真夏のグラキエス
真夏の太陽がまぶしい季節。この物語の主人公である万条一知は、冷凍食品工場で働いていた。彼は入社5年目。給料はそこそこだが、商品を保管する巨大冷凍庫の管理という仕事に、彼は満足していた。
「この暑い所から、寒い所へ行ったに感じるあのキュッとした感覚が溜まらんのだなぁ!」
ろくでもない事を言いながら、巨大冷凍庫に入っていく一知。だが、一知は、冷凍庫に入った瞬間、何か違和感を覚えた。
「…やけに寒い。」
そう、いつもより冷凍庫の温度が低かったのである。一知が、温度計を見てみると、温度は設定されている温度よりも何十度も低かった。
「この温度は…まるで極寒のシベリアじゃないか!!」
温度計を見た一知は、驚愕した。確かにそうだ。こんな低い温度じゃなければ、ポケットに入れていたおやつのバナナがオリハルコンの如く固くなるはずはなかったからである。そんな現状態ではバールよりも凶悪な武器になりかねないバナナを見ながら、一知はある噂を思い出した。それは、極寒の地にしかいないとされるグラキエスという魔物が、町中に現れ、最後に目撃されたのが、この食品工場だったという噂である。それは、もうまもなく冬が開ける3月上旬頃だろうか。
「…まさか…な…」
まさかグラキエスが、こんな冷凍庫にいるはずがない。そう思いながら、冷凍庫の奥に進むと、寒さが余計ひどくなった。
「…こ、これはあれだよな。倉庫の奥の方だから寒いんだよな。うん、そうだ。」
そう自分に言い聞かせながら、倉庫の奥へと進む一知。手に持っている温度計に表示されている気温は、どんどん下がって行き、このままではシベリアどころか、南極になりかねないほど寒くなっていた。
そして一知が倉庫の奥に辿り着くと、目を疑うような光景が飛び込んできた。
「ぎ…ギブミースペルマ…プリーズ…」
そこには、倉庫の隅で体育座りをしているやせ細ったグラキエスがいた。もう何日、いや何カ月も精を取っていないのだろう。一目間違えば、スケルトンと間違えそうなぐらいやせ細っていた。
(本当に本当に本当に本当にグラキエスーだー。寒すぎちゃってどうーしよー…って、歌っている場合じゃないか。)
お茶とか、おっきい湖とか、ストレートの長さに定評のあるサーキットのある県に存在するサファリパークのCMソングを脳内で再生しつつも、一知はただ事ではないと判断した。
「もしもし、大丈夫ですか?」
「…MAJIで召される5秒前です…」
この様子を見る限り、冷気による精の摂取は無理なほど衰弱していると判断した。ならばどうするか。そう、精を直接彼女に供給するしかいないのである。
「君、私の精で良ければ、その…摂取…するかい?」
「…仕方ない…生きる為なら…」
冷静かつ、強気な性格で男性をてこずらせるグラキエスも、命の危険を感じたのか、素直に受け入れる事にしたらしい。精の摂取方法だが、舌のお口だと彼女の体力を消耗させかねないので、フェラという形で摂取させることにした。だが、ここは氷点下の冷凍庫。下手に息子を出そうものなら、すぐにアイスソードと化して、最悪の場合もげてしまう可能性もある。ではどうする?
「そうだ。君、もうすぐ精を上げるから、ちょっとの間だけ辛抱してくれないか。」
そう言うと、一知はダッシュで防寒着と精力剤を取りに行った。防寒着でナニを覆う事により寒さから守るのと、精力剤でナニが死にかけのベビーエレファントになるのを防ぐためである。そしてその取りに戻る速さ、僅か5秒。ウサイン・○ルトもびっくりに速さである。
「さぁ、いくぞ。あ、君は何もしなくていい。ただ私のチンポを銜えていればいい。」
「…本当は、銜えたくないんだから。…あなたが、そうしたいって言うから…だからね。」
「自分の命がかかってるんだ。そう文句言うな。」
そう言うと一知は、防寒着を覆いかぶせ、グラキエスにナニを銜えさせ、そのままセンズリさせた。
(…寒い、そしてあまりにもシュールだ。…だが、一人の命がかかっている。…そして、何故か以外にもこのシチュエーションは興奮する!)
一知は、そんな事を思いつつ、手をチ○ータV16Tの16気筒エンジンより力強く、そしてスピーディーに手を動かし、指はまるでギター○リークス虹ネームプレイヤーの運指の如く動かし、自分のナニに刺激を与えた。おかずはって?彼女のジト目を見ていると、何だか興奮してくるかつ、青肌、ほど良いおっぱいという彼のフェチ心にクリティカルヒットしまくっているので、問題は無かった。
「さぁ、出すぞ。…うっ!」
「んんっ…ゴクン」
グラキエスの口内に、一知の精液が満ちる。それはまるで砂漠に降り注いだ恵みの雨の如く、彼女にとってはこの上ないご馳走となったのだ。
「どうだ?」
「…美味しい。…力が満ちて来る…」
そう言った彼女の顔は、さっきよりも顔つやが良くなった気がする。
「まだ欲しいかい?」
「…うん。今度は、私が動く。」
「ちょっ、まだ危ないって…わっ!」
精を得た彼女は、一知のナニにむしゃぶりついた。普通、グラキエスはある程度冷気で精を得てから、直接対象者の精を得るのが普通である。だが彼女の場合、極端な飢餓状態に陥っていた為、そんな事を忘れ、無我夢中で精を栄養としていたのである。
「んっ…ちゅっ…別に…あなたの助けなんか…いらなかった…から…あなたがしたいって言うから…しょうがなく…銜えてあげた…だけだから…」
少しは体力が回復したのだろうか。グラキエス特有の強がりを見せ始めた。
「ふっ、言ってくれる。だが、私はお前さんが元気になって嬉しいよ。」
「えっ///そ、そんな…馬鹿っ!」
頬を赤らめるグラキエス。そしてそれと同時にフェラの吸引力は強くなった。
「うっ…いきなり強くするなよ。」
「う、うっさい。さっさと出して。」
やはり強がるグラキエス。しかし、その言葉の裏には何処となく一知に好意を寄せているようだ。
「…じゃあ、出すぞ。」
「…早くしなさい。」
「…出るぞ、うっ!」
二発目の射精。一知のザーメンが彼女の体内へと流れ込んでいく。一知のザーメンにより、彼女は見る見るうちに元気を取り戻していく。まるで、ナイルを得たエジプトのようである。
「どう…だった?」
「…すごく、美味しかった。」
「そうか。良かった。」
「…今度は、私が気持ち良くさせてあげる。」
そう言うと、彼女は一知を押し倒した。彼女は、先ほどまでいたスケルトンと間違えそうなグラキエスではなくなっていたほど回復した。そしてその顔は、衰弱して死にそうな顔付きだったのが、愛する恋人を見るような顔付きに変化していた。
「おい…私でいいのか?」
「…私の命を救ってくれた恩人に、恩返ししないのがおかしいでしょう?」
「…それもそうだな。」
「じゃあ…いくよ。」
そう言うと彼女は、割れ目に一知のナニを当て、一気に腰を下ろした。
「はぁっ♥」
彼女の顔が、一気に快楽の色に染まった。先ほどまで衰弱していたのが嘘のようだ。
「おい…大丈夫か?」
「私は…大丈夫。それより、動かすよ。」
彼女は、ゆっくりと腰を動かし始めた。しばらくすると、愛液の音が冷凍庫中に響きはじめた。
「ハァっ…はぁ…これが…人間の…おちんぽ…じゅごい♥」
「私も…すごく、気持ちいい。」
「ねぇ…私の胸、すごく切ないの。だから…揉んで♥」
「わかった。」
「ああん♥乳首コリコリしないでぇ♥」
一知の目の前にいたのは、死にかけていたグラキエスではなく、一匹の雌として、一知を受け入れたグラキエスだった。ここは氷点下の冷凍庫。しかし、今この状況、もはや場所など意味離さず、一知と彼女の愛は冷凍庫すら溶けさせてしまうほど熱かった。
「なぁ…君は何ていう名前だい?」
「ポーラ。私の名前は、ポーラ。あなたは。」
「私の名前は一知。ポーラか…いい名前だ。」
「あなたの名前も…素敵。」
二人は抱き合い、熱い口づけを交わしながら愛し合った。互いが正面を向き合い、抱いて、愛し合った。ポーラの綺麗な肌を撫でた。髪を撫でた。彼女はあまりにも美しかった。このまま時が止まってしまえばいいのにと願った。
「ポーラ、もうイきそうかい?」
「うん♥一知、私の中に…出して♥」
「…出すぞ。…うっ!!」
「ああああーっ!来てるぅ、一知のせーえき、中に来てりゅうー♥」
一知はポーラの中にぶちまけた。それは、精液と言えるものではなく、彼女に対する愛と言えばよいだろうか。一知は、ありったけの精子をポーラにぶちまけた。
「ポーラ、元気になって…良かっ…た…」
一知は、体力を使い果たしたのか、そのまま寝てしまった。
「一知?…ちょっと、一知!起きなさいよ!」
そう言いながら、冷凍庫の外へ一知を連れだすポーラ。しかし、外は真夏日どころか猛暑日。こんなところへグラキエスが飛び出たらどうなるか。結果は見え見えだった。
「うっ、暑っ!!」 バタッ
「おーい、冷凍庫の入口で誰か倒れているぞー!」
ピーポーピーポー…
その後、一知とポーラは二人仲良く病院に送られたが、命に別状は無かったようである。ポーラの話によれば、冷凍庫にいた理由は、暖かくなってきたから隠れたのだが、誰も気付かれなかったばかりか、春になってしまった為、あそこから出れなくなったとのことだそうだ。そして、誰も男性が近づかず、精を摂取することが出来ずに衰弱し、あの様になったそうだ。
「…もう、気を付けろよ。後、これからよろしくな。」
「ふふ、こちらこそよろしくね♥」
病室のベットでポーラの頭をなでる一知。二人の顔は、とても幸せそうだった。
こうして一知は、真夏にポーラというグラキエスを結ばれた。結婚式の当日、真夏であるのにもかかわらず、かなり冷え切り、一時は雪が降ったそうだが、二人の愛は真夏の太陽よりも熱かったそうな。
完
「この暑い所から、寒い所へ行ったに感じるあのキュッとした感覚が溜まらんのだなぁ!」
ろくでもない事を言いながら、巨大冷凍庫に入っていく一知。だが、一知は、冷凍庫に入った瞬間、何か違和感を覚えた。
「…やけに寒い。」
そう、いつもより冷凍庫の温度が低かったのである。一知が、温度計を見てみると、温度は設定されている温度よりも何十度も低かった。
「この温度は…まるで極寒のシベリアじゃないか!!」
温度計を見た一知は、驚愕した。確かにそうだ。こんな低い温度じゃなければ、ポケットに入れていたおやつのバナナがオリハルコンの如く固くなるはずはなかったからである。そんな現状態ではバールよりも凶悪な武器になりかねないバナナを見ながら、一知はある噂を思い出した。それは、極寒の地にしかいないとされるグラキエスという魔物が、町中に現れ、最後に目撃されたのが、この食品工場だったという噂である。それは、もうまもなく冬が開ける3月上旬頃だろうか。
「…まさか…な…」
まさかグラキエスが、こんな冷凍庫にいるはずがない。そう思いながら、冷凍庫の奥に進むと、寒さが余計ひどくなった。
「…こ、これはあれだよな。倉庫の奥の方だから寒いんだよな。うん、そうだ。」
そう自分に言い聞かせながら、倉庫の奥へと進む一知。手に持っている温度計に表示されている気温は、どんどん下がって行き、このままではシベリアどころか、南極になりかねないほど寒くなっていた。
そして一知が倉庫の奥に辿り着くと、目を疑うような光景が飛び込んできた。
「ぎ…ギブミースペルマ…プリーズ…」
そこには、倉庫の隅で体育座りをしているやせ細ったグラキエスがいた。もう何日、いや何カ月も精を取っていないのだろう。一目間違えば、スケルトンと間違えそうなぐらいやせ細っていた。
(本当に本当に本当に本当にグラキエスーだー。寒すぎちゃってどうーしよー…って、歌っている場合じゃないか。)
お茶とか、おっきい湖とか、ストレートの長さに定評のあるサーキットのある県に存在するサファリパークのCMソングを脳内で再生しつつも、一知はただ事ではないと判断した。
「もしもし、大丈夫ですか?」
「…MAJIで召される5秒前です…」
この様子を見る限り、冷気による精の摂取は無理なほど衰弱していると判断した。ならばどうするか。そう、精を直接彼女に供給するしかいないのである。
「君、私の精で良ければ、その…摂取…するかい?」
「…仕方ない…生きる為なら…」
冷静かつ、強気な性格で男性をてこずらせるグラキエスも、命の危険を感じたのか、素直に受け入れる事にしたらしい。精の摂取方法だが、舌のお口だと彼女の体力を消耗させかねないので、フェラという形で摂取させることにした。だが、ここは氷点下の冷凍庫。下手に息子を出そうものなら、すぐにアイスソードと化して、最悪の場合もげてしまう可能性もある。ではどうする?
「そうだ。君、もうすぐ精を上げるから、ちょっとの間だけ辛抱してくれないか。」
そう言うと、一知はダッシュで防寒着と精力剤を取りに行った。防寒着でナニを覆う事により寒さから守るのと、精力剤でナニが死にかけのベビーエレファントになるのを防ぐためである。そしてその取りに戻る速さ、僅か5秒。ウサイン・○ルトもびっくりに速さである。
「さぁ、いくぞ。あ、君は何もしなくていい。ただ私のチンポを銜えていればいい。」
「…本当は、銜えたくないんだから。…あなたが、そうしたいって言うから…だからね。」
「自分の命がかかってるんだ。そう文句言うな。」
そう言うと一知は、防寒着を覆いかぶせ、グラキエスにナニを銜えさせ、そのままセンズリさせた。
(…寒い、そしてあまりにもシュールだ。…だが、一人の命がかかっている。…そして、何故か以外にもこのシチュエーションは興奮する!)
一知は、そんな事を思いつつ、手をチ○ータV16Tの16気筒エンジンより力強く、そしてスピーディーに手を動かし、指はまるでギター○リークス虹ネームプレイヤーの運指の如く動かし、自分のナニに刺激を与えた。おかずはって?彼女のジト目を見ていると、何だか興奮してくるかつ、青肌、ほど良いおっぱいという彼のフェチ心にクリティカルヒットしまくっているので、問題は無かった。
「さぁ、出すぞ。…うっ!」
「んんっ…ゴクン」
グラキエスの口内に、一知の精液が満ちる。それはまるで砂漠に降り注いだ恵みの雨の如く、彼女にとってはこの上ないご馳走となったのだ。
「どうだ?」
「…美味しい。…力が満ちて来る…」
そう言った彼女の顔は、さっきよりも顔つやが良くなった気がする。
「まだ欲しいかい?」
「…うん。今度は、私が動く。」
「ちょっ、まだ危ないって…わっ!」
精を得た彼女は、一知のナニにむしゃぶりついた。普通、グラキエスはある程度冷気で精を得てから、直接対象者の精を得るのが普通である。だが彼女の場合、極端な飢餓状態に陥っていた為、そんな事を忘れ、無我夢中で精を栄養としていたのである。
「んっ…ちゅっ…別に…あなたの助けなんか…いらなかった…から…あなたがしたいって言うから…しょうがなく…銜えてあげた…だけだから…」
少しは体力が回復したのだろうか。グラキエス特有の強がりを見せ始めた。
「ふっ、言ってくれる。だが、私はお前さんが元気になって嬉しいよ。」
「えっ///そ、そんな…馬鹿っ!」
頬を赤らめるグラキエス。そしてそれと同時にフェラの吸引力は強くなった。
「うっ…いきなり強くするなよ。」
「う、うっさい。さっさと出して。」
やはり強がるグラキエス。しかし、その言葉の裏には何処となく一知に好意を寄せているようだ。
「…じゃあ、出すぞ。」
「…早くしなさい。」
「…出るぞ、うっ!」
二発目の射精。一知のザーメンが彼女の体内へと流れ込んでいく。一知のザーメンにより、彼女は見る見るうちに元気を取り戻していく。まるで、ナイルを得たエジプトのようである。
「どう…だった?」
「…すごく、美味しかった。」
「そうか。良かった。」
「…今度は、私が気持ち良くさせてあげる。」
そう言うと、彼女は一知を押し倒した。彼女は、先ほどまでいたスケルトンと間違えそうなグラキエスではなくなっていたほど回復した。そしてその顔は、衰弱して死にそうな顔付きだったのが、愛する恋人を見るような顔付きに変化していた。
「おい…私でいいのか?」
「…私の命を救ってくれた恩人に、恩返ししないのがおかしいでしょう?」
「…それもそうだな。」
「じゃあ…いくよ。」
そう言うと彼女は、割れ目に一知のナニを当て、一気に腰を下ろした。
「はぁっ♥」
彼女の顔が、一気に快楽の色に染まった。先ほどまで衰弱していたのが嘘のようだ。
「おい…大丈夫か?」
「私は…大丈夫。それより、動かすよ。」
彼女は、ゆっくりと腰を動かし始めた。しばらくすると、愛液の音が冷凍庫中に響きはじめた。
「ハァっ…はぁ…これが…人間の…おちんぽ…じゅごい♥」
「私も…すごく、気持ちいい。」
「ねぇ…私の胸、すごく切ないの。だから…揉んで♥」
「わかった。」
「ああん♥乳首コリコリしないでぇ♥」
一知の目の前にいたのは、死にかけていたグラキエスではなく、一匹の雌として、一知を受け入れたグラキエスだった。ここは氷点下の冷凍庫。しかし、今この状況、もはや場所など意味離さず、一知と彼女の愛は冷凍庫すら溶けさせてしまうほど熱かった。
「なぁ…君は何ていう名前だい?」
「ポーラ。私の名前は、ポーラ。あなたは。」
「私の名前は一知。ポーラか…いい名前だ。」
「あなたの名前も…素敵。」
二人は抱き合い、熱い口づけを交わしながら愛し合った。互いが正面を向き合い、抱いて、愛し合った。ポーラの綺麗な肌を撫でた。髪を撫でた。彼女はあまりにも美しかった。このまま時が止まってしまえばいいのにと願った。
「ポーラ、もうイきそうかい?」
「うん♥一知、私の中に…出して♥」
「…出すぞ。…うっ!!」
「ああああーっ!来てるぅ、一知のせーえき、中に来てりゅうー♥」
一知はポーラの中にぶちまけた。それは、精液と言えるものではなく、彼女に対する愛と言えばよいだろうか。一知は、ありったけの精子をポーラにぶちまけた。
「ポーラ、元気になって…良かっ…た…」
一知は、体力を使い果たしたのか、そのまま寝てしまった。
「一知?…ちょっと、一知!起きなさいよ!」
そう言いながら、冷凍庫の外へ一知を連れだすポーラ。しかし、外は真夏日どころか猛暑日。こんなところへグラキエスが飛び出たらどうなるか。結果は見え見えだった。
「うっ、暑っ!!」 バタッ
「おーい、冷凍庫の入口で誰か倒れているぞー!」
ピーポーピーポー…
その後、一知とポーラは二人仲良く病院に送られたが、命に別状は無かったようである。ポーラの話によれば、冷凍庫にいた理由は、暖かくなってきたから隠れたのだが、誰も気付かれなかったばかりか、春になってしまった為、あそこから出れなくなったとのことだそうだ。そして、誰も男性が近づかず、精を摂取することが出来ずに衰弱し、あの様になったそうだ。
「…もう、気を付けろよ。後、これからよろしくな。」
「ふふ、こちらこそよろしくね♥」
病室のベットでポーラの頭をなでる一知。二人の顔は、とても幸せそうだった。
こうして一知は、真夏にポーラというグラキエスを結ばれた。結婚式の当日、真夏であるのにもかかわらず、かなり冷え切り、一時は雪が降ったそうだが、二人の愛は真夏の太陽よりも熱かったそうな。
完
13/08/01 00:09更新 / JOY