連載小説
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疑問
次の日、俺は彼女達が色こそ違うが共通の腕輪を着けているのに気づいた

晶「…?」

しかし、嵌まっている石はすべて違う色だ

晶「…」

昼下がりに、碧は俺になにか聞きたいことがあるらしく聞いてきた

碧『良いですか?』

晶「ん?」

碧『何をそんなに考えてるんですか?』

晶「いや、君たちのこと」

碧『???』

晶「君たちは嵌まっている石は違ってもみんな腕輪を着けてる、お揃いのやつかなと思って」

碧『それもありますが』

晶「??」

碧『みんな呼んできますね』

晶「あ、ああ。」

それから少しして、みんな来た

晶「で」

碧『私達がこの腕輪を着けているのは、三つの理由があります』

晶「三つ?」

碧『1つ目はお揃いの装飾品という意味です』

晶「なら合ってたことは合ってたのか、それが全部でないとしても」

沙雪『二つ目は、私達の名前と色を見てみて〜』

晶「なるほど、色合いに合ったやつか」

慧『そういうことだ、覚えやすいだろう?』

晶「確かに、覚えやすいな。同系統の色は種族的な違いで補うと」

焦香『そうだな!何色のどの干支かを覚えりゃ間違えは起こりにくい』

晶「なるほど」

明莉『でも、それは本当の理由ではない、とまではいかないけどもっと大きな理由があるのよ〜』

晶「それが最後の理由か」

葵『はい』

晶「その理由とは…」

紅葉『アタシ達は魔物、しかも何人かは狂暴で知られてる魔物。』

晶「ということは…」

若菜『そういうことだ』

晶「魔物としての衝動とかを抑えられる効果か」

若葉『正解♪』

晶「なるほど…幸運だったというべきか」

蜜柑『まあ、大人しい娘は念には念をって着けてるんだけどね』

晶「確かに、基本的には理性的だったり大人しい魔物の種族も居るしな」

菫『はい…でもいきなり襲いかかって心を傷たけたくないので…』

晶「なるほど…確かに念には念を入れてって考え方だな」

紫『好き同士でしたいから』

晶「なるほど…確かに大切なことかもな」

碧『というわけです』

晶「なるほど、確かに最後の理由が割合大きいなこりゃ」

碧『でしょう?』

晶「ある意味俺としても良かったかも」

碧『??』

晶「いきなり襲いかかって来られるのは勘弁だし」

碧『あなたが望まない限りしませんよ』

晶「あ、ああ。」

少しだけ困惑したがとりあえずは安心だ

碧『ですが…』

晶「?」

碧『あなたが望んだりあまりにも長い間決めずに待たせてしまった場合は、その限りではありませんよ…』

一瞬だが彼女たちの眼に妖しいものが宿るのが見えた

晶「!!」

碧『まあ、私達は気が長めなのであまり急がずに決めてくださいね』

俺は、どうするべきなのか…?しばらくはそれが問題になりそうだ
20/05/06 03:23更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

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