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絶対絶命!!自警団壊滅の危機!!(中篇)

  町の人達が、安全な場所に避難した。あるのは、静かになった町と子どもが居ない公園・・・・・
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              〜保育園・園庭〜

 「来るわよ・・・・安曇・・」イルが厳しい目つきで、サーベルを構える。

 「そうみたいね・・・この前みたいな奴らとは違うみたい・・・」そう言って、呪文を唱え始める安曇。目の前にいるのは、鎖に繋がれていた鉄球を持った男が一人。もう一人は若い青年だが、その周りからはどす黒いオーラが出ていた。その姿を見た瞬間、安曇は指名手配の紙を見た。

 「ちょっと待って!!イル!!あいつら!!!!」そう言うと、持っていた紙の一枚をイルに見せた。

 「なんで、こいつらがこんな所に・・・・」その内容は・・・・

 

 〔鉄球聖人:エカーブ=ヘイヴィー〕

 反魔物側の人間で、魔物が住む村を奇襲し、学校や屋敷などの大きな建物を崩して大量の人々を巻き込む事に快感を覚える。

 〔冷酷の殺し屋:ブレイク・アルタイド〕
 
 親魔物派領及び反魔物派領の街や村、魔物が暮らす集落を襲撃しており、教会やギルド、魔王軍からは危険な存在となっている。

 「っ!!こんな奴らが来るなんて・・・・・」イルが苦い顔をしながら言った。

 「とにかく!!!ここは、私たち止めないと!!!」再び呪文を唱え始める安曇。

 「なんだぁ?女2人か・・・おもしろくねぇ」ヘイヴィーが唾を吐いて鉄球を持ち上げた。

 「・・皆・・・・死ね・・・・」ぶつぶつとつぶやくブレイク。

 「おう!!ブレイク!!俺は、あの女を殺らせてくれ」

 「いいよ・・・そしたら、僕はあの人殺すね・・・ヘイヴィー」

 そう言った瞬間、ヘイヴィーは安曇目掛けて鉄球を振り下ろした。

 「私を守って!!【ホーリーシールド】!!」安曇の前に現れた白く大きな盾。なんとか、鉄球を止めたがあまりにも重い攻撃で盾がピシピシとなりヒビが入った。

 「何こいつ!!!重すぎ!!!」

 「ふんっ!!!そんなもので、防げると思ったか!!!」そう言うと、腕に力を入れ、鉄球を振り下ろした。

 「きゃ!!」音と共に壊れていく盾。

 「安曇!!!」

 「よそ見は・・・・・だめ・・・・」イルが安曇に気を取られている間、ブレイクは剣を抜き襲い掛かる。

 「っく!!」サーベルで受け止めるイル。すぐにブレイクのわき腹にサーベルを突こうとしたが、ブレイクはよけると同時に回し蹴りをイルの腹部に当てた。

 「ゲホ!!!」むせるがすぐに立ち上がり、安曇を助けた。

 「大丈夫!?安曇」

 「だい・・・じょうぶ・・・・あいつら、強すぎる・・・・」息切れをしている安曇。
 
 「そうね、ここは一旦逃げた方がいいみたい・・・安曇!!」

 「うん!!!」そう言うと呪文を唱えた。

 「暗黒よ【ダーク・ラン】」安曇達の周りに黒い霧が立ち上げた。

 「逃がさないよ・・・・」ブレイクは黒い霧にナイフを投げた。

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              〜町の郊外〜

 「何とか、逃げられた・・・・イル大丈夫?」

 「・・・・・・・・・・・・」

 「イルどうしたの?」様子がおかしい・・・心配になってイルに触れた瞬間、安曇の手は血で真赤になった。そしてそのまま、イルは倒れてしまった。

 「イルーーーーーーーー!!!!」

 安曇の悲鳴は、木霊のように響いた。

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               〜町の中心〜

 「何だ!!こいつら・・動きが早すぎて攻撃があたらねえ!!!!」ダガーを使い敵と戦ってるミギー。

 「ミギー・・・こいつら人間じゃない!!!」そう叫ぶのは、ヴァンパイアのレフィア・ナグルファー。

 「どういうことだ。レフィア!!!」

 「こいつら、よく見たら、同じ顔・・・それに、生気が感じられないわ!!!」侍の人形と戦ってるレフィア。

 「クソ!!!そしたら、大元を叩かないとだめか!!!」何とか、ライオンの人形を斬ったが、また立ち上がってミギーに襲い掛かる。

 「こいつら、斬っても斬っても・・・クソ!!!」二刀流を使い応戦してるのはワーウルフのフェンリル。その後ろでガンマンと戦ってるルナ・デスティア

 「だめ!!こっちも斬ったら斬ったで襲い掛かってくる!!」銃弾を交わしながら投げナイフで応戦するルナ。

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               〜公園〜

 「なんじゃ・・・こいつは・・・・・」息切れしてるルシィル。

 「ぜんぜん攻撃が、よめねぇ!!!」グリムダガーを構えるトリッシュ。

 そんな二人を見て、欠伸をする一人の男。

 「な〜んだ・・・・マスタードラゴンだから強いと思ったのに・・・興冷めだね。そうそう、ここに来る時にある男がいたっけな・・・そう・・名前は・・・ベルガンだったかな・・・」笑いながら言うロジャー。

 「ベルガン・・・・・・ロジャー!!!ベルガンに何をした!!!」吠えるトリッシュ

 「いやだね〜〜そんな恐い顔しなくても・・・まぁ〜弱いからすぐに倒せたけど・・・木の所に貼り付けたよ・・・・こんな感じでね・・・・あれは滑稽だねぇ〜〜〜〜。ヒヒヒヒヒヒヒ」そう言うと、両手を広げ、頭を下に向け両足を閉じた・・・・そして、持っているナイフで自分の右手・左手を突付いた。

 「!!きさまああああああああああああ」怒りが頂点まで言ったのか、ルシィルは、ドラゴンの姿になり今でも炎が口から出てきてもおかしくないほどであった。

 「おお!!!さすが、ドラゴン・・・でも、ぼくちんに勝てるかな??」

 「なに!?」

 「それでは、ショータイム!!!」そう言うと、小さな黒い輪を出した。

 「そ・・・それは!!」

 「大当たり!!!」そう言うと、黒い輪をルシィル目掛けて投げた。その輪はルシィルの首に入ると同時に、悲鳴をあげた。

 「きゃああああああああああああああああああああ!!!!!!」

 大きな地鳴りと共に倒れルシィル。

 「ルシィル!!」駆け寄るトリッシュ・・返事がない。でも、息はある!!気絶してるみたいだ。

 「さすが、首鋼鉄。あんな化け物を倒しちゃうなんて」跳びはねて喜ぶロジャー。

 「ルシィルに何をした!!」

 「な〜に、悪いトカゲちゃんに少しお仕置きしただけだよ。それは、魔力を吸い取る首鋼鉄・・・どんな強い奴でもこれに掛かったらお終い」

 「ロジャー・・・・貴様だけは殺す!!」ロジャーを斬りつけようとしたが、避けられたが、すかさず、わき腹に蹴りを入れた。

 「お前を殺して、ルシィルを助ける!!」

 「そうだよ・・・これだよ!!これ!!!さぁ〜ぼくちんと一緒に遊びましょう」まるで、戦いを遊びだと思ってるロジャー。その顔に恐怖などまったく感じ取れなかった。

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             〜遺跡の入り口前〜

 「ここに、ラジーナが囚われてるんだな・・・ゴミナント」

 「ラジーナちゃん・・ぜ〜〜〜〜ったい。助けるからね」ミミックのキューブが決めポーズで言う

 「間違いない・・・ここだ」ゴミナントの指輪が赤く光っていた。

 「念のため、ミナに持たせておいた指輪が役に立ったよ」指輪を擦るゴミナント

 「ミナ・・・必ず助けるからね・・・」ナイトメアのアニーが静かに言った。

 遺跡に入ろうとしたら、どこからともなく斧が投げられてきた。身構えるジャグとゴミナント・・・

 「おやおや・・・別の奴が来ましたね・・」

 「ふひひひ・・・また切り裂ける!!」

 「おい!!!獲物はどこだ!!獲物」

 「うおおおおおおおおおおおお!!!!」

 木の陰から出てきたのは、何処かで見た奴らばかりだった・・・・

 「お前ら!!霧崎3兄弟!!!」ジャグが信じられないという顔で見ている。

 「それだけじゃない・・・・フェイラン・アルカもいるぞ」剣を構えながらジャグに話し掛けた。

 「おまえら、死んだはずじゃないのか!!!」虎鉄斎を構えながら言うジャグ。

 「ぼくらね・・・生き返ったんだよ・・・Drゲルク・シェナードとカウラン・シミのおかげでね!!」

 「Drゲルク・・・・あのゲルク・シェナードか!!」

 「そう、あの方は偉大だよ・・・ぼくらを、治してくれたんだから・・・・」そう言って継ぎ接ぎだらけの体を見せた・・・・

 「そして、僕らはカウラン・シミから新しい命をもらったんだ・・・・そうそれは、お前達に復讐するためにな!!!」一気に襲い掛かるフェイラン・アルカと霧崎3兄弟。その時だった。フェイラン目掛けて鋭い針が飛んできた!!!それと同時に、ジャックの体が何かで吹っ飛んだ。

 「死んだ奴は、とっとと墓場に帰りな。ゾンビ野郎!!!」

 「地獄に戻れフェイラン!!」

 「トラッシュ!!それにジャック!!」

 「ゴミナント隊長!!ここは俺達に任せてください。隊長達は早く子ども達を・・・・」

 「すまない!!!」そう言って、遺跡の中に行くジャグとゴミナント達

 「さ〜〜〜て、生ゴミの処理をしようぜ!!!カナミ!!」ダイナマイトを片手に言うトラッシュ

 「うん!!!」ワーウルフのカナミが拳を構える

 「死んだ人と戦うのははじめてね」剣を構えるリザードマンのジェーン

 「ジェーン・・・・僕もだ」投げ針を構えるジャック

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             〜町の商業地域〜

 「ふははは!!!!燃えろ!!!燃えろ!!!」

 町の商業地域では破壊活動が行われていた。

 「待て!!!!テッド・ガルシア」

 「なんだ?お前・・・」

 「俺の名は、ルーチェ・ディ・エスポジオネ!!!これ以上は、許さないぞ!!」

 「また弱そうな奴が来たな・・・」

 「余裕かますな!!!」そう叫ぶとエスポジオネはへイヴィーの目掛けて突進した。

 「遅いな・・・炎5式!!!!【火炎風】」

 「なんだ・・・これは、ぐあああああああああああああああああ!!!」エスポジオネの周りに炎が囲いエスポジオネを燃やし始めた

 「ん〜〜〜〜いい匂い・・・・人が焼ける匂いはたまらないね・・・」

 火が消えるころには、エスポジオネの姿はなかった・・・・

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              〜町・広場〜

 「エスポジオネの反応も消えたわ・・・・・サーシャ・・・・」エキドナのカリネが悲しげに言った・・・・

 「エスポジオネ・・・・・」拳を振るわせるサーシャ

 「ロナルド隊長・・・あなたはこの時、どうしたんですか・・・・」

 「サーシャ!!!悲しんでる場合じゃないぞ!!!お客さんだ!!!」レクトが舶刀を構える。

 「え!?」レクトに言われ、前を見るサーシャ。前いるのは、白衣を来た男と10歳ぐらいの男の子がいた・・・・

 「ねぇ〜ゲルク・・・僕ね、あのお兄ちゃんがいいな・・・」

 「好きにしろ、ジュエル・・・」

 「やったーーー!!!」そう言うと、子どもは姿を消してサーシャの目の前に現れた。

 「お兄さん♪♪死んで」そう言うとサーシャの首を掴み持ち挙げる。

 「ぐううう!!!!」

 「いまたすけるかr・・・・・・・ウッ!!」サーシャを助けようと向かった瞬間、手刀で気絶させられたカリネ。

 「順番だよ。蛇お姉ちゃん。大丈夫すぐに楽になるから、サーシャお兄ちゃん♪♪」

 「サーシャ!!!カリネ!!」ヒルトンが叫んだ

 「お前の相手は俺だ!!!!ヒルトン!!!」ヒルトン目掛けてメスを投げる男。

 「っく!!」何とか避けたが肩にメスが刺さってしまった。

 「刺さったか・・・そのメスには猛毒が仕込まれてある・・・じきに毒が回るだろう・・・」

 (い・・・・いしきが・・・・・)力なく倒れるヒルトン・・・・

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              〜共同墓地〜

 「一曲いかがかな・・・副団長アラン・ペルセウスさん?」

 「その必要はない・・・バルデス!!!貴様は、私が斬る!!!」剣を抜き構えるアラン。

 「そうですか・・・なら、レクイエムを一曲・・・」バルデスがギターを引いた瞬間、周りの墓が切り刻まれた。

 「避けたのか・・・・あなたが初めてですよ・・・・アランさん」

 「これでも、目はいいからね!!!!」一気に間合いを縮めるアラン。剣をバルデスの喉元に突きつける。

 「さぁ・・・・何か言い残すことは・・・」

 「・・・・・・・・・」

 「ないか・・・・なら、終わりだ!!!」剣を突こうとした瞬間、剣は音と共に割れた・・・・

 「馬鹿な・・・・・・」

 「今度は、私の番ですね・・・・【旋律の崩壊】」ギターを引いた瞬間アランの体から大量の血が出てきた。そして、その場で倒れるアラン・・・・・

 「脈はない・・・・・死んだな・・・」

 静かに、その場を後にするバルデス・・・・

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              〜南・荒野〜

 交じり合う、金属音・・・そこには一人の男を囲い3人の自警団がいた。

 「こいつ・・・化け物か」左手を抑えるデュラハンのシルフェーゼ

 「さすがに、きついな」かた膝を地面につけるフォル

 「だめだ・・・もう、手に力がはいらねぇ・・・」剣を地面に落とすユネス

 「もう立てないか・・・・弱いな・・・弱い奴は・・死あるのみ!!!」男は持っていた大剣でユネスの首目掛けて振り下ろした。その時、見慣れた槍がユネスを救った。

 「だ・・・団長・・・」そう言うとユネスは意識がなくなった・・・その後続けてフォル、シルフェーゼが倒れた。

 「よくやってくれた・・・後は俺がやる」そう言うと槍に力を入れた。

 「ほう・・・貴様・・・なかなかやるな・・・・」

 「俺の、家族が世話になったな・・・お礼は、この槍をやるよ!!」槍を構えるアルドラド。

 「そうか、まさに好手!!!我が名はダムド・ブラック!!!」

 「俺の名は、アルドラド・T・タイラント!!!自警団団長だ!!!」言い終わると同時に凄まじい打ち合いが始まった。

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             〜ある屋敷の地下〜

 「皆準備はいいな・・・・」

 「いつでも・・・」
 
 「悪は、皆倒す!!」

 「あの者達の命は、惜しい」

 「強き者の波動を感じる・・・楽しめるかな・・」

 「わるいやちゅは、ゆるちゃない」

 「そ・・・そうですぅ〜〜」

 「そうだお!!!」

 「ぼくも、おもうよ!!」

 「わたしも、思います」
 
 「そうですね団長・・あんまり無理しないでくださいね」

 地下に集まる、謎の集団・・・彼らは味方か・・それとも敵か・・・・・
11/09/18 23:52更新 / pi-sann
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