連載小説
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闇の試練と光の試練
それからどちらがどちらの試練を受けるか決めた

アイン「なら、セラは闇の方がいいかもしれない」

セラ「色合い?」

アイン「そうだな」

天空竜「決まったか?ならこっちだ」

そのまま二人で別れて行く

アイン「…」

天空竜「とりあえず、貴方たちにはこれを」

2つの透明な玉が我々に一つづつ渡された

セラ「これは?」

天空竜「試練を終えて戻れたならこれで共有が可能だ」

アイン「なるほど…」

話を終え改めて試練の間に向かう

天空竜「では、始めようか」

アイン「ああ…」

天空竜「なら、試練を説明しよう」

天空竜によると、試練はここまで一組でたどり着けた地点で最終段階らしく、やることは一つらしい

アイン「で、やることとは…」

天空竜「簡単だ、逃げなければお前の勝ちだ」

アイン「…了解です」

天空竜「では、行くぞ…?」

そこからは凄まじかった、躱したり防御率が追い付かないほどのブレスや竜の能力を活かした攻撃の嵐だ…

アイン「!!!!!!」

天空竜「人間としては、なかなか…!!」

アイン「私たちが奪ってきた竜たちにしてきたことに比べたら、この程度では足りない!!!!」

天空竜「…愚直な男だ。」

さらに攻撃は続く、もう意識が…
























アイン「試練…は…」

天空竜「みごと合格だ、まさか意識を失おうと耐えるとは…」

アイン「さすがに、死ぬかと思った…」

起き上がろうにも身体が言うことを聞かない

天空竜「まあ、そうであろうな。最後辺りは人間相手ではなく竜相手にするのと同じようにしたから…」

アイン「なるほど…、!!」

装備も大破し義手と義足が壊れていた、だから起き上がれないのか…

天空竜「しかも、五体満足とは到底言えない状態でな…」

アイン「不味いな…これでは…」

天空竜「お、これは…」

持っていた珠が不規則に白と黒が混ざり合っている

天空竜「セラの方も合格したらしいな」

アイン「良かった…」

天空竜「…よし」

アイン「??」

セラ「アインさん!!!」

どうやらセラたちが来てくれたらしい

アイン「セラ…」

天空竜「詫びねばならないことがある」

アイン「??」

天空竜「我々は、確かに竜と心を通わせたお前を所属だけで疑っていた」

アイン「それは当然でしょう…してきたことがしてきたことだし」

天空竜「だが、君は本当に心を通わせていたことを教えられた」

アイン「なるほど…」

天空竜「受けとれ。」

すると、私の装備や義手が新しいものに変わっていく…

アイン「これは…」

もともとの青みがかった色はそのまま所々に竜の意匠が施された白と黒の鎧パーツが装着され義手や義足にも同じものがついている

アイン「すごい…元々の手足と全く同じ感覚で使える…」

天空竜「その鎧は、セラとの絆がある限り傷つくことはなくお前の鎧の機能を更に強化したものとなる。」

アイン「なるほど…」

天空竜「あとは…」

天空竜たちは我々に回復魔法をかけてくれたらしく身体が軽くなった

天空竜「後は螺旋階段を真下に翔んで行けば帰れる」

アイン「そういえば、彼女の病は…」

天空竜「これで治すのに必要なものは揃った、後はあの地に行けばいい」

アイン「あの地?」

天空竜「これで示されるはずだ」

アイン「??」

天空竜「道しるべになる、後はお前たち次第だ」

アイン「なるほど…」

そうして天空竜たちと別れ、山の頂上に戻ってきた

アイン「帰ってこれたな」

守護竜「おお!試練に打ち勝ったか!!」

アイン「何とか…」

守護竜「良かった良かった」

アイン「では…」

セラ「ありがとう♪」

守護竜「その礼は、治ってから聞く」

会話を終え小屋に戻る

アイン「ふう…」

セラ「寝る?」

アイン「そうするか…」

確かに懸念は感じたが眠気には勝てなかった…

おわり
20/09/16 23:44更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

次回に続きます

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