キノコになった王様
女王は望んでいた。
この世の全てを支配したいと。
全てを手に入れたい。
生まれた時からそう願っていた。
しかし現実は甘くはない。
それを願いながらも女王は年老いていき、もはや王の血も若き息子へと受け継がれる事になる。
息子は母と違い、平和を望んだ。
女王は悪しき王として人生を終えるはずだった。
しかし……
「貴方の願いを叶えてあげるわ」
ある日、風邪を拗らせて寝込んでいた時、その女はやってきた。
女王は願った。
若さと世界を支配するに相応しい力を。
そして女王は目が覚めた。
目覚めた身体には熱が走っていた。
ここ数年は感じたことの無い熱が。
女王はすぐに王配である男を呼び犯した。
権力を手に入れるための関係で、その男も既に年老いていたがとてつもなく欲しくなった。
とても素晴らしかった。
すると身体からキノコが生えた。
不思議に思い自分で食べると力が沸いた。
交わるたびに出来るので、王配にも食べさせた。
すると王配も同じように力が湧き、少し若返ったようだ。
そしてもう一つあったのは、王配が自分の命令を感情や意識を無視して効いて動くということだ。
どうやら私のキノコを食べた人間を操ることができるようだ。
これこそが私が求めていた力だ。
まずは力をつけよう。
王配を何度も犯し、力をつけていく。
その度に若返っていく。
キノコも増えていく。
この王室も胞子でいっぱいになって汚れていく。
数日経った頃だろうか、王子はやってきた。
王子は私を見る度、剣を抜こうとしたが、胞子を吸い込むと身体から力が抜けた。
さらに王室にいる1人の女を見るとさらに力が抜けた。
それは王子の妻、つまり次期王妃である女が居たからだ。
私は先んじて部屋付きの執事やメイドを我が支配下に置いた。
そして女を呼び、私の支配下に居た。
私は言う。
お前が逆らうならこの女の命はないと。
王子は何もできず、剣を離した。
それに満足した私は女に同じようにキノコを王子に食べさせた。
私がキノコを食わせた者も同じようにキノコを生やし、そのキノコを食べた者も私の支配下に置けた。
これで最大の邪魔者である王子を支配下に置けた。
さあ、まずはさらに力を高めないといけない。
私も、王子も、執事たちも、この部屋を胞子で貯め尽くすかのように交わり、キノコを沢山生やしていった。
それから数日が経ち、女は足が溶けて、建物の床と同化していた。
だがそれに何の苦しみも感じず喜びさえ彼女たちは感じていた。
さて次の段階へ行こう。
王子に私たちから採れたキノコを王宮の料理に混ぜるように仕向けた。
そうして王宮に勤める大臣、貴族や客人の商人、更には諸外国の物にも食わせていく。
どうやらキノコを食わせたもの、いや胞子を取り込んだ者は加速度的に思考を番との繁殖する事に支配されるようだ。
メイドや執事、次期王妃達は最初は戸惑いや忌避感があったが、もはやまともな言葉も無くただ嬌声を上げながら交わるだけに成り果てていた。
だが代わりなどいくらでもいる。
問題はない。
騎士団も魔術師達も同じように支配していった。
さらには犯罪者達も使う事にした。
私のキノコを食べさせれば支配できるのだ。
危険性なんてない。
そして国中にもキノコを流通させていった。
キノコを食べた者が新たなキノコになり、さらに支配を広げていく……。
そうして国の殆どを掌握した。
危機に気づいたものはこの国を逃げ出したがもう遅い。
そうやって支配を増やす中で、自由に動けるようになったキノコの女や、知性が高いままの者も現れた。
私はそんな奴らを身分に関係なく、この国の中心として活躍させた。
ようやく次の目的に移れる。
世界征服へと。
まず人々を分けた。
番がいる者達と居ないものを分けた。
いる者達はキノコを増やすために繁殖を続けるように命じた。
居ない者達は兵士として侵攻に参加させた。
武器や鎧が足りないが問題はなかった。
私の支配下に居る者達は並大抵の痛みや傷もすぐに治り、身体の身体能力も普通の人の枠組みを超えていた。
何より近づいて胞子を吸えば大半の敵は力を奪われていくのだから。
そうして侵攻は始まった。
私が命じたのは一つだ。
気に入った奴を犯せ。
それだけだった。
敵国の者は驚いただろう。
ただの一般人らしき者が鎧や剣を持ってる者達に襲いかかるのだから。
何とか最初は対抗できても、時間が経つにつれて胞子を吸い、力を失い、そして気が逸らされた隙にキノコを喰わされ、そしてその相手に犯されるのだから。
民間人の区別もなく襲った。
逃げ惑う人々は犯され悲鳴を上げるが、それもしばらくしたら嬌声しかあげなくなった。
そうして彼らは戦線を上げていく。
彼らが通った場所は、キノコの胞子で地面が覆い尽くされ、あちらこちらに番のキノコが交わっていた。
竜騎士団がいた。
竜にキノコを与えさせると女の姿になり、乗っていた騎士を襲うようになった。
ネクロマンサーがいた。
ゾンビを操り、対抗しようとしたがそのゾンビもキノコに支配されてしまった。
聖教会の者達が祈りをしていた場所があった。
その中心にいた聖母は、新たな快楽と繁殖の喜びを伝える聖母として他の信徒達と共に救われた。
かつて我が国を支配に置こうとした大国も、今や僅かな土地に逃げ許しを乞うていた、
私はそんな奴らを支配に置くのが好きなのだ。
そうしてこの世界の最後の1人が我が支配下に落ちた。
凄腕の剣士だったらしい。
弟子であった女に犯されていた。
幾らかの人々は異世界へ逃げ込んだというが、もうどうでも良い。
私のそばには新たな子が沢山いた。
この世界全てが私の庭になった。
ならばそこで我らは増えないといけない。
ああ……、しかしまだ増えたりない。
もっともっと私たちを増やしたい。
もっともっと広げたい。
支配した世界からはもはや争いの声は無い。
建物だった者も胞子で白く覆われて、人々の無邪気な繁殖の悦びの声が覆っている。
「あら、凄いわねえ、本当にここまでやっちゃうなんて」
あの時の女がそこに居た。
私は再び願う、もっともっと増えたい!増やしたい!もっともっと私達は広げられる!!
「なら……!これをあげるわ」
それは乗り物だった。
「星の海もいける乗り物よ、これを使えば色んな星に行けるわ」
私は喜んだ。
「命がない星を埋め尽くすのも、既に知的生命体がいる星も支配するのも好きなようにすれば良いわ」
増やす、増えて広げて広げていく。
新たな喜びを前に震え、そして新たな子を孕んだ
この世の全てを支配したいと。
全てを手に入れたい。
生まれた時からそう願っていた。
しかし現実は甘くはない。
それを願いながらも女王は年老いていき、もはや王の血も若き息子へと受け継がれる事になる。
息子は母と違い、平和を望んだ。
女王は悪しき王として人生を終えるはずだった。
しかし……
「貴方の願いを叶えてあげるわ」
ある日、風邪を拗らせて寝込んでいた時、その女はやってきた。
女王は願った。
若さと世界を支配するに相応しい力を。
そして女王は目が覚めた。
目覚めた身体には熱が走っていた。
ここ数年は感じたことの無い熱が。
女王はすぐに王配である男を呼び犯した。
権力を手に入れるための関係で、その男も既に年老いていたがとてつもなく欲しくなった。
とても素晴らしかった。
すると身体からキノコが生えた。
不思議に思い自分で食べると力が沸いた。
交わるたびに出来るので、王配にも食べさせた。
すると王配も同じように力が湧き、少し若返ったようだ。
そしてもう一つあったのは、王配が自分の命令を感情や意識を無視して効いて動くということだ。
どうやら私のキノコを食べた人間を操ることができるようだ。
これこそが私が求めていた力だ。
まずは力をつけよう。
王配を何度も犯し、力をつけていく。
その度に若返っていく。
キノコも増えていく。
この王室も胞子でいっぱいになって汚れていく。
数日経った頃だろうか、王子はやってきた。
王子は私を見る度、剣を抜こうとしたが、胞子を吸い込むと身体から力が抜けた。
さらに王室にいる1人の女を見るとさらに力が抜けた。
それは王子の妻、つまり次期王妃である女が居たからだ。
私は先んじて部屋付きの執事やメイドを我が支配下に置いた。
そして女を呼び、私の支配下に居た。
私は言う。
お前が逆らうならこの女の命はないと。
王子は何もできず、剣を離した。
それに満足した私は女に同じようにキノコを王子に食べさせた。
私がキノコを食わせた者も同じようにキノコを生やし、そのキノコを食べた者も私の支配下に置けた。
これで最大の邪魔者である王子を支配下に置けた。
さあ、まずはさらに力を高めないといけない。
私も、王子も、執事たちも、この部屋を胞子で貯め尽くすかのように交わり、キノコを沢山生やしていった。
それから数日が経ち、女は足が溶けて、建物の床と同化していた。
だがそれに何の苦しみも感じず喜びさえ彼女たちは感じていた。
さて次の段階へ行こう。
王子に私たちから採れたキノコを王宮の料理に混ぜるように仕向けた。
そうして王宮に勤める大臣、貴族や客人の商人、更には諸外国の物にも食わせていく。
どうやらキノコを食わせたもの、いや胞子を取り込んだ者は加速度的に思考を番との繁殖する事に支配されるようだ。
メイドや執事、次期王妃達は最初は戸惑いや忌避感があったが、もはやまともな言葉も無くただ嬌声を上げながら交わるだけに成り果てていた。
だが代わりなどいくらでもいる。
問題はない。
騎士団も魔術師達も同じように支配していった。
さらには犯罪者達も使う事にした。
私のキノコを食べさせれば支配できるのだ。
危険性なんてない。
そして国中にもキノコを流通させていった。
キノコを食べた者が新たなキノコになり、さらに支配を広げていく……。
そうして国の殆どを掌握した。
危機に気づいたものはこの国を逃げ出したがもう遅い。
そうやって支配を増やす中で、自由に動けるようになったキノコの女や、知性が高いままの者も現れた。
私はそんな奴らを身分に関係なく、この国の中心として活躍させた。
ようやく次の目的に移れる。
世界征服へと。
まず人々を分けた。
番がいる者達と居ないものを分けた。
いる者達はキノコを増やすために繁殖を続けるように命じた。
居ない者達は兵士として侵攻に参加させた。
武器や鎧が足りないが問題はなかった。
私の支配下に居る者達は並大抵の痛みや傷もすぐに治り、身体の身体能力も普通の人の枠組みを超えていた。
何より近づいて胞子を吸えば大半の敵は力を奪われていくのだから。
そうして侵攻は始まった。
私が命じたのは一つだ。
気に入った奴を犯せ。
それだけだった。
敵国の者は驚いただろう。
ただの一般人らしき者が鎧や剣を持ってる者達に襲いかかるのだから。
何とか最初は対抗できても、時間が経つにつれて胞子を吸い、力を失い、そして気が逸らされた隙にキノコを喰わされ、そしてその相手に犯されるのだから。
民間人の区別もなく襲った。
逃げ惑う人々は犯され悲鳴を上げるが、それもしばらくしたら嬌声しかあげなくなった。
そうして彼らは戦線を上げていく。
彼らが通った場所は、キノコの胞子で地面が覆い尽くされ、あちらこちらに番のキノコが交わっていた。
竜騎士団がいた。
竜にキノコを与えさせると女の姿になり、乗っていた騎士を襲うようになった。
ネクロマンサーがいた。
ゾンビを操り、対抗しようとしたがそのゾンビもキノコに支配されてしまった。
聖教会の者達が祈りをしていた場所があった。
その中心にいた聖母は、新たな快楽と繁殖の喜びを伝える聖母として他の信徒達と共に救われた。
かつて我が国を支配に置こうとした大国も、今や僅かな土地に逃げ許しを乞うていた、
私はそんな奴らを支配に置くのが好きなのだ。
そうしてこの世界の最後の1人が我が支配下に落ちた。
凄腕の剣士だったらしい。
弟子であった女に犯されていた。
幾らかの人々は異世界へ逃げ込んだというが、もうどうでも良い。
私のそばには新たな子が沢山いた。
この世界全てが私の庭になった。
ならばそこで我らは増えないといけない。
ああ……、しかしまだ増えたりない。
もっともっと私たちを増やしたい。
もっともっと広げたい。
支配した世界からはもはや争いの声は無い。
建物だった者も胞子で白く覆われて、人々の無邪気な繁殖の悦びの声が覆っている。
「あら、凄いわねえ、本当にここまでやっちゃうなんて」
あの時の女がそこに居た。
私は再び願う、もっともっと増えたい!増やしたい!もっともっと私達は広げられる!!
「なら……!これをあげるわ」
それは乗り物だった。
「星の海もいける乗り物よ、これを使えば色んな星に行けるわ」
私は喜んだ。
「命がない星を埋め尽くすのも、既に知的生命体がいる星も支配するのも好きなようにすれば良いわ」
増やす、増えて広げて広げていく。
新たな喜びを前に震え、そして新たな子を孕んだ
25/11/30 08:59更新 / デーカルス