日常
それから翌朝になり、俺は目を覚ました
晶「朝、らしいな」
そのまま起き上がると、慧が戸を開けた
慧『起きていたか』
晶「ほんの少し前に、な」
慧『食事ができている』
晶「了解だ」
そのまま食堂で朝食になる
晶「久々かもしれないな」
碧『??』
晶「こうして朝に暖かい飯を食ったのは」
碧『????』
晶「いつも携帯食料かパンだったから」
沙雪『良くないわね』
晶「まあ、飯の一番の目的は栄養摂取だからな。手軽さも大切だ」
焦香『楽しむことも大事だろ!?』
晶「それは否定はしない、でも朝は時間ないからな」
そんなことを話していると俺は食べ終わった
晶「何か手伝えることはあるか?」
碧『そうですね…』
頼まれたのはいろいろなものを運ぶことだった
晶「これはここか?」
紫『うん♪』
そして昼前には仕事が終わった
晶「終わり、か」
碧『お疲れ様でした』
晶「そういえば」
碧『?』
晶「適性があるからここに来たのはわかった、来る素養かそれなら理由は他にあるのか?とな」
碧『理由、ですか』
晶「ああ、理由だ。もしかしたらそんなものはないのかもしれないが。適性がある奴、今回は俺が近くにいたから運ばれてきただけで他の存在でも適性があれば良かったのかもしれないと思った」
碧『それはありません、そもそもその適性を持つ人と言うのがほとんど居ないので』
晶「そもそも、適性というけどその適性ってなに?」
今まで言われていた『適性』という言葉、その意味とは
碧『…もう少ししたら、分かります。そのときになっても分からないなら…』
晶「今はそのときではない。と」
碧『はい』
彼女の目は嘘をいっているようには見えない
晶「わかった、ならそのときに」
なら大人しく引き下がることにした、そのときが来ればわかると思うから
晶「ごちそうさまでした」
午前中に仕事が終わったので午後からは自由だ
晶「…」
神社の外へ出てみようとしたが
若菜『やめた方がいい、私達の世界は男日照りだ。君が外に出れば恐らく…』
晶「そういえば、魔物は人間の男を性的に食うのが一番ご馳走だったな…」
若菜『そうだ、まだ私達の方が安全だ。下手をすれば公衆面前で犯されるぞ…』
晶「確かに、まだ安全だね」
神社の外に出るのはやめておこう…
若菜『君がこの地に来た理由、断片的にだが解ったと思う』
晶「確かに」
男日照りのこの世界に試験的、または意図的に適性のある俺が呼ばれたのだろう
晶「なるほど…」
とりあえず自分の来た理由はわかった、真相に迫るのはもう少し後でもいいだろう…
晶「…」
しかし、彼女たちにもそういう思いとかはあるのだろうか?俺の頭の中にはその疑問が膨らんでいくのだった
それから、数週間が過ぎた
晶「…」
ずっと頭の中にある疑問を聞いてみることにした
碧『みんな集めて、どうかしたんですか?』
晶「ずっと考えてたが一人では分からなかった、あのときの話を繋げると魔物は人間の男を性的に食うのが一番のご馳走、そして俺は適性があるから呼ばれた。この二つを繋げると俺は試験的にこの世界に呼ばれたのかなと」
碧『途中までは合ってますけど最後だけ違います』
晶「????」
その答えを聞いて俺はがく然とする
碧『そもそもこの世界って言うほど大掛かりなものではないです』
晶「なるほど…もう少し小規模なのか」
碧『覚悟があるならお話しします』
晶「ここまで来たら引き下がれない」
碧『呼んだのは私達です、世界なんてそんな大それたものではありません』
晶「なるほど…」
碧『ここまで言えば解るでしょう?』
晶「あのとき止めたのは他の魔物に取られんようにするためか…」
碧『はい…』
晶「で…」
碧『簡単な話です』
晶「…」
碧『私達の夫探しです』
晶「いきなりたくさん呼んだらわちゃわちゃするからか…」
碧『はい…』
がく然とはしたが何故か言葉は冷静だった
晶「でも、良いのか?」
碧『???』
晶「俺で」
碧『…♪』
晶「??」
碧『私達の好みに合うところを最低一つづつは持ってるように選んだんです、だから適性があるという話なんですよ』
晶「そういうことだったのか…」
真相がわかってほっとしたが同時に顔が赤くなっていくのを感じたのだった
晶「朝、らしいな」
そのまま起き上がると、慧が戸を開けた
慧『起きていたか』
晶「ほんの少し前に、な」
慧『食事ができている』
晶「了解だ」
そのまま食堂で朝食になる
晶「久々かもしれないな」
碧『??』
晶「こうして朝に暖かい飯を食ったのは」
碧『????』
晶「いつも携帯食料かパンだったから」
沙雪『良くないわね』
晶「まあ、飯の一番の目的は栄養摂取だからな。手軽さも大切だ」
焦香『楽しむことも大事だろ!?』
晶「それは否定はしない、でも朝は時間ないからな」
そんなことを話していると俺は食べ終わった
晶「何か手伝えることはあるか?」
碧『そうですね…』
頼まれたのはいろいろなものを運ぶことだった
晶「これはここか?」
紫『うん♪』
そして昼前には仕事が終わった
晶「終わり、か」
碧『お疲れ様でした』
晶「そういえば」
碧『?』
晶「適性があるからここに来たのはわかった、来る素養かそれなら理由は他にあるのか?とな」
碧『理由、ですか』
晶「ああ、理由だ。もしかしたらそんなものはないのかもしれないが。適性がある奴、今回は俺が近くにいたから運ばれてきただけで他の存在でも適性があれば良かったのかもしれないと思った」
碧『それはありません、そもそもその適性を持つ人と言うのがほとんど居ないので』
晶「そもそも、適性というけどその適性ってなに?」
今まで言われていた『適性』という言葉、その意味とは
碧『…もう少ししたら、分かります。そのときになっても分からないなら…』
晶「今はそのときではない。と」
碧『はい』
彼女の目は嘘をいっているようには見えない
晶「わかった、ならそのときに」
なら大人しく引き下がることにした、そのときが来ればわかると思うから
晶「ごちそうさまでした」
午前中に仕事が終わったので午後からは自由だ
晶「…」
神社の外へ出てみようとしたが
若菜『やめた方がいい、私達の世界は男日照りだ。君が外に出れば恐らく…』
晶「そういえば、魔物は人間の男を性的に食うのが一番ご馳走だったな…」
若菜『そうだ、まだ私達の方が安全だ。下手をすれば公衆面前で犯されるぞ…』
晶「確かに、まだ安全だね」
神社の外に出るのはやめておこう…
若菜『君がこの地に来た理由、断片的にだが解ったと思う』
晶「確かに」
男日照りのこの世界に試験的、または意図的に適性のある俺が呼ばれたのだろう
晶「なるほど…」
とりあえず自分の来た理由はわかった、真相に迫るのはもう少し後でもいいだろう…
晶「…」
しかし、彼女たちにもそういう思いとかはあるのだろうか?俺の頭の中にはその疑問が膨らんでいくのだった
それから、数週間が過ぎた
晶「…」
ずっと頭の中にある疑問を聞いてみることにした
碧『みんな集めて、どうかしたんですか?』
晶「ずっと考えてたが一人では分からなかった、あのときの話を繋げると魔物は人間の男を性的に食うのが一番のご馳走、そして俺は適性があるから呼ばれた。この二つを繋げると俺は試験的にこの世界に呼ばれたのかなと」
碧『途中までは合ってますけど最後だけ違います』
晶「????」
その答えを聞いて俺はがく然とする
碧『そもそもこの世界って言うほど大掛かりなものではないです』
晶「なるほど…もう少し小規模なのか」
碧『覚悟があるならお話しします』
晶「ここまで来たら引き下がれない」
碧『呼んだのは私達です、世界なんてそんな大それたものではありません』
晶「なるほど…」
碧『ここまで言えば解るでしょう?』
晶「あのとき止めたのは他の魔物に取られんようにするためか…」
碧『はい…』
晶「で…」
碧『簡単な話です』
晶「…」
碧『私達の夫探しです』
晶「いきなりたくさん呼んだらわちゃわちゃするからか…」
碧『はい…』
がく然とはしたが何故か言葉は冷静だった
晶「でも、良いのか?」
碧『???』
晶「俺で」
碧『…♪』
晶「??」
碧『私達の好みに合うところを最低一つづつは持ってるように選んだんです、だから適性があるという話なんですよ』
晶「そういうことだったのか…」
真相がわかってほっとしたが同時に顔が赤くなっていくのを感じたのだった
20/05/05 04:09更新 / サボテン
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