連載小説
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起動、そして始まる
早速アプリケーションを起動してみることにする

伸也「脱出ゲームか?これは…」

セーブデータが二つある、恐らく克巳と雄一のものだ…

伸也「なになに…」

出てきたストーリーは

ある研究所に配属された青年が研究所の闇を見てしまい放たれた改造生物から逃げながら脱出するというものらしい

伸也「何故…まさかこれで捕まると現実に捕まるとか言う呪われたゲームか!?」

と言いつつも閉じれば何が起こるか分かったものではないので慎重に始めてみることにする

伸也「なんと言うか、この改造生物たち、機械と人間と他の生物が合体してるみたいだな…」

しばらくして1マップクリアしたが出てきたのは下半身が白い鱗におおわれた蛇(?)のような存在だった…

伸也「…」

とにかく慎重にマップをクリアしていく…

伸也「こいつら、スペックの差がありすぎだろ…」

俺の操作しているキャラが二歩動くまでに相手は三歩動く、なんとか逃げ切ったが…

伸也「明るいところダメなのか…助かった…」

地下、別館、屋上と正門の鍵を探して逃げ回ってやっと手に入れた。

伸也「克巳、雄一…」

結局彼らの手がかりは見つからなかった、どう言うことだ…?

伸也「済まん…見つけられなかった…」

そのまま俺の操作しているキャラは脱出してクリアとなった…

伸也「!?」

画面からなんと言うか花魁のような格好をした銀髪の女性が顔だけ出してきた

伸也「何がどうなって…」

???『小さい画面だと顔が精一杯か…』

伸也「どう言うことなの…」

???『とりあえず、ゲームクリアおめでとう』

伸也「あ、どうも。確か貴方はマップにいた指揮官に顔がにてるな…あれはドット絵だけど…」

???『概ねそれであってるよ』

伸也「なら、克巳と雄一を知らないか…?」

危険とわかっているが話を進める

???『貴方の前にゲームをしてた二人ね、知ってるよ』

伸也「二人は無事なのか!?」

???『大丈夫、二人とも途中でゲームオーバーになったけど無事だよ


伸也「とりあえずそこは良かった…」

???『まさかクリアされるとは思ってないからご褒美ないや…』

伸也「褒美…ならひとつほしいものがある」

???『なに?』

伸也「克巳と雄一の親に、子供を再会させてやってほしい」

???『御安いご用さ♪』

伸也「なら、呼んでくる」

???『了解』

そのまま克巳と雄一の母親は居たので連れてきた

伸也「連れてきた」

???『なら…』

彼女がゲームの画面からずれてまずは克巳のセーブデータを読み込む

???『これでよし』

伸也「?」

???『画面に触れれば彼のところに行けるから』

克巳母『もう信じてみましょう…』

克巳の母が画面に触れるとそのまま吸い込まれていった

???『次は…』

雄一のセーブデータを読み込む

???『はい、どうぞ』

雄一母「では…」

雄一の母親もそのまま吸い込まれていった

伸也「お、ほんとだ。喜んでる…」

???『やっと適合してきたね…♪』

伸也「え」

そのまま彼女は両腕が出せるようになったらしく脇の下まで出てきた

伸也「!?」

そのまま俺は抱き抱えられて画面に吸い込まれていった…


20/02/16 01:09更新 / サボテン
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