温泉編(4)
部屋に戻った時には、もう夕日が傾いていた。
窓からは料理から出るいい香り。
先輩はといえば、なんというかオーラは柔らかくなったような気がするが、むしろ喧嘩する前よりも黄色い目でじーっと凝視してくるようになった。
しかもたまに話しかけてきたと思えば。
「ひ、ひ、日暮くん」
「なっ、ななな、なんでしょう」
「な、なに?そんな喋り方…ま、まだ気にしてるの?」
「せ、先輩が喋らないから」
「わっ、わわ…私のせいだっていうの?」
「うっ…」
これで会話が終わり。
そのあとは気まずいからか先輩も目を合わせず、風が運んできた料理の香りを感じるたびに、力無さげに垂れた尻尾を振っている。
「あのっ、ご飯ヤマメらしいですよ」
「ふ、ふーん…」
喋りかけては黙り、喋りかけては黙り。
そんなことを繰り返している内に足音が聞こえてきた。
すっ、と襖が開いて、争いのタネともなった(なお完全にとばっちり)鬼の女性が着物姿で現れた。
「失礼します…あの、お風呂は6時から利用可能なのでお入りになる時にお電話いただけたら、その間にお食事をご用意しますので…」
「は、ハイ…ありがとうございます」
咄嗟に対応したところで気がついた。
先輩はじーっとこちらを見据えている。
しかしそれは怒りの感情を含んだ目ではなかった。
「失礼します…」
とん、と襖が閉じる。
閉じてしばらく後に、先輩がある提案をした。
「お風呂…一緒にどうかな」
「え……よ、喜んで」
浴衣を持って二人で露天風呂に向かう。
その手はしっかりと繋がれていた。
「ふぅ〜極楽極楽…」
先輩はどういうわけか俺にぴったりくっついてお風呂に入ってきた。
俺の体にもたれかかっている状態は非常にまずい。
え?何がまずいって、そりゃ男なら誰しも…ね?
こほん、とにかく先輩は俺の足の間でくつろいでいるのだ。
「先輩?その、密着しすぎじゃないですか?」
するとぴくりと肩を震わせて、下を向いてしまった。
まずい。また何か怒らせてしまっただろうか。
「あの、さ」
「はい、何ですか?」
「わ…私の体は、人外で…しかもその…お、男の人のが付いてるわけじゃない」
「…はい」
「そのせい…というか、私のせいで、君と初めてお泊りした時も、私が無理やり犯しちゃったわけだよね」
「無理やりというか…まあ、たしかに…」
先輩は途端に体をこちらに向け、尻尾で俺の体をがっちりと巻いて抱きついてきた。
「お願い、私を捨てないで!君のことが大好きなのに…君がまともな女の子とか、人外の女の子と仲良くしてると…なんか…捨てられ…ちゃうんじゃないのかって…」
先輩は俺に顔を見せまいと強く抱きついたままの体勢だったが、声と調子ですぐに分かった。
先輩は泣いている。
いや、俺が泣かせてしまったんだ。
「重いかな…でも、それでも私は…んッ!?」
先輩の顔を引き離し、キスする。
「んっ…ん…!ちゅっ…」
先輩は戸惑ったまま、それでも唇をされるがままにしていた。
「っは…先輩、大丈夫ですから」
「え…?」
「俺には先輩しかいません、先輩以外の女の人がいいと思ったこともないですし、そういう関係になりたいとも思ってません」
「それ…ほんと?」
「先輩がここまで追い詰められたのも俺のせいです…償わせてください」
「償うって…べ、別にあれは私が勝手にやきもち焼いただけで」
「先輩になにもかも委ねても俺は構いません、先輩が俺を見てくれてるなら、先輩に何をされても嫌じゃありません!」
思いを告白し、まっすぐ瞳を見つめる。
すると先輩はのぼせて赤かった顔をさらに赤くして、照れつつ言った。
「…じゃあ、例えば私が束縛しても、いいの…?」
「…はい」
「っ〜!」
言ったとたんに先輩は脱兎のごとく湯船から出て行ってしまった。
やっぱり今のセリフは重すぎたかな?
部屋に戻るとちょうど夜食が並べられていた。
いや、というかその前に。
「このこのぉ〜いい身体しちゃってぇ〜私のつるぺたぬるぬるボディと交換してよぉ」
「やっ、ちょ…ちょっと…そこ触らないで…んっ…」
俺の彼女が蛙人に(レズ)セクハラされています。
「こほんっ!」
「うげっ…!旦那様、お帰りなさ〜い」
白々しく笑いかける蛙人。
その後ろではぁはぁ荒い息を吐く先輩。
蛙に蛇が弄ばれてたらダメだろうに…。
「はい、これ旦那のやつね」
先輩の皿には焼きヤマメの皿の端に塩が盛ってある。
老人の言っていた通りの配膳だ。
「そいじゃごゆっくり…あ、片付けは廊下に出しておけば回収しますのでね、よろしくおねがいしますよ」
先輩と二人。
向かい合って座ったままも気まずいので、ヤマメに手を伸ばすと。
「あ、あ〜ん」
先輩が、塩の盛られた皿のヤマメをこちらにあ〜んしてきた。
食べていいものか悩んだが、少しくらいなら、と口にした。
「お…美味しいなぁ、このヤマメ」
「なら私にもちょうだい?」
先輩が口を開けている。
なんだかこの先の流れが予想できる。
いいや、俺の予想によればかなりまずい。
「あ〜ん」
「…うん、美味しいね!」
「あはは…さて、じゃあ俺は自分のヤマメを」
「あ〜ん」
「…え」
「あ〜ん!」
「うう…あ〜ん」
とても美味しかった。
ただし、ヤマメを反対に(一口一口あ〜んで)食べてしまうこととなったが、これは大丈夫なのだろうか…。
「電気消すね…」
「は、はい」
電気がふっ…と消え、並んだ布団で横になる。
先程からなにかおかしい。
というのも、体がムズムズするというか…胸が熱いというか…。
それは先輩も同じようで、息がなんだか荒かった。
「日暮くん」
「はっ、はい」
「…そっち、行っていい?」
今日こそ俺の童貞は卒業なのだ。
そうか、俺の体が熱いのはあの老人が気を利かせてくれたのだ。
塩の盛られていなかった皿には精力剤かなにかが入っていたに違いない!
いや、けれど股間はあまり反応している感じは…。
あっ。
「なんか…あそこが硬くて…収まらないの」
「それは大変ですネー」
「私に何されても嫌じゃないよね…?」
「ちょっ…待」
ものすごい力で浴衣が引き剥がされる。
先輩のソレは、触れただけでも危ういほどにまで大きくなっていた。
「先輩、冗談ですよね…?」
「うふふ…だといいね…♡」
先輩は指を舐め、その指を後ろの穴に突っ込んできた。
「うっ…あ…!」
「ここ?ここが好きだったよね?」
ぐにぐにと指が中で暴れる。
その度に背筋に快感が走り、声にならない声が漏れる。
「ま、待って…ください!イきそうです!」
「言ってくれたご褒美に、そのままイかせてあげる♪えいっ♡」
先輩の指がドリルのように回り、うねり、そして。
「い…イきますっ!先輩…!」
中勃ち程度のモノからトロリと精液が流れる。
先輩は楽しそうにそれを眺め、したたる精液を舌で舐めた。
「さぁて♡本番いくよー?」
お尻にぐにゅり、と亀頭が侵入する感触。
「い、今イったばかりですから!待ってくださ…っ♡!?」
「あはっ♡気持ち良さそうだねぇ♡」
先輩は容赦なしに腰を振り始める。
奥にソレが進むたび中を締め付けてしまい、その楽しみからまた奥へ。
気を抜けばイってしまいそうな中で、その繰り返しは続けられた。
「はっ♡はっ♡気持ちいいよぉ♡」
「んっ、うぅっ!せ、せんぱ、い♡」
「ちゅっ!じゅるるる!んちゅ〜!」
「んむぅ!んっ!んはっ!」
先輩は快楽を貪る野生の獣のように見えた。
目が合えばキス、興奮が高まれば無断で射精、そしてまた動き始める。
そんなことをしている内に。
「せんっ♡ぱい、お腹、パンパンですぅ♡」
「あはっ…じゃあこれで最後にしてあげる♪」
俺のお腹がパンパンだと感じられるほどの量を中出しされていた。
あの老人はなんのつもりでこんな薬を…。
「イくよぉ?最後の…」
「い、イきましょう、一緒にっ♡」
「おっ♡きた、きたきたぁ♡んぅ〜〜〜ッ!♡」
「ふっ、うぅ!?うっ…あっ…♡!」
朝起きた時まで、俺と先輩は繋がりっぱなしだった。
「先輩、起きてください、中で朝勃ちされると困るんですよ」
「ん〜…このまま朝勃ちヌいてくれたら起きるぅ…」
「…さて、先輩は置いて帰ろっかな」
「おはよう!」
「昨晩はお楽しみでしたね、ふひひ」
当然のごとく蛙人に笑われた。
恐らくベッドには尋常じゃない量の精液がこびりついているだろう。
「ふふ、楽しかったよ、日暮くん」
先輩が腕を組んできた。
それを見ていた老人は。
「仲良くなってよかったですなぁ…また喧嘩でもしたらうちにどうぞ」
「ええ、そうさせてもらいます、ありがとうございました」
「ありがとうございましたー」
鬼の女性も手を振ってくれた。
先輩はそれを見て若干睨みをきかせてきたけど…。
帰りの車の中での会話
「いや〜気持ちよかった…それにしても、もう一人の女の人見なかったね」
「もう一人?風呂にいたのは俺ら含めて4人でしょう」
「え?女の人がもう一人いたよね?」
「どんな人です?」
「緑色で硬質の皮膚で…結構年配のリザードマンだと思ったんだけど…?」
「…リザードマン?」
「うん」
「年配って、170歳くらい?」
「異種なのでざっくりだけど、そんなくらい」
「………」
「えっ、顔色悪いよ、大丈夫!?」
このあとめちゃくちゃ甘えさせてもらった。
窓からは料理から出るいい香り。
先輩はといえば、なんというかオーラは柔らかくなったような気がするが、むしろ喧嘩する前よりも黄色い目でじーっと凝視してくるようになった。
しかもたまに話しかけてきたと思えば。
「ひ、ひ、日暮くん」
「なっ、ななな、なんでしょう」
「な、なに?そんな喋り方…ま、まだ気にしてるの?」
「せ、先輩が喋らないから」
「わっ、わわ…私のせいだっていうの?」
「うっ…」
これで会話が終わり。
そのあとは気まずいからか先輩も目を合わせず、風が運んできた料理の香りを感じるたびに、力無さげに垂れた尻尾を振っている。
「あのっ、ご飯ヤマメらしいですよ」
「ふ、ふーん…」
喋りかけては黙り、喋りかけては黙り。
そんなことを繰り返している内に足音が聞こえてきた。
すっ、と襖が開いて、争いのタネともなった(なお完全にとばっちり)鬼の女性が着物姿で現れた。
「失礼します…あの、お風呂は6時から利用可能なのでお入りになる時にお電話いただけたら、その間にお食事をご用意しますので…」
「は、ハイ…ありがとうございます」
咄嗟に対応したところで気がついた。
先輩はじーっとこちらを見据えている。
しかしそれは怒りの感情を含んだ目ではなかった。
「失礼します…」
とん、と襖が閉じる。
閉じてしばらく後に、先輩がある提案をした。
「お風呂…一緒にどうかな」
「え……よ、喜んで」
浴衣を持って二人で露天風呂に向かう。
その手はしっかりと繋がれていた。
「ふぅ〜極楽極楽…」
先輩はどういうわけか俺にぴったりくっついてお風呂に入ってきた。
俺の体にもたれかかっている状態は非常にまずい。
え?何がまずいって、そりゃ男なら誰しも…ね?
こほん、とにかく先輩は俺の足の間でくつろいでいるのだ。
「先輩?その、密着しすぎじゃないですか?」
するとぴくりと肩を震わせて、下を向いてしまった。
まずい。また何か怒らせてしまっただろうか。
「あの、さ」
「はい、何ですか?」
「わ…私の体は、人外で…しかもその…お、男の人のが付いてるわけじゃない」
「…はい」
「そのせい…というか、私のせいで、君と初めてお泊りした時も、私が無理やり犯しちゃったわけだよね」
「無理やりというか…まあ、たしかに…」
先輩は途端に体をこちらに向け、尻尾で俺の体をがっちりと巻いて抱きついてきた。
「お願い、私を捨てないで!君のことが大好きなのに…君がまともな女の子とか、人外の女の子と仲良くしてると…なんか…捨てられ…ちゃうんじゃないのかって…」
先輩は俺に顔を見せまいと強く抱きついたままの体勢だったが、声と調子ですぐに分かった。
先輩は泣いている。
いや、俺が泣かせてしまったんだ。
「重いかな…でも、それでも私は…んッ!?」
先輩の顔を引き離し、キスする。
「んっ…ん…!ちゅっ…」
先輩は戸惑ったまま、それでも唇をされるがままにしていた。
「っは…先輩、大丈夫ですから」
「え…?」
「俺には先輩しかいません、先輩以外の女の人がいいと思ったこともないですし、そういう関係になりたいとも思ってません」
「それ…ほんと?」
「先輩がここまで追い詰められたのも俺のせいです…償わせてください」
「償うって…べ、別にあれは私が勝手にやきもち焼いただけで」
「先輩になにもかも委ねても俺は構いません、先輩が俺を見てくれてるなら、先輩に何をされても嫌じゃありません!」
思いを告白し、まっすぐ瞳を見つめる。
すると先輩はのぼせて赤かった顔をさらに赤くして、照れつつ言った。
「…じゃあ、例えば私が束縛しても、いいの…?」
「…はい」
「っ〜!」
言ったとたんに先輩は脱兎のごとく湯船から出て行ってしまった。
やっぱり今のセリフは重すぎたかな?
部屋に戻るとちょうど夜食が並べられていた。
いや、というかその前に。
「このこのぉ〜いい身体しちゃってぇ〜私のつるぺたぬるぬるボディと交換してよぉ」
「やっ、ちょ…ちょっと…そこ触らないで…んっ…」
俺の彼女が蛙人に(レズ)セクハラされています。
「こほんっ!」
「うげっ…!旦那様、お帰りなさ〜い」
白々しく笑いかける蛙人。
その後ろではぁはぁ荒い息を吐く先輩。
蛙に蛇が弄ばれてたらダメだろうに…。
「はい、これ旦那のやつね」
先輩の皿には焼きヤマメの皿の端に塩が盛ってある。
老人の言っていた通りの配膳だ。
「そいじゃごゆっくり…あ、片付けは廊下に出しておけば回収しますのでね、よろしくおねがいしますよ」
先輩と二人。
向かい合って座ったままも気まずいので、ヤマメに手を伸ばすと。
「あ、あ〜ん」
先輩が、塩の盛られた皿のヤマメをこちらにあ〜んしてきた。
食べていいものか悩んだが、少しくらいなら、と口にした。
「お…美味しいなぁ、このヤマメ」
「なら私にもちょうだい?」
先輩が口を開けている。
なんだかこの先の流れが予想できる。
いいや、俺の予想によればかなりまずい。
「あ〜ん」
「…うん、美味しいね!」
「あはは…さて、じゃあ俺は自分のヤマメを」
「あ〜ん」
「…え」
「あ〜ん!」
「うう…あ〜ん」
とても美味しかった。
ただし、ヤマメを反対に(一口一口あ〜んで)食べてしまうこととなったが、これは大丈夫なのだろうか…。
「電気消すね…」
「は、はい」
電気がふっ…と消え、並んだ布団で横になる。
先程からなにかおかしい。
というのも、体がムズムズするというか…胸が熱いというか…。
それは先輩も同じようで、息がなんだか荒かった。
「日暮くん」
「はっ、はい」
「…そっち、行っていい?」
今日こそ俺の童貞は卒業なのだ。
そうか、俺の体が熱いのはあの老人が気を利かせてくれたのだ。
塩の盛られていなかった皿には精力剤かなにかが入っていたに違いない!
いや、けれど股間はあまり反応している感じは…。
あっ。
「なんか…あそこが硬くて…収まらないの」
「それは大変ですネー」
「私に何されても嫌じゃないよね…?」
「ちょっ…待」
ものすごい力で浴衣が引き剥がされる。
先輩のソレは、触れただけでも危ういほどにまで大きくなっていた。
「先輩、冗談ですよね…?」
「うふふ…だといいね…♡」
先輩は指を舐め、その指を後ろの穴に突っ込んできた。
「うっ…あ…!」
「ここ?ここが好きだったよね?」
ぐにぐにと指が中で暴れる。
その度に背筋に快感が走り、声にならない声が漏れる。
「ま、待って…ください!イきそうです!」
「言ってくれたご褒美に、そのままイかせてあげる♪えいっ♡」
先輩の指がドリルのように回り、うねり、そして。
「い…イきますっ!先輩…!」
中勃ち程度のモノからトロリと精液が流れる。
先輩は楽しそうにそれを眺め、したたる精液を舌で舐めた。
「さぁて♡本番いくよー?」
お尻にぐにゅり、と亀頭が侵入する感触。
「い、今イったばかりですから!待ってくださ…っ♡!?」
「あはっ♡気持ち良さそうだねぇ♡」
先輩は容赦なしに腰を振り始める。
奥にソレが進むたび中を締め付けてしまい、その楽しみからまた奥へ。
気を抜けばイってしまいそうな中で、その繰り返しは続けられた。
「はっ♡はっ♡気持ちいいよぉ♡」
「んっ、うぅっ!せ、せんぱ、い♡」
「ちゅっ!じゅるるる!んちゅ〜!」
「んむぅ!んっ!んはっ!」
先輩は快楽を貪る野生の獣のように見えた。
目が合えばキス、興奮が高まれば無断で射精、そしてまた動き始める。
そんなことをしている内に。
「せんっ♡ぱい、お腹、パンパンですぅ♡」
「あはっ…じゃあこれで最後にしてあげる♪」
俺のお腹がパンパンだと感じられるほどの量を中出しされていた。
あの老人はなんのつもりでこんな薬を…。
「イくよぉ?最後の…」
「い、イきましょう、一緒にっ♡」
「おっ♡きた、きたきたぁ♡んぅ〜〜〜ッ!♡」
「ふっ、うぅ!?うっ…あっ…♡!」
朝起きた時まで、俺と先輩は繋がりっぱなしだった。
「先輩、起きてください、中で朝勃ちされると困るんですよ」
「ん〜…このまま朝勃ちヌいてくれたら起きるぅ…」
「…さて、先輩は置いて帰ろっかな」
「おはよう!」
「昨晩はお楽しみでしたね、ふひひ」
当然のごとく蛙人に笑われた。
恐らくベッドには尋常じゃない量の精液がこびりついているだろう。
「ふふ、楽しかったよ、日暮くん」
先輩が腕を組んできた。
それを見ていた老人は。
「仲良くなってよかったですなぁ…また喧嘩でもしたらうちにどうぞ」
「ええ、そうさせてもらいます、ありがとうございました」
「ありがとうございましたー」
鬼の女性も手を振ってくれた。
先輩はそれを見て若干睨みをきかせてきたけど…。
帰りの車の中での会話
「いや〜気持ちよかった…それにしても、もう一人の女の人見なかったね」
「もう一人?風呂にいたのは俺ら含めて4人でしょう」
「え?女の人がもう一人いたよね?」
「どんな人です?」
「緑色で硬質の皮膚で…結構年配のリザードマンだと思ったんだけど…?」
「…リザードマン?」
「うん」
「年配って、170歳くらい?」
「異種なのでざっくりだけど、そんなくらい」
「………」
「えっ、顔色悪いよ、大丈夫!?」
このあとめちゃくちゃ甘えさせてもらった。
18/06/25 21:37更新 / あさやけ
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