第6話 占いは100%当たるわけない!!!!
「貴方の今日のさそり座の運勢は・・最高にいいです」今朝出て行くときにやっていた。星座占いで1位だった俺は気分よく保育園に向かっていった。
「おはようございま〜す。今日も一日がんばりましょう」
「今日はやけに、気分がいいですねぇ〜園長先生」そう言ってくれたのはモモぐみのリリ先生だ。今日も笑顔がかわいいんなぁ〜
「園長、今日の手合わせなんだがこの時間なら広場を使ってもいいか?」剣を片手に俺に詰め寄ってきたのは、リンゴぐみのキルア先生だ。なんでも模擬試合をしたいといわれたのだ。
「この時間帯でしたら、子供たちも帰っていますし大丈夫ですよ」俺はそう言って答えた。いつもなら、終わってから使うのだが、今回は保護者からの挑戦だそうだ。
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登園の時間になり、親子で一緒にくる子ども達、その中で目立つ服装で来た男性が来た。和服を着ており、小さな折畳式の机を持っており、その所からは「占」とかかれた和紙が出ていた。
「おはようございます」彼は物静かにいい、目は澄んでおり雰囲気はとても優しい方であった。
「おはようございます。あの〜もしかして、占い師のタカさんですか?」おずおずと聞いてきたのは、アリア先生だった
「いかにも、私がタカだが。どうかされましたか?」そのことを聞いた瞬間アリア先生は飛び跳ねた。
「毎日、占い雑誌を買ってるんですけど・・・・タカさんの占いがすっっっごくあたるんです。この、雑誌にサインお願いします」いやいや、さすがに雑誌にサインは、ないでしょ・・・・・・・・
「いいですよ」いいのかよ!!!そう言って懐からサインペンを出してその雑誌にサインを書いた
「ありがとうございます、後占ってくれませんか?」わがままだなぁ〜アリア先生。さすがに無理だろう・・・・・・・・・・
「わかりました」わかっちゃった!!!!
「ではとりあえずじゅんb・・・」そう行って準備しようとしたとき「パパお仕事また遅れちゃうよ」そう言って声をかけたのはタカさんの娘さん紫音ちゃんラミアで、少しミステリアスナ部分がある。
「そう、だったね」
「それに、この前だってファンの人に頼まれて占いしたときもお仕事遅刻したし、最近だったら綺麗な女性に占いしてお礼にキスしてもらって、その日の夜にお母さんに締め上げられたの忘れたの?」
「そうだったね、あの時は大変だった」笑いながら言ってますけど結構大変だったんじゃないですか?
「それに、ママ後ろにいるよ?」
「ぬぉ!!!春蓮いつからそこに!?」
「今、さっき来たとこよ・・・であなたはまた例のお人よしをする所だったでしょ?」
「あっっ・・ばれた」
「早く行かないと、また編集長に怒られますよ」穏やかに言っているけど目が笑ってない!!!!
「そしたら、アリア先生娘をよろしくお願いします」そう言って妻と一緒に仕事場へ向かうタカさんであった
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登園する時間が終わり、自由時間の時だった
「今日も、子ども達は元気だな。ん・・・・あそこはにぎやかだな」テラスのところで、子ども達がなんかしてるな。少し見てくるか
「紫音ちゃんてすごいね〜」
「何でも当てちゃうもん」
子ども達が喜んでいる中、紫音ちゃんが何かをしていた
(タロットカード?やっぱり、お父さんの影響か・・・・・)
「園長先生、すごいんだよ、紫音ちゃんなんでも当たるんだよ」そう言ってきたのは、つぼまじんのラジーナちゃん
「ふ、ふん占いなんて信じませんわ、だけどお父様から貰った髪飾りの場所を当ててもらったことは感謝するわ」ツンとしているのは、メデューサの二カちゃんけど本当はとてもいい子。一生懸命探してたのは先生は知ってるよ。
「リヴェリアちゃんも、何か占ってもらってるの」俺のすぐそばで、アリア先生の持っていた雑誌を大切そうに持っていた。リヴェリアちゃんがいた。その言葉を聞いてこくと頷く。そして、真剣な目をして占ってもらってるルビー先生の姿が・・・・・・先生いくら自由時間でもさすがにどうかと
「占いの結果、先生は後、27年4ヶ月は彼氏はできません!!!」あら〜〜〜すごいこというな、ルビー先生その場で固まったまんま動かないし・・・・・・
「そしたら今度はキルア先生のこと占って」そう持ちかけてきたのはカラステングの楓ちゃんだ
「ちょっと待ってね・・・・・・・・これは!!!!!!!!」あぁ、これは俺でもわかるは、死神のカードだしな・・・・・・不吉な予感がするな
「うん、これは大丈夫平気だよ」ニッコリと微笑む紫音ちゃん
「そっ〜かよかった〜」胸をなでおろす楓ちゃん、でも紫音ちゃんだけは心配そうな顔をしている。
そんなこんなで自由時間が終わりみんながお昼寝に入っているときだった。何時ものように職員会議をしていると・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぱたぱたぱたぱたぱた
「誰か起きてきたかな・・・・紫音ちゃん!!」彼女は血相を変えて職員室に入って来てそのまま、キルア先生のところへ行った。
「キルア先生今日の決闘やめてください。そうじゃないと先生死んじゃいます」そう泣きながら、キルア先生に詰めよりエプロンを握っていた。わけがわからないキルア先生に、俺が今日、合あった事を話した。
「そうか、それで紫音ちゃんがそんなことを・・・・」うつむいたまま彼女の頭をなでるキルア先生。
「だから、お願いです止めてください」
「それはできない」
「っ!!!!!なんで、あたしの占いは当たるんですよ!!」
「負けるから、やらない。死ぬからだめ、そんなことをしていたら人生の半分を失うんだぞ。それにあたしは、戦士だ。戦いで死んだら本望だよ」そう優しく、彼女に言いこの場を後にした。
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時間が流れ、決闘の時間となった。一応何かあったときの場合ルビー先生には、いてもらうことにした。
「ところで園長先生、今日の相手は誰ですか?」俺に質問したのは、リリ先生だ。
「同族みたいでね。名前はミリューム・タイラントさん。フィルちゃんのお母さんだ」そう私が言った瞬間、みんなの顔色が青ざめた。
「ん・・・・どうかしたんですか」
「その人、同族の中で右に出るものはいないと言われた程の剣の達人ですよ・・・・・・ホントにまずいわ」そう話し掛けてくるミリー先生
「しかも今回、真剣でしょ。下手したらホントに・・・・・・・」真剣な表情になるルビー先生。さっきまで固まっていたとは思えないほどの表情。
その横で心配そうに見るアリア先生、そしてアリア先生に抱かれている紫音ちゃん。
「それでは、はじめるか」
「あぁ、いつでも」
場に緊張が高まる、今回はバフォ様直々に試合が行われる。
「これより、模擬試合を開始する。ルールは、至って単純じゃ、相手が参ったと言うまで勝負すること、武器は何でも構わん。反則なしに一本勝負」
「それでは、始め!!!!!!!」
「ウオオオォォォォォォ」
「トリャァァァァァァァ」
二人の戦闘が始まった。鳴り響く鋼と鋼の音、お互いに間合いをとり隙を狙い隙があればそこまですばやく行き突くお互いに譲れない戦いだった。
キルア先生は、すばやく相手の懐へ行き下から剣を振り上げ、ミリュームさんは、これを受け止め宙に跳び、すばやくキルア先生に詰めより腹部に突きを入れたが、キルア先生もこれを受け止め剣を払い横斜めから剣を降ろした、この戦いが2時間も続き刃を交えた回数は1000合以上行くほどであった。
その時だった
キィィィィィィィィィィィィィィィン
キルア先生の剣が弾き飛ばされた。
「勝負あったな」ミリュームさんは、そう言って彼女の、喉もとに、剣を突けたが・・・・・
「甘いな」
「え・・・・・・」
そういうと、キルア先生が体を捻じ曲げミリュームさんの剣を弾いたのだ。
「私はこれでも体術を会得しているのでね、武器がなくても戦えるんだよ」そうキルア先生が言い自分の剣を握り締めてミリュームさんの喉に突けた
「ま・・・・参りました」
(((((((やっったーーーーーーーーー))))))
場は歓喜の声で盛り上がった。先生達は抱き合い喜び合った。この戦いを見ていた保護者からも拍手が送られた。戦った二人は、キルア先生に手を差し伸べてもらいお互いに誉めあった
「さすが、剣の達人隙がなかった。あたしの負けだよ」
「いえ、貴方もさすがだわ。8種の武器の使い手と言われてることはあるわね・・・・それに、貴方は最後まで諦めなかった・・・・これはあたしの完全敗北よ」そうミリュームさんは言った。
その後、キルア先生は紫音のところへ行きこう言った
「たとえ未来がそうであったとしても、自分で変えられる。だから貴方も自分でやってみなさい。占いに頼らなくても・・・・・」そう彼女に言った後シャワーを浴びに行った
「かっこいい〜〜〜〜〜」紫音ちゃん完全にキルア先生に惚れちゃったな・・・
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あれ以来、紫音ちゃんは占いをやめたみたいだ。親の話によると、「自分が一人前になるまで占いの修行する。それまで、占いのマネはしない」って言っていたみたいだ。
「やれやれ、どうなることだと思ったけど一件落着だね」
「でも一人だけ、占いに頼ってる人いるけどね」そう言ってみんな一斉にルビー先生を見た。
今日も青空保育園は平和にやっています
10/08/23 14:32更新 / pi-sann
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