新居での暮らし
目が覚めた後に、早速女王の置いていった地図を見て荷物をまとめた
アイン「よし、こんなものか」
セラ『なら、行く?』
アイン「そうだな」
荷物がまとまったので女王に礼を言い、新居に向かう
アイン「ここか…」
明らかに二人で住むには広いな…と思う
セラ『屋敷!?』
アイン「だな…」
女王からの手紙によると「そこまで悔いているなら雄として竜を増やせば良い」と書いてあった
アイン「この屋敷にちょうど良い人数って…」
セラ『さすがに多いよね…』
アイン「だな…無計画に作ると間違いなく忙殺される」
とりあえずそのまま屋敷に入る
アイン「貴方は?」
竜の意匠のある服を着た魔物のお手伝いさんが居た
???『女王様から話は聞いています、家事はお任せ下さい』
アイン「君も、魔物だろう?」
???『はい、キキーモラという魔物です』
セラ『貴方には、旦那さん居るの?』
???『はい♪』
すると、執事服を着た男性が来た
アイン「なるほど…」
???『私はアイラ、彼は私の夫のカイルです。』
カイル「よろしく」
セラ『そんなにかしこまらなくて良いよ…私、ドラゴンらしくないドラゴンってよく言われるから』
アイラ『話によると、魔物が変化する前からの付き合いだとか』
アイン「ああ、彼女が廃棄されそうになっていたときに引き取ったんだ」
セラ『アインが居なかったら死んでたよ…』
アイラ『なるほど…』
カイル「何故?」
アイン「私は、騎竜を作る施設で飼育長をしていたんだ」
アイラ『…』
アイン「まあ、事故で自主的に辞めたんだがな」
アイラ『なるほど…』
アイン「聞きたいなら、話すが」
アイラ『なら、聞かせてくれますか?』
アイン「わかった」
カイル「食事しながら話をしたら良いかもしれない」
アイン「そうだな…」
そのまま食堂に案内された
カイル「ここですね」
アイン「いや、敬語じゃなくて良いから…」
罪悪感な言葉が出る
アイン「なら、どこから話すか…」
セラ『最初からで、良いんじゃないかな』
アイン「なら…」
セラとの出会い、守護竜たちとの出会い、竜腐病との戦い、合成竜との出会いと別れ、竜腐病の治療、セラの変化、そして今。それを順番に話した
アイラ『確かに、合成竜の件は移植技術をそんな悪趣味な使い方をされれば自己嫌悪になりますよね…』
カイル「悲しき合成竜に向き合った虹鱗の竜と鋼腕の男って…」
セラ『私たちだね…』
アイラ『なるほど…』
カイル「変化前のこの国、噂以上に酷かったのか…」
アイン「ああ、生まれが良ければ無能で愚鈍だろうと上の地位にいける、生まれが悪ければ有能で才覚があろうとも下の地位で止まる…それがかつてのこの国の実態だ」
アイラ『なるほど…』
アイン「血に縛られて弱い貴族が殆どだった」
カイル「俺の故郷もここまで酷くなかったぞ…」
アイン「そういえば、そちらの出会いは?」
アイラ『なら、お話ししますね』
話によると、カイルはある国で兵士をして居たがその国が戦争に負け逃げていたところを今の魔物に変わったアイラに助けられたらしい
カイル「彼女に出会わなければ、俺は死んでたよ…」
アイン「それは私も同じだ、セラに出会わなければ私は今ここに居ないな」
アイラ『なるほど…♪』
セラ『これから助け合って暮らしていこう♪』
アイラ『はい♪』
二人は意気投合したようだ、何よりだと思うとカイルも同じかおをしていた
アイン「ごちそうさまでした。」
アイラ『洗い物しておきますね』
アイン「片付けはしておこう」
アイラ『私の仕事取らないで下さいよ…』
アイン「そんなに遠慮しなくて良いのに…」
カイル「それがキキーモラって魔物らしいからな…」
アイン「なるほど…」
セラ『アインは私に出会う前は一人で暮らしてたからね…』
アイラ『あ、だから家事を…』
アイン「ああ、宿とかにも殆んど泊まらなかったし」
カイル「俺もだな、今はアイラ居るけど」
アイラ『家事とかはある意味生き甲斐なんですよね…』
アイン「なるほど、なら俺は部屋でも見てくるか」
アイラ『ありがとうございます』
そのまま部屋に向かう…
アイン「ずいぶん豪華な部屋だなおい…」
カイル「ここの主人にふさわしい部屋を用意しろと女王様からの仰せだからな」
アイン「なんというか、私は罪人なのに」
カイル「その事を忘れない限り、貴方は間違いを犯すことはないだろう」
アイン「…」
セラ『赦されてるのにね』
カイル「いや、むしろ気に入った。女王様の言う通りの誠実な男だ」
アイン「…」
カイル「だが、自分を愛してくれる存在が居るのに罪悪感に囚われるのは良いことかな?」
アイン「まあ、、そうだな…」
アイラも戻ってきた
アイラ『少し早いですが…♪』
カイル「!」
アイラ『旦那様も、沸々としてきていますしね…♪』
どうやら、昼過ぎから享楽に向かうらしい。まあそれも良いか
セラ『好きどうしに時間なんて関係ないよ❤️』
アイン「それもそうか…」
そのまま互いの寝室に向かう…満たされた時間はこれからだ…
おわり
アイン「よし、こんなものか」
セラ『なら、行く?』
アイン「そうだな」
荷物がまとまったので女王に礼を言い、新居に向かう
アイン「ここか…」
明らかに二人で住むには広いな…と思う
セラ『屋敷!?』
アイン「だな…」
女王からの手紙によると「そこまで悔いているなら雄として竜を増やせば良い」と書いてあった
アイン「この屋敷にちょうど良い人数って…」
セラ『さすがに多いよね…』
アイン「だな…無計画に作ると間違いなく忙殺される」
とりあえずそのまま屋敷に入る
アイン「貴方は?」
竜の意匠のある服を着た魔物のお手伝いさんが居た
???『女王様から話は聞いています、家事はお任せ下さい』
アイン「君も、魔物だろう?」
???『はい、キキーモラという魔物です』
セラ『貴方には、旦那さん居るの?』
???『はい♪』
すると、執事服を着た男性が来た
アイン「なるほど…」
???『私はアイラ、彼は私の夫のカイルです。』
カイル「よろしく」
セラ『そんなにかしこまらなくて良いよ…私、ドラゴンらしくないドラゴンってよく言われるから』
アイラ『話によると、魔物が変化する前からの付き合いだとか』
アイン「ああ、彼女が廃棄されそうになっていたときに引き取ったんだ」
セラ『アインが居なかったら死んでたよ…』
アイラ『なるほど…』
カイル「何故?」
アイン「私は、騎竜を作る施設で飼育長をしていたんだ」
アイラ『…』
アイン「まあ、事故で自主的に辞めたんだがな」
アイラ『なるほど…』
アイン「聞きたいなら、話すが」
アイラ『なら、聞かせてくれますか?』
アイン「わかった」
カイル「食事しながら話をしたら良いかもしれない」
アイン「そうだな…」
そのまま食堂に案内された
カイル「ここですね」
アイン「いや、敬語じゃなくて良いから…」
罪悪感な言葉が出る
アイン「なら、どこから話すか…」
セラ『最初からで、良いんじゃないかな』
アイン「なら…」
セラとの出会い、守護竜たちとの出会い、竜腐病との戦い、合成竜との出会いと別れ、竜腐病の治療、セラの変化、そして今。それを順番に話した
アイラ『確かに、合成竜の件は移植技術をそんな悪趣味な使い方をされれば自己嫌悪になりますよね…』
カイル「悲しき合成竜に向き合った虹鱗の竜と鋼腕の男って…」
セラ『私たちだね…』
アイラ『なるほど…』
カイル「変化前のこの国、噂以上に酷かったのか…」
アイン「ああ、生まれが良ければ無能で愚鈍だろうと上の地位にいける、生まれが悪ければ有能で才覚があろうとも下の地位で止まる…それがかつてのこの国の実態だ」
アイラ『なるほど…』
アイン「血に縛られて弱い貴族が殆どだった」
カイル「俺の故郷もここまで酷くなかったぞ…」
アイン「そういえば、そちらの出会いは?」
アイラ『なら、お話ししますね』
話によると、カイルはある国で兵士をして居たがその国が戦争に負け逃げていたところを今の魔物に変わったアイラに助けられたらしい
カイル「彼女に出会わなければ、俺は死んでたよ…」
アイン「それは私も同じだ、セラに出会わなければ私は今ここに居ないな」
アイラ『なるほど…♪』
セラ『これから助け合って暮らしていこう♪』
アイラ『はい♪』
二人は意気投合したようだ、何よりだと思うとカイルも同じかおをしていた
アイン「ごちそうさまでした。」
アイラ『洗い物しておきますね』
アイン「片付けはしておこう」
アイラ『私の仕事取らないで下さいよ…』
アイン「そんなに遠慮しなくて良いのに…」
カイル「それがキキーモラって魔物らしいからな…」
アイン「なるほど…」
セラ『アインは私に出会う前は一人で暮らしてたからね…』
アイラ『あ、だから家事を…』
アイン「ああ、宿とかにも殆んど泊まらなかったし」
カイル「俺もだな、今はアイラ居るけど」
アイラ『家事とかはある意味生き甲斐なんですよね…』
アイン「なるほど、なら俺は部屋でも見てくるか」
アイラ『ありがとうございます』
そのまま部屋に向かう…
アイン「ずいぶん豪華な部屋だなおい…」
カイル「ここの主人にふさわしい部屋を用意しろと女王様からの仰せだからな」
アイン「なんというか、私は罪人なのに」
カイル「その事を忘れない限り、貴方は間違いを犯すことはないだろう」
アイン「…」
セラ『赦されてるのにね』
カイル「いや、むしろ気に入った。女王様の言う通りの誠実な男だ」
アイン「…」
カイル「だが、自分を愛してくれる存在が居るのに罪悪感に囚われるのは良いことかな?」
アイン「まあ、、そうだな…」
アイラも戻ってきた
アイラ『少し早いですが…♪』
カイル「!」
アイラ『旦那様も、沸々としてきていますしね…♪』
どうやら、昼過ぎから享楽に向かうらしい。まあそれも良いか
セラ『好きどうしに時間なんて関係ないよ❤️』
アイン「それもそうか…」
そのまま互いの寝室に向かう…満たされた時間はこれからだ…
おわり
20/10/02 22:52更新 / サボテン
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