ゲームの罠
ああ疲れた、無事に自宅についた、家に帰るまでがコ○ケですとはよくいったものだ。
事前にチェックしたサークルは全部回れたけど、今回は一つだけそうでないサークルで買い物をしたな。
これだこれだ、CD-ROMで売られていたゲームだ、題名は『図鑑世界大戦』か、早速やってみよう。
「いよいよ始まったわ」
説明書によると『あなたは主神となり、この図鑑世界の人間を繁栄させるのが目的のシュミレーションゲームです』か、いわゆる神ゲーというやつだな。
まずは主神を信仰する人間を増やせば主神の力が強くなる、あれ?人間が増えるスピードが速いな、ゲームバランスに欠陥があるのかな?
今度はいきなり減ったぞ!?『飢饉でたくさん餓死者が出ました』だって!農業技術レベルが低いとこういうことが起こるわけか!
今度は『疫病でたくさん病死者が出ました』かよ、医療技術レベルが低いとこうなるわけか。
そして『あいつぐ飢饉や疫病により主神への信仰が低下しています』か、大体分かって来た、このゲームは技術レベルが低い時には人口を増やしすぎてはいけないのか、だけど肝心の技術レベルがなかなか上がらない、むしろ人口の増加を抑制する必要があるのか。
ふむ、説明書によると『魔王を作ることにより魔物と人間を争わせ人間を減らすことができます』か『魔王には、人間の主神への信仰心を上げる効果もあります』か、ひどいマッチポンプだなおい、まあいい、では魔王を作るぞ。
「予定どおりね」
魔王を作ったのはいいけど人間より魔物の方が強いから、今度は人間が減らされていくぞ。
説明書によれば『勇者は魔物を退治し、魔王を倒すこともできます』か、ではやってみよう、ほほう、勇者は魔物をどんどん倒していくぞ、あ、ついに魔王も倒した。
『魔王を倒したことにより主神への信仰心が大幅に増えました』か!これは次の魔王を作らなければな。
お?『おめでとうございます!!あなたは当初の目的を達成しました!これより上級者モードに入ります、引き続きゲームをお楽しみください』おかしいな、説明書のどこにも上級者モードのことなんか書いていなかった、まあいい続けよう。
「よし、もうすぐね」
『新しく魔王になったサキュバスが主神に反逆しました、今後主神のコントロールを受け付けなくなります』いきなりイベントかよ、この魔王今までの魔王よりステータス高いな!下手な勇者じゃ勝てないぞ。
おや?『上級者モードになるとさらに強力な勇者が一人だけ作れるようになります』か、よし、さっそく送り込んでやる!
なにい!『勇者が魔王に誘惑されて主神を裏切りました』だとぉ!この勇者は罠だったのか!
『新しい魔物の種族が誕生しました』新しい種族はリリムというのか…、うわあ魔力と魅力がとても高い、簡単に倒せないぞ。
他の魔物もいつの間にか魅力の値が大幅に増加している!普通の人間や一般兵だけでなく勇者まで次々と魅了されて魔王の戦力に組み込まれている、どうすりゃいいんだよ…。
よし、重要拠点のレスカティエに兵力と勇者を集めて、反撃の拠点にしてやる。
『レスカティエが陥落して魔界化しました』ちょっとまておい!ここからどうやったらひっくりかえせるんだよ…。
「あともうすこしよ、あのゲームが魔王勝利でGAME OVERになった瞬間にこの世界と魔界とのゲートが開いてこの世界に魔物娘があふれかえることになるのよ」
「ですがリリム様、もしあそこからの逆転に成功してクリアしたらどうするのですか?」
「そのときは彼を魔界へ連れて行くわ、もし主神が彼の能力を認めてスカウトされたら困るから」
(主神もそれほど暇じゃないとおもうな…)
「何か言った?」
「いえ、何でもありません」
「それに上級者モードは私が100回テストゲームしても一度もクリアできないほど難しく作ったのよ」
(やたらと難しくするというのは典型的な素人が作るクソゲーだな…)
「何か言った?」
「いえ、何でもありません」
「ゲームを作るのもつらかったけど、コ○ケ本番もつらかったわ、たった一枚しか売れなかったなんて…」
「初参加で、事前にネット等で宣伝を全くしていなかったのですから一枚売れただけでも上等ですよ、本と違ってCDじゃ立ち読みができませんからね」
「なんでコ○ケ会場ではいくらあなたに話しかけてもテレパシーでしか返事してくれなかったのよ」
「それは私がリビングドールだからです、こちらの世界で人前でしゃべったり動いたりしたら大騒ぎですよ」
「お隣のサークルさんも私に話しかけてくれなかったし」
(人形の私と普通に会話していたから頭の中身がメルヘンでメンヘルな人だと思われたのですよ)
「何か言った?」
「いえ、何でもありません」
もうこんな時間だよ、夕ご飯を食べながら考えることにしよう。
何も浮かばなかったな、風呂に入ればいい考えが浮かぶかな?
下手の考え休みに如かず、明日は休みだし寝ながら考えよう。
「どうします、あの人寝てしまいましたよ」
「明日になれば大丈夫よ!」
そう言えば戦利品はあのゲームだけじゃなかった、苦労して並んだ東○プロジェクトの新作でもしよう、おおっ!やっぱり面白い!何回やっても飽きないな。
本も読まないとな、うん、並んだかいがあってどの本も面白い!なんだ、もうこんな時間か、明日は仕事があるし寝ることにしよう。
『こちらの世界への侵略のためにせっかく作ったゲームは積ゲーになってしまいました』
「どうします?」
「こんな展開…想定外よ…」
「作戦失敗と」
GAME OVER
事前にチェックしたサークルは全部回れたけど、今回は一つだけそうでないサークルで買い物をしたな。
これだこれだ、CD-ROMで売られていたゲームだ、題名は『図鑑世界大戦』か、早速やってみよう。
「いよいよ始まったわ」
説明書によると『あなたは主神となり、この図鑑世界の人間を繁栄させるのが目的のシュミレーションゲームです』か、いわゆる神ゲーというやつだな。
まずは主神を信仰する人間を増やせば主神の力が強くなる、あれ?人間が増えるスピードが速いな、ゲームバランスに欠陥があるのかな?
今度はいきなり減ったぞ!?『飢饉でたくさん餓死者が出ました』だって!農業技術レベルが低いとこういうことが起こるわけか!
今度は『疫病でたくさん病死者が出ました』かよ、医療技術レベルが低いとこうなるわけか。
そして『あいつぐ飢饉や疫病により主神への信仰が低下しています』か、大体分かって来た、このゲームは技術レベルが低い時には人口を増やしすぎてはいけないのか、だけど肝心の技術レベルがなかなか上がらない、むしろ人口の増加を抑制する必要があるのか。
ふむ、説明書によると『魔王を作ることにより魔物と人間を争わせ人間を減らすことができます』か『魔王には、人間の主神への信仰心を上げる効果もあります』か、ひどいマッチポンプだなおい、まあいい、では魔王を作るぞ。
「予定どおりね」
魔王を作ったのはいいけど人間より魔物の方が強いから、今度は人間が減らされていくぞ。
説明書によれば『勇者は魔物を退治し、魔王を倒すこともできます』か、ではやってみよう、ほほう、勇者は魔物をどんどん倒していくぞ、あ、ついに魔王も倒した。
『魔王を倒したことにより主神への信仰心が大幅に増えました』か!これは次の魔王を作らなければな。
お?『おめでとうございます!!あなたは当初の目的を達成しました!これより上級者モードに入ります、引き続きゲームをお楽しみください』おかしいな、説明書のどこにも上級者モードのことなんか書いていなかった、まあいい続けよう。
「よし、もうすぐね」
『新しく魔王になったサキュバスが主神に反逆しました、今後主神のコントロールを受け付けなくなります』いきなりイベントかよ、この魔王今までの魔王よりステータス高いな!下手な勇者じゃ勝てないぞ。
おや?『上級者モードになるとさらに強力な勇者が一人だけ作れるようになります』か、よし、さっそく送り込んでやる!
なにい!『勇者が魔王に誘惑されて主神を裏切りました』だとぉ!この勇者は罠だったのか!
『新しい魔物の種族が誕生しました』新しい種族はリリムというのか…、うわあ魔力と魅力がとても高い、簡単に倒せないぞ。
他の魔物もいつの間にか魅力の値が大幅に増加している!普通の人間や一般兵だけでなく勇者まで次々と魅了されて魔王の戦力に組み込まれている、どうすりゃいいんだよ…。
よし、重要拠点のレスカティエに兵力と勇者を集めて、反撃の拠点にしてやる。
『レスカティエが陥落して魔界化しました』ちょっとまておい!ここからどうやったらひっくりかえせるんだよ…。
「あともうすこしよ、あのゲームが魔王勝利でGAME OVERになった瞬間にこの世界と魔界とのゲートが開いてこの世界に魔物娘があふれかえることになるのよ」
「ですがリリム様、もしあそこからの逆転に成功してクリアしたらどうするのですか?」
「そのときは彼を魔界へ連れて行くわ、もし主神が彼の能力を認めてスカウトされたら困るから」
(主神もそれほど暇じゃないとおもうな…)
「何か言った?」
「いえ、何でもありません」
「それに上級者モードは私が100回テストゲームしても一度もクリアできないほど難しく作ったのよ」
(やたらと難しくするというのは典型的な素人が作るクソゲーだな…)
「何か言った?」
「いえ、何でもありません」
「ゲームを作るのもつらかったけど、コ○ケ本番もつらかったわ、たった一枚しか売れなかったなんて…」
「初参加で、事前にネット等で宣伝を全くしていなかったのですから一枚売れただけでも上等ですよ、本と違ってCDじゃ立ち読みができませんからね」
「なんでコ○ケ会場ではいくらあなたに話しかけてもテレパシーでしか返事してくれなかったのよ」
「それは私がリビングドールだからです、こちらの世界で人前でしゃべったり動いたりしたら大騒ぎですよ」
「お隣のサークルさんも私に話しかけてくれなかったし」
(人形の私と普通に会話していたから頭の中身がメルヘンでメンヘルな人だと思われたのですよ)
「何か言った?」
「いえ、何でもありません」
もうこんな時間だよ、夕ご飯を食べながら考えることにしよう。
何も浮かばなかったな、風呂に入ればいい考えが浮かぶかな?
下手の考え休みに如かず、明日は休みだし寝ながら考えよう。
「どうします、あの人寝てしまいましたよ」
「明日になれば大丈夫よ!」
そう言えば戦利品はあのゲームだけじゃなかった、苦労して並んだ東○プロジェクトの新作でもしよう、おおっ!やっぱり面白い!何回やっても飽きないな。
本も読まないとな、うん、並んだかいがあってどの本も面白い!なんだ、もうこんな時間か、明日は仕事があるし寝ることにしよう。
『こちらの世界への侵略のためにせっかく作ったゲームは積ゲーになってしまいました』
「どうします?」
「こんな展開…想定外よ…」
「作戦失敗と」
GAME OVER
16/09/04 15:06更新 / キープ