連載小説
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転送者、エルフ達と出会う
俺は翠川 新。友人からは新緑と呼ばれている。

しかしそんなことはどうでも良い、俺は今仕事納めに自宅の玄関から出て鍵を閉めたところでいきなり足元が輝いたかと思うと森らしきところに落とされた。

一体何が起きたんだ?と尻餅をついた身体を起こして辺りを見回すと誰かが近づいてくる足音が聞こえてきた。
隠れたところで見つかれば恐らく悪印象な気がする、幸いこちらは武器を持っていない以上話さえ通じたら何とかなるのではないか?と思い待機する。




少しして、足音の正体が見えてきた。少しはなれていて見えにくいがどうやら三人いるらしい…

さらに少しして、俺の目の前に現れたのは物語やゲームなどに出てくるエルフそのものだった。三人とも違う見た目だが大まかには森にいるエルフという感じの見た目をしている…

彼女らは『貴方は…何者?そもそもどこからここに入り込んだのかしら?』と警戒心を感じさせる目で一人目のエルフは言う。
俺は「俺は翠川新、自宅から仕事に行こうとしたら訳もわからずいきなりここに飛ばされた。信じられないかもしれないが…」と返すとやや表情が緩いエルフが『魔力を感じるわね、魔物が恐らくこちらの世界に転移させようとして転移は成功したけど場所の座標系を間違えてここに飛ばされてきてしまった。そんなところかしらね…』と舐めるようにこちらを見つつ言う。
穏やかそうな表情の三人目はというと『いきなり飛ばされて驚いたわよね…』と同情するように言い、俺は「驚いた、そしてここはどこなのかと思う」と返す。
すると三人は『悪い知らせが一つあるわ、貴方が元々いた世界にはたぶん戻れない。』と言われた。元々いた世界のことを思い出すもそこまで良いこともなく悪いこともないと思う人生だったがこちらの世界はどうなのだろうと思っていると最初のエルフが『後で魔物たちには文句を言うとして、貴方の当面の引き受け先をどうするかね。次の話は』と言う…

しばらくして、俺は「あなた方の名前は…?いつまでもエルフさんはよくないだろうから」と言うと彼女たちは『それはそう、ね』と言い最初に俺を見つけたエルフはアリシア、2人目のやや緩んだ表情のエルフはクレア、穏やかそうな表情の三人目はローラと名乗った。そして彼女たちは「考えてみたらもう彼に決めてもらったら良いわね。貴方に選択権をあげるわ」と言う…

とはいえ誰が良いのだろうか?俺はこの世界についてなにも知らないに等しい、じっくり考えて俺が選んだのは…
23/12/31 01:11更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです

次回で三つに分岐します

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