彼らのクリスマスイブ及びクリスマス クリスマス当日前編 割り切りと安堵と嵐の前の静けさ
それから後片付けを終えて、夕食の準備に入る
楓『あの』
和也「ん?」
楓『気にしてませんからね?』
和也「お、おう…」
雫『そもそも貴方の小さな頃の姿をこの目で見たかっただけですし』
和也「お、おう」
瑠璃『見られたし経緯とかも解ったから満足だよ♪』
和也「それは、良かったのかな…?」
楓『もちろん』
和也「ならいいか」
雫『あくまでもかつてのあなたを見たかっただけなので』
和也「にしてはかなりやったよな」
瑠璃『抑えが効かなくて…』
和也「まあ、魔物なら仕方ないか。ましてや古代種ならな」
楓『…』
和也「あれより後少しでも苛烈だったら精神というか性癖が歪むところだったな、多分」
苦笑いしながら言う
楓『歪んでも私達なら適材適所なんですよねそれ』
和也「確かに、タイムパラドックス起こすかもしれんが」
雫『タイムパラドックス?』
和也「今の例なら、三人に俺が子供のときに出会ったことで下手をしたら三人と会うことなく人生を歩む可能性の未来が生まれるということだ」
瑠璃『なるほどわからないや…』
和也「要するに俺があの日に遺跡に行かなかった未来が存在してしまう可能性が出てくるってことだ」
楓『平行世界?』
和也「まあそんな感じ」
雫『そこまで大事になりますか?』
和也「まあ、可能性は低いけどどんなことも最初は小さなことかららしいからな」
楓『でも今貴方はここにいますよね』
和也「ああ、規模がでかいとそうなっていたかもしれないって話。あの薬って俺の肉体の変化状況だけをそのままに体を過去の状態に戻すやつだろ?」
楓『そんな大それたものじゃないですよ…』
和也「?」
楓『サバトで使われている一定時間だけ若返らせる魔法を魔法薬にしたものです』
和也「なんだよ…心配してこれは取り越し苦労か?」
瑠璃『嫌いっていってた理由ってこれも関係ある?』
和也「ああ、恥ずかしさ六割タイムパラドックスへの懸念四割だ」
楓『なるほど…そのタイムパラドックスの話は面白そうですけど』
和也「いろいろな物語に加えられていることもあるな、例えば自分が死ぬ運命を変えようとしたりとか」
雫『どうなるの?そういう話は』
和也「避けられないか、あるいはそいつの大切な人がみんな死ぬか、書き換えに耐えきれなくなった時空そのものが壊れるかが多いな」
瑠璃『なるほど』
和也「さて、下準備はできたな」
夕食の下準備が終わった
楓『人間もいろいろ考えますね』
和也「そりゃそうだ、考えたからこそ繁栄してるんだからな」
雫『なら、もう一眠りしましょうか…』
和也「そうだな、縮んでたときの疲労がまだ抜けてないし…」
和也「さて…夕食作るかな…」
眠った後に起き上がり、台所に向かう
楓『ご飯もうすぐできますよ♪』
和也「あら、寝過ぎたか」
雫『大丈夫、私達のワガママきいてくれたんですから』
和也「で、メニューは?」
瑠璃『ピザとグラタンだよ♪』
出来上がったものを見るが…
和也「両方ホワイトソースだな、好きだから良いけど」
俺のだけなぜか多いし別の皿に入れられている…
和也「いただきます」
楓『いただきます』
雫『いただきます』
瑠璃『いただきます』
和也「これは…なるほど…」
楓『美味しいですか?』
和也「ああ、まあ、こういうことは魔物を嫁にした男には良くあることだな、うん」
ホワイトソースに使われているミルクの出どころは、言うまでもないだろう…
それから後片付けをしてまた台所の外で待たされた
楓『入って良いですよ♪』
入った俺は、愕然と喜びを感じるのだった
彼らのクリスマスイブ及びクリスマス クリスマス当日前編 割り切りと安堵と嵐の前の静けさ おわり
楓『あの』
和也「ん?」
楓『気にしてませんからね?』
和也「お、おう…」
雫『そもそも貴方の小さな頃の姿をこの目で見たかっただけですし』
和也「お、おう」
瑠璃『見られたし経緯とかも解ったから満足だよ♪』
和也「それは、良かったのかな…?」
楓『もちろん』
和也「ならいいか」
雫『あくまでもかつてのあなたを見たかっただけなので』
和也「にしてはかなりやったよな」
瑠璃『抑えが効かなくて…』
和也「まあ、魔物なら仕方ないか。ましてや古代種ならな」
楓『…』
和也「あれより後少しでも苛烈だったら精神というか性癖が歪むところだったな、多分」
苦笑いしながら言う
楓『歪んでも私達なら適材適所なんですよねそれ』
和也「確かに、タイムパラドックス起こすかもしれんが」
雫『タイムパラドックス?』
和也「今の例なら、三人に俺が子供のときに出会ったことで下手をしたら三人と会うことなく人生を歩む可能性の未来が生まれるということだ」
瑠璃『なるほどわからないや…』
和也「要するに俺があの日に遺跡に行かなかった未来が存在してしまう可能性が出てくるってことだ」
楓『平行世界?』
和也「まあそんな感じ」
雫『そこまで大事になりますか?』
和也「まあ、可能性は低いけどどんなことも最初は小さなことかららしいからな」
楓『でも今貴方はここにいますよね』
和也「ああ、規模がでかいとそうなっていたかもしれないって話。あの薬って俺の肉体の変化状況だけをそのままに体を過去の状態に戻すやつだろ?」
楓『そんな大それたものじゃないですよ…』
和也「?」
楓『サバトで使われている一定時間だけ若返らせる魔法を魔法薬にしたものです』
和也「なんだよ…心配してこれは取り越し苦労か?」
瑠璃『嫌いっていってた理由ってこれも関係ある?』
和也「ああ、恥ずかしさ六割タイムパラドックスへの懸念四割だ」
楓『なるほど…そのタイムパラドックスの話は面白そうですけど』
和也「いろいろな物語に加えられていることもあるな、例えば自分が死ぬ運命を変えようとしたりとか」
雫『どうなるの?そういう話は』
和也「避けられないか、あるいはそいつの大切な人がみんな死ぬか、書き換えに耐えきれなくなった時空そのものが壊れるかが多いな」
瑠璃『なるほど』
和也「さて、下準備はできたな」
夕食の下準備が終わった
楓『人間もいろいろ考えますね』
和也「そりゃそうだ、考えたからこそ繁栄してるんだからな」
雫『なら、もう一眠りしましょうか…』
和也「そうだな、縮んでたときの疲労がまだ抜けてないし…」
和也「さて…夕食作るかな…」
眠った後に起き上がり、台所に向かう
楓『ご飯もうすぐできますよ♪』
和也「あら、寝過ぎたか」
雫『大丈夫、私達のワガママきいてくれたんですから』
和也「で、メニューは?」
瑠璃『ピザとグラタンだよ♪』
出来上がったものを見るが…
和也「両方ホワイトソースだな、好きだから良いけど」
俺のだけなぜか多いし別の皿に入れられている…
和也「いただきます」
楓『いただきます』
雫『いただきます』
瑠璃『いただきます』
和也「これは…なるほど…」
楓『美味しいですか?』
和也「ああ、まあ、こういうことは魔物を嫁にした男には良くあることだな、うん」
ホワイトソースに使われているミルクの出どころは、言うまでもないだろう…
それから後片付けをしてまた台所の外で待たされた
楓『入って良いですよ♪』
入った俺は、愕然と喜びを感じるのだった
彼らのクリスマスイブ及びクリスマス クリスマス当日前編 割り切りと安堵と嵐の前の静けさ おわり
19/12/15 00:42更新 / サボテン
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