連載小説
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絶対絶命!!自警団壊滅の危機!!(前編)
 
               〜東の森〜

 「やれやれ・・・パトロールは大変だね〜〜・・・・・」木々の間を移動するイブシ。そろそろ、屯所に戻ろうとした時だ。草むらからナイフが飛んできた!!

 「おおっと!!!あぶないねぇ〜」間一髪によけたが、すぐにまたナイフが投げられてきた!!

 「お!!!こりゃ〜〜まずいねぇ〜〜」そう言うと、木の裏に隠れた。

 「あれ〜〜〜おかしいな〜〜〜ここだと思うんだけど〜〜〜」そこに現れたのはピエロの格好をした男がいた。

 (ん・・・ありゃ〜ロジャー・ノックス・・・あんな奴が何でこんな場所にいるのかね〜〜)隠れて様子をみていたら、目の前に風船が来た。

             (まずい!!!!!!)

 気づいた時には遅く、風船は破裂しイブシは木の上から地面に落ちた。

 「いてて・・・こりゃ困ったね」

 「あ・・・・み〜〜〜つけた!!!」イブシの姿を見た瞬間、物凄い速さでイブシの目の前に現れた。

 「イブシさんですね・・・私、道化のロジャー・ノックスです」頭の帽子を取りお辞儀をするロジャー・・・・だが、その目は笑っておらず殺意を帯びた目だった。

 「しってるよ・・・悪魔の道化:ロジャー・ノックス」忍者刀を構えるイブシ。

 「チッチッチ、そんな物騒な物しまったら・・・・それに僕だけじゃないからね・・・・」言い終えた瞬間、不敵な笑みをするロジャー

 「それは一体どういうk・・・グフッ!!!!」前に気を取られて、後ろにいた仲間に気づかず、剣で体を突き刺されるイブシ・・・・・

 そのまま、剣は抜かれ、力なく倒れるイブシ・・・・・・・

                ドサッ!!!!!

 「これが、6番隊副隊長か・・・・弱いな・・・・」イブシを刺した男は剣を鞘に収めた。その体は、継ぎ接ぎだらけであった。

 「ぼくちんの獲物に手を出さないでよ・・・フェイラン・アルカ・・・・」ロジャーが憎しみを込めて言った。

 「ふん・・・私が助けないと、今ごろお前は木っ端微塵にされてたぞ」そう言うとイブシの手から小型爆弾を取り出し、ロジャーに渡す。

 「・・・・・いや〜〜助かったよフェイラン、君がいなかったら、ぼくちん死んでいたよ」

 「・・・・変わり身の早い奴だな・・・・とにかく行くぞ!!!私には復讐したい奴がいるんだから・・・・」そう言うと町の入り口を目指す二人・・・・・・

 そして、血まみれになって倒れてるイブシ・・・・・

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              〜町の裏道〜

 「この道は俺の住んでるアパートの近道なんだ!!!」大声で言うロナルドその横にはゴーストのレイアさんがいた。

 「そうなんだ!!!・・・・あれ・・・あそこで誰か倒れてるよ・・・・」レイアが言った先にはローブを羽織った男が胸を掴んで泣いていた。

 「どうしたんだ!!!!」走って男の方に向かうロナルド。そして、男の近くまで来た時だった。

 「何だこれは・・・・」そう言った瞬間、ロナルドの体がパキッ・・・パキッと音を立てながら石化し始めた。

 「悲しいんです・・・魔物と夫婦になるなんて・・・だから救います・・・あなたを・・・汝に救いを与えよう・・・天に昇れ、死と共に」そう言うとふっと煙のように消えた。

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               〜公園〜

 「あっ!!!帰る時間だ!!!そろそろ帰らないと」つぼまじんのラジーナちゃんが言った。

 「うん・・・そろそろ帰らないとね」ナイトメアのミナちゃんが言った。

 「お嬢さん・・・ちょっといいかな・・・」ラジーナちゃんとミナちゃんの前に現れた男・・・

 「おじさん・・・だれ?」ミナちゃんを自分の後ろにやるラジーナちゃん。

 「ラジーナちゃん・・・この人・・・・恐い」震えているミナちゃん

 「嫌だな・・・お嬢ちゃん・・・恐いだなんて・・・おじちゃんは・・・本当に・・恐いんだよ!!!!!!!!!!!!!」そう叫ぶとラジーナちゃんとミナちゃんに黒い布をかぶせ袋の口を紐で閉じた。

 「これで・・・奴に復讐ができる!!!」黒い霧と共に消える男。そして連れ去られたラジーナちゃんとミナちゃん。

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              〜町・商店街〜

 「しかし、いきなり建物が燃えるなんて・・・」現場検証をしているルーク

 「そうね、この地域は住宅の近くだから火の後始末とかは、しっかりしてるんだけど・・・・」ギルタブリルのロゼリアが考えながら言った

 「ん・・・これをみて!!ルーク」

 「なんだ?ロゼリア」ロゼリアが見つけた一つの紋章・・・

 「これは、炎魔術5式の一つ【朱炎】!?何でこんな魔法がここの街中に・・・」

 「たぶん・・・あいつじゃない?」ロゼリアが持っている短剣を構えた。そこにいたのは赤いマンとを着た男・・・

 「なんでぇ〜〜〜綺麗に燃えなかったのか!!!つまんねえな〜」

 「あなたが・・・この家につけたの?」

 「あぁ。そうだよ虫の姉ちゃん!!なんだ、今度はあんたを燃やして欲しいのか?」そう言うと男はロゼリアめがけて炎の球を撃ってきた。

 「きゃあああ!!!!!」

 「ロゼリア!!!」

 一瞬であった・・・ルークがあたしをかばいルークの体が燃えた。

 「がああああああ!!!!」

 「ルーク!!!」必死の思いで消したが、ルークの皮膚はただれていた。うなだれてる私に男は口を開いた。

 「なんや・・・虫姉さんの方じゃないのか・・・まぁええわ、ホレ姉ちゃん。アンタに渡しといたるは・・・・・」そう言って、私の前に見覚えのある黒い頭巾と刀・・・

 「これ・・・・・アンタ!!!!イブシに何をしたの!!!」

 「ん・・・・あぁ・・・なんや、うちの仲間が後ろから突き刺した見たいやで・・心臓な!!」

 「そ・・・・それじゃ・・・・・イブシは・・・・」

 「そや・・・・死んだで・・・・・」

 「・・・・ゆ・・・・・ゆ・・・ゆる・・さな・・・ゆるさない!!!あなただけは絶対に!!!」短剣を男の首元めがけて投げた。だが、男は黒い煙と共に消えてしまった・・・・・残ったのは、投げた短剣と皮膚がただれているルークだけであった。

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              〜自警団・屯所〜

 「一体この町で何が起こってるんだ!!」一連の話を聞いて激情しているアルドラド団長

 「わからない・・・・だが、我々と町を狙ってるのは事実・・・」静かにいうアラン副団長

 「しかし、指名手配の奴らがなぜこの町に・・・・」顎鬚を撫でながら言うゴミナント。

 自警団各隊長・副隊長が緊急会議をしていた時だった。

 「大変です!!!ルーク隊長とロゼリア隊長が何者かに襲われ重症したとの連絡が!!!」6番隊隊員フェンリル息を切らしてやってきた

 「何!!!!ルークが!!!」

 「ほかにも、イブシ隊長が何者かに刺され意識不明!!!ロナルド隊長が石化した姿で見つかりました!!」

 この報告を受けた、隊長たちがどよめき始めた・・・

 「そんな、ロナルド隊長が・・・・」信じられないと言う顔のサーシャ副隊長

 「ルークとイブシが・・・・クソ!!!」机を拳で叩くユネス隊長

 「それと、ゴミナント隊長の娘さん。ミナちゃんとジャグ隊長のお兄さんの娘さん。ラジーナちゃんが何者かにさらわれたみたいです」

 「何!!!それは本当か!!!フェンリル!!」ゴミナント隊長が立ち上がった。
 
 「はい、間違いありません!!男の特徴は、黒いローブに背中にハルバードを差してます」それを聞いた瞬間、ゴミナントの顔が青ざめた。

 「グレイか・・・・ついに来たか・・・・」

 「ゴミナント!てめぇ知ってんだろ!!奴に居場所教えろ!!」ジャグは、ゴミナントの襟を掴みいいよるジャグ。

 「落ち着かんか!!!!ジャグ!!!!!!」アルドラド隊長の声が轟く!!

 「すいません・・・団長・・・」

 「いいんだ・・・とにかく、今から厳戒態勢だ!!尚!!お前は、町の人たちを避難させろ!!!」

 「は〜〜〜〜〜い」

 「それから、各隊長・隊員に告ぐ。町の人が避難次第、本気で戦え!!責任は俺が取る!!!」
11/09/18 23:51更新 / pi-sann
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