読切小説
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言葉が伝わらない学校
今日から産休に入られる先生の代わりに新しい先生が来るらしい。
どうやら女性の先生らしい、楽しみだ。

「初めまして、泰山 センコと言います。今日からよろしくお願いします」

「クラスの副担任の山田です、よろしくお願いします」

「や、まだくん!?彼女をよ、よろしくっ!?頼むよっ!?」

「はい!もちろんです!」

校長は今日はいつもと違い、体調が悪そうであった。
まるで何かに耐えるかのように。
雨漏りしてるのか水音もしている。
早めに直さねば。

「ここが僕たちのクラスです」

「ありがとうございます」

クラスに入るといつも通り、生徒たちがいる。
この学校は主神様の教えに沿った教育を行う神学校だ。
しかし最近は、その教えをおろそかにするものも多い。
信者の1人として、新しい世代へしっかりと思いを繋げたいと思うこの頃である。

「今日からこのクラスの担任の泰山 センコ先生だ」

「よろしくお願いします!」

「は!?はい……!?」

生徒たちも校長と同じように歯切れが悪い。
風邪でも流行っているのだろうか。

「では、まず授業を始めましょう」










「数学の勉強はここまでですね」

「あ、ありがとうございます!?」

中々素晴らしい教え方である。
生徒たちも聞き入ってるのか顔を赤くして喜んでいる。

「次の授業は農業ですね」

「はい、学校の畑に向かいましょう」

学校内には畑が存在する。
今年はまだ肥料を撒いただけで何も植えてない。

「ではまずこの種を植えていきましょう」

「わ、分かりました……!」

そうして畑に生徒と共に種を植えていく。
しかしこれは何の種なのだろうか?
見た覚えがあるような、ないような……。

「では……、最後に愛液と精液を種を撒いたところにかけてください」

「え?」

「……かけてください」

「……はい!」

「うっ!ああ……!」

「ひ、人前で……!」

彼女に言われるまま、僕や、生徒は下半身を脱ぎ自分のそれを弄り、中には他の人と相互に触り合いながら愛液や精液を畑に撒いていく。
きっと良く育つだろう。

「あと、彼らにも餌を与えないといけませんね」

そう言って次は家畜小屋に向かい、餌をあげる。
今日の餌は独特な色をしたゼリー状のものである。
それを彼らに与えると……

「わん!わん!……おお!これは!」

「こけこっこー!……やったぁ!」

何と動物たちは人の姿へと変化する。

「さあ、好きなようにして良いんですよ」

「おう!ありがとうな!」

「じゃあ、私、あの子貰うね」

「ええ、構いませんよ、しかし時間になったら戻ってきてくださいね」

「ああ」

そういうと人の姿へと変化した者たちは好きなように動いていく。
中には生徒に向かうものもいる。

「流石ですね……」

「そんな事ありませんよ」










そして授業が終わり、生徒たちが寮に戻る頃

「すいません、泰山先生。教会の方に生徒たちが引きこもっているらしくて……」

「そうですか……、私も彼らの説得手伝いますよ」

「!ありがとうございます!」




「君たち……!一体どうしたんだ?こんなところに引きこもって……!」

「お、おかしいのはみんなよ!!そいつのせいで!!」

「そ、そうだ!!だから俺たちは!」

教会の中にいた生徒は僕達を見て何かに怯えているようだ。
一体何におかしいと言っているんだろうか?

「ねえ……、先生の目を見てください」

「や、やめて!?」

「よ、よるな!バケモノ!?」

「先生の目を、見てください」

泰山先生は、そういうと自分の身体の多数の目で彼らの目を見つめる。

「い、いや、いやややややややややややや!?」

「やめろろろろろろろろろろろほろろろろほ!?」

流石は泰山先生だ。
彼女に見つめられて、反抗的だった2人も外から今も聞こえるのと同じような奇声をあげていく。

「分かってくれたようですね」

「はひ❤︎ふひぃ❤︎」

「ひひ❤︎あはは♡」

「さあ、他の見守りへいきましょうか」

「ええ」









それからしばらく経ち

「我が子が、学校の休校時期になっても戻ってこないとはどういう事だ!?」

「他の通学の生徒も家に帰ってないと聞くしどういう事なの!?」

学校の運営に不満がある特に貴族の保護者たちが、訴えに学校までやってきたようだ。

「しかしそう言われましても……、実際に本人に話してみます?」

「もちろんだ!」

「分かりました……、ではこちらにどうぞ」

そう彼女は言って学園内に案内する。

「な、こ、これは!?」

そこにあるのは粘液まみれになってる教会、校舎、庭、寮、畑……。
そして……

「く、くおぉぉぉん♡♡」

「わん♡わん♡わん♡わん♡」

「な、なんだこれは!?」

本能のままに交わり合う生徒たちの姿である。
特に女生徒は、学園に入る前よりもより美人になっている。

「!?マイク!?マイク!?しっかりして!」

「!?息子よ!?しっかりしろ!?」

そこには彼らの子供も当然いる。
親たちは彼らに駆け寄るが……

「かあさん?とうさん?」

「そうだ!そうだぞ!?」

「かあさん!?とうさん!?かあさんとうさんかあさんとうさんかあさんとうさんかあさんとうさん!!んひひひぃぃ!」

壊れた機械のように子供は言葉を繰り返しながら、犯し犯されている。

「む、息子達を返せ!」

「どうしてです?」

「どうして?だと!?ふざけるな!」

そう彼らは我らに怒りを向けるも

「目を見てください」

「無数の目!?」

「ば、バケモノ!?」

多数の目を出した彼女に彼らは驚いたようだがそれもすぐに終わるだろう。

「どうしてです?」

「ふざけるな!こんな事……!?」

「どうしてどうしてどうしてだめなんです?あいからいのちはうまれるゆえにあいをかわすことはしゅくふくそのためにかみはあいをかわすことにかいらくをあたえたもうたのですよ」
 
「っな!?」

「ね?きもちよくなりましょうあなたのあいするひとといっしょにけもののようにあさましくけもののようにしぜんたいで」

「や、やめ」

「ほらあなたのもおおきくなってるそこのあなたのもほしがってるきもちよくなろうみんなきもちいいみんなきもちよくなるためにいきてるたのしくするためにいきてるいのちをあじわおう」

「あ」

「ほらびゅーびゅーしてるよきもちいいでしょきもちいいでしょしぜんになろういのちになろういきていこうほんのうのままにいきようきもちよくなろうきもちよくなろうきもちよくなろう」

「あひひひひひひひひひひ♡」

「いひひひひひひひははひひひかゆ♡」

どうやら分かってくれたらしい。
みんなさっきまでの剣呑さなんかなかったかのように純粋に気持ちよくなってる。

「やまだくんきもちいいでしょしあわせかなしあわせなのわたしはしあわせやまだくんにはじめてあったときからあなたはわたしのひとだってわかったよ」

泰山先生、いや今は嫁であるセンコとはじめてあったとき、すでにすべてうばわれていた。
心も身体も全て。

あった直後から彼女の素晴らしい身体に自分のそれを擦り付けていた。
彼女もそれを美味しそうに舐めたり、自分のソレに入れてくれた。
授業の時も食事の時も、生徒指導の時も、保護者対応の時も、ずっとずっと彼女と交わり続けた。

「あーん♡ん〜♡んちゅぅ♡」

「んっ♡んはぁぁ♡♡」

大半の生徒や大人は、今口移しで畑の果実を食べているカップルのように、四つん這いで獣のように歩きながら愛する人と言葉もなく交わり、お腹が空いたら果実を食らうというのが毎日であった。

「んん♡おおおおおお♡♡おひ♡おお♡♡」

「んおおお♡♡ぐおおお♡♡」

かつて牛を飼っていたところには同じようにホルスタウロスの魔物娘になった者が豊かになったその爆乳から母乳を搾られ、飲まれ、そして新たな命を授けられる。
彼女達が作る母乳はこの学園の命の源となるのだ。

たまに他の魔物娘がちょっかいをかけに来ることもあるが……

「んほおおおおおおおお♡おほ♡あひゃひゃゃ♡♡」

「クリスさまくりすさまくりすさまくりすまくりすさまぁぁぁぁぁ!!」

かつては名のしれたデーモンであり、そのプライドの高さと強さは人魔両方に名高い者であった。
しかし今は我を忘れたかのように汚い喘ぎ声を出しながら自分の従者として選んだ男に犯されている。
今の彼女のアヘ顔を見たら彼女に憧れていたものは失望し……、そしてその奥にある幸せを羨むだろう。

このように魔物娘側も覚悟が必要であった。

大半の人間や一部の魔物娘はこの惨状を批判する者もいるだろう。
だがそれは違う。
決して我らは知性を失っているわけではない。
命を産む、命を育てる、命を継ぐ。
我らはそれらに忠実なだけなのだ。

それを理解したからこそ彼らは交わっている。
私も交わっている。
ただ意味もなく、意味もある。
ただしたいがため、ただ愛したいがため、ただ生きるために我らは交わり合う、

「ぼくもセンコをあいしてるだいすきずっとずぅとあいしてるびゅーびゅーだしたいもっとはらましたいにんしんさせたいぼにゅうださせたいあいしたいあいしたいあいしたい」

「びゅーびゅーでてるきもちいいきもちいいはらませてにんしんさせてあかちゃんうませてしあわさになりたいあいしたいたいしたいあいしたいあいしたいいあい」

ただそれだけ
24/02/17 10:35更新 / デーカルス

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