連載小説
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祈り 〜胸で…
「う……」

強烈な射精を終えて緊張の糸が切れてしまった。
体力と精力は即座に回復を始めるが、快楽に痺れた足腰が限界だった。
背を預けていた教壇にもたれて、ズルズルとへたりこむ。

「ふふ……お疲れ様です♪
    ……お掃除しますから、そのままじっとしていてください」

優しげに微笑む聖女は俺をねぎらう。
膝立ちの体勢から前に屈み、前髪を掻き揚げて射精を終えても十全の威容を誇るペニスを咥えようとする。
天を突き精液と唾液で光る亀頭に唇を被せようとするサーシャの肩に手を置いて、それを止めた。

「あ…」
「サーシャ、少し休ませて。疲れちゃったよ」

嘘…ではなくて建前の口上。
別に疲れてなどいないし、サーシャと愛し合うことを休みたくは無い。
空いた片手でサーシャの頬を撫で、その手を彼女の大きな乳房に伸ばした。
乳房を掬いあげられて、「あんっ♥」とサーシャが小さく喘ぐ。

「サーシャのおっぱいの中で、休ませて」

俺のお願いにサーシャは慈愛に満ちた優しい笑みを、歓喜に満ちた妖しい笑みに替えた。

「はい……♥」

俺の意を理解したサーシャは、最初の愛撫で胸元がはだけた僧衣の上着に手を掛けて脱ぎ、全裸にストッキングだけの姿になる。
精を代謝し、生気に溢れた裸体はうっすらと輝いて視界に入るだけで興奮を煽る。
一際目を引く二つの美巨乳が、重力に逆らい…あるいは俺に襲い掛かろうとしているかのように、先端を俺に向けた。

サーシャは自らの乳房を下から手で掬い上げ、ゆさゆさ揺らして俺に見せ付ける。
ほんのりと上気し、抜けるような純白の肌理に淡い桜色が浮かんだ乳房。
サーシャの手どころか俺の手にも収まり切らない大きな乳房に、それとは対照的に木の実のように小ぶりな乳首と乳輪。
大きな乳房に小さな乳首、ミルクプリンに載ったサクランボを思わせる白い乳肉に紅く充血した乳頭。
対照的なサイズと色が、彼女の美巨乳の美しさを強調していた。

「ふふふ……っ」

ずっと見ていたい、ずっと触れていたい、愛する妻の大きな胸。
物欲しそうな俺の視線と奉仕をねだってビクビク震える俺のペニスの反応に、サーシャは上機嫌に微笑む。
おっぱいで包み込みたい、食べさせてあげたいという彼女の眼差し。
俺は彼女の望む言葉で、彼女の望む行為をねだった。

「胸でして。 サーシャのおっぱい、俺のペニスに食べさせて」
「………っ♥」

ぶるりと身を震わせ、待っていましたとばかりにサーシャは持ち上げた乳房を俺のペニスの先端に下ろした。
─にちゃり……。
俺の精液と彼女の唾液の混合液に濡れた亀頭が乳房に滑って音を立てる。

粘液に濡れたペニスはぬるぬるとぬめって乳の間に挟もうとするサーシャの乳肉を滑る。
二つの乳房の谷間にペニスを貫通させようと両手で抱えた乳房を何度も亀頭に擦り付けるが、その度に濡れた先端はサーシャの乳肉をつるんと滑って逃げてしまう。亀頭と乳房が擦れるのは気持ちが良いが、ちょっともどかしい……。
与えられた快感に正直な反応を返すくせに素直に乳房の中に納まらない『聞かん棒』を、優しい眼差しで彼女は見やる。

「ふふ……暴れんぼさんです♥
  では、休憩する前に少し一緒に遊びましょうか……♥」

ひと思いに挟めないなら最初はこの感触を味あわせてあげようと、サーシャは乳房にペニスを貫通させることを止めた。
抱えた乳房の、その先端にある乳首。
紅く充血し、ピンクの真珠を思わせる小ぶりな乳首で、亀頭の鈴口を突いた。

─ぬちゃっ。
「う……っ」
「ん……♥」

亀頭に返った感触と、乳首に返った感触にそれぞれ息を漏らす。
抱えた乳房を動かし乳首を筆のようにして、亀頭をつついて、なぞる。
まずは乳頭で鈴口をつつく。
柔らかさの極致にあるサーシャの乳房の中で唯一コリコリと硬い乳首が、鈴口に押し付けられた。

パクパクと小さく口を開ける鈴口は、キスをしてきた乳首に甘噛みすろようにキスを返す。
サーシャは抱えた乳房を手で器用に動かして、二つの乳首で亀頭の先端を舐めるようになぞった。

─ぬちゃ、ぬちゃっ……。
「ん… ん… ん…♪」

精液と唾液で濡れ、そして鈴口から先走りを溢れさせる亀頭の鈴口。
二人の混合液で、つつく乳首を濡らしていく。
先端同士をたっぷりつつき合わせたら、今度は亀頭のエラに、エラの内側にと乳首をなぞらせる。

─ぬちゃ、ぬちゃ、ぬちゅっ……。
「お、おぉ……」

二つの舌に舐めまわされているような快感に息を漏らす。
サーシャは丹念に亀頭を乳首ズリして、自分の乳首への快感と、俺を喘がせる興奮を愉しんでいた。
じっくりと亀頭と乳頭を遊ばせて堪能したら、二つの乳首の間に亀頭を挟みこむ。
そのままそそり立つペニスと垂直方向に身を降ろして、乳房の間にペニスを呑み込んでいく……。

─ぬ、りゅゅゅぅぅぅ………。
「う、う、お……っ」
「はぁ、ぁぁ……♥」

純白にほんのり桜色が浮かんだ乳肉の中を、濡れた亀頭が掻き分けて進む。
サーシャの乳肉は肌理が細かく、メレンゲの中に沈み込むかのように優しく肉棒を迎え入れてくれる……。
なのに一度乳内にペニスが入り込んだら、今度は執拗に全方位から圧迫・吸着し、奥へ引き込んでくる。
たっぷりとした極上の乳肉はカリの裏側は勿論のこと、すじに、浮き上がった血管にも張り付き、隙間無く纏わりつく。


優しく受け入れ、受け入れたらすかさず呑み込んで、愛情たっぷりに咥え込み、そしてもう、離さない。
サーシャの肉体は全ての部位で、彼女の気質を顕している。
口も、乳肉も、そして膣と子宮でも、サーシャの肉体は全てで俺を愛し尽くしてくれる……。
内から湧き出てくるゾクゾクする悦びに、睾丸が精液を作り出す。
サーシャのくれる愛と快楽に、愛と精液でお返しをするために。


ペニスは乳肉の中を突き進み、そしてサーシャの胸板に亀頭が突き当たった。
サーシャは乳房に入り込んだペニスがすべって抜けてしまわないように手で乳房を圧迫しつつ、俺の脚の間に身を寝かせる。
彼女の身体の動きに合わせて乳房が突き出され、垂直に挟んでいたペニスを完全に乳房の中に納める。
乳肉に根元まで埋まり、唯一納まりきらなかった亀頭だけがサーシャの唇のすぐ前に飛び出した。
オーソドックスな体勢での、パイズリの完成だ。

二つの美巨乳に抱き締められて俺のペニスは悦びに震える。
膣壁のような強烈な締め付けも、口内粘膜のような変幻自在の技巧もないが、その代わりに乳肉による奉仕はこれでしか味わえない快楽があった。

「おおぉぉ……」

それは、安堵感。
たっぷりとした乳肉の質量はペニスを優しくも有無を言わせず包み込み、サーシャの愛の抱擁を感じさせてくれる。
その体温は赤熱したペニスには少しひんやりと感じられるが、ペニスの熱が乳肉に移っていく感触はまるで、サーシャの中に溶けてしまう錯覚を覚える。
絹のような……否、絹よりも遥かに肌理の細かい柔肌は、ペニスに浮き上がった血管の全てに隙間無くぴっちりと纏わりついて同化しようとする。
粉雪のように柔らかく、それでいて柔らかいだけの物足りなさなど感じることが出来ないように、自己主張する弾力が挟んだペニスを愉しませてくれる。
そして──

「熱…ぅい……♥
  あは……貴方の、オチンチンさん……硬くて逞しくて、温かい……
     私も…おっぱいで貴方を沢山感じられて……とっても幸せです……♥」

少し屈めばキスができる近さで、サーシャが陶然とした吐息を吐く。
俺への慈愛と、胸に感じる熱さと、奉仕の興奮に妖艶な微笑を浮かべて俺を見上げる。
サーシャの奉仕と、奉仕を悦ぶサーシャの笑顔を観ることができる視覚的な快感は、これでしか味わえない。

「それでは……うふふ、私のおっぱいで、ゆっくり休んでくださいね……♥」

サーシャは両手で抱えた乳房を上下前後左右に動かさず、一思いに押し潰さず、そのまま挟んだペニスに圧力を掛けた。
動きは加えず、まずは乳肉そのものの感触を味わわせる奉仕。
俺のヘソの上に載った乳房がサーシャの手に押し潰されて、むにゅりと形を変える。
慈愛に満ち、そして興奮に彩られた淫靡なサーシャの笑顔の下で、美巨乳がペニスを芯にして蠢く。

──見ていて、とても気分が良い。

パイズリ奉仕は安堵に満ちた快感も素晴らしいが、視覚効果も抜群だ。
サーシャの美巨乳が俺のペニスに甲斐甲斐しく奉仕し、その形を変える光景は堪らなくそそられる……。
今の体勢ならフェラチオと違ってサーシャの顔は俺に向けられているので、見つめあうことも出来る。

「あぁ、気持ち、イイよ……サーシャ……」
「うふふ……っ♪」

俺を見上げてニコリと微笑むサーシャの瞳を見つめながら、俺は彼女に感謝を返す。
俺が悦ぶことを自身の喜びにしながら、じぃっと深紅の瞳が俺を見守る。
視界の隅では、彼女の尻尾が猫のそれのように左右に揺れている。上機嫌の証拠だ。

サーシャはうっとりと俺を見つめたまま、身じろぎせず、乳房を動かすこともしなかった。
俺のお願いどうりに、動かずに乳房の感触を味わわせてくれていた。
このまま俺が何も言わなければ何時間でもこうしてくれているだろうが、そういうわけにもいかない。

「サーシャ……残ってる精液、サーシャのおっぱいに出させて」

玉舐めからの吸い出しでの射精を終えてから、まだ『お掃除』をしてもらっていない。
出しそびれた精液が尿道に残っていて、十二全勃起した肉棒の中心でジクジク疼いていた。

「ふふっ わかりました……♥
   私のおっぱいでオチンチンさんのクダに残ってる精液……

                       お掃除、してあげますね♥」

俺の願いを受けて、サーシャは乳奉仕でのお掃除を始める。
乳肉の感触を味わわせる為に手加減して乳房を押し付けていたサーシャの手。
思い切り力強く押し付けられて、ペニスを挟んだままぐにゅりと変形した。
乳房を押さえ付ける両手の圧力は乳房自身の質量に乗せられて、ペニスを包み込む乳房の圧力──乳圧を増す。

「う、お……」

亀頭だけが露出したペニスの竿を全方位から乳肉が襲う……。
しっとりとした感触、もちもちとした弾力、たっぷりとした質量、溶解する錯覚を覚える体温。
膣肉のような暴力的な快楽とは違う、真綿で締め上げるように追い詰める慈愛の快楽。
ぴったりと張り付き、自身も形を変えて竿に浮き出る血管の一つ一つを分け隔てなく抱き締めて包み込んだ。

優しくも有無を言わせぬ強さでペニスをホールドした二つの乳房を、サーシャは腕の動きだけでゆっくり上下させる。
おっぱいの中に挟み込んだペニスを、おっぱいで圧迫しながら上下にしごく。
尿道に残っている精液を、おっぱいで搾り出す。

─ず、りゅぅぅ……
根元から亀頭へ、押し付けられた乳肉が移動して、

─くちゅちゅぅぅ……
亀頭から根元へ、再び戻る。
それを規則的に繰り返す。

紅い瞳が俺を見つめたまま、乳房でペニスをしごく。
ぶちゅりぶちゅりと粘着質な音が立ち、次第にその音はぬちゃぬちゃという小さな音に変わる。
粘膜でなくとも精を吸収できる魔物の肌は、ペニスを濡らしていた精液と先走り汁も貪欲に吸収する。
サーシャの乳房は、俺のペニスにこびり付いていた精液を上下運動奉仕しながら吸っていた。
射精しそびれた尿道の精液を搾り出すだけでなく、汚れた肉竿も綺麗にする二重の意味でのおそうじ。

その感触はまるで、上質な絹のハンカチで大事に大切にペニスを清められるかのよう。
ヌルヌルの摩擦は潤滑液を失い、次第にサラサラしたものへと変わる。
種類は相反するが、どちらも極上の快楽を同時に味わわせる贅沢極まるパイズリ奉仕。

「んっ、ふ……♥ ん、ふふ……っ♥」

乳房で甲斐甲斐しくペニスをしごきながら、恐ろしいまでに深い愛情を湛えた瞳で俺を見つめる。
パイズリの快楽自体はセックスに比べれば弱いと言わざるを得ない。
だが、パイズリで注がれる愛情はサーシャの奉仕を一方的に受ける分、セックスよりも感じることが出来る。

注ぎ込まれる愛情に反応してペニスは更に勃起し、精液が増産される。
勃起するほどペニスの内圧は上がり射精できなくなり、新たに生産された精液が下から押し上げてきて射精欲動が募る。
あまりにも気持ち良いお掃除に昂ぶり、尿道に残っている分が発射できない……苦しい。

「あぁ……苦しいの、ですね………?」

俺のことは何でもお見通しのサーシャは、表情から俺の状態を見抜き、気遣う。
サーシャは俺を苦しめることは、例え快楽であっても好まない。

「お口でひと思いに吸いだしましょうか?
    それとも、このままお射精するまで我慢しますか……?」

訊ねながらも手の動きは止めず、乳房でペニスをしごき続ける。
ペニスに感じる膨張感は射精を半端に止められたそれに近く、もどかしくて苦しい。
口で吸い出してもらえば尿道に残っている精液を一気に吐き出せて、それはそれは気持ちの良い射精になるだろう。
しかし……

「このまま胸で、して。
   サーシャのおっぱいの中に──中出し、させて」

中出しという言葉を使うとサーシャは妖艶に微笑み、ぺろりと小さく唇を舐めた。
サーシャは俺が射精すること……俺に射精されることをとにかく喜ぶ。
その黒い僧衣を、白い肌を精液で染められることもそうだが、身体の内側に注がれることを特に好む。
ぴっちりと重なった乳肉の中で乳内射精すると、まさしく乳房に中出しされる快感を味わえるのだそうだ。

「はい……♥
   それでは激しくしますから、少しだけ待ってくださいね  ん、あぁぁ……」

口を開け舌を垂らし、潤滑剤になる唾液を乳房の谷間から顔を出している亀頭の先端へと垂らす。
乳房の谷間にサーシャの唾液のプールが出来上がる。
抱えた乳房を小刻みに揺らして、乳房の中に包まれた肉竿に唾液を伝わせた。
パイズリお掃除で綺麗になったペニスを再び濡らして、準備完了。

「ん……それでは、おっぱいでお搾りしますから……たくさんお射精してください、ね……♥」

─ぐぐちゅぅぅぅ………
ひときわ強く、ペニスを挟んだ乳房を合掌するように押さえつけた。
淫魔の唾液を潤滑液にして、乳肉が肉竿を圧迫し、抱擁。
もちろんこれで終わりではない。ここからが本番。

「いきますよ……ぉ♥」

乳房の抱擁はそのままに、腕を動かして上下運動の開始。
ただしそれは先刻のようなゆっくりとした速度ではなく、手でしごくように速く……徐々に加速する。

─ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ……
規則的に乳房がペニスをしごき、さらに加速し……

─くちゅ!ぐじゅ!くちゅ!くちゅ!くぷちゅ!くじゅっ!
ぴっちり締め付けた乳肉がペニスを唾液の滑りを助けに擦りあげて……

「んっ♥ んっ♥ んんっ♥」

─ずちゅくちゅくちゅぐちゅぶちゅくちゅずちゅぐちゅくちゅくちゅずちゅくちゅ……!!
激しいピストン運動で、乳肉がペニスを───レイプする。

「う、おぉぉぉぉ……っっ!!」

ペニスにみっちりと密着して抱き締める乳肉が肉竿を犯し、亀頭のカリまで擦りあげる。
俺の体温で温められた乳房が、摩擦熱を加えて加熱。
射精寸前のペニスが燃やされて、発射の最後の一押しになる。
痙攣するペニス……過度の勃起による尿道の圧迫で塞き止められていた精液が、出口に向かって昇った。

「あんっ! ん、お射精、して、ください、ねぇ……っ♥」
射精する……その寸前にサーシャは少し身を起こし、乳房の中心に亀頭を包み込んだ。
そして二つの乳房で、乳肉の中に取り込んだ亀頭を重点的に揉みしだく。

─くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ……
乳房で肉竿を擦りあげる攻撃を、一番敏感な亀頭を乳肉でねぶりまわす攻撃に移行。
逃げ場の無い乳肉の中、丸呑みされた亀頭が二つの乳房にしゃぶり尽くされ……限界を迎えた。


─ぶぴゅる………っ!


「く、あ、ぁぁぁぁ………っ」
勢いは弱いが重たくて大量の精液を、サーシャの乳房の中に射精する。
亀頭を隙間無く包み込む乳肉の中、快感で煉り上げられて生クリームのようになった精液をひり出す。
精液クリームがサーシャの乳房を押し広げながら吐き出され、白く穢す。
泡立つ精液が、ペニスを食べる乳房の谷間から白いマグマのように湧き出てくる……。

「はぁぁぁ……っっ♥♥ 熱、ぅいぃぃ……♥♥♥」

乳房の中でペニスが爆ぜる感触、乳肉を精液で染められる悦びに身を震わせるサーシャ。
精液を搾るように、射精が続く亀頭を尚も乳房で締め上げる。
子宮口に吸引される膣内射精と違い、乳内射精では鈴口を吸われることはない。
一度の発射で尿道の中に残っている精液を吐き出しきることは出来ない。

「あぁ……っ もっと、もっと……良くなってください……っ
                      んんん………っ♥♥♥」

─ぐちゅ、ぐちゅっ……!

それを知っているサーシャは、射精が途切れないように亀頭を乳房でねぶり続ける。
射精真っ最中のペニスが、吐き出した精液を新たな潤滑剤にして、サーシャの乳肉に弄ばれる。
グチュグチュといやらしい音を立てて、ペニスと乳房が絡まりあって精液を泡立たせる。

乳房での射精を味わい尽くすには、口で吸引されるかして射精を補助してもらわなければならない。
おっぱいの感触を味わいたいという俺の要望に応え、サーシャは口を使わずに乳肉で読んで字の如く精液を搾り出す。
自身の胸を穢し、谷間から溢れ出る夫の精液を薬油のように大事に肌に塗りつけながら、射精の続く亀頭をねぶる。
乳肉が亀頭を犯すたび、俺は腰を震わせて精液をひり出した。

─びゅく、びゅく、びゅ……く……

口内射精や膣内射精に比べて吸引の弱い搾精だからこそ、その快感は長く続く。
射精を引き延ばされ、尿道に残っていた精液を全てサーシャの乳内に注ぎ込んだ頃には、既に再度の射精が可能なまでにペニスは昂ぶっていた。

重い息で調息する俺を、零れるほどの愛情と乳房に感じる精の温もりで蕩けた瞳が見上げる。
サーシャの乳房は俺の精液で真っ白に染まり、ベタベタに濡れてしまっていた。
射精の余韻にビクビク震えるペニスを挟んだまま、サーシャの呼吸に合わせてゆっくり上下し、視覚でも俺を滾らせてくれる。
乳房に感じる熱と精に、陶然と息を漏らすサーシャ。

「はぁ…はぁぁ…♥
  うふふ………こんなに沢山の精液……ご馳走様です……♥ 
                             でも……♪」
興奮に染まった貌に妖艶で悪戯っぽい笑みを浮かべ……

─ぐぷちゅっ!!
「く、うぁ……っ!」

抱えていた乳房を、挟んでいたペニスを中心軸にして交差させるように擦り合わせた。
右の乳房が肉竿を擦りながら舐め上げ、左の乳房が肉竿を擦りながら舐め降ろす。
左右非対称の乳肉の感触が、射精直後の……それも精液という新たな潤滑剤を得たペニスを襲う。

「んっ……! うふふっ……♪
  もっと、もっと……私のおっぱいで貴方に悦んでほしいのです……♥♥」

熱い想いを表すように、乳房で強くペニスを抱き締め……攻撃を再開する。

ぐちゅりぐちゅり……谷間に溜まった精液を潤滑剤にして、ペニスが乳房に捏ねられる。
中心に捕らえた肉棒を芯棒にして、二つの乳房が交互に、上下に移動しながら擦りあげる。
肉竿にぴったり張り付いて擦り、潤滑剤でクチュクチュ揉みくちゃにして、左右からのプレスで按摩(あんま)する。

二つの乳房が織り成す不規則な刺激は、単純に上下にしごかれるよりも弱く射精には不向きではあるが、規則的でないぶん複雑で、エネルギーを蓄えることには向いている。
熱い精液の潤滑剤が、熱い乳房に擦られて、熱いペニスを更に燃焼させて……次なる射精の熱となって蓄えられていく。

─ぐちゅっ、ぶちゅっ、ぐちゅっ、ぬぶちゅ……っ
「はぁ♥、あぁ♥、あぁ♥……んんぅ……♥♥」

俺を見つめるサーシャの瞳には、彼女自身が乳房に感じる悦びだけではなく、俺を悦ばせて悶えさせることを愉しむ妖しい光が宿っていた。
ひたすら優しく妥協無く容赦無く、俺を悦ばせたいという一念での献身極まりない乳奉仕。
俺を痛めつける意志など全くないが、あまりに情愛が強すぎて、逆にどこかサディスティックにも見える徹底的なまでの奉仕。

サーシャの乳房は貪欲に精を吸い込み、乳房を濡らしていた精液は肌に吸収されていった。
精液で白く穢れていたサーシャの肌……元々が抜けるように白かったそれは精を吸い、代謝することで脂がのったように艶を増す。
艶だけでなく、体温もハリも感触も高められて脅威を増し、攻撃力を増してペニスを苛め続ける。

「ううぅ……、うぅぅぅ………っ!」

昂ぶらされ続け、加熱されたペニスが燃え上がる。
下腹部に感じる重みは腹を圧迫し、息苦しさに呼吸が細くなっていく。
射精が近い……。

「あぁっ……♥ イキそう、なんですね……?」

表情とペニスの痙攣から俺の限界を悟ったサーシャは、乳房の交互上下運動を止める。

─ぬりゅっ…
両の乳房を俺の腰に押し付けて、乳房の谷間から亀頭の先端を露出させた。
乳肉の抱擁から解放された亀頭は腫れ上がって真っ赤に充血し、今にも暴発しそうなほど燃え上がっていた。
サーシャの肌に吸収されて、乳内射精した精液はほとんど無くなっていたが、肉棒から精を供給され続けた乳房の間だけには残っていた。
吸収されきらずに乳房の中で潤滑剤の役目を果たし続けていた精液はメレンゲのように泡立って、亀頭に纏わり付いていた。
真っ赤な亀頭を、精液のホイップが白く彩っている。
……情愛の視線はそのままに、妖艶な笑みを浮かべていた唇を、紅い舌が小さく舌なめずりする。

「ここからは、お口でさせて貰いますね……♥
   また、貴方の精液……飲ませてください……♥♥♥」

唇を割って出てきた紅い舌が、亀頭を染める精液をぺろりと舐め採る。
飴を舐めるようにぺろいぺろりと亀頭を舐め、清めていく……。
サーシャの舌で精液を舐め採られ、ツヤツヤした姿を現す真っ赤な亀頭。

その先端を、猫がミルクを飲むようにペロリペロリと舐め上げた。

「ん……美味しい♥
  では、お口に咥えますから……」

──精液、飲ませてくださいね♥♥

「あぁ、む」
先端にキスをして、そのまま唇の中に亀頭を呑み込んでいく……。
さっきのフェラチオと違い、今度は竿を乳肉に包まれた状態での口淫。
熱の逃げ場がなく、放熱を許されない快感に、射精のカウントダウンが始まる。

─ぺちゃ、ちゅ、ちゅる……

サーシャの口の中に呑まれた亀頭が、唇と舌の歓迎を受ける。
柔らかな唇が亀頭を優しく包んで捕まえて、舌が鈴口をぐりぐり突っついて、唾液を流し込む……。
肉竿に纏わり付く乳肉は、その圧力と感触で口内粘膜の奉仕を受けられない部分を抱擁し、愛する。

「ううぅ……サーシャっ ……出す、よ……!」
「………♥♥♥」

白旗を揚げると、サーシャは乳房の圧迫を更に強め、口での吸引を開始した。
「ちゅぅぅぅぅぅ、ちゅぅぅぅぅぅぅ………っ」

吸い上げられ、解放の時を待っていた精液が腹の奥から昇ってくる。
たっぷりと乳房で捏ねられ、煮込まれた精液塊が勃起の圧力で狭まった尿道をメリメリ押し上げながら昇り、昇り、昇り──


───どぐ……っ


「お、おお……っ!」
「んん……♥♥♥」

鈴口から、塊が頭を出した。
煉られたために圧縮され、小さい卵のようになった精液の塊。
自力では吐き出せないその塊を、サーシャは口で吸引して、引きずり出した。

「ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅ………!!」
──ちゅるんっ!
「くっ─────ぅぅ!!」

塊をひり出す衝撃に一瞬、息が止まる。
だが、そんな俺にはお構い無しに、ペニスは射精を続行する。
塊で塞き止められていた残りの精液が、続けざまに鈴口を突破する。

──ぶしゅ!ぴゅるるるるる………

足りない勢いをサーシャの口にアシストされて、射精する。
圧縮されたぶん量は少ないが、膨大な精を含有した精液がサーシャの胃へと飲み干されていった……。
「……こくっ♥………こくっ♥♥」



「はぁーーーっ……はぁーーー……っ」
「んん、んんん……♥♥」

射精を終え、天井を見上げて大きく調息する俺。
飲精を終え、ペニスを咥えたまま小さく調息するサーシャ。
しばらく余韻に浸りながら二人して呼吸を整えていると、不意にサーシャの舌が鈴口をつついた。

「………っ」

射精直後のペニスを襲った刺激に身震いするが、止めずにそのままサーシャに委ねる。
このまま『お掃除』をしてくれるようだ。
薄く目を開けて、サーシャはペニスを吸う。
あまり強くはせず、小さく何度かに分けてちゅぅ、ちゅぅ、と尿道に残った精液を啜り出す。

乳房の奉仕も再開する。
ペニスをぴっちり圧迫し、上下にゆっくりと扱くポンプアクションでピストン運動。
手で直接扱くのではなく、乳肉でペニスを扱いて精液を揉み出す、贅沢極まりないお掃除。
おっぱいで扱き、口で啜り上げて……たっぷりと愛されたペニスは更に勃起を昂ぶらせてしまう。

「ん……は、ぁ……♥♥
         …ちゅっ♥」

お掃除を終えたサーシャは最後に亀頭にお疲れ様のキスをして、顔を上げた。
特濃の精を飲み干し、代謝して魔力に還元したサーシャの笑顔は妖艶……を通り越して神秘的ですらあった。
身体の内から湧き上がってくる魔力は彼女の愛に載って、俺へと捧げられる。
精を吸って感度を増した肉体は、更に俺に快感を与えてくれるだろう。
そして何より、歓喜と喜悦に綻んだサーシャの笑みは……嗚呼、堪らない。

「……ふふふっ♥」

笑顔。
愛しいサーシャの、俺が一番好きな表情。
俺を慈しむ笑顔も、俺を愛する笑顔も、愛おしくて大切なモノ。
この笑顔のためならば、どんなことだってしてあげたいと想う、俺の宝物。

特に、俺のすること、俺が捧げることで彼女が返してくれる笑みが、一番好きだ。
俺を貪ることで、もっとサーシャを喜ばせることができるのなら……。

「気持ち良かったよ……ありがとう、サーシャ」
手を伸ばしてサーシャの頬を撫でると、彼女は笑顔のまま目を閉じ、頬を俺の手に預ける。

「今度は、サーシャのナカに出したい」
サーシャが次に望むであろう事を、口に出して言葉にする。
閉じていた瞳を開けて、サーシャは濡れた紅い瞳でうっとりと俺を見上げた。




「はい……喜んで♥♥


         私だけの、愛しい、旦那さま……♥♥♥」



13/06/09 22:11更新 / ドラコン田中に激似
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■作者メッセージ

『茶番』

遅漏
「どうしたら感想イッパイ貰えるようになるんかなぁ?」

友人A
「本文のあとの作者メッセージ欄、あそこでの茶番はいらねぇんじゃね」

遅漏
「なんですと!? あれ書くの(本編書く以上に)楽しみにしてるのに!!」

友人A
「本編の余韻冷めるのよ。あとお前ギャグはあんま面白くないし」

遅漏
「……あぁん…ひどぅい……(´;ω;`)
       でも、それで感想貰えるなら……」


そういうわけで前回前々回と作者コメ何も書かなかったけど、あんまし効果ないっぽいので今回から茶番復活だオラァ!
完成しているストックが尽きたので執筆再開だオラァ!
もう少し時間くださいオラァ!
もうすぐ仕事が繁忙期でますます執筆時間取れないんですオラァ!

お前更新速度ガバガバじゃねえか!と言われないようにガンバルゾー…




感想次第で執筆速度が上がるかもしれんなぁ(チラッ

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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33