連載小説
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彼女達の思惑と悩み
明日架が出てさらに数日、もう今年も一月を切ろうかと言うある日…

和也「どこ行くんだ?」

俺は彼女たちにつれられて移動していた

楓『じきにわかります』

それから転送された先はまた魔王城だった

和也「????」

雫『ここの薬の担当者に話をつけてあるんです』

和也「なんか新しい薬のモニター?」

瑠璃『そんな感じ』

和也「なるほど…」

それから担当者の部屋までいくと俺は部屋の外で待たされた

和也「さて、何を話しているのやら」

???『あら?』

和也「?」

そこにいたのはいつもの依頼者ではないリリムだった、特徴が似ているが姉妹だろう…

???『姉さんから聞いてるわ、貴方が件の古代種の旦那さんでしょう?』

和也「ああ、幾らかの偶然と彼女達の想いによってそうなった」

???『私はルージュよ。』

和也「俺は、和也だ」

ルージュ『えぇ、知ってるわ』

和也「しかしいきなりなんでここに来たんだかな…」

ルージュ『いずれわかるわ』

和也「そうか、なら何も聞かん」

ルージュ『信頼してるのね…』

和也「ああ。」

ルージュ『そして、感じるのは強い依存と偏愛ともとれるもの…』

和也「だろう、な…」

ルージュ『よく骨を抜き尽くされずにすんだわね…』

和也「俺が悪人だったらそうなってたらしい、ま、善人とは言わないが」

ルージュ『まあ、聞いたけどやり過ぎ感があるわね…』

和也「甘いな」

ルージュ『否定はできないわね』

和也「何かしでかされてからでは遅い、貴女方もそれがわからない和氣では無いでしょうに…」

ルージュ『それは…』

和也「まあ、うち一人は快楽に次ぐ快楽で精神崩壊してるが」

ルージュ『あら、あれからそうなったの?あの手足を炭化させられて若返らせて再生させてた彼は…』

和也「ああ、起きてる間は快楽浸けにしておいてくれと頼んだ」

ルージュ『もうとっくに反省しているでしょうけどね』

和也「どうだかな。」

ルージュ『?』

和也「そんなことさえもう考えられなくなっていそうだ」

ルージュ『…大いにありうるわね』

和也「まあ、なら君の姉に伝えておいてくれ。必要ならまた俺達のところに寄越してくれってな」

ルージュ『わかったわ、ならまた』

ルージュが去っていき少しして彼女たちは戻ってきた

和也「お、終わったのか?」

楓「はい、1ヶ月弱で完成するそうです」

和也「そうか、とりあえず話がまとまって良かった」

雫『届けてくれるそうですよ』

和也「なるほど…なんの薬を?」

瑠璃『届いたら解るよ♪』

和也「なら、深くは聞かない」

そのまま帰宅する

和也「魔力暖炉いれんと寒いな」

楓「ですね…」

雫『冷たい手…』

雫が俺の手を自分の手で覆い被せるように握る

瑠璃『私も冷えちゃったよ…』

和也「たしかに」

左右から頭を胸で挟まれたしかに冷たいと感じる

和也「今年も、もうすぐで残り1ヶ月だな」

楓「そうですね…」

雫『年末年始は忙しくなりそうです』

和也「まあ、そこはな」

瑠璃『でも楽しみ』

和也「そうだな」

冬の足音は、もうすぐそこまで来ている…

彼女達の思惑と悩み おわり
19/11/27 00:11更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

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