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自警団隊長昇格試験2 〜エスポジオネ編〜

 前回の続き

 自警団隊長昇格試験で、各試験会場に行ったエスポジオネ・隼空・ベルガン。

 エスポジオネは、2番隊隊長のゴミナントの妻でナイトメアのアニーさんを見つけ出す試験。幻影で草原を覆い尽くしたアニーさん。この中から本物を見つけ出す事ができるのか。

 隼空は、森の中に隠れたギルタブルのロゼリア・B・グラナスを見つけ出す事である。森の中は7番隊隊長のミギーが張った罠だらけ。この罠をかいくぐりロゼリアを見つけ出せる事ができるのか?

 ベルガンは、試験会場にいた団長の娘でリザードマンのフィリちゃんと共に行動。大きな広場に出た。その時、檻から出てきた怪物に固まるベルガンとフィリちゃん。

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                 草原

 「うおーーー!!!多すぎるだろ」大声をあげながら本物のアニーを探すエスポジオネ。
 
 「うえ〜ん。アニーさ〜ん返事して〜」空の上から本物のアニーさんを探すエンジェルのサイント

        「「「「「「は〜〜〜〜〜い」」」」」」

 「偽物じゃない。本物だよ〜〜」

        「「「「「「あたしが、本物だよ〜〜」」」」」」

 「ふえ〜〜〜ん。だから、違うって」

 草原を覆い尽くすアニー。たとえ幻影でも触れられたり、皆別々に行動できる特殊な技である。この技はアニーさんしか出来ない技である。

 「くそ、これじゃ限がない。何かいい方法がないのか」頭を抱えながら悩むエスポジオネ。

 「なにか、弱点があればいいけど・・・・そうだ」サイントが何かを思いついたみたいで空高く飛んで行った。

 「エスポジオネ。目をつぶって!!キューティーライト!!」そう叫ぶとサイントの手から強い光が出てきた。

 「サイント!!何をするんだ」

 「聞いて、エスポジオネ。たとえ多くの幻影でも、所詮は影で作られた偽物。だから、強い光を当てたら消えるはずよ。もし消えなかったら、それが本物よ」

 「そうか。すごいぞ。サイント!!」

 「うふふ。私は良いからエスポジオネは本物を探して!!」

 「よし、わかった」あたりを見回すエスポジオネ。サイントの言う通りアニーさんが作った幻影たちはどんどん消えていった。だが、肝心のアニーさんの姿がないのだ。

 「アニーさんがいない?ど・・・どこにいるんだ!?」あたりを見回すエスポジオネと空の上から草原を見渡すサイント。

 「いたわ。あそこ!!」サイントが指差す方向にナイトメアのアニーさんが目を回して倒れてしまっていたのだ。

 「あちゃ〜アニーさん。あの、光をもろに見ちゃったのね」

 「どうするサイント?」困ったように言うエスポジオネ。

 「そんなの決まってるじゃないの。これで、テストは合格したんだし合図の花火を上げたら良いのよ」アニーさんの額にハンカチを置き介抱してあげるサイント。

 「それもそうだな」腰に差してあった筒状の物を空に放った。そしたら、大きな爆発と共に煌びやかな火花が咲き乱れた。
11/09/19 00:32更新 / pi-sann
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■作者メッセージ
 〜推薦者の笑み〜

 「エスポジオネの奴。無事に成功したようだな!!」赤フンに身を包んだロナルドが笑いながら言った。

 「アニーに勝ったのか・・・なかなか、成長したじゃないかエスポジオネ」含み笑いをしながら太刀を磨くゴミナント。

  

 どうも、こんにちわ。とある読者から「自警団の連載してください」とメールがきたのでこんな形にしました。少々読みずらいところもありますが、そこは愛嬌でお願いします。今まで外伝でしてましたが今後こちらで掲載いたします。平行して、『魔物娘保育園はちゃめちゃ奮闘記』を見てくれたらありがたいです。

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