連載小説
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‐一触即発‐ Immediate touch
人間たちが来た、どうやら穏便に恃む気はなさそうだ

光輝「…」

軍人「なんだこいつら…」

動物たちが俺の周りを囲う、まるで守るように…

光輝「…」

軍人「お前が生け贄になれば解決するのだ」

光輝「管理者も見放すわこりゃぁ…」

軍人「何だと?」

光輝「結局お前たちは自分達の事しか考えていない、自分達の撒いた種だろうが」

軍人「!!」

軍人のリーダーらしき男は逆上して俺に発砲してきた、尤も弾は吸収したが

光輝「…」

魔物『やめなさい、貴方たちこのままでは死ぬわよ…?』

光輝「そうだな、俺はいざとなれば宇宙空間でも生きていられるしな」

軍人「なら、逃がさないように捕獲しておくべきだろう…」

魔物『宇宙で生きて居られる彼が洪水ごときで死ぬかしらね?』

軍人「!!」

光輝「まあ、こんな奴らが生きていたところで管理者も意味はないと考えたんだろうな…」

軍人「貴様…!!」

光輝「なら、そろそろ俺はお暇させてもらうかな…」

魔物『このままだと、罪もない人々が死ぬのよ…?』

光輝「それが管理者の意思なんだろう?人間はこの星で繁栄する生き物にふさわしくないってことが」

魔物『心が痛まないの?』

光輝「連帯責任ってやつだろう?俺は既にその理の外にいる。それに管理者の決定が気に入らんなら俺のところではなく管理者に直談判しろよ」

魔物『…』

光輝「数で何とか出来るって考え方が透けて見えるんだよ」

魔物『…』

光輝「どうせお前たちは両種族とも力付くで捕まえる気なんだろ?ん?」

魔物『…』

光輝「?」

俺を守るように囲う動物たちは威嚇しかしていない

光輝「…」

魔物『動物や自然に向けてる優しさは…』

光輝「無意味な会話に意味はない」

軍人「お前があの時おとなしく来ていれば…」

光輝「そうしたら即滅ぼされていたかもな」

魔物『…』

彼女は泣きながら頭を下げているが俺には人間を生き残らせたいからなあなあで済ませろと言うようにしか見えない

光輝「最後だから答えてやるよ、動物や自然は俺を化け物扱いも兵器扱いも手に負えないから軟禁か封印しようとしたりしないからな」

魔物『!!!!!!』

光輝「洪水を起こすのか、それとも人間だけを何らかの方法で消すのか…どちらかと言えば後者だろうがまあ管理者ならどちらでも出来そうだな…」

魔物『…』

光輝「ましてや、自分を化け物扱いしたり兵器として使おうとしたり手に負えないから軟禁か封印しようとした奴らの生殺与奪を握っているならこの状況なら捨て置かれることは理解していないのか?それとも楽観視か?」

魔物『貴方の心は、壊れてしまっているのね…ごめんなさい…』

光輝「壊れた?仮にそうだとしたら言い方が違うだろ?」

魔物『えぇ、違ったわね…私達が壊した。そうでしょう?』

光輝「そうだな、壊れたと言うより俺からしたら見限ったに近いが」

なぜ逃げないのかと言えば、気になることがいくつかある…どうするべきか…?

続く
21/02/24 21:34更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

次回から三つのルートに分かれます。

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