碧輝
呼ばれた衝撃の事実を聞いて数日後の昼下がり、俺は碧に呼び出された
晶「何か用か?」
碧『あなたに頼みたいことが』
晶「???」
碧『実は…』
彼女が言うには、水の恵みの儀式があるが少しだけエネルギーが足りないらしい
晶「なるほど…」
碧『そこで当日にこの装置で足りないぶんを頼めませんか?』
彼女は俺に腕輪のようなものを二つ見せてきた
晶「わかった、確かに俺にしか頼めんわな…」
このエネルギーは話によると人間男性の精が一番効率がいいらしい
碧『ありがとう』
晶「なし崩し的に呼ばれたとはいえ住まわせてもらってるんだ、それくらいはやる」
碧『…♪』
それから数日、儀式の日がきた
晶「こちらは準備できている」
両手に腕輪を嵌めて連絡用の水晶玉を持つ
碧『なら、始めましょうか』
晶「ああ。」
この数日で教わった通りに精神を集中して水晶玉から精エネルギーを送る
碧『…』
晶「…」
それがどのくらい続いただろうか、儀式は終わったようだ
碧『お疲れ様でした…』
晶「ああ、というよりきついのは君の方だろう…」
それから数日後、俺はまた碧から呼び出しを受けた
晶「あれから大丈夫なのか?」
碧『はい、少しずつですが回復してきています』
晶「なら、良かったが…」
だがまだ彼女の顔色は万全とは言えない顔だ
晶「!!」
碧『どうしました?』
晶「いや…」
彼女の胸元にある勾玉に、小さなヒビが入り血のような色がヒビに写っていたのが見えたからだ
晶「我慢は、あまりするなよ?」
その言葉だけをなんとか絞り出して俺は彼女の部屋から出た
晶「あんな状態になるなんて、只事じゃないだろ…」
沙雪『そうね…』
他の姉妹たちも来ていたらしい
慧『ついに足りない段階まで来てしまったか』
晶「???」
焦香『姉さん、去年も結構無理してたんだよ』
晶「マジかよ…」
明莉『去年はなんとか回復がまにあったけどね…』
葵『私達からお願いがあります』
晶「…聞かせてくれ」
紅葉『姉さんを助けてやってくれ…』
晶「俺にできるのか…?」
若菜『ここまで来てしまったら君にしかできない』
晶「ここまで来てしまったら?」
若葉『儀式の前だったら私達の誰かとくっついてもその結果漏れ出す魔力を精の代わりになるんだけどね…』
晶「…儀式の後だと?」
蜜柑『その状態では体に入れられない』
晶「???」
菫『分かりやすく言うなら、大病からやっと峠を越えた人にお粥ではなく揚げ物を食べさせるようなものです』
晶「受け付けない、と」
紫『うん…』
晶「…わかった、やれるだけやってみよう」
沙雪『姉さん、どんな状態だった?』
晶「とりあえず、顔は万全とは言えない顔だったな」
沙雪『やっぱり…』
晶「…」
ここから先の俺の見てしまったことを言うべきか迷う
菫『まだ、何か隠してませんか?』
晶「言って良いものかとな」
慧『聞かない後悔より聞いた後悔の方がまだいい…』
彼女たちは全員頷く
晶「わかった。俺が見たのは彼女の胸元にある勾玉みたいなものに小さなヒビがいくつか入っててその上でヒビに血のような色がついてたんだ」
紫『間違いなくそれ重症だよ…無理やり元気そうに見せてたけどそれが限界だってことだよ…』
晶「マジか…」
若菜『もう、時間はあまり残されていないのかもしれない』
晶「…」
彼女たちのサポートを受け、今晩に回復の儀式を行うことになった
おわり
晶「何か用か?」
碧『あなたに頼みたいことが』
晶「???」
碧『実は…』
彼女が言うには、水の恵みの儀式があるが少しだけエネルギーが足りないらしい
晶「なるほど…」
碧『そこで当日にこの装置で足りないぶんを頼めませんか?』
彼女は俺に腕輪のようなものを二つ見せてきた
晶「わかった、確かに俺にしか頼めんわな…」
このエネルギーは話によると人間男性の精が一番効率がいいらしい
碧『ありがとう』
晶「なし崩し的に呼ばれたとはいえ住まわせてもらってるんだ、それくらいはやる」
碧『…♪』
それから数日、儀式の日がきた
晶「こちらは準備できている」
両手に腕輪を嵌めて連絡用の水晶玉を持つ
碧『なら、始めましょうか』
晶「ああ。」
この数日で教わった通りに精神を集中して水晶玉から精エネルギーを送る
碧『…』
晶「…」
それがどのくらい続いただろうか、儀式は終わったようだ
碧『お疲れ様でした…』
晶「ああ、というよりきついのは君の方だろう…」
それから数日後、俺はまた碧から呼び出しを受けた
晶「あれから大丈夫なのか?」
碧『はい、少しずつですが回復してきています』
晶「なら、良かったが…」
だがまだ彼女の顔色は万全とは言えない顔だ
晶「!!」
碧『どうしました?』
晶「いや…」
彼女の胸元にある勾玉に、小さなヒビが入り血のような色がヒビに写っていたのが見えたからだ
晶「我慢は、あまりするなよ?」
その言葉だけをなんとか絞り出して俺は彼女の部屋から出た
晶「あんな状態になるなんて、只事じゃないだろ…」
沙雪『そうね…』
他の姉妹たちも来ていたらしい
慧『ついに足りない段階まで来てしまったか』
晶「???」
焦香『姉さん、去年も結構無理してたんだよ』
晶「マジかよ…」
明莉『去年はなんとか回復がまにあったけどね…』
葵『私達からお願いがあります』
晶「…聞かせてくれ」
紅葉『姉さんを助けてやってくれ…』
晶「俺にできるのか…?」
若菜『ここまで来てしまったら君にしかできない』
晶「ここまで来てしまったら?」
若葉『儀式の前だったら私達の誰かとくっついてもその結果漏れ出す魔力を精の代わりになるんだけどね…』
晶「…儀式の後だと?」
蜜柑『その状態では体に入れられない』
晶「???」
菫『分かりやすく言うなら、大病からやっと峠を越えた人にお粥ではなく揚げ物を食べさせるようなものです』
晶「受け付けない、と」
紫『うん…』
晶「…わかった、やれるだけやってみよう」
沙雪『姉さん、どんな状態だった?』
晶「とりあえず、顔は万全とは言えない顔だったな」
沙雪『やっぱり…』
晶「…」
ここから先の俺の見てしまったことを言うべきか迷う
菫『まだ、何か隠してませんか?』
晶「言って良いものかとな」
慧『聞かない後悔より聞いた後悔の方がまだいい…』
彼女たちは全員頷く
晶「わかった。俺が見たのは彼女の胸元にある勾玉みたいなものに小さなヒビがいくつか入っててその上でヒビに血のような色がついてたんだ」
紫『間違いなくそれ重症だよ…無理やり元気そうに見せてたけどそれが限界だってことだよ…』
晶「マジか…」
若菜『もう、時間はあまり残されていないのかもしれない』
晶「…」
彼女たちのサポートを受け、今晩に回復の儀式を行うことになった
おわり
20/05/20 23:39更新 / サボテン
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