連載小説
[TOP][目次]
序章 招待状
俺はジュン、今年で23になる人間で基本的には派遣会社に勤めている。

あの招待状が届いたのは派遣の期間が終了して帰って来た日だった。

「何か届いてたらしいな、開けてみよう。」

俺は俺宛の手紙を開けてかなり驚いた。

[おめでとうございます!貴方は2泊3日の温泉ツアーの懸賞に当選しました!]
「温泉ツアーか、って1人用か。」

「温泉ツアー、当たったんだ。」

母さんは「当たったなら1人でも行って来たらいいよ」と呑気に言った。

俺は少し迷った上で結局行くことに決めた。

「なら行って来る。」

俺は待ち合わせ場所に向かった。

「あそこ、だな…。」

俺は10分ほど歩いて人だかりがある場所を見つけた。

「貴方方も懸賞で?」

「君も当たったのか。」

「ですね。」

「僕は優一、君は?」

「自分はジュンと言う。」

「俺は晋って言うんだ。」

「なるほど、一体当たったのに何か理由があるのかな?」

「恐らく独り身だ、君もそうならだけど。」

「あっちを見てみたらいい。」

「あ、なるほど…。」

そこには魔物娘達が居たので恐らく、自分達は魔物娘の生け贄(性的な意味)になるのだろうと思った。

「生き残れるかな…。」

「多分無理だと思う…。」

「だよなぁ〜。」

俺達は少し離れたところから手を振る魔物娘達を見て逃げられないんだろうと思った。

「あっちで2、3人また固まってるな。」

「彼女達は天界出身らしい、可哀想だが浮いてるけど。」

「何だかなぁ…。」

俺は3つの集まりに対してそう呟いた。

『では出発しますよ〜。』

それから少し経って、バスが出発した。

「…。」

最初から魔物娘達はかなり過激なスキンシップをとっていた。

「…。」

俺はまだ誰も寄って来ていなかったので何とか骨抜きになることは避けられた。

「これからどうなるのやら…。」

「ある意味怖くて仕方がないよ…。」

「だな、女って怖えぇよ…。」

俺達はかなりガツガツ距離を縮めてくる魔物娘達に若干恐怖を感じながらもバスは温泉に向かうのだった。







「着いた、な。」

「着いた、けど…。」

「どういうことだよ…。」
俺達が温泉に着いた頃には、他のバスを含めて結構いい感じになっている男女が10組くらい居た。

「とりあえず部屋を割合てるらしいな。」

それからしばらくして、部屋の割り当てが終わった。

「全員個人部屋か。」

「嫌な予感しかしねぇ…。」

「まあ、僕はもう諦めるよ。」

「優一!」

「まあそうした方が楽かもしれないな…。」

「まぁ諦め時は大事だな…。」

俺達は諦めつつもこれからが不安になった。
16/02/10 21:18更新 / サボテン
戻る 次へ

■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

序章、いかがだったでしょうか?

これから始まりますツアーの本番、お楽しみに。

出てきて欲しい娘や話のリクエストがございましたらよろしくお願いします。

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33