連載小説
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魔物高校生と暇つぶし、他二話
【魔物高校生と暇つぶし】



「暇すぎる……」

「だなー」

「まさか休校とはな……」



三人は悠の家に泊まって、翌日にあるホームルームマッチ(クラス単位でトーナメント方式でドッチボール)に備えていたのだが、外は見事に大雨だ。

ノーブラで白のYシャツを着て白色のパンツだけを穿いた曜、スポーツブラとスパッツの真奈美、「焼肉定食!!」という達筆で描かれたTシャツを着る悠。

そんな恰好で三人は悠の父が取って来た梨を食べている。



「スマ○ラやろーぜ!」

「嫌よ……真奈美のスネー○があんたのピ○トのハメくるもん」

「え〜。じゃあ何すんだよ」

「どれくらい前より成長したかやらないか」

「アレ? でも虚しくなるじゃない」

「それしかないだろう」



そして真奈美は悠の胸を揉む。



「相変わらず固いな……」

「うわっ! 本当だ! 大きいから柔らかそうなのに! ほぼ筋肉なんじゃないの!?」

「やめろよー、くすぐったいー」←Gカップ

「でも大きいわね……」←Cカップ

「そうだな……」←Dカップ

「やっぱ虚しくなるじゃない、これ」

「だな……」

「じゃあなんかやろーぜ! ちょっとふろばいこーぜ!」

「あ?」



そして風呂場。



「何するんだ」

「メントスコーラ」

「小学生か!!」

「恵梨香と前にやったな、やるか」

「マジで!?」



メントスをコーラに入れて悠が素早く閉め、そして悠の持ってきたコーラを真奈美が全力で振る。



――ドバシャアアアアアア!!



「「「……」」」



コーラのペットボトルが破裂した。

コーラ塗れの三人はしばらく黙っていたが、



「風呂はいろーぜ!」



悠の言葉で三人は服を脱いで、風呂に仲良く入ったのだった。





【魔物高校生と美代子の悩み】



「なあ、元気出さないか美代子」

「そんぐらいで気を落とさないでって」

「無理だっつーの……」



夕方。

そこでブランコを漕ぐ美代子を、真奈美と曜が励ましていた。



「魔物にとっちゃ些細な事よ、ね、カラオケでも行かない?」

「芳子と悠と巴もいるし」

「いい……」

「そうか……なら私達は行くぞ」

「じゃーね」

「……」



――そして真夜中。



「……」ギーコギーコ

「いつまで悩んでんのあんたはー!!」ゲシィ!!



未だにブランコに乗る美代子に曜が跳び蹴りを食らわせる。



「八時間よ八時間ー!!」

「よくまあそんなに悩めるワン!」

「美代子! ちょっといい加減にしてよ!! 高校生のアタシが言うのもなんだけど、高校生のそういうところが気持ち悪いのよ!!」

「で、でもよぉ、親にエロ本見つかるって相当だぞ!!」

「死んでしまえー!!」ゲシゲシ!!



二人にボコボコにされた美代子であった。





【魔物高校生と巴の姉】



「茶々子(ちゃちゃこ)ー! 茶々子はいるかしらー!」

「何さ姉ちゃん」



夕方の河川敷。

巴(名前が茶々子)は姉である九尾妖狐の野乃花(ののか)の隣にやって来た。

聖ミネルヴァ学園で生徒会長を務める姉は多少近寄りがたい雰囲気がある。



「茶々子は! ドキューンってきたことある!?」

「……姉ちゃん」

「ん?」

「まずさ、ズキューンってなに?」

「え!?」

「えーと、チャカに撃たれた音?」

「違う! ハートを射抜かれた音よ!」

「同じでしょ、っていうかなんで一つ違いの姉とそんなこと話さなきゃなんないの?」

「野乃花、そういうことなくて」

「今日は天丼がいいな」

「ねえ! なんでかな!」



そして巴はしばらく考える。



「姉ちゃんはそういうのに鈍感と言うか。というか、妖狐らしくこっちから押さなきゃダメじゃないの?」

「う、うぐぅ……」

「そうしていけばおのずとね」



と、そこへアルプの芳子(旧名:芳雄)が通りかかったのだが、強風が吹いて思い切りスカートが捲れ上がって、パンツが見えた。



「……!!」ズキューン!!

「!!」バチン!!



思い切り姉にツッコミを食らわせた巴であった。
13/12/06 23:53更新 / 二酸化O2
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■作者メッセージ
お久しぶりです

最近寒くなってきて、執筆作業もろもろ辛い季節です……

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