それはいきなり現れた。
突如王国の中心に落ちてきたその粘液は、瞬く間に質量を増やして人々を襲い始めた。

襲われた人々は恐怖した。
しかしそれは……

「あ♡触らないでええ♡♡」　　

「ああ♡♡身体がきもちよすぎる♡」

快楽によって塗りつぶされるまでであった。

それは触れたものを瞬く間に発情させた。
ついさっきまで恐怖していたものが、快楽に悦んでる姿はまだ正気の者達が恐怖するしかなかった。

「あ♡いやぁぁ♡気持ちよくなっちゃうぅぅぅ♡」

「は、離れろ♡離れろぉぉ♡」

必死に逃げようとするが無駄であった。
被害者達の体液を吸収し肥大化していくそれは瞬く間に広がっていった。

だが次第にそれは物足りなくなったようだ。

それは人々を粘液の触手で持ち上げると、それぞれ近くにいる人、もしくは恋人などに引き合わせて……

「「「ああああああああああああああああああ♡♡♡」」」

あらゆるところで悲鳴が聞こえた。

「あ、あなたぁ♡♡こどもたちがみてるぅぅぅ♡♡」

「うおっ♡♡分かってるけど♡気持ちいい♡」

「ま、ままぁ♡こ、これなあに♡♡きもちいいのなあにぃ♡♡」

近所の少年に犯されながら、両親の交わりを見ている少女。

「こ、これが気持ちいいことなのですね♡♡お願いします♡もっとぉぉぉ♡」

「あ、ああ♡そうだよ！？（くそ！適当に遊んでポイするつもりだったのに！気持ち良すぎる♡♡）」

いかにも悪そうな見た目の男に犯される箱入り娘のお嬢様。

抵抗の悲鳴はすぐに快楽の嬌声へと変わっていった。










それから数時間後、遠征中だった騎士団達が帰ってきた頃には……。

「あはぁ♡気持ちいい♡♡」

「もっと蕩けちゃうくらいにぃ♡」

美しかった白い街並みはあらゆる色の粘液に覆われて見る影もなく、その中で人々は交わり合っていた。

「お前のせいだぞ……♡」

「エリア魔法団長！？その姿は……！？」

その光景に絶句していた騎士団長のところに彼をライバル視していた魔法団長が、その裸体を晒しながら近寄っていくと……

「お前が！私と居れば！こんなことにはならなかったんだ♡♡こんなふうに怪物にされずに済んだんだ♡」

「うおっ！？な、なんだこの力！？」

騎士団長達は粘液と魔法団長の魔力により、粘液まみれの地面に仰向けにされてしまう。
瞬く間に粘液によって、彼らの服は溶かされ……

「ああああああ♡♡♡お前が♡いてくれないから♡責任取れ♡♡このちんぽで♡責任取れ♡私を孕ませて♡♡責任を取れぇぇ♡♡」

「や、やめてくれ！俺とお前はそういう……」

「そういう鈍いところも嫌いだぁ♡♡出せぇ♡出せぇ♡♡」

「あ、ああああああ♡♡」

既に人間でなくなっていた彼女に騎士団長は一方的に責められ、犯されていた。










中には1人、家に残した妻を助けに戻った男もいた。

「あ、あなたぁ！」

「良かったぁ！君が無事で！早く逃げよう！」

男は家に1人残っていた妻を見つけると、その腕を握り一緒に逃げ出そうとするが……

「え？」

その腕はぐじゅりと粘液に変化した。

「……え？」

「嬉しいわ、あなた♡もう♡離れたくない♡♡」

逃げ出そうとしても無駄だった。いつのまにか足場も粘度がある何かに変化して足を離さなくなっていた。

「あなたがいない間……、あれに身体をおかしくされちゃって♡♡」

「もう家から出してあげないんだから♡」

男の後ろにも同じ妻の姿があり……

男の声は届かない。
なぜなら既に窓も扉も全て失われていたのだから。















騎士団の中でも特に強く、勇者と呼ばれた男は粘液の少女によって案内されて行く。
王城の中は外と同じようなものであった。

「うおぉぉおぉおぉぉ♡♡♡きもちいいぞぉおぉ♡♡♡♡」

「当たり前よ♡♡ああ！何故！王位なんて狙ったのかしら♡」

王を嫌っていたとある大臣とその妻は、スライム状に変化した身体で愛し合っていた。

そして城の玉座のある部屋に向かうと……

「ねえ、お父様。王位を貰って良いわよね？じゃないとずっとお母様とのHは寸止めよ？」

「いやぁぁぁぉ♡寸止めいやぁ♡♡♡お願い♡♡いかせてぇぇ♡♡」

「……！ああ……、王位をお前に譲る」

王と王妃がスライムに変化した姫によって寸止めHをさせられてた姿だった。

「ありがとう！お父様♡お母様♡」

「うぉぉ！？お、おしりがぁぁぁ♡」

「んほぉぉぉ♡おしりに入ってるまま♡せーしきたぁぁ♡」

王位を娘に譲った2人はその尻穴にスライムの触手を突っ込まされて、よがり狂いながら射精した。

「姫……」

「姫じゃないわ♡今から私は女王♡この国のクイーンスライムよ♡」

「ど、どうして……」

「だって……♡あなたを愛して国民も幸せにするなら……ね♡」

勇者は倒れかけるも

「大丈夫よぉ♡みーんなしあわせよぉ♡」

その後ろには姫をさらに大人っぽくしたような熟女のスライム娘が、

「この悦びの声がその証拠だよ♡おにいちゃん♡」

足元には逆に6歳ほどの少女の姿の姫が居た。

「「「さあ、一緒に幸せになりましょう♡」」」








何度も何度も射精した。
大人の、子供の、あらゆる姿の彼女に。

その度に勇者の心は堕ちていき……。

「ねぇ♡これ飲んでみて♡お兄ちゃん♡」

勇者はそれを飲むと……

「あらぁ♡良いわねぇ♡」

それは分身薬であった。
飲んだ人間を10何人に増やせる薬……。

「「「「「ねえ、私達みーんな、一度に愛してぇ♡♡」」」」」

男達は襲いかかった。

彼は知らない。
快楽なども全て共有されるという事を。
2人は十何人分の快楽を味わい、快楽に狂った薬の効力が消え、一対一になってもしばらく正気に戻れないほどに。


とある平和な国はそうやって滅び、粘液の王国が生まれた。

あらゆる色の粘液が国の大地を建物を覆い尽くしている。

「あん♡♡あん♡♡」

「ああ……♡そろそろお腹減ったな」

人々は仕事をする必要はない。

「はいはい♡食事の時間ですよ♡」

何故なら女王の分体達があらゆる労働は肩代わりするからだ、

「ああ……！美味い！！」

「ええ！ねぇ、この料理の作り方教えてくれない？」

「良いですよ」

まるで家畜のように人々に料理を振る舞っている娘達。

「ああ♡うまれりゅぅぅ♡♡♡ぷりぷり産んじゃうのぉぉぉ♡♡」

「うおおぉ！？締め付けが♡♡」

とあるスライムの妊婦は、尻穴を突かれながら幾つもの小さなスライムを産んでいく。
まだ人の形をしてないが少しすれば、人型となって自分の相手を見つけるだろう。

とある冒険者のパーティがこの国を解放しようとしてきた事もあった。
しかし……

「ホークさまぁ♡負けちゃいましたぁ♡」

「こんなの♡気持ち良すぎて♡賢者なのに馬鹿になるぅぅ♡♡」

「んおおお♡♡戦士のオレがぁぁぁ♡♡」

「本当に君は色んな女の子と……！！でも良いよ♡だってこんなに強くてカッコいいオスだもんね♡」

「み、みんなぁ……！」

彼の仲間であった戦士も僧侶も、幼馴染も、賢者もその体を粘液状に変化させられてしまった。
そして仲間達を変化させた魔物は彼女達をその身体に取り込んでいる。
黒い粘液から顔や上半身などを皆、出しているその姿は狂気の姿であった。

「ええ♡あなたは優秀なオスですから♡何人居ても構いません♡」

「よくも仲間達を……！」

仲間を取り込んだ魔物に怒るも、

「でも私達の姿でおちんぽ大きくしちゃってるよなぁ♡」

「あはぁ♡子供の時よりも大きい♡」

「私のおっぱいもチラ見してたくせに♡」

「オレの尻もだぞ♡」

「そ、それは……！」

そしてその黒い何かは一つの性器を作り上げていく。

「やっぱり♡最初はみんな一緒にね♡」

「どうです♡私達みーんなのが混ざり合ったおまんこですよ♡♡♡」

「ねえ♡」

「ねえ♡」

「きて♡」

「ちょうだい♡」

「「「「「おちんぽ♡」」」」」

男は飛び込んだ。
悦びの声が何十にも響き渡る。
僧侶の乳が幼馴染のキスが、賢者の淫魔法が、彼に降り注ぐ。
黒い粘液の中で彼はもみくちゃになるかの如く愛され、溶かされ……。

「これからは私達ずっと一緒です♡♡」







国民には永劫の快楽が与えられる。
ただ交わり続けるだけで衣食住、全てが満たされた。
そして今日も王城で女王は交わってるのだった