後日談
「ん…」
日差しが眩しい、と思いながら目が覚める。それと同時に夜のことをだんだん思い出していく。
「(ぁー、ぁーー…///、昨晩は凄いことをしたな…///、いやしたってよりされたか…///)」
メグと両想いになって…、その…エッチをして。…そして襲われて。意識が飛びかけていたことを含め、いやにはっきりと覚えている。隣を見るとすーすー静かな寝息を立てるメグが寝ている。夜の事が嘘に思えるほど可愛らしい寝顔。とりあえず起き上がろうと思い少し動くと。
ニチャッ♥
「…/////」
粘液が糸をひく音が聞こえた。嘘じゃない確証があった。それに臭いもすごい。洗わなきゃなどと考えながら起き上がろうとすると
「いっッ!!?」
突如腰に痛みが走る。…聞いたことがある、女の子はエッチをしすぎると腰が痛くなる、と。する側とされる側では負担が違うからだろうと思う。つまりはそれほどに色々されてしまったわけなのだが…。しかしそれ以外身体の調子はいつもと何も変わらない。むしろ何も異変がないことが異変な気さえする。すると、隣でメグがもぞっと動きだす。
「っ……」
目を開き、こちらに目線を向けてくる。
「ぉはよーございます…♪」
幸せそうな笑みを浮かべている。ホントに可愛らしい。夜の事がますます信じられなくなるが、残念ながら確証はすでにある。
「おはよ、」
「(目が覚めてすぐ大好きな人がいるなんて…♥、とっても幸せ…♥昨日はたくさんエッチもしちゃったし…♥///…………、。……あれ?夢?…………なにか凄いことしちゃった記憶が……)」
メグの顔がみるみる真顔に戻っていく。面白いのでそのまま見てみる。
「(ぇ、夢??でもだったらどこから夢?ぁ…私裸…ソラさんも…?。…ぇ、嘘っ私なんてことして…っ!)」
ガバッとメグが起き上がる。…かと思ったが、
「ぃッッ〜」
急に身体を固めそのまま後ろに倒れる。
「ぁ、大丈夫?…筋肉痛?」
「はぃ…みたいです…」
まぁ、だろうとは思った。性格からしても普段からあまり身体に負荷は掛けていないだろうに、あんなことをするから…。
「はい、」
メグに手を差し伸べる。それに捕まりメグも身体を起こす。ず〜ん…と沈んだ表情。夜の事を気にしているのがとても良く分かる。そろそろ可哀想に思えてきたので話しかける。
「別に気にしなくていいよ」
「っ…、でも…」
まだ表情は暗い。
「もー、気にしなくていいって」
そう言いメグの頭を撫でる。
「元気出して、ね?」
「っ……、//」
ぽふっ…ぽふっと音が聞こえる。ゆっくり尻尾を振っているのか、とりあえず少しは元気になってくれたようだ。
「その…答えづらかったらいいんだけど、夜どうしてあぁなっちゃったの…?///」
「ぇ、ぁ…その…///(エッチな気分我慢してたからなんて言えないよー…///)」
「…もしかして俺のせいだったりする…?」
しばらく前なら考えられないが、これだけ親密になったとはいえ相手は魔物。正直いまの自分には分からない事だらけだと思う。今度暇なとき魔物について調べよう。
「いえソラさんのせいじゃ、ぁ…」
一番最後の一文字が全てを物語っていた。どうやら原因は自分自身にあったようだ。
「っ〜…、俺なにしちゃったの?」
「その…、…/////」
「、別に答えにくかったらいいよ?」
「ぇ、でも」
「いいっていいって、無理に聞こうとは思わないよ」
ホントは再発防止のために聞いておきたいところだがこうまでして聞きたくはない。やっぱりメグの事を知るためにも少し勉強しよう。
「そろそろ起きようか、もう昼だし。…でもご飯の前に風呂入ろっか///」
「ぁ…はい///」
立ち上がり布団を取る。あれ、昨日もこんなことした気がする…。
「………////」
「ん?どうしたの?、…っ///」
メグに股間を股間を凝視されてしまっていた。それもそのはず、裸を隠すため取った布団が股間の部分だけ膨らんでいるのだから…。尚もメグは視線を外さない。
「、朝立ですっ///」
ぐいっとメグの顔を上に向ける。
「ほら立って、行くよっ///」
背中を押し、メグをお風呂場に連れていく。…これもなんかごく最近した覚えがある…。
「(背中もむにむにしててきもちいな…///、普段なら朝立なんて気になんないのに…////)」
メグの身体に触れてしまったことで少しむらっとしたが抑えた。しかし朝立がなかなか治まらなくなってしまった。
「…だからあんま見るなって…////」
風呂場に着き再びメグの顔をくいっと上に向ける。するとなぜか顔を少し赤めらせ、笑みを向けてくる。
「ソラさん、その…ちょっと遅れちゃいましたけど…、おはようの…キス、してほしいです…♪♥///」
「っ…/////」
お互い裸の状態で、お風呂場で、こんなことを急に言ってくる。求められるのは嬉しいが健全な男子には少々刺激が強い。込み上げる興奮を抑え、メグの顔に両手を添えたまま唇を重ねる。
「ん…///」
「ん♪…♥///」
いやらしさのない、愛のこもったキス。恥ずかしさはあるがとても幸せを感じられる。しばらく見つめあったが、
「ほ、ほら、早く洗うよ///」
やっぱりまだ馴れない。馴れたくないとも少し思ったりするけど…。しかしメグはいまだに見つめてくる。
「…なに?」
「…洗って欲しいんですけど…ダメですか…?////」
メグお得意(?)の照れながら上目遣い。本人にその気はなくても、これは断れない。
「〜ッ…、風呂入るだけだからね?////」
「はいっ♪…♥////」
シャワーで流しながら手で優しくメグの身体を撫でる。
「頭も流す?」
「お願いします♪」
「ん、じゃ座る?」
「はい♪」
「ん、目閉じててね?」
メグの髪を濡らし、かきあげるようにわしゃわしゃ洗うとき気づいたが、生える部分によって髪の色が脚と同じように違う。髪の色が黒っぽかったり白っぽかったりするのは気づいていたけれど、その根本を見ると新鮮な感じがする。そして、
「…角あるってさ、どんな感じ?」
「ぇ?ぁ、これですか」
人にはあるはずのない角。毛の色なんかよりよっぽど魔物らしい象徴と言えるだろう。
「触られてるのとかって分かる?」
「んー、なにかに当たったりすればわかりますけどずっと触られてると分からないですね」
「へぇ、…角ってさ、あって何か良かったこととかある?」
「……。ないですね♪」
「ないのッ?」
驚きはしたが冷静に考えると役に立つ場面の想像ができない。
「前髪洗うよ?」
「はい♪」
そうして髪を流し終わる。
「ソラさん、身体もお願いします…♥///」
「分かってるって////」
やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。柔らかいメグの身体に再び触れ、洗い始める。
「あ、…ちゃんと石鹸つけて洗った方がいい?昨日は流しただけだし」
「じゃぁ…、手でお願いします♪///、いいんですか?」
いいんですか?、分からないがとりあえず洗い始める。それよりも手に柔らかさがダイレクトにくるから耐えるのが大変そうだ。腕や肩、背中は普通に洗える。まぁおそらく世の男性が理性と戦い始めるのはここから先だろう。鎖骨辺りを洗っていると嫌でもメグの大きな胸が目に入る。そうでなくてもさっきからメグの柔らかい身体が石鹸でぬるぬるして手がきもちいのに…頑張って抑えるが次に洗うのは一番柔らかいその胸。
「(たぶん耐えられないな…///)」
などと考えながら胸も洗い始める。だが、耐えられないどころではなかった。石鹸でぬるぬるした胸が…、力を込めると逃げるようににゅるんっと形を変え、もう言葉で表せないほど手に柔らかさを伝えてくる。間もなく完全に勃ってしまった。朝立とは完全に違う、興奮を伴い性欲をかきたてる勃起。
「ぁ…ソラさん♥、これは…その、ぁ朝立じゃないですよね…?♥////」
明らかに期待しているのが分かる。だが勃ってしまいはしたが冷静さを失っている訳ではない。胸の下や谷間を堪能…じゃなくて洗い、次にお腹を洗う。
「?…ソラさんもういいんですか?♥///」
「…洗うだけ、っ////」
正直ずっと触っていたい。1日中触っていたいほどだがそろそろやめる。お風呂でというのも好きだけれど、たまにだからこそ良いものだと個人的に思う。勃ってしまっている状態では説得力はないと思うが…。今すぐしたい気分でもあるが、我慢してメグの身体を洗う。
「…♥///」
「////、ほ、ほら、洗い終わったから////」
「ぇ?ぁっ、じゃあ…次は私の番ですね…?♥////」
「ぇ、あ、(そーゆー意味じゃなかったんだけど…まぁいいか…///)」
そう言うとメグは石鹸を自分の身体につけ始める。特に胸を重点的に、石鹸のぬめりで柔らかそうに形を変え、手から滑り落ちる様を見せつけてくる。しばらく無言で釘付けになってしまったがはっと我に返る。
「メグ?なにして…////」
「ん?♥(ソラさん目がえっち…♥///)、こぉやって、洗うだけですよ?♥////」
そう言うと同時にメグは抱きつき、身体を擦り付けてくる。背中は腕と手に、脇腹は二の腕で、そして胸部と腹部は大きな胸で柔らかく洗われ、触られてもないのに勃ったものがビクビクと跳ねてしまう。
「ちょ、メグ…////」
「どーしたんですかぁ?♥///」
悪戯っぽく、耳元で囁かれる。正直最高だがそう答えるのも恥ずかしく答えずにいるとメグは立ち上がり、今度は腕を谷間に挟み込み、指先から肩までを滑るように洗って(?)くる。
「(ゎ…、ソラさんのすっごいびくびくしてる…♥////、でも洗うだけで我慢我慢…ソラさんにちょっとお返し…♥///)」
意識しないよう頑張っても絶え間なく身体を滑る柔らかい感触が興奮をかきたてる。目を離しても男の性か、やっぱりもう一度見てしまう。そうしているとメグは胸をくっつけたまま背中に移動し、同じく背中にも柔らかさを堪能させる。そして片腕で抱きつき、もう片方の手で内腿の付け根を優しく撫でてくる。
「大丈夫ですか?息荒いですよ…?♥///」
「っ…なんでもない…////」
恥ずかしく口では否定するが本心ではないのが見てとれるだろう。反対の腕も丁寧に洗われメグは再び目の前にくる。
「…、ソラさん、どこ見てるんですか?♥////」
「ぇ?////、あ、いや…/////」
いくら理性で抑えようとしても気がつけば性的なことで頭がいっぱいになってしまい、胸に釘付けになってしまっていた。
「触りたいんですか?♥///、…ソラさんなら好きなだけ触ってもいいですけど…今は洗うだけ、なんですよね?♥////」
そう言うとメグは抱きつき、そのまま下に身体を滑らせていく。その柔らかさはあまりに扇情的で全身が軽く跳ねてしまう。そして更に身体を滑らせ、勃ったものを胸に挟まれ、メグは手でその大きな胸を動かし始める。
「ぇ、メグ…っ洗うだけって…////」
「洗ってるだけですよぉ?♥♪////」
こんなことをしておきながら洗っていると言いはる。自分の身体で最も敏感な箇所が柔らかくふかふかとした感触にぬるぬると責め立てられる。その光景に実際の刺激以上に興奮が高まってしまう。
「(ゎーソラさんのが目の前に…すっごいビクビクしてる…♥////)」
メグはじっと勃ったものを見つめ、メグ自身も興奮していってるのが見てとれる。しかし
「(はぁー…♥、…咥えちゃいたい…♥/////、でも我慢…ッ/////)ソラさん、そろそろ流しますか?♥///」
「えっ?」
このまま続けられると思っていたが、メグからまさかの質問。そして自分は明らかにその問いに残念がっている。…正直に言おう…。メグの二の腕をきゅっと掴む。
「?…ソラさん?」
「…その…///、最後までしてほしい…/////」
「ッ♥/////、…じゃ…じゃあ…、しちゃちますね?♥////」
そう言うと柔らかく洗うような動きから射精を促すように激しく胸を動かす。これだけ大きく形の綺麗な、そこにあるだけで興奮してしまうような胸が自分の腰の上で揺れ、波打つ姿にとても興奮する。するとメグは腰に抱きついてくる。
「っ?…どうしたの?」
「なにか、他にしてほしいこと…ないですか?♥////」
「ぇ…/////」
正直色々ある。抱きついた状態で胸の柔らかさを堪能したい。石鹸でぬるぬるの状態の胸を手で揉みたい。それらを互いの舌を絡め合いながらしたい。後ろから抱きつかれて手で責められながら背中に胸を押し付けられたい。石鹸ついてるとあれだから流したあと谷間に顔をうずめたい。その状態でぱふぱふされたい。メグのミルク飲んで精力つけて1日中繋がってたい。…ぁ、やばいこれ止まらなくなる。
「ソラさん…?」
少し残念そうな表情でメグが聞いてくる。こちらとしては候補がありすぎて悩んでいたのだがメグにはしたいことが無いかのように見えてしまったのだろうか。ぁ、そうだ、これもやって欲しい。はっきり言うのは恥ずかしいが自分の欲に素直になろう。
「わるい、ありすぎて迷ってた…///」
「ッ…♥////」
「…その…先っぽ咥えて欲しい…かな…/////」
「〜♥♪/////、はい♪♥/////」
「ぁ、でも石鹸ついてるからその前に流そうか/////」
さっと水で石鹸を流す。なんだか流し終わると咥えられると思うと妙にドキドキする。メグはこちらからの要望が余程嬉しいのか尻尾を振り、耳もピクピク動いている。たしかに自分からなにかして欲しいと、それも性的な内容はあまりしていなかった。そんなことを考え流しおわると。
「んっ♪♥////」
「ぁぅッ////」
かぷっ♥と先端がメグの口につつまれる。唇でカリを小刻みに刺激し、口の中では舌が亀頭をまんべんなく舐めてきて、亀頭以外はメグの胸に包まれるように柔らかに刺激される。腰にくる重く柔らかい感触と相まって胸だけでされるよりも遥かにきもちい。ちゅぷ♥っと口を離し
「きもちいですか?♥♪////」
と聞いてくる。気持ち良くないわけがない。それにさっきからずっと下半身が小刻みに跳ねてしまっている。縦に頷くとメグは妖艶な笑みを浮かべ、再び咥えてくる。胸で竿部分を挟むことも忘れない。
「(ぁー…ソラさん…♥、ソラさんの…先っぽすっごい膨らんでる…♥////、それにすっごい跳ねて…♥、きもちいのかな?…きもちいんだよね…♥、嬉しい嬉しい…♥♪/////)」
メグの口の中で不規則に動く舌に亀頭が責められる。直接的な刺激はなかったが長らく我慢し続けていたせいかすぐに射精感がゾクゾクと高まり始める。
「(ソラさんビクビクしてきてる…♥そろそろ射精ちゃうのかな…?♥////)」
それに合わせるようにメグは吸いつき始め、尿道にあった透明なものが吸い出されてしまいぬるぬるとした刺激も追加される。これがきっかけになり射精が一気に近づく。
「(ゎ…ソラさんの少し出て来ちゃった…♥、…すっごいぬるぬるしてる…♥////)」
「ぁぁ…メグ…ッ、そろそろ…ッ////」
射精寸前のゾクゾクとした感覚が身体を襲うが尚もメグは責め続けてくる。
「(ソラさんの…♥、ソラさんの欲しい…♥/////)」
するとメグは唐突に首を前後させ、亀頭以外も口で刺激し、舌は裏筋を舐めてくる。尚も吸い付きをやめず、抜いたときには柔らかい胸に挟まれる。そんな刺激に耐えられる訳もなく…
「メグ…////、もぅ、イ…クッ////」
「んっ♥////(ゎっ…すごいいっぱい…♥全部出して…♥////)」
射精している最中にもメグは亀頭をくるくると舐めまわしてくる。全身がピリピリする刺激に思わずメグの頭を抱きしめる。とはいっても押し込んだりはしていない。しかし…
「(ソラさん動いて欲しいのかな?♪♥/////)」
射精も終盤だと言うのにメグは激しく首を動かし始める。それに応えるように再び大きく脈打ち、残りをメグの口の中に注ぎ込んだ。メグはゆっくり口を離すと笑顔をこちらに向ける。…美味しいわけがないと思うが多分魔物にとっては美味しいのだろう。とは言ってもやっぱり飲んで欲しいし、飲んでくれると嬉しい。
「…ごちそうさまです…♥/////」
メグは抱きついてきて伝えてくる。流石にここまでやられると恥ずかしい。それに胸が密着してきている…。こちらからも抱きしめ、
「…好きだよ、メグ…/////♥」
キスをしてみる。
「んッ/////(ぇッ…そそソラさん?/////そんな急に…/////♥)」
口を離すとキスをする前とは別人かのように顔が赤くなっていた。する側のこちらも恥ずかしかったが、なんだかここまで照れてくれるとは思っていなかった分ちょっと嬉しい。それにやられっぱなしは悔しいし。
「…ふぅ…。…そろそろあがる?」
「え、あ、はい(ソラさんに好きって言われたソラさんに好きって言われた…/////♥)」
そうして軽く身体を流してからあがった。お互いに服を着てリビングへ向かおうとすると…
「?、メグ?どーしたの?」
急に腕に抱きついてきた。
「…なんでもないです、♪(ソラさんが急に好きって言うから…♥///、ぁーもっと言って欲しいソラさん大好き♥/////)」
チラッとメグのものすごくにやついている顔が見えたけれど見えなかったことにしておく。そんなことよりまた腕に胸が当たっているせいでさっき射精したばかりだというのに既に元気を取り戻そうとしている。若すぎるのも大変だ…。
「メグ、なんか食べたいもんある?」
「……、ぁ、ケーキ♪、ティラミス食べたいです♪」
「朝から?、んーまぁたまにはいいか」
というわけでメグの家に行く。ドアを開けるとふわっと薫る女の子の匂い。入る瞬間のこの匂いには毎回少しドキドキしてしまう、…慣れない。
「温めますか?」
ミルクティーを持ちながら問いかけてくる。ケーキには紅茶だろう。欲を言えばミルクティーじゃない方が合うと思うがわざわざ淹れるのも時間がかかる。
「ん、お願い」
温めている間にケーキをとり分ける。
「こんくらい食べる?」
「…、もっと食べていいですか?♪」
耳をピクピク動かしている。多分尻尾も振ってるだろう、可愛い。
「まぁ、好きなだけいいけど。というか俺が作ったわけじゃなくて二人で作ったんだから遠慮することないっしょ」
「…、じゃあそれもうひとつお願いします…♪//」
「…ぇ、倍ってこと?」
少し頬を赤くしながら笑顔をこちらに向けてくる。いや、別に嫌なわけではない。むしろいっぱい食べる女の子は好きだ。もちろん太ってない前提だが。取り分けて終わるともう残りがだいぶ少なくなっている。やっぱり二人だと減るのが早い。そしてなにより、メグが良く食べる。自分のよりメグのは倍の大きさあるのだから当然だ。あんなに尖ってないケーキが皿の上にあるのだから違和感しかない。それと…先程から腕に抱きつかれているため、その…二の腕に幸せな柔らかさに包まれている。取り分け終わっても離れないので頭を撫でてみると肩に頬を擦り付けてくる。頬を指ですりすりしてみると「ん〜っ♥」と気持ち良さそうな顔をする。なんだこの超絶甘えモードは…、もうなんか、男として堪らない。夢中でそんなことをしている内にミルクティーが温まったようだ。頬を指ですりすりしているときは目を閉じているのでその隙にキスをしてみる。
「んッ……。…////♥」
「ミルクティー、温まったから食べよ?♪」
「はい♪///」
二つのマグカップにミルクティーを注ぐ。
「あ」
「どーしたんですか?」
このタイミングで思い出した。このミルクティーの効果を。
「いやぁ、その、ほら…このミルクティーって…///」
「?、あ…////」
メグも思い出したのか、顔が赤くなる。
「んー///、でも一杯ぐらいなら平気かな?///」
そう、今まではポット一杯分貰ってそれを全て飲んでしまっていた。マグカップに換算すれば6〜7杯分だ。それであの効果、一杯なら効果も薄まるだろう。それにミルクティーは色のわりにはほとんどが紅茶だ。きっと平気だろう、うん。
「それじゃあ」
「いただきますッ♪」
目の前でかなり早いペースでケーキがなくなっていく。よほどお腹が空いてたのか楽しみにしてたのか。いや多分両方だろう。そんな姿を見ながら、こちらはゆっくりケーキを食べた。
「ごちそーさま」
「ごちそーさまでした♪」
食器を片付け、二人でソファーに腰をかける。
「…」
「…♥」
「…///」
メグが身体をよりかけてくる。そしてまた片腕が抱きしめられる。
「…昨日、…すみませんでした」
「え?、ぁ、ぁー…///、気にしなくていいよ///」
「…身体大丈夫ですか?」
「、ちょっと腰痛いぐらいだから別に大丈夫、あの…それより」
「?」
「胸当たってる…///」
「…♥」
むしろメグは抱きついてきた。胸がむにむにしててきもちい…じゃなくてこのままだとまた元気になってしまいそうなのでこちらからメグを抱きしめる。するとメグからも抱きついてきた。腕に当たらなくはなったが今度は胸から脇腹にかけて柔らかい感触が…。…仕方ない我慢しよう…。メグの頭を撫でながら話しかけてみる。
「そういえばさ」
「ん?♪」
「メグっていまいくつ?」
「いま14歳です♪」
「……。は!?」
「!、…ど、どうしたんですか??」
「いや、え、じゅ、14?!」
「はい、14歳です♪」
「(14歳に手出したのか俺は…///、いやそんなことより…発育よすぎないか?、いくら魔物とはいえ、14歳でこんなに?///)」
「ソラさんはいくつなんですか?」
「え?あぁ、俺は17」
「3つ上なんですね♪」
メグはぎゅっと抱きしめてくる。歳上のこちらに安心してくれているのだとしたらとても嬉しい。けどそんなことより…。
「あの…メグ」
「はい?」
「生理…きてるよね?」
「?」
すごく今更ではあるが子どもができている可能性は十分にある。男として責任があるだろう。
「子どもできてたらさ…ちゃんと育てるから」
「(ぇッ…ソラさんそれって?!♥/////、ここ、これってプロポーズ…?!♥/////嬉しい嬉しい…♥/////、ソラさん大好き♥/////)」
ぎゅぅっと抱きついてくる。足をバタバタ動かし、尻尾をすごい勢いで振っている。やってしまった、という気持ちがないわけではないが、それよりもこんなに幸せな気持ちの方が大きい。
「あの、ソラさん…1ついいですか?」
「ん?」
「あの、せーりって、なんですか?」
「?……、、?、は?」
「え?」
「え?(来てないの?!、いやそんなわけないだろう…、そうかきっと名前知らないだけか)その、…かくかくしかじか…」
「…、なんですかそれ?」
「えっ(なんで?!、生理不純?いやそりゃないだろこんな健康そうでってそうだった…、人じゃなかった…、ぁーなるほどなるほど、そーゆーことか)…人間の女の子の場合、そーゆーのがあるんだよ」
「ぇ、毎月ですか?」
「うん、だいたい月の満ち欠けと同じ。らしいよ」
「……大変ですね」
「(じゃどうやって子どもつくるんだろ…。多分発情期があるのかな…?、…なんだろ…この発情期って言葉の魔性の色気は…///)」
すると思い出したかのようにメグが口を開く。
「ぁ、ソラさんも子供たちと遊んでみます?♪」
「ん?…前に家の前で遊んでた子達?」
「はい♪、みんな可愛いですよ〜♪」
確か女の子しかいなかったような…なにして遊ぶのか知らないけどこのまま家の中でだらけるのもあれだし少し外に出よう。
「んじゃ行こっか」
ドアを開けると子供たちがわいわいしてるのが目に入る。
「あの子たち毎日いるの?」
「一人二人いないときはありますけど誰もいないことはないですね」
すたすたとメグは子供たちに歩み寄る。
「みんなおはよー♪」
このときのメグの笑顔にときめいてしまったのは秘密にしておきたい。メグが声をかけると散っていた子たちもどんどん集まる。なんかすごい。
「今日は何してたの〜?♪」
メグが聞くが皆不思議そうな視線を向ける。ソラに。まぁそれもそうだろう、見たことない人が隣にいるのだから。
「メグ、先に俺の紹介した方がいんじゃないかな?」
「んー、(どーしよ、どうやって説明しよ…、あ…♪///)お兄さんはね♪」
「(お兄さんて…)」
「おねーさんのとっても大好きな人なの…♥♪///」
「ちょっ…////」
言うと同時にメグが腕に抱きついてきた。恥ずかしいけれど嬉しかったりもする。俺って単純だ。子供たちが興味津々な目を向ける。
「ちゅーするの?」
一人の子どもが話しかけてくる。こういう質問する子の両親はきっと仲がとても良いのだと勝手に思っている。
「うん♪、いーっぱいしてるよ♪♥///」
「…/////(そーゆーことはっきり答えるんじゃないよ…/////)」
「おにーさんもおねーさんのこと大好きなんだよ〜♪♥///」
「…//////」
チラッとメグが照れながら笑みを浮かべ、こちらに視線を向ける。…この小悪魔め…。そこらを歩いている人たちにも見られてしまう。もちろん仲のいい近隣さんもいるわけで…、魔物がまだあまり入ってきていないこの町でおそらく自分が第一人者なのだろう。とりあえず会釈をしたがどう思われてることやら、深く考えないことにした。
「ほら、メグ。遊ぶんじゃないの、///」
それからこの日は暗くなるまで子供たちと遊んだ。女の子しかいないのでなにをするか分からなかったが花で作った王冠をあげたときにすごく喜んでくれたのは嬉しかった。唐突に始まる追っかけっこも懐かしく楽しかったが同時に体力の衰えも感じた。子ども体力恐ろしい…。
メグの家に戻りソファに座ると疲労が一気にでてきた。
「ソラさん、明日はお休みじゃないですよね?」
「うん」
なんだかえらく長い二日間だった気がする。
「「(一緒に寝たいけど…迷惑かな…)」」
このとき二人は同じ事を考えていたがそのことを話すことはなく明日のためソラは帰った。
「はぁ…(何かほんとに疲れたな…、ぁ…メグの匂いがする…)」
布団に入るとふわっとメグの匂いがした。その匂いのせいか、いろいろ思い出していた。
「(そっか…俺メグとしちゃったんだ、…襲われもしたけど…。思い出すとなんかいろいろ凄いことしたな…メグのこともっと知りたいし、少し勉強しよ)」
少しの優越感と幸せな気持ちから自然とにやけてしまう。メグの匂いに包まれソラは眠った。
その頃メグは、
「(ぁ〜、すっごい幸せ…っ♥、ソラさんも私のこと好きなんて…、こんな…両想いってこんなに幸せなんだ…♥、…エッチもいっぱいしちゃって…♥///、襲っちゃったけど全然怒ってなかったし…それよりむしろお風呂でまた…♥、っ〜♥…ソラさんの…、すっごい固かったな…////、それにおっきくて…きもちいところ全部きちゃって…♥/////、……。…もう、ソラさんのエッチ…♥/////)」
それからメグはしばらくしてから寝た。なぜかと言うと……
「ん…、はぁ…♥////、ふぅ…んッ♥(ソラさん…大好き…♥/////)」
……
…
〜次の日の朝〜
準備をして外へ出ると
「ぁ、お早うございます♪」
メグが家の前にいた。最初に俺が怒ってしまった時から続いている朝の掃除を毎日欠かさずしている。偉い。
「もう掃除しなくてもいいよ?」
「いえ、私が好きでやってるんですから大丈夫です♪」
「…そう(なんだか申し訳なさがあるなぁ…、今度会ったばかりのときのこと謝っとくか…)んじゃ行ってくる」
「はい♪、…あの…」
「ん?」
「ぃ…いってらっしゃいのちゅー…いいですか?♥」
「…///(もー朝っぱらから…///)」
さっと周りを見渡し、
ちゅっ…♥///
メグと唇を重ねる。互いの顔が紅くなってしまう。
「ぇへへ…♥////、いってらっしゃい、ソラさん…♥////」
「…/////、ぃぃいってきます…/////(ぁーもーラブラブじゃんか…、たまんないなこれ…/////)」
しばらくの間、にやけるのを必死に抑えながら出かけた。
その日ソラは別に早くもなく遅くもない時間に帰ってきたが…。
「(どーしよ、毎日会ってたら依存しすぎかな…、会いたいけど我慢した方がいいのかな…)」
その頃メグは…
「(ソラさん会いに来てくれないなぁ…、今日お仕事大変だったのかな…、なら行っちゃったら迷惑だよね…、我慢我慢…ッ)」
そんな日が2日が続いた次の日のソラの仕事終わり…
「(………。ぁーだめだ我慢できん…ッ)」
ガチャ
……
ゴンゴンッ
…ガチャ
「はい?あ♪、ソラさん…どうしたんですか?♥」
「…入って大丈夫?」
「はい♪」
…
「テーブルがいいですか?ソファにします?」
「ぁー、ソファで」
そうして、二人でソファに腰かける。
「それで…、ソラさん、どうしたんですか?」
「んー、ここ2日間さ、朝しか会わなかったじゃん?」
「はい」
「だからさ、思ったんだ。やっぱずっと一緒にいたい…ッ///」
「ッ////(ソラさん…そんな急に…♥)」
「でも…明日から急にそんなことしたらすぐに生活できなくなっちゃうから、だからどうしようかなって。でも、とりあえず俺の気持ちは伝えときたかった(あと単に会いたかっただけってのもあるけど…)」
「(二人で同じことして生活できたらずっと一緒にいれるってこと?…すごい素敵…♥///、なにかいい方法ないかな…)…あ」
「ん?」
「ケーキ屋さんとかどうですか?♪」
「ぇ、俺が?」
「ソラさんケーキ作るの上手ですし♪」
「んー、多分無理なんじゃないかな…あれレシピ通りに作ってるだけだから、言ってしまえば誰でも作れちゃう」
「…そうですかぁ」
「なんか…特別なことが1つでもあればなぁ…」
「(んーなにか…ないかな…。考えるんだ私、これ思いつければソラさんとずっと一緒にいられるんだから…ッ!)ぁ…ッ」
「なんかある?」
「生クリームってどうやってつくるんですか?」
「牛乳からできるけど成分は結構違った気がする、成分的には乳脂肪が多かったはずだからたぶん牛乳に遠心力かければできるんじゃないかな」
「…??????」
「ぁ、わるい。…んで、どーしたの?」
「え、ぁ、あの」
「はい」
「ティラミスに生クリーム使ってましたよね?」
「うん」
「それを、その…、ゎ…私のにできれば…って思って…///」
「…////(あの味をたくさんの知られると思うとなんか独占欲が騒ぎだすけど我慢だ…我慢しろ俺…ッ、まぁそもそも泡立たないから…あ)いけるかも…?」
「?」
「ほら、卵泡立てたじゃん?つまりはあのくらいのとろみになるまで水分飛ばせば行けるんじゃないかな?」
「さっそくやってみましょう!」
「え、いま?」
二人で台所へ向かう。
「えっと…メグ、1ついい?」
「はい?」
「その…どうやってメグの…そんないっぱい出すの…?////」
「ぁ…、それは…その…、そ、ソラさんに…♥」
「…/////」
メグお得意の上目使い。なんかこれをやられてしまうと断れないのはなぜなのか…。
「あと…かなりいっぱい必要だと思うけど大丈夫?///」
「はい…、それじゃぁ…ソラさん、おねがいします…♥////」
「ん…/////」
台所で、メグの胸を露にする。この背徳感みたいなのはなんなのだろう。
「ゃ…優しくお願いします…♥/////」
…一瞬理性が吹き飛んだかと思ったがなんとか耐えた。言われた通りに優しくするとボールに意外なほど勢いよくミルクがたまっていく。…もともとあまりこういう方面に性癖は持っていなかったが、なんだかイケナイことをしている感じがある。
「(きっとこーゆー感じから性癖になっていくんだろうなぁ…、あんましアブノーマルな性癖は持ちたくないな…)」
そうして溜まったミルクを熱して水分を蒸発させ、泡立たせることには成功した。このときの蒸気を多量に吸気したせいなのか夜が大変だったのは予想外だったが…。結局生クリームとメグのミルクを半分ずつで使うことにした。もともとティラミスは生クリームを完全に立てないため少し緩くなり逆に丁度いいぐらいだ。出来上がったティラミスはミルクティー同様とても美味しく感じた。他のケーキに加えても美味しくなりそうだ。そのティラミスは後日近隣の方々に配り、いくらなら買うかを聞いてみた。中にはとても喜んでくれた人もいたのでとても嬉しかった。中にはケーキ屋をやると言うことにとても驚く人もいた。そりゃそうだろう自分自身でもかなり驚いているのだから、まさか自分がケーキ屋開くことになるとは…。
…
……
「んじゃ明日店開いてみるけど…、どうなるかな…」
正直かなり不安だ。いままで自分が食べたくて作っていただけのものを売ろうとしているわけなのだから。仕事の手伝い先にも詳細は伝えておいた。今度からまた少し時間があれば来るといっていたのでたぶんそこでメグを初めてみられるだろう。
「(はーどんな冷やかしくらうかな…、はは)」
「ソラさんの美味しいですから大丈夫ですよ♪」
メグは励ましてくる。正直、根拠のない励ましだとは思うがとても不安が取り除かれるのは何故なのか…。
そうしてお店を開いた。初日の売れゆきは意外と良く、1つ目のケーキはすぐに売れてしいすぐに二つ目をつくることになった。売り上げ自体は…まぁまぁ。別にかつかつでもなく、とても売れるわけでもなく。しかし生活に困ることはないぐらいは稼げている、少し贅沢を我慢することになりそうだけど…。そうして初日を終えた。
「ソラさんお疲れ様です♪」
「メグこそ、ずっと表いて疲れてない?」
「少し、疲れちゃいました」
「そう、なんかして欲しいことある?」
「?、してほしいことですか?」
「うん、マッサージとか」
「…じゃあ、お願いします…♪」
メグをベッドにうつ伏せで寝させて脚をマッサージする、とくに知識はないけど。
「ぁぁ〜〜〜」
グリグリするとメグはだらしなく声を出す。気持ちよさそうなのは嬉しいがその声に思わず笑ってしまう。
「なんで笑うんですかぁぁ、」
「んーん、なんでも」
しばらくしてマッサージを終えると、
「ソラさんもマッサージしてほしいですか?♪」
「ん?んー、じゃあ肩とか首とかおねがい」
そうして今度はメグにマッサージをしてもらう。
「どうですか?」
「ん、じゃあもうちょっと強くおねがい、んん〜…ッ」
「ソラさんも声出ちゃってますよ?」
「うん、きもちいし」
今度は逆にメグに笑われてしまった。まったりとしたこの時間をとても幸せに感じる。
…しばらくして、
「そろそろ大丈夫だよ、ありがと♪」
そう伝えるとメグは後ろから抱きついてきた。後ろに手をまわし頭をわしわし撫でてみると顔を擦り付けてくる。
「…ねぇ、メグ、」
「はい?」
「今日、一緒に寝ない?」
「、はい♪」
明かりを消し、抱きついたりはせずに手を繋いで布団に入る。
「(なんかこぉ…まったくいやらしさがないのは初めてな気がする…)」
「ソラさん…♪//」
「ん?」
「おやすみのちゅー…いいですか?♥///」
暗くて見えないがきっと今上目使いなんだろうなと思う。
「…///、じゃあするよ?///」
「はい…♪///」
静寂のなか、静かに唇を重ねる。あっさりとはせず、しかし濃厚でもない、おやすみのキス。
「メグ…、大好きだよ…♥///」
「…♥/////、私も…ソラさんが大好きです…♥/////」
恥ずかしさからか嬉しさからか、繋いだ手に少し力が入る。幸せに包まれ、二人は眠りについた。
…
……
さて、ケーキ屋を始め、順調なスタートを切れたわけだが…問題が1つ…。それは生クリームを半分メグのミルクに置き換えていること…。当然それが味に変化をもたらしたわけだが、忘れてはいけない。ホルスタウロスのミルクに含まれる大きな効果に…。しばらくして売り上げも上ってきた頃には夜中に明かりが付いているお宅が増えたとか増えなかったとか。旦那を元気にする方法として奥様方に噂されるようになったとかならなかったとか…。それはまた別の話。
fin…♥
日差しが眩しい、と思いながら目が覚める。それと同時に夜のことをだんだん思い出していく。
「(ぁー、ぁーー…///、昨晩は凄いことをしたな…///、いやしたってよりされたか…///)」
メグと両想いになって…、その…エッチをして。…そして襲われて。意識が飛びかけていたことを含め、いやにはっきりと覚えている。隣を見るとすーすー静かな寝息を立てるメグが寝ている。夜の事が嘘に思えるほど可愛らしい寝顔。とりあえず起き上がろうと思い少し動くと。
ニチャッ♥
「…/////」
粘液が糸をひく音が聞こえた。嘘じゃない確証があった。それに臭いもすごい。洗わなきゃなどと考えながら起き上がろうとすると
「いっッ!!?」
突如腰に痛みが走る。…聞いたことがある、女の子はエッチをしすぎると腰が痛くなる、と。する側とされる側では負担が違うからだろうと思う。つまりはそれほどに色々されてしまったわけなのだが…。しかしそれ以外身体の調子はいつもと何も変わらない。むしろ何も異変がないことが異変な気さえする。すると、隣でメグがもぞっと動きだす。
「っ……」
目を開き、こちらに目線を向けてくる。
「ぉはよーございます…♪」
幸せそうな笑みを浮かべている。ホントに可愛らしい。夜の事がますます信じられなくなるが、残念ながら確証はすでにある。
「おはよ、」
「(目が覚めてすぐ大好きな人がいるなんて…♥、とっても幸せ…♥昨日はたくさんエッチもしちゃったし…♥///…………、。……あれ?夢?…………なにか凄いことしちゃった記憶が……)」
メグの顔がみるみる真顔に戻っていく。面白いのでそのまま見てみる。
「(ぇ、夢??でもだったらどこから夢?ぁ…私裸…ソラさんも…?。…ぇ、嘘っ私なんてことして…っ!)」
ガバッとメグが起き上がる。…かと思ったが、
「ぃッッ〜」
急に身体を固めそのまま後ろに倒れる。
「ぁ、大丈夫?…筋肉痛?」
「はぃ…みたいです…」
まぁ、だろうとは思った。性格からしても普段からあまり身体に負荷は掛けていないだろうに、あんなことをするから…。
「はい、」
メグに手を差し伸べる。それに捕まりメグも身体を起こす。ず〜ん…と沈んだ表情。夜の事を気にしているのがとても良く分かる。そろそろ可哀想に思えてきたので話しかける。
「別に気にしなくていいよ」
「っ…、でも…」
まだ表情は暗い。
「もー、気にしなくていいって」
そう言いメグの頭を撫でる。
「元気出して、ね?」
「っ……、//」
ぽふっ…ぽふっと音が聞こえる。ゆっくり尻尾を振っているのか、とりあえず少しは元気になってくれたようだ。
「その…答えづらかったらいいんだけど、夜どうしてあぁなっちゃったの…?///」
「ぇ、ぁ…その…///(エッチな気分我慢してたからなんて言えないよー…///)」
「…もしかして俺のせいだったりする…?」
しばらく前なら考えられないが、これだけ親密になったとはいえ相手は魔物。正直いまの自分には分からない事だらけだと思う。今度暇なとき魔物について調べよう。
「いえソラさんのせいじゃ、ぁ…」
一番最後の一文字が全てを物語っていた。どうやら原因は自分自身にあったようだ。
「っ〜…、俺なにしちゃったの?」
「その…、…/////」
「、別に答えにくかったらいいよ?」
「ぇ、でも」
「いいっていいって、無理に聞こうとは思わないよ」
ホントは再発防止のために聞いておきたいところだがこうまでして聞きたくはない。やっぱりメグの事を知るためにも少し勉強しよう。
「そろそろ起きようか、もう昼だし。…でもご飯の前に風呂入ろっか///」
「ぁ…はい///」
立ち上がり布団を取る。あれ、昨日もこんなことした気がする…。
「………////」
「ん?どうしたの?、…っ///」
メグに股間を股間を凝視されてしまっていた。それもそのはず、裸を隠すため取った布団が股間の部分だけ膨らんでいるのだから…。尚もメグは視線を外さない。
「、朝立ですっ///」
ぐいっとメグの顔を上に向ける。
「ほら立って、行くよっ///」
背中を押し、メグをお風呂場に連れていく。…これもなんかごく最近した覚えがある…。
「(背中もむにむにしててきもちいな…///、普段なら朝立なんて気になんないのに…////)」
メグの身体に触れてしまったことで少しむらっとしたが抑えた。しかし朝立がなかなか治まらなくなってしまった。
「…だからあんま見るなって…////」
風呂場に着き再びメグの顔をくいっと上に向ける。するとなぜか顔を少し赤めらせ、笑みを向けてくる。
「ソラさん、その…ちょっと遅れちゃいましたけど…、おはようの…キス、してほしいです…♪♥///」
「っ…/////」
お互い裸の状態で、お風呂場で、こんなことを急に言ってくる。求められるのは嬉しいが健全な男子には少々刺激が強い。込み上げる興奮を抑え、メグの顔に両手を添えたまま唇を重ねる。
「ん…///」
「ん♪…♥///」
いやらしさのない、愛のこもったキス。恥ずかしさはあるがとても幸せを感じられる。しばらく見つめあったが、
「ほ、ほら、早く洗うよ///」
やっぱりまだ馴れない。馴れたくないとも少し思ったりするけど…。しかしメグはいまだに見つめてくる。
「…なに?」
「…洗って欲しいんですけど…ダメですか…?////」
メグお得意(?)の照れながら上目遣い。本人にその気はなくても、これは断れない。
「〜ッ…、風呂入るだけだからね?////」
「はいっ♪…♥////」
シャワーで流しながら手で優しくメグの身体を撫でる。
「頭も流す?」
「お願いします♪」
「ん、じゃ座る?」
「はい♪」
「ん、目閉じててね?」
メグの髪を濡らし、かきあげるようにわしゃわしゃ洗うとき気づいたが、生える部分によって髪の色が脚と同じように違う。髪の色が黒っぽかったり白っぽかったりするのは気づいていたけれど、その根本を見ると新鮮な感じがする。そして、
「…角あるってさ、どんな感じ?」
「ぇ?ぁ、これですか」
人にはあるはずのない角。毛の色なんかよりよっぽど魔物らしい象徴と言えるだろう。
「触られてるのとかって分かる?」
「んー、なにかに当たったりすればわかりますけどずっと触られてると分からないですね」
「へぇ、…角ってさ、あって何か良かったこととかある?」
「……。ないですね♪」
「ないのッ?」
驚きはしたが冷静に考えると役に立つ場面の想像ができない。
「前髪洗うよ?」
「はい♪」
そうして髪を流し終わる。
「ソラさん、身体もお願いします…♥///」
「分かってるって////」
やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。柔らかいメグの身体に再び触れ、洗い始める。
「あ、…ちゃんと石鹸つけて洗った方がいい?昨日は流しただけだし」
「じゃぁ…、手でお願いします♪///、いいんですか?」
いいんですか?、分からないがとりあえず洗い始める。それよりも手に柔らかさがダイレクトにくるから耐えるのが大変そうだ。腕や肩、背中は普通に洗える。まぁおそらく世の男性が理性と戦い始めるのはここから先だろう。鎖骨辺りを洗っていると嫌でもメグの大きな胸が目に入る。そうでなくてもさっきからメグの柔らかい身体が石鹸でぬるぬるして手がきもちいのに…頑張って抑えるが次に洗うのは一番柔らかいその胸。
「(たぶん耐えられないな…///)」
などと考えながら胸も洗い始める。だが、耐えられないどころではなかった。石鹸でぬるぬるした胸が…、力を込めると逃げるようににゅるんっと形を変え、もう言葉で表せないほど手に柔らかさを伝えてくる。間もなく完全に勃ってしまった。朝立とは完全に違う、興奮を伴い性欲をかきたてる勃起。
「ぁ…ソラさん♥、これは…その、ぁ朝立じゃないですよね…?♥////」
明らかに期待しているのが分かる。だが勃ってしまいはしたが冷静さを失っている訳ではない。胸の下や谷間を堪能…じゃなくて洗い、次にお腹を洗う。
「?…ソラさんもういいんですか?♥///」
「…洗うだけ、っ////」
正直ずっと触っていたい。1日中触っていたいほどだがそろそろやめる。お風呂でというのも好きだけれど、たまにだからこそ良いものだと個人的に思う。勃ってしまっている状態では説得力はないと思うが…。今すぐしたい気分でもあるが、我慢してメグの身体を洗う。
「…♥///」
「////、ほ、ほら、洗い終わったから////」
「ぇ?ぁっ、じゃあ…次は私の番ですね…?♥////」
「ぇ、あ、(そーゆー意味じゃなかったんだけど…まぁいいか…///)」
そう言うとメグは石鹸を自分の身体につけ始める。特に胸を重点的に、石鹸のぬめりで柔らかそうに形を変え、手から滑り落ちる様を見せつけてくる。しばらく無言で釘付けになってしまったがはっと我に返る。
「メグ?なにして…////」
「ん?♥(ソラさん目がえっち…♥///)、こぉやって、洗うだけですよ?♥////」
そう言うと同時にメグは抱きつき、身体を擦り付けてくる。背中は腕と手に、脇腹は二の腕で、そして胸部と腹部は大きな胸で柔らかく洗われ、触られてもないのに勃ったものがビクビクと跳ねてしまう。
「ちょ、メグ…////」
「どーしたんですかぁ?♥///」
悪戯っぽく、耳元で囁かれる。正直最高だがそう答えるのも恥ずかしく答えずにいるとメグは立ち上がり、今度は腕を谷間に挟み込み、指先から肩までを滑るように洗って(?)くる。
「(ゎ…、ソラさんのすっごいびくびくしてる…♥////、でも洗うだけで我慢我慢…ソラさんにちょっとお返し…♥///)」
意識しないよう頑張っても絶え間なく身体を滑る柔らかい感触が興奮をかきたてる。目を離しても男の性か、やっぱりもう一度見てしまう。そうしているとメグは胸をくっつけたまま背中に移動し、同じく背中にも柔らかさを堪能させる。そして片腕で抱きつき、もう片方の手で内腿の付け根を優しく撫でてくる。
「大丈夫ですか?息荒いですよ…?♥///」
「っ…なんでもない…////」
恥ずかしく口では否定するが本心ではないのが見てとれるだろう。反対の腕も丁寧に洗われメグは再び目の前にくる。
「…、ソラさん、どこ見てるんですか?♥////」
「ぇ?////、あ、いや…/////」
いくら理性で抑えようとしても気がつけば性的なことで頭がいっぱいになってしまい、胸に釘付けになってしまっていた。
「触りたいんですか?♥///、…ソラさんなら好きなだけ触ってもいいですけど…今は洗うだけ、なんですよね?♥////」
そう言うとメグは抱きつき、そのまま下に身体を滑らせていく。その柔らかさはあまりに扇情的で全身が軽く跳ねてしまう。そして更に身体を滑らせ、勃ったものを胸に挟まれ、メグは手でその大きな胸を動かし始める。
「ぇ、メグ…っ洗うだけって…////」
「洗ってるだけですよぉ?♥♪////」
こんなことをしておきながら洗っていると言いはる。自分の身体で最も敏感な箇所が柔らかくふかふかとした感触にぬるぬると責め立てられる。その光景に実際の刺激以上に興奮が高まってしまう。
「(ゎーソラさんのが目の前に…すっごいビクビクしてる…♥////)」
メグはじっと勃ったものを見つめ、メグ自身も興奮していってるのが見てとれる。しかし
「(はぁー…♥、…咥えちゃいたい…♥/////、でも我慢…ッ/////)ソラさん、そろそろ流しますか?♥///」
「えっ?」
このまま続けられると思っていたが、メグからまさかの質問。そして自分は明らかにその問いに残念がっている。…正直に言おう…。メグの二の腕をきゅっと掴む。
「?…ソラさん?」
「…その…///、最後までしてほしい…/////」
「ッ♥/////、…じゃ…じゃあ…、しちゃちますね?♥////」
そう言うと柔らかく洗うような動きから射精を促すように激しく胸を動かす。これだけ大きく形の綺麗な、そこにあるだけで興奮してしまうような胸が自分の腰の上で揺れ、波打つ姿にとても興奮する。するとメグは腰に抱きついてくる。
「っ?…どうしたの?」
「なにか、他にしてほしいこと…ないですか?♥////」
「ぇ…/////」
正直色々ある。抱きついた状態で胸の柔らかさを堪能したい。石鹸でぬるぬるの状態の胸を手で揉みたい。それらを互いの舌を絡め合いながらしたい。後ろから抱きつかれて手で責められながら背中に胸を押し付けられたい。石鹸ついてるとあれだから流したあと谷間に顔をうずめたい。その状態でぱふぱふされたい。メグのミルク飲んで精力つけて1日中繋がってたい。…ぁ、やばいこれ止まらなくなる。
「ソラさん…?」
少し残念そうな表情でメグが聞いてくる。こちらとしては候補がありすぎて悩んでいたのだがメグにはしたいことが無いかのように見えてしまったのだろうか。ぁ、そうだ、これもやって欲しい。はっきり言うのは恥ずかしいが自分の欲に素直になろう。
「わるい、ありすぎて迷ってた…///」
「ッ…♥////」
「…その…先っぽ咥えて欲しい…かな…/////」
「〜♥♪/////、はい♪♥/////」
「ぁ、でも石鹸ついてるからその前に流そうか/////」
さっと水で石鹸を流す。なんだか流し終わると咥えられると思うと妙にドキドキする。メグはこちらからの要望が余程嬉しいのか尻尾を振り、耳もピクピク動いている。たしかに自分からなにかして欲しいと、それも性的な内容はあまりしていなかった。そんなことを考え流しおわると。
「んっ♪♥////」
「ぁぅッ////」
かぷっ♥と先端がメグの口につつまれる。唇でカリを小刻みに刺激し、口の中では舌が亀頭をまんべんなく舐めてきて、亀頭以外はメグの胸に包まれるように柔らかに刺激される。腰にくる重く柔らかい感触と相まって胸だけでされるよりも遥かにきもちい。ちゅぷ♥っと口を離し
「きもちいですか?♥♪////」
と聞いてくる。気持ち良くないわけがない。それにさっきからずっと下半身が小刻みに跳ねてしまっている。縦に頷くとメグは妖艶な笑みを浮かべ、再び咥えてくる。胸で竿部分を挟むことも忘れない。
「(ぁー…ソラさん…♥、ソラさんの…先っぽすっごい膨らんでる…♥////、それにすっごい跳ねて…♥、きもちいのかな?…きもちいんだよね…♥、嬉しい嬉しい…♥♪/////)」
メグの口の中で不規則に動く舌に亀頭が責められる。直接的な刺激はなかったが長らく我慢し続けていたせいかすぐに射精感がゾクゾクと高まり始める。
「(ソラさんビクビクしてきてる…♥そろそろ射精ちゃうのかな…?♥////)」
それに合わせるようにメグは吸いつき始め、尿道にあった透明なものが吸い出されてしまいぬるぬるとした刺激も追加される。これがきっかけになり射精が一気に近づく。
「(ゎ…ソラさんの少し出て来ちゃった…♥、…すっごいぬるぬるしてる…♥////)」
「ぁぁ…メグ…ッ、そろそろ…ッ////」
射精寸前のゾクゾクとした感覚が身体を襲うが尚もメグは責め続けてくる。
「(ソラさんの…♥、ソラさんの欲しい…♥/////)」
するとメグは唐突に首を前後させ、亀頭以外も口で刺激し、舌は裏筋を舐めてくる。尚も吸い付きをやめず、抜いたときには柔らかい胸に挟まれる。そんな刺激に耐えられる訳もなく…
「メグ…////、もぅ、イ…クッ////」
「んっ♥////(ゎっ…すごいいっぱい…♥全部出して…♥////)」
射精している最中にもメグは亀頭をくるくると舐めまわしてくる。全身がピリピリする刺激に思わずメグの頭を抱きしめる。とはいっても押し込んだりはしていない。しかし…
「(ソラさん動いて欲しいのかな?♪♥/////)」
射精も終盤だと言うのにメグは激しく首を動かし始める。それに応えるように再び大きく脈打ち、残りをメグの口の中に注ぎ込んだ。メグはゆっくり口を離すと笑顔をこちらに向ける。…美味しいわけがないと思うが多分魔物にとっては美味しいのだろう。とは言ってもやっぱり飲んで欲しいし、飲んでくれると嬉しい。
「…ごちそうさまです…♥/////」
メグは抱きついてきて伝えてくる。流石にここまでやられると恥ずかしい。それに胸が密着してきている…。こちらからも抱きしめ、
「…好きだよ、メグ…/////♥」
キスをしてみる。
「んッ/////(ぇッ…そそソラさん?/////そんな急に…/////♥)」
口を離すとキスをする前とは別人かのように顔が赤くなっていた。する側のこちらも恥ずかしかったが、なんだかここまで照れてくれるとは思っていなかった分ちょっと嬉しい。それにやられっぱなしは悔しいし。
「…ふぅ…。…そろそろあがる?」
「え、あ、はい(ソラさんに好きって言われたソラさんに好きって言われた…/////♥)」
そうして軽く身体を流してからあがった。お互いに服を着てリビングへ向かおうとすると…
「?、メグ?どーしたの?」
急に腕に抱きついてきた。
「…なんでもないです、♪(ソラさんが急に好きって言うから…♥///、ぁーもっと言って欲しいソラさん大好き♥/////)」
チラッとメグのものすごくにやついている顔が見えたけれど見えなかったことにしておく。そんなことよりまた腕に胸が当たっているせいでさっき射精したばかりだというのに既に元気を取り戻そうとしている。若すぎるのも大変だ…。
「メグ、なんか食べたいもんある?」
「……、ぁ、ケーキ♪、ティラミス食べたいです♪」
「朝から?、んーまぁたまにはいいか」
というわけでメグの家に行く。ドアを開けるとふわっと薫る女の子の匂い。入る瞬間のこの匂いには毎回少しドキドキしてしまう、…慣れない。
「温めますか?」
ミルクティーを持ちながら問いかけてくる。ケーキには紅茶だろう。欲を言えばミルクティーじゃない方が合うと思うがわざわざ淹れるのも時間がかかる。
「ん、お願い」
温めている間にケーキをとり分ける。
「こんくらい食べる?」
「…、もっと食べていいですか?♪」
耳をピクピク動かしている。多分尻尾も振ってるだろう、可愛い。
「まぁ、好きなだけいいけど。というか俺が作ったわけじゃなくて二人で作ったんだから遠慮することないっしょ」
「…、じゃあそれもうひとつお願いします…♪//」
「…ぇ、倍ってこと?」
少し頬を赤くしながら笑顔をこちらに向けてくる。いや、別に嫌なわけではない。むしろいっぱい食べる女の子は好きだ。もちろん太ってない前提だが。取り分けて終わるともう残りがだいぶ少なくなっている。やっぱり二人だと減るのが早い。そしてなにより、メグが良く食べる。自分のよりメグのは倍の大きさあるのだから当然だ。あんなに尖ってないケーキが皿の上にあるのだから違和感しかない。それと…先程から腕に抱きつかれているため、その…二の腕に幸せな柔らかさに包まれている。取り分け終わっても離れないので頭を撫でてみると肩に頬を擦り付けてくる。頬を指ですりすりしてみると「ん〜っ♥」と気持ち良さそうな顔をする。なんだこの超絶甘えモードは…、もうなんか、男として堪らない。夢中でそんなことをしている内にミルクティーが温まったようだ。頬を指ですりすりしているときは目を閉じているのでその隙にキスをしてみる。
「んッ……。…////♥」
「ミルクティー、温まったから食べよ?♪」
「はい♪///」
二つのマグカップにミルクティーを注ぐ。
「あ」
「どーしたんですか?」
このタイミングで思い出した。このミルクティーの効果を。
「いやぁ、その、ほら…このミルクティーって…///」
「?、あ…////」
メグも思い出したのか、顔が赤くなる。
「んー///、でも一杯ぐらいなら平気かな?///」
そう、今まではポット一杯分貰ってそれを全て飲んでしまっていた。マグカップに換算すれば6〜7杯分だ。それであの効果、一杯なら効果も薄まるだろう。それにミルクティーは色のわりにはほとんどが紅茶だ。きっと平気だろう、うん。
「それじゃあ」
「いただきますッ♪」
目の前でかなり早いペースでケーキがなくなっていく。よほどお腹が空いてたのか楽しみにしてたのか。いや多分両方だろう。そんな姿を見ながら、こちらはゆっくりケーキを食べた。
「ごちそーさま」
「ごちそーさまでした♪」
食器を片付け、二人でソファーに腰をかける。
「…」
「…♥」
「…///」
メグが身体をよりかけてくる。そしてまた片腕が抱きしめられる。
「…昨日、…すみませんでした」
「え?、ぁ、ぁー…///、気にしなくていいよ///」
「…身体大丈夫ですか?」
「、ちょっと腰痛いぐらいだから別に大丈夫、あの…それより」
「?」
「胸当たってる…///」
「…♥」
むしろメグは抱きついてきた。胸がむにむにしててきもちい…じゃなくてこのままだとまた元気になってしまいそうなのでこちらからメグを抱きしめる。するとメグからも抱きついてきた。腕に当たらなくはなったが今度は胸から脇腹にかけて柔らかい感触が…。…仕方ない我慢しよう…。メグの頭を撫でながら話しかけてみる。
「そういえばさ」
「ん?♪」
「メグっていまいくつ?」
「いま14歳です♪」
「……。は!?」
「!、…ど、どうしたんですか??」
「いや、え、じゅ、14?!」
「はい、14歳です♪」
「(14歳に手出したのか俺は…///、いやそんなことより…発育よすぎないか?、いくら魔物とはいえ、14歳でこんなに?///)」
「ソラさんはいくつなんですか?」
「え?あぁ、俺は17」
「3つ上なんですね♪」
メグはぎゅっと抱きしめてくる。歳上のこちらに安心してくれているのだとしたらとても嬉しい。けどそんなことより…。
「あの…メグ」
「はい?」
「生理…きてるよね?」
「?」
すごく今更ではあるが子どもができている可能性は十分にある。男として責任があるだろう。
「子どもできてたらさ…ちゃんと育てるから」
「(ぇッ…ソラさんそれって?!♥/////、ここ、これってプロポーズ…?!♥/////嬉しい嬉しい…♥/////、ソラさん大好き♥/////)」
ぎゅぅっと抱きついてくる。足をバタバタ動かし、尻尾をすごい勢いで振っている。やってしまった、という気持ちがないわけではないが、それよりもこんなに幸せな気持ちの方が大きい。
「あの、ソラさん…1ついいですか?」
「ん?」
「あの、せーりって、なんですか?」
「?……、、?、は?」
「え?」
「え?(来てないの?!、いやそんなわけないだろう…、そうかきっと名前知らないだけか)その、…かくかくしかじか…」
「…、なんですかそれ?」
「えっ(なんで?!、生理不純?いやそりゃないだろこんな健康そうでってそうだった…、人じゃなかった…、ぁーなるほどなるほど、そーゆーことか)…人間の女の子の場合、そーゆーのがあるんだよ」
「ぇ、毎月ですか?」
「うん、だいたい月の満ち欠けと同じ。らしいよ」
「……大変ですね」
「(じゃどうやって子どもつくるんだろ…。多分発情期があるのかな…?、…なんだろ…この発情期って言葉の魔性の色気は…///)」
すると思い出したかのようにメグが口を開く。
「ぁ、ソラさんも子供たちと遊んでみます?♪」
「ん?…前に家の前で遊んでた子達?」
「はい♪、みんな可愛いですよ〜♪」
確か女の子しかいなかったような…なにして遊ぶのか知らないけどこのまま家の中でだらけるのもあれだし少し外に出よう。
「んじゃ行こっか」
ドアを開けると子供たちがわいわいしてるのが目に入る。
「あの子たち毎日いるの?」
「一人二人いないときはありますけど誰もいないことはないですね」
すたすたとメグは子供たちに歩み寄る。
「みんなおはよー♪」
このときのメグの笑顔にときめいてしまったのは秘密にしておきたい。メグが声をかけると散っていた子たちもどんどん集まる。なんかすごい。
「今日は何してたの〜?♪」
メグが聞くが皆不思議そうな視線を向ける。ソラに。まぁそれもそうだろう、見たことない人が隣にいるのだから。
「メグ、先に俺の紹介した方がいんじゃないかな?」
「んー、(どーしよ、どうやって説明しよ…、あ…♪///)お兄さんはね♪」
「(お兄さんて…)」
「おねーさんのとっても大好きな人なの…♥♪///」
「ちょっ…////」
言うと同時にメグが腕に抱きついてきた。恥ずかしいけれど嬉しかったりもする。俺って単純だ。子供たちが興味津々な目を向ける。
「ちゅーするの?」
一人の子どもが話しかけてくる。こういう質問する子の両親はきっと仲がとても良いのだと勝手に思っている。
「うん♪、いーっぱいしてるよ♪♥///」
「…/////(そーゆーことはっきり答えるんじゃないよ…/////)」
「おにーさんもおねーさんのこと大好きなんだよ〜♪♥///」
「…//////」
チラッとメグが照れながら笑みを浮かべ、こちらに視線を向ける。…この小悪魔め…。そこらを歩いている人たちにも見られてしまう。もちろん仲のいい近隣さんもいるわけで…、魔物がまだあまり入ってきていないこの町でおそらく自分が第一人者なのだろう。とりあえず会釈をしたがどう思われてることやら、深く考えないことにした。
「ほら、メグ。遊ぶんじゃないの、///」
それからこの日は暗くなるまで子供たちと遊んだ。女の子しかいないのでなにをするか分からなかったが花で作った王冠をあげたときにすごく喜んでくれたのは嬉しかった。唐突に始まる追っかけっこも懐かしく楽しかったが同時に体力の衰えも感じた。子ども体力恐ろしい…。
メグの家に戻りソファに座ると疲労が一気にでてきた。
「ソラさん、明日はお休みじゃないですよね?」
「うん」
なんだかえらく長い二日間だった気がする。
「「(一緒に寝たいけど…迷惑かな…)」」
このとき二人は同じ事を考えていたがそのことを話すことはなく明日のためソラは帰った。
「はぁ…(何かほんとに疲れたな…、ぁ…メグの匂いがする…)」
布団に入るとふわっとメグの匂いがした。その匂いのせいか、いろいろ思い出していた。
「(そっか…俺メグとしちゃったんだ、…襲われもしたけど…。思い出すとなんかいろいろ凄いことしたな…メグのこともっと知りたいし、少し勉強しよ)」
少しの優越感と幸せな気持ちから自然とにやけてしまう。メグの匂いに包まれソラは眠った。
その頃メグは、
「(ぁ〜、すっごい幸せ…っ♥、ソラさんも私のこと好きなんて…、こんな…両想いってこんなに幸せなんだ…♥、…エッチもいっぱいしちゃって…♥///、襲っちゃったけど全然怒ってなかったし…それよりむしろお風呂でまた…♥、っ〜♥…ソラさんの…、すっごい固かったな…////、それにおっきくて…きもちいところ全部きちゃって…♥/////、……。…もう、ソラさんのエッチ…♥/////)」
それからメグはしばらくしてから寝た。なぜかと言うと……
「ん…、はぁ…♥////、ふぅ…んッ♥(ソラさん…大好き…♥/////)」
……
…
〜次の日の朝〜
準備をして外へ出ると
「ぁ、お早うございます♪」
メグが家の前にいた。最初に俺が怒ってしまった時から続いている朝の掃除を毎日欠かさずしている。偉い。
「もう掃除しなくてもいいよ?」
「いえ、私が好きでやってるんですから大丈夫です♪」
「…そう(なんだか申し訳なさがあるなぁ…、今度会ったばかりのときのこと謝っとくか…)んじゃ行ってくる」
「はい♪、…あの…」
「ん?」
「ぃ…いってらっしゃいのちゅー…いいですか?♥」
「…///(もー朝っぱらから…///)」
さっと周りを見渡し、
ちゅっ…♥///
メグと唇を重ねる。互いの顔が紅くなってしまう。
「ぇへへ…♥////、いってらっしゃい、ソラさん…♥////」
「…/////、ぃぃいってきます…/////(ぁーもーラブラブじゃんか…、たまんないなこれ…/////)」
しばらくの間、にやけるのを必死に抑えながら出かけた。
その日ソラは別に早くもなく遅くもない時間に帰ってきたが…。
「(どーしよ、毎日会ってたら依存しすぎかな…、会いたいけど我慢した方がいいのかな…)」
その頃メグは…
「(ソラさん会いに来てくれないなぁ…、今日お仕事大変だったのかな…、なら行っちゃったら迷惑だよね…、我慢我慢…ッ)」
そんな日が2日が続いた次の日のソラの仕事終わり…
「(………。ぁーだめだ我慢できん…ッ)」
ガチャ
……
ゴンゴンッ
…ガチャ
「はい?あ♪、ソラさん…どうしたんですか?♥」
「…入って大丈夫?」
「はい♪」
…
「テーブルがいいですか?ソファにします?」
「ぁー、ソファで」
そうして、二人でソファに腰かける。
「それで…、ソラさん、どうしたんですか?」
「んー、ここ2日間さ、朝しか会わなかったじゃん?」
「はい」
「だからさ、思ったんだ。やっぱずっと一緒にいたい…ッ///」
「ッ////(ソラさん…そんな急に…♥)」
「でも…明日から急にそんなことしたらすぐに生活できなくなっちゃうから、だからどうしようかなって。でも、とりあえず俺の気持ちは伝えときたかった(あと単に会いたかっただけってのもあるけど…)」
「(二人で同じことして生活できたらずっと一緒にいれるってこと?…すごい素敵…♥///、なにかいい方法ないかな…)…あ」
「ん?」
「ケーキ屋さんとかどうですか?♪」
「ぇ、俺が?」
「ソラさんケーキ作るの上手ですし♪」
「んー、多分無理なんじゃないかな…あれレシピ通りに作ってるだけだから、言ってしまえば誰でも作れちゃう」
「…そうですかぁ」
「なんか…特別なことが1つでもあればなぁ…」
「(んーなにか…ないかな…。考えるんだ私、これ思いつければソラさんとずっと一緒にいられるんだから…ッ!)ぁ…ッ」
「なんかある?」
「生クリームってどうやってつくるんですか?」
「牛乳からできるけど成分は結構違った気がする、成分的には乳脂肪が多かったはずだからたぶん牛乳に遠心力かければできるんじゃないかな」
「…??????」
「ぁ、わるい。…んで、どーしたの?」
「え、ぁ、あの」
「はい」
「ティラミスに生クリーム使ってましたよね?」
「うん」
「それを、その…、ゎ…私のにできれば…って思って…///」
「…////(あの味をたくさんの知られると思うとなんか独占欲が騒ぎだすけど我慢だ…我慢しろ俺…ッ、まぁそもそも泡立たないから…あ)いけるかも…?」
「?」
「ほら、卵泡立てたじゃん?つまりはあのくらいのとろみになるまで水分飛ばせば行けるんじゃないかな?」
「さっそくやってみましょう!」
「え、いま?」
二人で台所へ向かう。
「えっと…メグ、1ついい?」
「はい?」
「その…どうやってメグの…そんないっぱい出すの…?////」
「ぁ…、それは…その…、そ、ソラさんに…♥」
「…/////」
メグお得意の上目使い。なんかこれをやられてしまうと断れないのはなぜなのか…。
「あと…かなりいっぱい必要だと思うけど大丈夫?///」
「はい…、それじゃぁ…ソラさん、おねがいします…♥////」
「ん…/////」
台所で、メグの胸を露にする。この背徳感みたいなのはなんなのだろう。
「ゃ…優しくお願いします…♥/////」
…一瞬理性が吹き飛んだかと思ったがなんとか耐えた。言われた通りに優しくするとボールに意外なほど勢いよくミルクがたまっていく。…もともとあまりこういう方面に性癖は持っていなかったが、なんだかイケナイことをしている感じがある。
「(きっとこーゆー感じから性癖になっていくんだろうなぁ…、あんましアブノーマルな性癖は持ちたくないな…)」
そうして溜まったミルクを熱して水分を蒸発させ、泡立たせることには成功した。このときの蒸気を多量に吸気したせいなのか夜が大変だったのは予想外だったが…。結局生クリームとメグのミルクを半分ずつで使うことにした。もともとティラミスは生クリームを完全に立てないため少し緩くなり逆に丁度いいぐらいだ。出来上がったティラミスはミルクティー同様とても美味しく感じた。他のケーキに加えても美味しくなりそうだ。そのティラミスは後日近隣の方々に配り、いくらなら買うかを聞いてみた。中にはとても喜んでくれた人もいたのでとても嬉しかった。中にはケーキ屋をやると言うことにとても驚く人もいた。そりゃそうだろう自分自身でもかなり驚いているのだから、まさか自分がケーキ屋開くことになるとは…。
…
……
「んじゃ明日店開いてみるけど…、どうなるかな…」
正直かなり不安だ。いままで自分が食べたくて作っていただけのものを売ろうとしているわけなのだから。仕事の手伝い先にも詳細は伝えておいた。今度からまた少し時間があれば来るといっていたのでたぶんそこでメグを初めてみられるだろう。
「(はーどんな冷やかしくらうかな…、はは)」
「ソラさんの美味しいですから大丈夫ですよ♪」
メグは励ましてくる。正直、根拠のない励ましだとは思うがとても不安が取り除かれるのは何故なのか…。
そうしてお店を開いた。初日の売れゆきは意外と良く、1つ目のケーキはすぐに売れてしいすぐに二つ目をつくることになった。売り上げ自体は…まぁまぁ。別にかつかつでもなく、とても売れるわけでもなく。しかし生活に困ることはないぐらいは稼げている、少し贅沢を我慢することになりそうだけど…。そうして初日を終えた。
「ソラさんお疲れ様です♪」
「メグこそ、ずっと表いて疲れてない?」
「少し、疲れちゃいました」
「そう、なんかして欲しいことある?」
「?、してほしいことですか?」
「うん、マッサージとか」
「…じゃあ、お願いします…♪」
メグをベッドにうつ伏せで寝させて脚をマッサージする、とくに知識はないけど。
「ぁぁ〜〜〜」
グリグリするとメグはだらしなく声を出す。気持ちよさそうなのは嬉しいがその声に思わず笑ってしまう。
「なんで笑うんですかぁぁ、」
「んーん、なんでも」
しばらくしてマッサージを終えると、
「ソラさんもマッサージしてほしいですか?♪」
「ん?んー、じゃあ肩とか首とかおねがい」
そうして今度はメグにマッサージをしてもらう。
「どうですか?」
「ん、じゃあもうちょっと強くおねがい、んん〜…ッ」
「ソラさんも声出ちゃってますよ?」
「うん、きもちいし」
今度は逆にメグに笑われてしまった。まったりとしたこの時間をとても幸せに感じる。
…しばらくして、
「そろそろ大丈夫だよ、ありがと♪」
そう伝えるとメグは後ろから抱きついてきた。後ろに手をまわし頭をわしわし撫でてみると顔を擦り付けてくる。
「…ねぇ、メグ、」
「はい?」
「今日、一緒に寝ない?」
「、はい♪」
明かりを消し、抱きついたりはせずに手を繋いで布団に入る。
「(なんかこぉ…まったくいやらしさがないのは初めてな気がする…)」
「ソラさん…♪//」
「ん?」
「おやすみのちゅー…いいですか?♥///」
暗くて見えないがきっと今上目使いなんだろうなと思う。
「…///、じゃあするよ?///」
「はい…♪///」
静寂のなか、静かに唇を重ねる。あっさりとはせず、しかし濃厚でもない、おやすみのキス。
「メグ…、大好きだよ…♥///」
「…♥/////、私も…ソラさんが大好きです…♥/////」
恥ずかしさからか嬉しさからか、繋いだ手に少し力が入る。幸せに包まれ、二人は眠りについた。
…
……
さて、ケーキ屋を始め、順調なスタートを切れたわけだが…問題が1つ…。それは生クリームを半分メグのミルクに置き換えていること…。当然それが味に変化をもたらしたわけだが、忘れてはいけない。ホルスタウロスのミルクに含まれる大きな効果に…。しばらくして売り上げも上ってきた頃には夜中に明かりが付いているお宅が増えたとか増えなかったとか。旦那を元気にする方法として奥様方に噂されるようになったとかならなかったとか…。それはまた別の話。
fin…♥
17/08/03 18:59更新 / ぬー
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