出会い
私がドラゲイの飼育員の長を辞職したのは、半年弱前に竜が暴れて抑えるのを失敗して左腕の肘から先と左脚を失ったからだ
職員「アインさん、お大事に…」
私はアイン、かつてここの飼育長をしていた
アイン「あれは?」
職員「あれは、珍しい体色で知能も高いのですが小さくて騎竜に向いていないので処分でしょうね…」
アイン「なるほど…」
そのままその竜の元に行き、引き取らせてほしいと頼んだ
職員「まあ、良いでしょう…」
向こうとしても処分する手間が省けたとのことで譲ってもらえた
アイン「ふぅ…」
とりあえず家を引き払って近くの町の家を買ってそこに住むことにした
竜「どうして、たすけてくれたの?」
確かに知能がかなり高い、この年齢で人の言葉を話すとは…
アイン「君は、私と同じだ」
竜「え?わたしは竜であなたは人間さんでしょう?」
アイン「賢い仔と聞いていたが確かにそのようだ」
竜「おなじって、どうして?」
アイン「君は戦いに向かないから処分されるところだった、私は竜の暴走を止めようとして片手と片脚を失ったから居られなくなって出てきた。」
竜「…」
アイン「早い話が奴らにとっては必要なくなったから弾き出された」
竜「人間さんは、わたしのこと、いらない?」
アイン「いや、そうではないな。」
竜「?」
アイン「上の人間に騎竜を渡すために私たちはたくさんの酷いことをしてきた、だから君くらいは罪滅ぼしのためにな…」
竜「…」
アイン「私はアインだ」
竜「わたしは、なまえない…」
アイン「番号で呼ばれていたからな、確か…」
竜「うん、でもアインさんはあそこの人たちと違うよ」
アイン「そりゃ、手足がこんなだからな…」
かつて自分が開発した義手と義足の世話になるとは思わなかったが、しっかり研究しておいて良かった…と思う
竜「そうじゃないよ」
アイン「?」
竜「アインさん、少し前から見てたけど違う目をしていたから」
アイン「…」
竜「それに、苦しんでたのはみまちがいじゃなかった」
どうやらこいつは職員たちが思っていたより頭が良いというかいろいろ能力が高いらしい、騎竜としては不要かもしれないが
アイン「とりあえず、食事にしよう」
彼女には焼いた肉を渡して自分はサンドイッチを食べる
竜「ん…美味しい…」
アイン「それは何よりだ」
食事を終えてからは、互いのことを話したり義手と義足の機能拡張をした
竜「アインさん、いたくないの?」
アイン「慣れた、というよりはある程度時間がたてば痛みは消えることもあるらしいし私はそれだった」
竜「なるほど…」
それから数週間してわかったが、この竜は知識欲も高く成長も良い。むしろ職員たちが時期尚早だったといえるか…
竜「そういえば」
アイン「?」
竜「なまえないと、呼びにくくない?」
アイン「それは私もそう思っていた」
竜「なら…」
アイン「私が名前を、か…懐かしいな…」
竜「…」
アイン「なら、セラなんてどうだ?」
竜「セラ…」
アイン「君たちが自由な未来へ飛び立てるようにと思ってな」
竜「うん…♪」
どうやら気に入ったらしい、良かった。
アイン「…」
彼女はどんどん知識を得て成長していく、人間の子供より早い…
アイン「やはり、竜というのは人より元々強い存在だな…」
セラ「…」
アイン「それを力付くで支配して、人間とは醜悪だ…」
セラ「…」
アイン「…」
それからさらに数週間は、なにもなく過ぎた…
アイン「…」
セラ「??」
アイン「まあ、心配しすぎか…」
そのまま義手と義足の強化をする、何かあったときのために。
つづく
職員「アインさん、お大事に…」
私はアイン、かつてここの飼育長をしていた
アイン「あれは?」
職員「あれは、珍しい体色で知能も高いのですが小さくて騎竜に向いていないので処分でしょうね…」
アイン「なるほど…」
そのままその竜の元に行き、引き取らせてほしいと頼んだ
職員「まあ、良いでしょう…」
向こうとしても処分する手間が省けたとのことで譲ってもらえた
アイン「ふぅ…」
とりあえず家を引き払って近くの町の家を買ってそこに住むことにした
竜「どうして、たすけてくれたの?」
確かに知能がかなり高い、この年齢で人の言葉を話すとは…
アイン「君は、私と同じだ」
竜「え?わたしは竜であなたは人間さんでしょう?」
アイン「賢い仔と聞いていたが確かにそのようだ」
竜「おなじって、どうして?」
アイン「君は戦いに向かないから処分されるところだった、私は竜の暴走を止めようとして片手と片脚を失ったから居られなくなって出てきた。」
竜「…」
アイン「早い話が奴らにとっては必要なくなったから弾き出された」
竜「人間さんは、わたしのこと、いらない?」
アイン「いや、そうではないな。」
竜「?」
アイン「上の人間に騎竜を渡すために私たちはたくさんの酷いことをしてきた、だから君くらいは罪滅ぼしのためにな…」
竜「…」
アイン「私はアインだ」
竜「わたしは、なまえない…」
アイン「番号で呼ばれていたからな、確か…」
竜「うん、でもアインさんはあそこの人たちと違うよ」
アイン「そりゃ、手足がこんなだからな…」
かつて自分が開発した義手と義足の世話になるとは思わなかったが、しっかり研究しておいて良かった…と思う
竜「そうじゃないよ」
アイン「?」
竜「アインさん、少し前から見てたけど違う目をしていたから」
アイン「…」
竜「それに、苦しんでたのはみまちがいじゃなかった」
どうやらこいつは職員たちが思っていたより頭が良いというかいろいろ能力が高いらしい、騎竜としては不要かもしれないが
アイン「とりあえず、食事にしよう」
彼女には焼いた肉を渡して自分はサンドイッチを食べる
竜「ん…美味しい…」
アイン「それは何よりだ」
食事を終えてからは、互いのことを話したり義手と義足の機能拡張をした
竜「アインさん、いたくないの?」
アイン「慣れた、というよりはある程度時間がたてば痛みは消えることもあるらしいし私はそれだった」
竜「なるほど…」
それから数週間してわかったが、この竜は知識欲も高く成長も良い。むしろ職員たちが時期尚早だったといえるか…
竜「そういえば」
アイン「?」
竜「なまえないと、呼びにくくない?」
アイン「それは私もそう思っていた」
竜「なら…」
アイン「私が名前を、か…懐かしいな…」
竜「…」
アイン「なら、セラなんてどうだ?」
竜「セラ…」
アイン「君たちが自由な未来へ飛び立てるようにと思ってな」
竜「うん…♪」
どうやら気に入ったらしい、良かった。
アイン「…」
彼女はどんどん知識を得て成長していく、人間の子供より早い…
アイン「やはり、竜というのは人より元々強い存在だな…」
セラ「…」
アイン「それを力付くで支配して、人間とは醜悪だ…」
セラ「…」
アイン「…」
それからさらに数週間は、なにもなく過ぎた…
アイン「…」
セラ「??」
アイン「まあ、心配しすぎか…」
そのまま義手と義足の強化をする、何かあったときのために。
つづく
20/08/30 02:39更新 / サボテン
戻る
次へ