連載小説
[TOP][目次]
ホワイトデーは三倍返し
 
 バレンタインデーも終わり今度は、男性が女性に返すホワイトデーの時期になった。商店街には、彼女持ちの男性で人がいっぱいだった。そんな中、洋服店の中で唸りながら服を選んでいる一人の男性。

 「う〜ん。どっちにしようかな」洋服の店の中で品定めをしている甲。どうやら、以前のバレンタインのお返しを考えているみたいだ。

 「茜さんに合う服はこれかな?それとも、こっちの服の方がいいかな」水色の服や、赤を強調した服を持って悩んでいた。

 「やっぱり赤だろ。あいつが店に来るとき必ず返り血で来てるしな」甲の後ろで聞き覚えのある男の声が聞こえた。

 「貞h・・・何ですかその大荷物?」甲が後ろを振り向いた瞬間、目の前には荷物を両手いっぱいに抱えた貞春の姿があった。

 「何って、今日はホワイトデーだろ。お礼は3倍返しに決まってるだろ」

 「いくら何でも買いすぎじゃないですか?」貞春の荷物を見て疑問を抱く甲。

 「いやこれくらいが普通だろ」

 「そうそう。甲君もこれくらい買わないと」

 「成竜さんも来てたんですね・・・・成竜さんもですか。貞春さんよりもはるかに多いですね」成竜が持っている荷物は本人が確認できないくらいまでの荷物を持っていた。

 「おい。成竜!!その大きな熊のぬいぐるみどこにあった?」

 「ん。それなら、向こうにあるおもちゃ屋で買ったが」

 「よし、買いに行ってくる」そう言うと急いで向かいのお店に行き熊のぬいぐるみ(成竜よりも大きい熊のぬいぐるみを買った)

 「ははは・・・。これにして、もう一つかって置こうかな」甲は自分が服を買うのに1時間も考えていたのが、バカみたいになっていた。

===================================

 「いや〜。買った買った」両手いっぱいに荷物と熊のぬいぐるみ(おんぶ状態)になっている貞春。

 「あーたん。喜んでくれるかな?」貞春と同じ状態になっている成竜。

 「貞春さんも成竜さんもすごいですね。僕なんか、服とバットしか買っただけですから」

 「おい、甲。服は分かるけどよ。なんで、バットなんだ?茜の奴野球でもやるのかよ?」

 「さぁ、物欲しげにこのバットを欲しがってくれてましたから」

 「野球じゃないと思うけどね」成竜は、何かを感じ取ったのかぽつりと言った。

 「でも、茜さん。このバット欲しがってましたから、きっと喜びますよ」微笑む甲。そんな感じで3人で話していた時後ろから声をかけられた。

 「すいませ〜ん。ただいま、香水のキャンペーンをしておりまして試供してみませんか」そこにいるのは黒髪で長身の女性がいた。

 「あぁ!!俺たち男だぞ」貞春がメンチを切りながら女性に言った。

 「分かってますよ。だから、声かけたんですよ。そ・れ・に、今日はホワイトデー!!彼女に一本どうですか?」

 3人は考えた。プレゼントで用意したのは服や好物の食べ物、ぬいぐるみだけで香水とまでは考えていなかった。

 「そうか、香水か・・・でも、もう金がないな・・」成竜は、自分の財布の中身をチェックした。中身はあんまり入っておらず、お札と少しばかりの小銭だけであった。

 「大丈夫、大丈夫!!ただいま、キャンペーン中で2本買えば1本無料!!しかも、彼女持ちなら半額!!さぁ、買いますか!?」


            「「「買う!!!!」」」

===================================

 メイド喫茶パーラー・休憩室

 「店長が大事な話があるって聞いたのに全然こねぇじゃないか!!」悪態をついて机を蹴る茜。

 「机を蹴っちゃダメだよ〜〜」茜が机を蹴るのを止める真闇。

 「遅い・・遅すぎる・・・ダーリンとの時間が・・・スチャ」

 「あーたん!!どっから出したの、その槍!?」

 「フフフ、ダーリントノジカンヲコワスモノハダレデアロウトヨウシャハシナイ」

 「くそ・・・・・ガンガン!!」

 「フフフフフフフフ・・・・・・・」

 「茜さん。机蹴らないで!!あーたん!!槍持ってどこ行くの!?二人共落ち着いて!!!!」真闇が二人をなだめていると休憩室の扉が開いた。

 「店長たすけt・・・・・きゃーーーーーー貞春が執事姿に!!」そこに現れたのはスーツで蝶ネクタイをした貞春の姿と・・・・

 「甲くん・・・どうしてそんなにかっこいいの・・・」顔を赤らめて甲の姿を凝視する茜。

 「ダーリンが執事姿でかたぶち眼鏡・・・」成竜の姿を見て槍を落としてしまう天河。

 「今日はホワイトデーでございます。真闇お嬢様」真闇に黄色い薔薇と先ほど買ってきたプレゼントを渡す貞春。

 「こんなに・・・ありがとう貞春(この、くまのぬいぐるみどこに置いたらいいんだろう・・・)」

 「茜お嬢様。以前のチョコとチョコを食べてくれたお礼です。どうぞお受け取りください」赤い薔薇とプレゼントを渡す甲。

 「はぁ〜〜甲くん」赤い薔薇をもらった瞬間、もはや茜の心はすべて甲くんに釘付けであった。

 「天河お嬢様。今日は、あなたのためだけにこの、プレゼントを用意いたしました」青い薔薇にプレゼントを渡す成竜。

 「ダーリン・・・」プレゼントをはねのけて抱きしめる天河。

 恋人たちにとって最高の一日になるだろう。


 〜おまけ〜


 その様子を、監視カメラで見る龍崎夫妻。

 「あらあら、お熱いことで・・・でも、あの子たちの執事姿が間近で見られないのが残念だわ」

 「まぁまぁ、それとも我輩の執事姿はどうかな?マイワイフ」

 「あぁ、あなた最高よ!!!」
 
 「私もうれしいぞ!!!」


 「バカ夫婦が・・・あ、ミューちゃんにご飯とブラッシングしないと・・・」沙織がそんな二人の姿を見て呆れて自分の部屋に行き飼い猫のミューちゃんの所に行った。

 「あ・・・ごちゅじんさまーーーー」

 「!!!!!!!」部屋には、猫又がいた・・・小さい体に首に鈴をつけて・・・・
12/03/27 02:26更新 / pi-sann
戻る 次へ

■作者メッセージ

 作者「やぁやぁ。皆さんお久しぶりです」

 藍「おーーーーす。久しぶり!!」

 作者「あれ?沙織ちゃんは?」

 藍「なんか、来れないみたい」

 作者「あらそうなの・・・」

 藍「なんか、テンション上がって何言ってんのか分からなかったけど休むから出てだってさ」

 作者「まぁ、いいや。と言うわけで感想返信!!」

 Pさん

 「不可思議な夜・帰路(夏休み・後編)」

 たくさん遊んだ後に出てくる宿題の山・・・
 それは置いといて、沙織ちゃんネコ飼い始めたんだよね?
 これあげる つ「猫の飼い方の本とキャットフード」
 ミルクは粉のを使ってね。市販のはお腹を下しちゃうから
 それと玉葱とかは・・・以下省略

 「バレンタインデーの血の雨」

 はい!沙織ちゃんの余ったチョコ欲しいです!!
てか誰か救急車呼んでー!!

 藍「へぇー沙織猫ついに買ったんだ」

 作者「あれ、驚かないんだね」

 藍「何年もつるんでたらあいつが可愛い物好きは知ってるよ。」

 作者「じゃあ次!!!」

 朱色の羽さん

   PCの調子が悪くなったってことは!
つまり、怪談を話した時の心霊現象がpi-sann殿のマシンに出てきたってことなんだよ!
\ /
 Ω ΩΩΩ<な、なんだって!?

病院のオチは素晴らしかったです。
特に成竜君の扱いが(笑)。

 作者「あれか、思い出しただけでも怖いよ・・・」

 藍「あたしよりみどりになってんじゃん!!」

 作者「次言ってみよ!!」

 芋坊主さん

 初めまして芋坊主です。よかったらこれ皆さんで食べて下さい北海道での土産です。つ「ジャガ芋三`」

 これからも頑張って下さい

 作者「どわーーーーーーーーーこんなにジャガイモが!!」

 藍「こんなに、うまそうだな。よし、このジャガイモは俺が全部もらうぜ!!」

 作者「そんな、せめて一キロぐらいは・・」

 藍「俺の物は俺の物あんたの物は俺の物!!」

 作者「ジャイアニズム!?」

  jackryさん

  沙織ちゃんのチョコほしいよ!・・・ゲフン。
  
  茜ちゃぁぁぁん!!!??ww

 作者「沙織さんのチョコは作者がおいしくいただきました」

 藍「あ!!てめぇ!!沙織のチョコ食べやがったなって!!お嬢が血まみれに!?」

 ganota_Mk2さん

  後日、どこぞのドッペルゲンガーとサハギンとチョコトークするんですね、わかりま(ダマレ

ひゃく・・・甲、もげろよ・・・

 作者「ほんとにね・・・」

 藍「百個かあたしは三百だけど?」

 作者「うぇ!!!」

 マイクロミーさん

 沙織さんチョコ余ってるなら下さい…お願いします…

あ、感想書くのは初ですが実は毎回読んでたマイクロミーです。今後よろしくです。

では、お大事に。

 作者「いつも、ありがとうございます。ファンがいたなんてうれしいです」

 藍「でも、最近あたしの出番少ないか?」

 作者「ギク!!!つ・・次いってみよう」

 藍「逃げたな」

 作者「さて、今回も感想お待ちしてます」

 藍「おーい。一緒に【スー○ァミのスーパーもんむすーまん(もんむす版ボンバー○ン)】やろうぜ」

 作者「いいね、やろやろ」

 藍「所で、このゲームどうやって手に入れたんだ?」

 作者「ん・・感想土産だけど」

 藍「!!」

 

  

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33