紫炎
驚きの宣告を受けて数日、とはいってもどうしたものか決められずにいた昼下がり…
晶「…」
紫『そりゃ悩むよね…』
晶「悩むというより下手な手が打てないんだ」
紫『なるほど…』
晶「こういうときは…」
鞄から色鉛筆とノートを出す
紫『???』
晶「一回話は置いておいてここの絵を描く」
紫『え』
晶「俺はここに来るまでにたくさんの神社に行った、そしてそのすべての神社の絵を描いてきたんだ。」
紫『ってこれ全部!?』
すでにノート二冊は書き終え、三冊目に入っている
晶「そうだ」
紫『なるほど…』
晶「…」
そのまま神社の鳥居近くまで行き色鉛筆を手に取る
碧『何してるんですか?』
晶「ここの神社の絵を描くんだ」
碧『???』
紫『これ見たらわかるよ』
碧に紫はノートを見せる
碧『今まで訪れてきた神社の絵、ですね?』
晶「そうだ、だからここも例外ではないんだ。」
碧『なるほど、でもなぜ?』
晶「こういうでかいことに直面したときは関係ないことをやると案外取っ掛かりが見つかることも多い」
碧『なるほど…』
言い終えるとそのまま色鉛筆を走らせていく
晶「…こんなものか」
紫『ずいぶん長い間描いてたね…もう夕方だよ…?』
晶「良くある話だ」
紫『えぇ…』
晶「しかし紫も飽きもせずによく見てたな」
紫『あんなに、何て言うのかな。魂が籠められた絵を見たことがなかったから』
晶「俺は絵描きでは無いんだがな」
紫『そうなんだ』
それから数日…
晶「何て言うか」
紫『?』
懐いてる妹がいたとしたらこんな感じなのかもしれない。そう感じていた
晶「懐いてる妹がいたとしたらこんな感じなのかもしれないってな」
紫『なるほど…』
晶「ああ。」
紫『お兄ちゃん、きょうだい居ないの?』
晶「一人っ子だからな」
紫『そうだったんだ…』
晶「ああ、だからこんな大所帯が新鮮だ」
紫『いずれはそこに入るんだけどね』
晶「まあ、どうなるかはまだ分からんがな」
紫『…』
晶「…」
なんと言うか撫でたくなる高さに頭があるので撫でてしまった
紫『…♪』
晶「あ、悪い。ちょうど良い高さにあったから」
紫『大丈夫♪嫌じゃなかったから♪』
晶「なら、いいが…」
その日の夕食に、紫は来なかった
晶「???」
いつもはかなり早く来るはずだが…
晶「???」
夕方後、俺は碧に呼び出された
晶「どうかしたか?」
碧『…紫のことです』
晶「…何かあったのか?」
碧『彼女は今、戦っています』
晶「…何と?」
碧『自分自身とです』
晶「???」
碧『今、彼女を助けられるのは貴方しか居ません』
晶「…わかった」
そのまま紫の部屋に向かう
晶「紫、大丈夫か?」
彼女は踞りながら呻いている…
紫『う…うぅ…』
晶「大丈夫か?」
紫『寒い…』
晶「…!」
布団を押入れからとりだし被せてやる
紫『はぁ…はぁ…』
そのまま紫の側で俺も座る
紫『…』
俺の服の肩部分をつかんで居る…
晶「…」
彼女を抱き抱える、苦しみが少しでも和らぐように…
晶「…」
紫『そりゃ悩むよね…』
晶「悩むというより下手な手が打てないんだ」
紫『なるほど…』
晶「こういうときは…」
鞄から色鉛筆とノートを出す
紫『???』
晶「一回話は置いておいてここの絵を描く」
紫『え』
晶「俺はここに来るまでにたくさんの神社に行った、そしてそのすべての神社の絵を描いてきたんだ。」
紫『ってこれ全部!?』
すでにノート二冊は書き終え、三冊目に入っている
晶「そうだ」
紫『なるほど…』
晶「…」
そのまま神社の鳥居近くまで行き色鉛筆を手に取る
碧『何してるんですか?』
晶「ここの神社の絵を描くんだ」
碧『???』
紫『これ見たらわかるよ』
碧に紫はノートを見せる
碧『今まで訪れてきた神社の絵、ですね?』
晶「そうだ、だからここも例外ではないんだ。」
碧『なるほど、でもなぜ?』
晶「こういうでかいことに直面したときは関係ないことをやると案外取っ掛かりが見つかることも多い」
碧『なるほど…』
言い終えるとそのまま色鉛筆を走らせていく
晶「…こんなものか」
紫『ずいぶん長い間描いてたね…もう夕方だよ…?』
晶「良くある話だ」
紫『えぇ…』
晶「しかし紫も飽きもせずによく見てたな」
紫『あんなに、何て言うのかな。魂が籠められた絵を見たことがなかったから』
晶「俺は絵描きでは無いんだがな」
紫『そうなんだ』
それから数日…
晶「何て言うか」
紫『?』
懐いてる妹がいたとしたらこんな感じなのかもしれない。そう感じていた
晶「懐いてる妹がいたとしたらこんな感じなのかもしれないってな」
紫『なるほど…』
晶「ああ。」
紫『お兄ちゃん、きょうだい居ないの?』
晶「一人っ子だからな」
紫『そうだったんだ…』
晶「ああ、だからこんな大所帯が新鮮だ」
紫『いずれはそこに入るんだけどね』
晶「まあ、どうなるかはまだ分からんがな」
紫『…』
晶「…」
なんと言うか撫でたくなる高さに頭があるので撫でてしまった
紫『…♪』
晶「あ、悪い。ちょうど良い高さにあったから」
紫『大丈夫♪嫌じゃなかったから♪』
晶「なら、いいが…」
その日の夕食に、紫は来なかった
晶「???」
いつもはかなり早く来るはずだが…
晶「???」
夕方後、俺は碧に呼び出された
晶「どうかしたか?」
碧『…紫のことです』
晶「…何かあったのか?」
碧『彼女は今、戦っています』
晶「…何と?」
碧『自分自身とです』
晶「???」
碧『今、彼女を助けられるのは貴方しか居ません』
晶「…わかった」
そのまま紫の部屋に向かう
晶「紫、大丈夫か?」
彼女は踞りながら呻いている…
紫『う…うぅ…』
晶「大丈夫か?」
紫『寒い…』
晶「…!」
布団を押入れからとりだし被せてやる
紫『はぁ…はぁ…』
そのまま紫の側で俺も座る
紫『…』
俺の服の肩部分をつかんで居る…
晶「…」
彼女を抱き抱える、苦しみが少しでも和らぐように…
20/05/08 14:47更新 / サボテン
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