読切小説
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とある島から帰還したある男へのインタビュー
私初めてテレビ局なんか来ましたよ。
今日はよろしくお願いしますね。

さてどうやって島から生き延びられたかって?
簡単な話です。

そもそも私達はとあるツアーで船に乗ってました。
カップルや夫婦、家族など専門のツアーです。
私も妻と一緒に行きました。

しかし、船は座礁……。
とある無人島に遭難してしまいました。

何とか生き延びられたものの、私達はこの村で生き延びねばなりません。
みんなで協力して食べ物を集めて行きました。
住むところも洞窟や木を切ったりして簡単な家を作りました。

その時、いくつかルールを作りました。
お互いの相手には手を出さない、いくつかの班に分かれて食物を取ってくるか家事をするかなどなど……。

次第に服もボロボロになって行き、みんな半裸に近い格好でしたね。
周りも生きるために必死です。
そんな事気にしてられません。

しかし、性欲は溜まります。
お互いにパートナーと隙を見ては処理をしていました。

そんなある日のことです。
とある食物を取ってくるグループのカップルが帰ってこない事がありました。
とある家族の子供同士のカップルでした。

私達は心配になり、皆と一緒に探しに行きました。
そして数時間経ってようやく見つかりました。
しかしそこにいたのは

「気持ちいい♡これがセックス♡」

「とけそうだよ、俺も♡」

頭にキノコの傘ができて、下半身は融合し、まるで地中に根を張り交わってました。
あれはなんだ!?
私達は驚き一目散に逃げて、彼らの両親にそれを伝えました。

彼らは大いに嘆き悲しみました。
私達も、あそこは危険だと判断して、立ち入り禁止に決めました。

次の日の朝の事です。
とある新婚カップルがいつもの起床時間に起きてこず、私達は心配になって見にいくと、同じでした、あのカップルと。

「あーちゃん好きぃ♡」

「私もダーちゃんのことが好きぃ♡」

やはり、近づくと怪物になるのでしょう。
私達はそこからだいぶ離れた位置まで、居住地点を移動しました。

しかし、運が悪いことは続きます。
そこからしばらく、何故か食物が取れなくなりました。
みんな飢えていきます……。

そんな中、仲間の一人がとあるキノコを採取してくれました。
私達は喜びみんなで食べ合いました。
飢えずに済む、その喜びで。

その頃から、少しみんなおかしくなってました。
元々ボロボロであった服でしたが、次第にみんな裸な事が基本になっていきました。
そして、次第に男も女も若返ってきてるのです。
私の妻ももう50で皺も出て、身体も弛んでました。
しかしいつのまにか、余分な肉はなくなり、顔も若い頃、いやそれ以上の美貌になっていきました。
一時は他の男達に狙われると思っていましたが杞憂でした。
他の夫婦やカップルも同じ状況なのですから。

次第に取ったり、脱出の準備をしたりするよりも、みんな夫婦の時間を取る事が多くなりました。
幼い子供も仲良くなった異性とどこかへ行く事が多くなりました。
その間もあのキノコを食べていました。
次第に島のあらゆるところに白い何かがついていきましたが、気にはなりませんでした。

そしてある日の夜の事でした。
急にどうしようもなくあのキノコが食べたくなりました。
私達夫婦は、ある所を目指しました。
それは何故か理由は分からないが知っていたのです、それがそこにあるのを。

そしてついにそこに私達は着きました。
そこには……

「イグイグゥ♡増えるのぉ♡」

「増えろ♡もっと増えろ♡」

「んほぉ♡最高♡」

そう、私達が立ち入り禁止にしたキノコのカップル達の所です。
あたり一面にあのキノコが生えていました。
周りを良く見ると、他の人たちも全員集まっていました。
みんなそれを食べても飢えが止まりません。

「みーんなでキノコになろう♡」

あのキノコになった女が言いました。
その言葉が皮切りになりました。

みんなお互いの相手と交わり始めました。
私も横にいた妻の唇を奪い、そのまま既に濡れていたあそこに私のキノコを入れました。
みんな周りの目も気にせず交わっていきます。

「ご、ごめんねぇ♡一人にしてぇ♡これからは一緒にいるわぁ♡」

「嬉しい♡パパとママとケンくんとみんなで仲良くエッチできる♡」

「娘を……頼むぞ」

「……はい!」

最初になった子供のカップルの娘の方の両親は娘の前で夫と交わっている。

「ここで♡みんなと一緒に子供産もう♡」

「ああ♡みんな良い人たちばかりだしな♡」

とある夫婦は、奥さんが妊娠してたようだ。
少し膨らんだお腹と同じく膨らんだ乳を揺らして、夫の精液をしたから飲んでいる。

「パパ♡パパ♡好き♡だいしゅき♡初めてあった時から好きだったの♡」

「あらあらこの娘ったら♡ありがとう♡セイジさん♡私達を家族にしてくれて♡」

「いやぁ、そんな事ないよ。二人とも優しくて綺麗でエロくて素敵だ♡」

とある親子は再婚だったらしい。
新たに父親となった男に母娘は涙を流しながら悦ぶ。

「山口さん、お宅の奥さんも素晴らしいですねぇ」

「いえいえ、味元さんのも」

「いやぁ♡こんな丸見えの格好なんてぇ♡」

「は、恥ずかしいわぁ♡こんなえっちしてるの丸見えのなんて♡」

私は隣の味元さんと一緒に見せ合いながら交わりました。
妻も口では嫌がりますが、彼女はMなので本当は喜んでいるのです。

みんなみんな、交わってました。
誰かの嬌声で、誰かの痴態で更に誰かが興奮する。
それの繰り返しです。
そうしていたら、次第に下半身が溶けてきました。

いえ、元に戻す事も可能ですよ?
ただくっついたままの方が気持ち良いので。

そうやってお互いの足がくっつき、根も地面に張っていくと、ある事が分かりました。
何とこの根が繋がっている限り、どんなに遠くてもみんなの視界や感覚などを共有できるのです。
一応、本当に嫌なら拒絶する事も可能ですがね。

そうなっていくとみんな、更に交わりに熱が入ります。
そうすればまた快楽が共有されて頭がイカれちゃう。
頭から何かが出ていくのが感じられるんです。
まるで射精するかのように気持ち良くて。
それが延々と続きまして、みんなが落ち着いたのは3日後くらいですかね。
女性陣はみーんなボテ腹になって、その後仲良く出産をしましたよ。

あ、今彼女が妊娠してるのはその時のではないですよ?

そうやって私達は生まれ変わりましたが、みんなにそれを分け合いたくなりましてね。
ちょっとみんなに力を分けてもらって、しばらく正気で喋れる力とちょっとした催眠を使えるようになって、貴方達に会いに来たという感じです。

あれ?インタビューのお兄さんも、カメラマンのお姉さんももうカメラとか置いて交わってますね。

「スクープよりも気持ちいいよぉ♡♡キノコ生やすの最高♡」

「ここが良いですか?こっちはどのくらい気持ちいいですか♡」

すいません、正気に戻れてもHするのはやめられなくてね。
仲良く胞子を撒き散らかしてしまいましたね。

あれ、そこのガタガタ震えてる俳優さん達、あなた達も付き合いたてですかね。
大丈夫ですよ、すぐに怖くなくなりますから。

ほら、テレビを見てください。

「見てください!現実の話です!こちらは○○町の港に今、私はいます。
まるで雪のように白い粉状の何かが空中に舞っています!
そして漁港の人々達もまるで夢心地のような顔でふらふらとしています!
あ!?動きがありました!?それぞれ異性を襲っています!?
一体何がおきてるのでしょうか!?」

「はぁ……♡上信ちゃん♡上信ちゃーん♡したい♡したい♡」

「や、やめてください!?仕事中ですよ!?あ♡そこ♡触らないでぇ♡」

「増やしたい♡増やしたいよぉぉ♡」

「や、やめて!?カメラが回ってるのに!?や、やめ!?あ、ああああああ♡♡」

ほら、私達が来た港もすっかりみんな仲間入りしてくださいましたよ。
あれ?このチャンネルは貴方達の局のじゃないですか?

「きょ、今日の夕方の♡ニュースは♡ああ♡イグゥ♡♡」

「あは♡今日は予定を変更してぇ♡ダーリンとの子作り生放送を行います♡♡みんなぁ♡見てねぇ♡」

子作り生放送、録画しておきますか。
 
「お兄さん、お姉さん♡お股が痛いよぉ♡あついよぉ♡」

「チンチンから変なのでるよぉ」

「大丈夫♡それは大人になったという証拠なの♡お兄さんとお姉さんが見本見せるわね♡」

「その大きくなったオチンチンで……こうやって女の子のオマンコって場所に入れてあげるんだよ♡そうやって腰を力強く振ったらみんな気持ち良くなるんだよ♡」

「ぼ、僕もやってみる♡」

「私も♡」

この番組、まだやってたんですね。
子供の時、こういう教養番組を良く見てましたよ!
今も変わらず大切な事を教えてくれますね。

ああ、そうそう先に貴方達の親にもご挨拶しましたよ。
ほら、このケータイを見てください。
夫婦仲良くお互いにアヘ顔晒して、イッちゃってますね。

もう泣かないでくださいよ、大丈夫です。
みーんなで仲良くなりましょう。
胞子を出してあげましょう。

ほら、えい!!

「おほぉ♡♡貴方の特濃ザーメンキタァ♡♡胞子出していぐぅぅ♡」

ほうら、沢山の胞子が部屋に溜まって……。
ほーら、もう怖くないでしょう。
ほーら、何かが欲しくなるでしょう。
ほーら、そこにそれがあるでしょう。

「い、いやぁ……」

「や、やめてくれぇ、頭がおかしくなる!?」

まだそれでも動きませんか……。
なら仕方ありませんね。

「え!?何をするの!?」

「やめてくれ!?俺はこんな風になんて!?」

動きをちょっと拘束させて服を脱がせて……えい!!

「ひぎぃ♡」

「んほぉ♡」

あーあ、壊れましたかね。
入れただけで意識飛ばしちゃいましたね。
まあ、大丈夫ですよ、しばらくしたら戻るでしょう。

おっと島の方からの連絡が……。

「こっちの方はもう終わったよ、一個師団全員仲良くなったよ」

確かにテレビ通話の画面見てると、知らない人達のキノコが沢山増えましたね。
私はしばらくこっちの実家の方の後片付けをしてから島に戻りますね。

「分かった。それまでに沢山産んでびっくりさせてやるよ」

ええ、私もびっくりさせますよ、沢山産ませて。

さて……実家に戻るのも大変ですね。

「実家に戻るまでに一人くらい孕んでもいい♡♡?」

良いですよ。

「やったぁ♡♡」





「に、逃げなきゃ!」

「そ、そうだね!」

外に行くとどこか遠くへ逃げようとする姉弟がいますね。
でも……

「げほっ!げほっ!?」

「姉ちゃん!?だ、だいじょうっ!?ゲホッ!」

ほら、胞子を吸って咳をして……

「あんた……、どうしたの、ズボンのそれ……!」

「ね、姉ちゃんこそびしょ濡れじゃないか」

二人の股間は既に愛液や先走りで濡れ濡れで

「だ、だめよぉ♡だめよぉ♡」

「う、うん♡だめ♡だめなんだよね♡」

二人はお互いにダメだと言いながら何故か服を脱がしてしまう。
濡れてたら風邪をひくからか、それとも……

「こんなに大きくしてたら♡だめ♡」

「ごめん♡姉ちゃん♡大きくして♡」

二人は気づいていませんね、その頭にキノコが生えかけていることに。

「そう♡だめ♡だめ♡そう……♡おちんぽはおまんこの中に入れないと♡」

「ああ♡ごめん♡お姉ちゃん♡♡」

謝りながら弟は姉に挿入してますね。
一気に二人のキノコも大きくなって……

「そう♡もっと強く♡もっと激しくゥゥ♡♡そう♡それで良いの♡♡」

「うん♡うん♡僕がんばるからぁ♡ああああ♡♡♡」

そして射精すると同時に二人のキノコは開いて胞子をばら撒いて……

「あ……♡♡胞子がぁ♡♡きもちいい♡♡」

「ぼくもぉ♡頭の中からいろいろでちゃうよぉ♡」

良い顔をしてますねぇ。

「もっとぉ♡もっとぉ♡もっと増やさないとぉ♡♡」

「うん♡♡増やす♡ふやすよぉ♡♡」

いつのまにか二人の足がくっついて溶け合って……良いですねぇ。

しかし、電車もタクシーもみんな運転手がキノコになって歩きで行かないと大変ですね。
仕方ありませんね……。
一つまともに動きそうな車と夫婦を見つけましたよ。

すいません、ちょっと青森まで乗せて行ってくれませんか?」

「い、いや!?いや……分かりました(さ、逆らえない!?)」

「ば、バケモ……、はい。喜んで(セックスばっかしてるバケモノの言葉に逆らえない!?)」

こういう時催眠は便利ですね。
さて青森までよろしくお願いしますよ。
私達は子作りするのに専念しますから。

「おほぉ♡壊すように犯されるのすきぃ♡♡」




「も、目的地ぃ♡つきましたぁ♡」

ようやく青森着きましたね。
あれ?気づいたら運転してもらってた夫婦の二人、大分印象変わりましたね。
車の中で胞子を沢山浴びすぎたせいですかね。

いつのまにか服は無くなってるし、頭には沢山キノコが生えて来てるし、男は性器がまるで今にも破裂しそうなくらい膨らんでるし、女の方も乳首がぷっくり膨らんで今にも何かを出そうとしてますね

「着きました♡着いたから、もう♡♡許して♡Hさせてぇぇ♡」

「孕みたい♡♡増やしたい♡♡ズボズボされて子作りしたいのぉぉ♡♡」

ああ、胞子を大量に浴びながらHするのを禁止にしてたから先に脳みそが壊れちゃったか。
ごめんなさいね、もう良いよ、好きなようにしなさい。

「「♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」」

あ、解除した途端こうなったか。
すぐに下半身が溶け合って、地面に根を張った。
幸せそうで何よりだ。

「卵子が♡また孕む♡」

既に妻も精液ボテですがちょっとまだ足りませんね。

「おほぉ、この格好だとぉぉ♡奥まで入るのぉぉ♡」

昔ながらの駅弁スタイルで実家に向かいますか。


もうカメラの容量はここまでかな?
さてどうでしたか、私達の新しい生活。
味わいたい人は私たちに相談してください!
決して後悔はさせませんよ。















息が荒くなる。
その恐怖にか、それともその快楽を求めてか。

隣にいる妻の震える手を私は握りしめる。

「こ、これって現実!?」

「偽物だとして、ここまでする理由はない……」

テレビに流れたその光景は異常としか言いようが無かった。
とある地下のシェルターに逃げ込もうとした人々は、紛れ込んでたキノコの人間によって全員仲間に変えられた。
老夫婦が胞子を浴びるとともに若返り交わりあった。
恐怖と、それと同時に期待した事を私は恥じた。

「とりあえず、急ぎで海外に脱出する便を取ることができた……」

「良かった……」

自分たちが裕福ですぐにそういう行動に移せる金があることは救いだった。

「ケンジにも早く伝えないと」

「そうだな……」

一人息子のケンジにも早く伝えないと行けない。
今、自分の部屋で最近できたという恋人と一緒に居る。
彼女も彼女の両親が認めてくれるなら一緒に国外へ逃げれるようにしよう。

そう考えながら私達は階段を登り、息子の部屋に向かうと……

「こよみぃ♡大好きだぁ♡孕んでくれぇ!」

「私もぉぉ♡大好きぃぃ♡もっともっとちょうだーい♡」

髪の毛がキノコの傘になり、下半身は一体化し、地面に根を張り胞子を撒き散らかす男女二人のそれがあった。

「ああ♡お義母さん、お義父さんも一緒に増やしましょう♡」

そこで私の意識は一度途切れた。



「もっともっとたくさんこどもほしかったのぉ♡♡♡もっともっとケンジの弟や妹がほしいのぉ♡♡♡だからたくさんちょうだい♡♡たくさんだして♡たーくさん産むの♡♡」

いま、つまにたくさんこどもをたねつけして、はらませてしあわせです








オスとメスのキノコが白く覆われた大地に生い茂る。
ゆらゆらと、時々悦びの声を上げながら。 
静かに永遠に
23/12/11 23:18更新 / デーカルス

■作者メッセージ
元ネタは映画のマタンゴ。
逃げようとしてる時にはもう既に遅し。
そもそも最初の沈没が事故だったのかどうか……

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