはいないということだろうと思い、新幹線のホームの入り口に向かう

純「…あいつか?」

母の言う特徴の女の子がいる…

???『あなたが、ジュン?』

純「ということは…君がホームステイの?」

???『うん!』

近づいてきた彼女の姿は、なんと言うか肌の露出が多めの服装をしていてたしかに金髪で小麦色の肌だが髪を掻き分けるようにして生えている角、腰辺りから生えているであろう炎のようなグラデーションの翼と尻尾…

純「魔物娘かい!」

???『ご名答〜♪』

純「と、取り敢えず寒いならこれ着ると良い。」

驚きつつも紙袋を彼女に渡した

???『ありがと、さすがに寒いわ…』

彼女はコートを着ていく

純「なら、行こうか」

???『うん!』

そのまま地方鉄道のホームに向かう

???『…』

純「どうしたんだ?」

???『いや、電車って初めてだから』

純「暖かい地方出身らしいことは聞いてたが…」

???『うん、わたしの地元は魔界でも南の方にある年中暖かいところだよ』

純「魔界、道理で…」

???『うん、どうやるの?新幹線はチケットで乗れたけど』

純「この機械にお金を入れて、切符を買うんだ」

???『ジュンは?』

純「俺は定期があるからな」

???『定期?』

純「一定期間の間これを買うとこれひとつでその期間切符になるんだ」

???『そんなのあるんだ』

純「で、買ったならこっちだ」

そのまま駅のホームに案内して地方鉄道に乗る

???『ねえ』

純「ん?」

???『ジュンって、彼女いるの?』

純「いたらうちの親がホームステイを頼むとは思えんだろ…」

???『たしかに』

純「なら、改めて俺は桐生純だ」

???『私、フラマだよ♪』

純「フラマね、了解」

自己紹介を住ませると、家の最寄駅に着いた

純「ここで降りよう」

フラマ『オッケー』

そのま自宅まで歩く

フラマ『ここ、寒いね』

純「まあ、一応雪国だしな」

フラマ『なるほど…雪、見れるかな?』

純「天気予報では明日は晴れ時々雪だ」

フラマ『おおー』

そんなことを話していると、自宅に着いた

純「ただいま」

フラマ『おじゃまします』

母「驚いたでしょ」

純「色々突っ込みどころ多いわ…」

母「まあ、いらっしゃい」

フラマ『お世話になります』

純「部屋どうする?」

母「純の隣の部屋空いてたはずだからそこにする?」

純「あそこか、OK」

俺の部屋の隣を案内する

純「ここを使うと良い」

ドアを開けて入るように促す

フラマ『寒いね…』

純「そうだな…」

そのままヒーターを入れて温度をあげていく

フラマ『お、暖かくなってきた』

純「なら、俺は部屋にいるから」

フラマ『まって』

純「??」

フラマ『…♪』

そのまま彼女は抱きついてきた

純「!?」

フラマ『心を暖めるにはこれ…♪』

純「さすがに寒いと魔力も弱まるか…」

フラマ『まあね…』

しばらくそうしていると、母が食事ができたと呼ぶ声がした

純「飯、らしいな」

フラマ『あら』

純「行こう」

居間に行くと今日の食事は鍋らしい

純「お鍋だ」

フラマ『いい匂い…♪』

純「食べようか」






















食事を終え、再び俺は部屋に戻ろうとすると彼女が口を開く

フラマ『ジュンの部屋いい?』

純「構わないが、特に期待したもの多分ないぞ?」

フラマ『そう?』

純「まあいいや」

そのまま俺の部屋に入る

フラマ『おおー』

純「さてと」

ゲーム機を起動する

フラマ『あ、そのゲーム私も持ってるよ』

純「お、そうなのか」

フラマ『持ってくる』

純「ああ。」

少しして、彼女も同じゲーム機を持ってきた

純「なら、どうする?」

フラマ『協力プレイする?』

純「そうしようか」

自分一人ではかなりの苦労をする高難度のクエストも、二人なら楽に勝てた

純「ありがとう、お陰であれの最後の実績満たせた」

フラマ『私に至っては全部だよ』

純「ならよかった」

そのままスマホを見ると、そろそろ風呂の時間だ

母「お風呂は行っちゃってー」

純「なら、先どうぞ」

フラマ『…うん』

そうして俺はその間、考えた

純「…印象としては悪くないみたいだと思いたいが、どうなんだろうな」

そうして考えていると、彼女は上がってきた

フラマ『お風呂どうぞ〜』

純「お、おう」

そのまま風呂に浸かり考える

純「わかんね…」

考えてみたが答えはでない…

純「ふう…」

とりあえず上がり、体を拭く

純「ふう…」

フラマ『ねえ』

純「どうしたんだ?」

フラマ『明日どうする?』

純「そう言えば、宿題は終わったのか?」

フラマ『う…』

純「早めに片付けて置く方がいい」

フラマ『ジュンこそ終わったの?』

純「ああ、というよりも最後の授業のときに渡されるから早々に仕上げた」

フラマ『なるほど…』

純「俺の課題のコンセプトは、それなりのものを手早く。だからな」

フラマ『…』

純「明日は見たところ午前中に雪降るみたいだし仕上げてしまおう」

フラマ『いいの?』

純「どうせやることないならな」

フラマ『うん、ならお願い』

そうしていると、そろそろ寝よう…という時間になった

純「なら、寝るわ…」

フラマ『おやすみ…』











それから少しして、瞼が重たくなってきた時に俺の部屋のドアが開く

フラマ『ジュン…』

純「…どうしたんだ?」

フラマ『寒くて寝れない…』

純「暖房は…」

フラマ『そうじゃない…』

純「???」

フラマ『…』

純「…」

フラマ『…!!』

彼女はまた抱きついてきた

フラマ『暖かい…』

純「…」

フラマ『このまま寝て、いい…?』

純「…そうだな、体調崩されても困るし」

フラマ『うん…』

そのまま彼女は俺に抱きつくと、安心したようにすぐに寝息をたてた…

純「ずいぶんおとなしいな…」

俺もそのまま眠りに落ちていった…

続く
21/12/01 22:47更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです

次回に続きます

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