疾想
衝撃的な事実を聞かされたある日の昼下がり、俺は神社の裏にある鍛練場に行った
晶「お」
若菜『晶、君も鍛練を?』
晶「まあ、そんな感じだな」
若菜『得物は何なんだ?』
晶「俺のは基本体術に近いやつだから」
若菜『ほう』
晶「お、あるな」
訓練用の人形を手に取る
若菜『なら、見せてほしい』
晶「構わない、魔物には刺激強いかもしれんが」
そのまま人形の人間で言うと腕をへし折るように曲げていく
若菜『なるほど…』
晶「よっ、と」
そのまま両ひざと両肘で太ももに当たるところに落下する
若菜『殺人術か?』
晶「一応護身術、相手を徹底的に叩き潰すことで身を守るってやり方」
若菜『なるほど…』
晶「これでとどめだな」
そのままパイルドライバーの要領で頭から叩きつける
若菜『それ打ち所悪いと死ぬぞ…』
晶「よく見て、首から後頭部にかけて落下するから脛椎が壊れるだけで済む。所謂再起不能だな」
若菜『殺さないのは優しさか?』
晶「いや、法に触れるから。再起不能なら精々過剰防衛で済むから」
若菜『なるほど…』
晶「全く話は変わるけど」
若菜『?』
晶「若菜は得物は?って聞いたと言うことはなにか武器を?」
若菜『何を使うように見える?』
晶「剣、槍、斧、弓、棍、どれでも様にはなりそう」
若菜『私のはこれだ』
彼女は薙刀を出してきた
晶「薙刀か、なるほど…」
若菜『一応剣とかも使えるけどな』
晶「俺は使えて棍かな」
若菜『なんと言うか破壊力に傾けたものになりそうだ…』
晶「前に試作したやつは片方に火薬、もう片方に電極つけてたな」
若菜『おぉう…』
晶「まあ、試作で終わったけど」
若菜『?』
晶「それを実践配備する前にここに来たから」
若菜『なるほど…』
晶「だけど、貴女方の不殺主義は、時に被害者の憎しみを増やすだけになる。それを理解しているか?」
若菜『なるほど…』
晶「時に寛大な処置をした結果、被害が増えることもある。貴女方はそうなったとき責任を負えるか?」
若菜『痛いところを容赦なく突いて来るな…』
晶「理想を掲げるのは結構だ、だが…」
若菜『それを他者にも強要するな。か』
晶「その通り」
若菜『君は、どうなんだ?』
晶「不殺主義否定派だな、友人の顔に一生残る傷と両手足の骨折を負わせたやつがへらへら責任転嫁していて不殺主義を掲げられるほど俺は腐ってはいない」
若菜『…殺したのか?』
晶「いや、両肩を脱臼させて顔がじゃがいもみたいな状態になるまで叩きのめした」
若菜『…』
晶「奴は命を奪わなかった、だから俺が奪えば俺が悪になる」
若菜『法や道徳に関係ない自分なりの善悪はあるのか…』
晶「まあな、というかそこまでされたら普通キレるだろ…」
若菜『確かにな…』
そう話していると夕食の時間になった
晶「ふぃー…」
風呂から上がった俺は部屋で星空を見ていた
若菜『今上がりか?』
晶「そうだな」
若菜も来たらしい
若菜『君は、飲めないんだったな…』
晶「ああ、だからへべれけになった友人を運ぶ役目とか持ってた」
若菜『なるほど…』
彼女は少しのんだ上でここに来たらしく顔が赤い
晶「ほら。」
井戸水を渡す
若菜『ん…』
晶「どうかしたか?」
若菜『…』
無言の威圧を感じる…なんだ…?
おわり
晶「お」
若菜『晶、君も鍛練を?』
晶「まあ、そんな感じだな」
若菜『得物は何なんだ?』
晶「俺のは基本体術に近いやつだから」
若菜『ほう』
晶「お、あるな」
訓練用の人形を手に取る
若菜『なら、見せてほしい』
晶「構わない、魔物には刺激強いかもしれんが」
そのまま人形の人間で言うと腕をへし折るように曲げていく
若菜『なるほど…』
晶「よっ、と」
そのまま両ひざと両肘で太ももに当たるところに落下する
若菜『殺人術か?』
晶「一応護身術、相手を徹底的に叩き潰すことで身を守るってやり方」
若菜『なるほど…』
晶「これでとどめだな」
そのままパイルドライバーの要領で頭から叩きつける
若菜『それ打ち所悪いと死ぬぞ…』
晶「よく見て、首から後頭部にかけて落下するから脛椎が壊れるだけで済む。所謂再起不能だな」
若菜『殺さないのは優しさか?』
晶「いや、法に触れるから。再起不能なら精々過剰防衛で済むから」
若菜『なるほど…』
晶「全く話は変わるけど」
若菜『?』
晶「若菜は得物は?って聞いたと言うことはなにか武器を?」
若菜『何を使うように見える?』
晶「剣、槍、斧、弓、棍、どれでも様にはなりそう」
若菜『私のはこれだ』
彼女は薙刀を出してきた
晶「薙刀か、なるほど…」
若菜『一応剣とかも使えるけどな』
晶「俺は使えて棍かな」
若菜『なんと言うか破壊力に傾けたものになりそうだ…』
晶「前に試作したやつは片方に火薬、もう片方に電極つけてたな」
若菜『おぉう…』
晶「まあ、試作で終わったけど」
若菜『?』
晶「それを実践配備する前にここに来たから」
若菜『なるほど…』
晶「だけど、貴女方の不殺主義は、時に被害者の憎しみを増やすだけになる。それを理解しているか?」
若菜『なるほど…』
晶「時に寛大な処置をした結果、被害が増えることもある。貴女方はそうなったとき責任を負えるか?」
若菜『痛いところを容赦なく突いて来るな…』
晶「理想を掲げるのは結構だ、だが…」
若菜『それを他者にも強要するな。か』
晶「その通り」
若菜『君は、どうなんだ?』
晶「不殺主義否定派だな、友人の顔に一生残る傷と両手足の骨折を負わせたやつがへらへら責任転嫁していて不殺主義を掲げられるほど俺は腐ってはいない」
若菜『…殺したのか?』
晶「いや、両肩を脱臼させて顔がじゃがいもみたいな状態になるまで叩きのめした」
若菜『…』
晶「奴は命を奪わなかった、だから俺が奪えば俺が悪になる」
若菜『法や道徳に関係ない自分なりの善悪はあるのか…』
晶「まあな、というかそこまでされたら普通キレるだろ…」
若菜『確かにな…』
そう話していると夕食の時間になった
晶「ふぃー…」
風呂から上がった俺は部屋で星空を見ていた
若菜『今上がりか?』
晶「そうだな」
若菜も来たらしい
若菜『君は、飲めないんだったな…』
晶「ああ、だからへべれけになった友人を運ぶ役目とか持ってた」
若菜『なるほど…』
彼女は少しのんだ上でここに来たらしく顔が赤い
晶「ほら。」
井戸水を渡す
若菜『ん…』
晶「どうかしたか?」
若菜『…』
無言の威圧を感じる…なんだ…?
おわり
20/05/27 00:17更新 / サボテン
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