熔炎の守護竜
頂上からさらにその中央に門らしきところがあった
アイン「これか…」
門の窪みのあるところに三つの珠を嵌める
セラ「開いたね…」
アイン「ああ…」
そのまま奥に進む
???「ここまでたどり着けた竜と人間の組み合わせは久しぶりだ」
全身が深紅の鱗に覆われ、その隙間からは熔岩のような熱による輝きが漏れ口元からはまたより濃い深紅の炎が噴き出した姿が特徴的な巨龍が我々を見据える
アイン「貴方が、火の守護竜…」
???「知ってるなら話は早い」
アイン「…」
???「お前ら、面白いな」
他の守護竜とは少し違う感じがする…
アイン「???」
???「数十年ぶりに見たぞ、主従でもなく道具として竜を使っているわけでもない」
セラ「…」
???「例えるなら、数十年前に居た竜と人の組み合わせに近い」
アイン「なるほど…」
???「そして、他の四大元素の守護竜からは合格をもらってんのか」
アイン「属性の力を渡されるのがそうなら…」
???「そうだな」
セラ「…」
???「なるほど…珠を3つ持ってるのか」
アイン「ええ…」
???「と、言うことは絆は確かみたいだな」
アイン「確か、この珠は信頼や友好の証みたいなものと聞いてます」
???「それであってるぞ」
アイン「なるほど…」
???「なら、話は早いな!」
アイン「?」
???「お前たちに渡すものはこの先にある、二人で取ってきな!」
アイン「はい」
その先に合ったのは、下が熔岩溜まりになっている部屋で中央に足場がありそこに何かがある
アイン「ここは、ものすごく熱いな…」
セラ「!もしかしたら…」
セラは渡しにあることを話す
アイン「なるほど…確かにそれならあり得そうだ」
セラは目を閉じる、少しして身体から青いオーラが出始める
セラ「これなら、溶岩の熱を止められる…」
そのままそのオーラらしきものを熔岩に向けると下からの熱が止まる
アイン「そういうことか…」
そのまま飛行ユニットで中央に向かう
セラ「!!」
しかし私を逆方向の熱風が襲う
セラ「なら…!!」
今度はセラが緑色のオーラを纏い翼にそのオーラを移した上で羽ばたく
アイン「中和、か?これは…」
さらに近づくが、今度は下から熔岩が噴出される
アイン「!!」
ギリギリで止まるが顔がすごく熱い…
セラ「だったら…!!」
今度は黄橙色のオーラを纏い、壁を殴ると壁の一部の巨岩が砕けてセラはそれを持ち上げる
セラ「アインさん!どいて!!」
おそらく投げつけて噴出する溶岩を止めるのだろうと言う意図なので横に退く
セラ「!!」
そのまま岩をぶん投げて中央部分の熔岩がないところにぶつけ、熔岩の噴出するところに落とすことで塞ぐ
アイン「!!」
セラはかなり疲れたらしく少しふらついている…
そのまま急いで金属の箱を抱えて戻る
アイン「大丈夫か?」
セラ「うん…」
なんとか取って守護竜のもとに戻る
???「その箱を見ると、なんとなくわかったみたいだな」
アイン「私だけでも、セラだけでも取ることは難しかった」
???「そう。お前らの絆見せてもらった」
アイン「開けても?」
???「いや、それはあくまでも取ってくるだけで良い。」
セラ「中身は、空っぽ?」
???「そうだ、取ってこれるかどうかだけが試験だ」
アイン「なるほど…」
???「改めて、合格だ!これを持っていけ!」
渡されたのはマグマのように赤熱しているが熱さを感じない大きな鉱石と片手で持てるほどのサイズの小さな鉱石だった
セラ「ありがとう」
???「元気でな!」
なんとか門の前に戻ってきた
アイン「…帰るか」
セラ「うん…」
あまりの熱さにふらつきかけるがなんとか頂上から降下して麓に戻り、そのまま帰宅する
アイン「非常に涼しいな」
セラ「うん♪」
その日はそのまま食事もせずに眠ってしまった
アイン「あ、眠ってしまったか…」
セラ「おなかへった…」
アイン「なら、飯にするか」
セラ「なら、わたしは…」
まずはと言わんばかりに小さなほうの鉱石をバキバキボリボリかじっている
アイン「…」
既に鉱石を噛み砕けるだけの顎の力を持っているようだ
アイン「大丈夫か?」
セラ「これが、炎の力…熱くて激しい…」
そのまま私が朝食を終えると、セラは無心で鉱石を砕いては口に放り込み噛み砕いて飲み込んでいる
アイン「…大丈夫か?」
セラ「うん」
アイン「ゆっくりでいいさ」
セラ「うん」
結局翌日の朝までかかった
セラ「ごちそうさまでした」
そして、セラは踞り更なる変化を起こす
アイン「!!」
今度は眩い深紅の光が放たれる
アイン「…」
光が収まると、セラは更なる変化を起こしていた
セラ「感じる、水、氷、風、雷、大地、そして炎の力…」
アイン「おぉ…」
セラの鱗(魔力の影響を受けて変化していた部分)や翼、角や鬣のまだ歯抜けのように白かった一部分に赤と朱が入りグラデーションが完成した
セラ「どう、かな…」
アイン「美しい…これが真の竜としての覚醒か…」
セラ「…♪」
いよいよ私の懸念も本格的になりつつある、気を引き締めなければ
アイン「これか…」
門の窪みのあるところに三つの珠を嵌める
セラ「開いたね…」
アイン「ああ…」
そのまま奥に進む
???「ここまでたどり着けた竜と人間の組み合わせは久しぶりだ」
全身が深紅の鱗に覆われ、その隙間からは熔岩のような熱による輝きが漏れ口元からはまたより濃い深紅の炎が噴き出した姿が特徴的な巨龍が我々を見据える
アイン「貴方が、火の守護竜…」
???「知ってるなら話は早い」
アイン「…」
???「お前ら、面白いな」
他の守護竜とは少し違う感じがする…
アイン「???」
???「数十年ぶりに見たぞ、主従でもなく道具として竜を使っているわけでもない」
セラ「…」
???「例えるなら、数十年前に居た竜と人の組み合わせに近い」
アイン「なるほど…」
???「そして、他の四大元素の守護竜からは合格をもらってんのか」
アイン「属性の力を渡されるのがそうなら…」
???「そうだな」
セラ「…」
???「なるほど…珠を3つ持ってるのか」
アイン「ええ…」
???「と、言うことは絆は確かみたいだな」
アイン「確か、この珠は信頼や友好の証みたいなものと聞いてます」
???「それであってるぞ」
アイン「なるほど…」
???「なら、話は早いな!」
アイン「?」
???「お前たちに渡すものはこの先にある、二人で取ってきな!」
アイン「はい」
その先に合ったのは、下が熔岩溜まりになっている部屋で中央に足場がありそこに何かがある
アイン「ここは、ものすごく熱いな…」
セラ「!もしかしたら…」
セラは渡しにあることを話す
アイン「なるほど…確かにそれならあり得そうだ」
セラは目を閉じる、少しして身体から青いオーラが出始める
セラ「これなら、溶岩の熱を止められる…」
そのままそのオーラらしきものを熔岩に向けると下からの熱が止まる
アイン「そういうことか…」
そのまま飛行ユニットで中央に向かう
セラ「!!」
しかし私を逆方向の熱風が襲う
セラ「なら…!!」
今度はセラが緑色のオーラを纏い翼にそのオーラを移した上で羽ばたく
アイン「中和、か?これは…」
さらに近づくが、今度は下から熔岩が噴出される
アイン「!!」
ギリギリで止まるが顔がすごく熱い…
セラ「だったら…!!」
今度は黄橙色のオーラを纏い、壁を殴ると壁の一部の巨岩が砕けてセラはそれを持ち上げる
セラ「アインさん!どいて!!」
おそらく投げつけて噴出する溶岩を止めるのだろうと言う意図なので横に退く
セラ「!!」
そのまま岩をぶん投げて中央部分の熔岩がないところにぶつけ、熔岩の噴出するところに落とすことで塞ぐ
アイン「!!」
セラはかなり疲れたらしく少しふらついている…
そのまま急いで金属の箱を抱えて戻る
アイン「大丈夫か?」
セラ「うん…」
なんとか取って守護竜のもとに戻る
???「その箱を見ると、なんとなくわかったみたいだな」
アイン「私だけでも、セラだけでも取ることは難しかった」
???「そう。お前らの絆見せてもらった」
アイン「開けても?」
???「いや、それはあくまでも取ってくるだけで良い。」
セラ「中身は、空っぽ?」
???「そうだ、取ってこれるかどうかだけが試験だ」
アイン「なるほど…」
???「改めて、合格だ!これを持っていけ!」
渡されたのはマグマのように赤熱しているが熱さを感じない大きな鉱石と片手で持てるほどのサイズの小さな鉱石だった
セラ「ありがとう」
???「元気でな!」
なんとか門の前に戻ってきた
アイン「…帰るか」
セラ「うん…」
あまりの熱さにふらつきかけるがなんとか頂上から降下して麓に戻り、そのまま帰宅する
アイン「非常に涼しいな」
セラ「うん♪」
その日はそのまま食事もせずに眠ってしまった
アイン「あ、眠ってしまったか…」
セラ「おなかへった…」
アイン「なら、飯にするか」
セラ「なら、わたしは…」
まずはと言わんばかりに小さなほうの鉱石をバキバキボリボリかじっている
アイン「…」
既に鉱石を噛み砕けるだけの顎の力を持っているようだ
アイン「大丈夫か?」
セラ「これが、炎の力…熱くて激しい…」
そのまま私が朝食を終えると、セラは無心で鉱石を砕いては口に放り込み噛み砕いて飲み込んでいる
アイン「…大丈夫か?」
セラ「うん」
アイン「ゆっくりでいいさ」
セラ「うん」
結局翌日の朝までかかった
セラ「ごちそうさまでした」
そして、セラは踞り更なる変化を起こす
アイン「!!」
今度は眩い深紅の光が放たれる
アイン「…」
光が収まると、セラは更なる変化を起こしていた
セラ「感じる、水、氷、風、雷、大地、そして炎の力…」
アイン「おぉ…」
セラの鱗(魔力の影響を受けて変化していた部分)や翼、角や鬣のまだ歯抜けのように白かった一部分に赤と朱が入りグラデーションが完成した
セラ「どう、かな…」
アイン「美しい…これが真の竜としての覚醒か…」
セラ「…♪」
いよいよ私の懸念も本格的になりつつある、気を引き締めなければ
20/09/10 22:44更新 / サボテン
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